kurageさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

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スパイの妻(2020年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

ヒタヒタと恐怖が押し寄せる感じはあったけど、妻・聡子の舌足らずな演劇調の台詞まわし(演出でそうなんだろう)に違和感があり、没入できなかった。

夫への疑念が晴れた瞬間から賢妻ぶりを発揮する聡子は、終盤
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新幹線大爆破(1975年製作の映画)

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誰が主演かわからなくなるくらい出演者が豪華。
でもやっぱりその中でも主役は高倉健。しかも悪役で。
新幹線を使ったトリックの数々、今では使えないものも多いけど、面白い。
地形をうまく使ったシーンの数々に
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ユンヒへ(2019年製作の映画)

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自分の元に届いた手紙の差出人ジュンの住む冬の小樽に娘と旅行するユンヒ。差出人の意図するところとなく届いたその手紙は、ユンヒの心の奥底に抑圧していた深い感情を呼び起こす。

岩井俊二のラブレターを彷彿さ
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春原さんのうた(2021年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

『街の上で』の下北沢を彷彿させる、暮らし感溢れる小竹向原。じーっと見て、見て、余白を楽しむはずが、ところどころ寝落ちする。
寝不足だった。
だからなのか、何を見せられているのか、自分が何を見ているのか
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火垂るの墓(1988年製作の映画)

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そういえば、観ていなかったと思い、観る。
決して、古い内容ではなかった。

ウエスト・サイド・ストーリー(2021年製作の映画)

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スピルバーグの新作が『ウエスト・サイド・ストーリー』と知って、前作のファンとしては喜んだけど、でもなぜ今、旧作のリメイクをスピルバーグが?とも思った。分断の物語なら新しい題材でもできるんじゃないかと。>>続きを読む

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

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リメイク元の『エール』も良かったけど、こちらも良かった。
主人公ルビーの家族の生業を農業から漁業に変えたことで、家族のルビーへの依存度が高くなり、よりドラマチックに。
クラスメイトとの恋の描き方、先生
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俺たちフィギュアスケーター(2007年製作の映画)

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アホらしさ全開。お腹を抱えて笑うシーンがいくつも。
男子フィギュア・スケート界の対照的な2大スターが、世界選手権で喧嘩して金メダル剥奪からの再会、男子ペア結成という設定も面白いけど、途中から彼らが羽生
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工作 黒金星と呼ばれた男(2018年製作の映画)

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実話を基に製作されたという本作を観ると、戦争とは犠牲の多い駆け引きであり、本当に上層部の一部の人たちの利益のためにあるのだなあと思う。
メンツと金のせめぎ合い。そんなのに命をかけさせられる諜報員の悲し
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都会のアリス 2K レストア版(1974年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

紀行文を書くためにアメリカに行ったドイツ人、帰り際に可愛いアリスを拾って?アムスへ。
ポラロイド写真に残した軌跡より、残していないもののほうが勝る。インスピレーションを得て、旅は続く。
ふたりの行き先
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リバー・ランズ・スルー・イット(1992年製作の映画)

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方丈記的な世界観を、1910年あたりのアメリカモンタナ州の牧師家庭に見る。

2、3年前からフライフィッシングを見よう見まねで始め、この映画を再び観なければと思っていたのだけど、少し齧っているくらいな
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大人は判ってくれない(1959年製作の映画)

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映画にはあまり関係のない覚書。
10代の頃、行政のお偉いさんが子供たちにいい影響を与えようとかなんとか言って、学校内に「考える男」の模型を設置した。
そういうのは、どんぐりの背比べ競争の中で、軽く甘く
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ディヴァイン・フューリー/使者(2019年製作の映画)

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早朝に覚醒し、何気なく観始めたら面白くなってそのまま終わりまで。『客 The Guest』など韓国のエクソシストもの、嫌いじゃない。
人間が濃いところには怨恨ものが似合うし、エピソードも物悲しいものが
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つみきのいえ(2008年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

海から飛び出た家に老人がひとりいて、家の中で魚釣りをして暮らしている。そのうち海面が上がってきて老人は驚きもせず屋根の上に登り、レンガを積んでまた新しい部屋をこしらえる。

ふと、落としたパイプを拾い
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エール!(2014年製作の映画)

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リメイク版の『コーダ』を観る予定なので、オリジナルをAmazonプライムで視聴。

4人家族のうち、3人が聴覚障害があり、耳の聞こえる長女が外部との通訳役を行う。
長女に課せられたプレッシャーは大きく
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極私的エロス 恋歌1974(1974年製作の映画)

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また凄いものを観てしまった、、、。
自分の元を去った元カノ・武田美由紀さん(と自分の子供)を追って沖縄・コザに行く原一男監督。彼女は米兵との間の子を宿し、出産シーンを撮って欲しいと監督に頼む。しまいに
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名付けようのない踊り(2022年製作の映画)

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観ているうちに自分のお尻から根っこが、手先から枝が伸びていく感じがする映画だった。
田中泯さんのあの独特で圧倒的な存在感はどこからくるのだろうに対する答え。里山で暮らしながら野良仕事で培った体軀があり
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フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

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画面の隅々に贅を尽くした、気合が入った作品という印象。
監督の、雑誌への愛を感じる。
ライターの筆力が落ちた、もしくはそのようにしてしまった編集者へのラブレター。現代の雑誌への痛烈なブラックコメディの
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水俣曼荼羅(2020年製作の映画)

5.0

水俣病を現在進行形の問題として、現代に提議する内容。といってもお堅いドキュメンタリーではない。
全部で372分。全く集中力が途切れることなく、映像に見入った。
組織が不都合な真実をなかったことにする風
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ヘレディタリー/継承(2018年製作の映画)

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ホラーは好きではないけど、これは面白かった。
アリ・アスター監督の作品は『ミッドサマー』とこちらの2作しか観ていないけど、ここから悪魔崇拝的なものをミッドサマーに昇華させている?

異世界に触れてしま
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フェアウェル(2019年製作の映画)

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余命宣告された(が、本人には知らされていない)中国の祖母の元にそれまで散り散りだった家族が集まる。幼い頃、自分の意志とは別にアメリカに移住させられた孫の目線で綴られる家族の物語。

同じ家族でありなが
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ハウス・オブ・グッチ(2021年製作の映画)

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長かったけど、長さを感じさせない展開。
韓国財閥ドラマ風なグッチ家のお家騒動は、終始、レディー・ガガの濃いキャラに釘付け。
画面に出てくる姿はイタリアの田舎にいる元気なおばちゃんそのものに見えるのだけ
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青春の殺人者(1976年製作の映画)

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千葉で起きた両親殺人事件を描いた中上健次の『蛇淫』を原作に、長谷川和彦監督の第一作目として映画化。『少年』の田村孟が脚本を書いた。

映画鑑賞中の無防備な脳に、若き水谷豊と童顔の原田美枝子の姿が刻まれ
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わたしたち(2016年製作の映画)

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『はちどり』に続く、女子の友情と心情を描いた良作!
集団に属したときにガラリと変わってしまう人間の弱さや、もの言えぬいじめられっ子のもどかしさなどがひしひしと伝わってくる。
ソンの目線で描ききっている
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オンネリとアンネリのおうち(2014年製作の映画)

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フィンランドの児童文学の映画化。仲の良い友達同士のオンネリとアンネリがおうちを買うところから物語が始まる。小さな子がおうちを買うに至る経緯など当然、御伽噺の世界。二人の表情やファッション、美術などがひ>>続きを読む

神と共に 第二章:因と縁(2018年製作の映画)

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第二章は、物語が複雑に交差する。
冥界の使者、カンニム(ハ・ジョンウ)と他2人の物語、第一章で主人公的な存在だった消防士の弟、キム・スホン (キム・ドンウク)と部下、上司の物語、ソンジュ神(マ・ドンソ
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神と共に 第一章:罪と罰(2018年製作の映画)

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殉職した消防士が、死後49日以内に7つの地獄で裁判を受け、無罪となれば生まれ変わる。

勝ったら天国、負けたら地獄の冥界の裁判はイカゲーム的な要素もあり、CG を駆使した映像は迫力があり、ハリウッド映
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ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

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2022年最初のおうちムービーにふさわしい、華やかさ。
レオ様はじめ、ジェニファー・ローレンス、メリル・ストリープ、ケイト・ブランシェット、ティモシー・シャラメ、アリアナ・グランデなどの主演級の登場人
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偶然と想像(2021年製作の映画)

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あるある的なシチュエーションからおかしみのある会話によってどんどん深みに連れていかれる。

1話 友人の新しい恋バナの相手が元彼だったため、元彼に文句を言いにいくモデル。
2話 浮気をする人妻が同じ大
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茲山魚譜 チャサンオボ(2019年製作の映画)

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何度見ても覚えられないタイトル、『チャサンオボ』。名優ソル・ギョング初の時代劇とインタビューで読み、これは映画館で見ないとあかんやつ、と思いシネマート新宿での公開最終日に滑り込みセーフ。

内容は、1
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雨とあなたの物語(2021年製作の映画)

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転校した初恋相手に手紙を送る予備校生ヨンホ。大晦日に雨が降ったら会おうと10年近く彼女を待つが、いっこうに雨は降らない。甘酸っぱい初恋の記憶と2003年の予備校時代、社会人になった2011年が交差する>>続きを読む

音楽(2019年製作の映画)

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これは最高。音楽の生まれるところを見た❗️

のぼる小寺さん(2020年製作の映画)

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ひたむきにボルダリングに励む小寺さんの姿を目で追いかけているうちに、いつの間にか自分も5番目くらいの小寺さんファンになっていることに気づく。

打つ鐘の音は響き。爽やかな時間が流れた。

小寺さんを演
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下女(1960年製作の映画)

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何の気なしに観たら、登場人物の不穏な表情に引き込まれて最後まで。
主人公の音楽教師の男をめぐる女たちは、ちょっとずつ何かが狂っている。楳図かずおの漫画的なシュールなシーンで描かれる女たちの欲望が、露わ
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浅草キッド(2021年製作の映画)

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モノマネの域を超え、タケシになった柳楽優弥が素晴らしい。
ただ、特殊メイクは人形にみたいに見えたので、そこまで似せなくてよかったのになあと。CGとセットと特殊メイクがフェイクみたいな世界に見えて、結果
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ジョゼと虎と魚たち(2003年製作の映画)

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原作未読。足の不自由なジョゼと普通にそのあたりにいそうな大学生の垣夫の、人生の交差点に立ち会う。

ジョゼの素朴な家庭料理に惹かれて通ううちに感情と行動が伴っていく垣夫。壊れものとして深海に棲む魚のよ
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