kurageさんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

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ニューヨーク 親切なロシア料理店(2019年製作の映画)

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夫が寝入っている間に家出したクララは2人の息子と共にマンハッタンを目指す。
マンハッタンにある創業100年超の老舗ロシア料理店〈ウィンター・パレス〉でのパーティーに忍び込んだクララは、子供たちの食糧を
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二十四の瞳(1954年製作の映画)

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岬の分校に配属になった新米先生、大石先生と初めての教え子たちの人生が戦争によって翻弄されていく。
「あんなにかわいい瞳を私、どうしても濁しちゃいけないと思ったわ」
田舎の慣習に馴染めずに悩む新米先生の
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僕の帰る場所(2017年製作の映画)

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ドキュメンタリー、フィクションが混ざり合っているとのことで、出演者の心の動きに伴う所作が自然。
東南アジア独特の、大きなガジュマルの木の精霊が少年に”居場所”を考えさせる魔法をかける。一つの家族が選択
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白骨街道 ACT1(2020年製作の映画)

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戦争関連の映画を観るとき、戦争が誰かの表現の“手段”にはなってはいないかと注意深く観る。
本作品は、優れた表現者と事実の邂逅によって歴史に埋もれてしまった事実を掘り起こすもの。周囲に知らしめるもの。考
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幕末太陽傳(1957年製作の映画)

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品川宿、相模屋で起きるあれこれ。物語は正解がない方が余韻が残る。左平次の在り方が好き。人と人の間に白黒はつけられない。語り継がれる名作にあるもの、いつの時代にも通じる。グランドホテル方式。さりげなくタ>>続きを読む

チェチェンへようこそ ーゲイの粛清ー(2020年製作の映画)

4.0

独裁政権になると、人権なんて関係ない。
本作に出ている人たちは、いま、とても辛い立場にあると察する。ゲイを民族浄化と国のトップが言い切ることで終わってる。

命懸けのドキュメンタリー。たくさんのアノニ
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はりぼて(2020年製作の映画)

4.5

富山市会議員による「政務活動費」不正を追及し、ドミノ辞職まで追い込んだドキュメンタリー。チューリップテレビのアナウンサーだった五百旗頭さんと報道の砂沢さん、周囲のスタッフが調査・取材したためやっと発覚>>続きを読む

トキワ荘の青春 デジタルリマスター版(1995年製作の映画)

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市川準の作品を初めて観た。
冒頭からしばらくシーンブチ切れの繋ぎ感があるし、誰が誰だかわからない。
どの人のどんなエピソードなのかも脳内でハテナが繋がる。どうやってトキワ荘の住人を描くんだろうと思って
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岸和田少年愚連隊(1996年製作の映画)

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ブロンクス物語の後に観てしまったために、頭が切り替わらず、ううん〜どうだろう。エピソードが細切れに飛びすぎて、映像に集中できなかった。
公開当時に観ていたら、掛け合いの妙を楽しめたかも。
井筒監督は『
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ブロンクス物語/愛につつまれた街(1993年製作の映画)

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1960年代、ブロンクス地区にヒスパニック系、黒人が増加し始めた頃の話(時系列でいうとウエスト・サイド・ストーリーの10年後くらいの話かな?)。
ギャングのボス、ソニーに憧れるイタリア系移民の少年カロ
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イップ・マン 葉問(2010年製作の映画)

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序章に続き、観てしまった......!
2話目にしてお決まりな感じが否めないけど、面白い!
しかも今回はサモ・ハン・キンポーが出ているではないですか。男同士の対立、暴力、友情、プライド......なん
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イップ・マン 序章(2008年製作の映画)

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あちゃー、観初めてしまった。
昔よく観ていた香港映画ってこうだったなあとしみじみ感じ入る。
イップ・マンは、実在の人物で、ブルース・リーのお師匠さん。もちろん、無双。
ドニー・イェンの硬派な感じ、最小
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灼熱/灼熱の太陽(2015年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

1991年、2001年、2011年と10年おきに同じ場所(アドリア海中部地方の内陸部、クロアチアとクロアチア独立以前からのセルビア人居留地のはざま)にある人々の生活と男女の愛のかたちを描く。メインの役>>続きを読む

幸せのちから(2006年製作の映画)

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父子ホームレスの底辺から立ち上がる男を描いた、実話をもとにした映画。
主人公を演じるのはウィル・スミス。今回のアカデミー賞の事件はかなり残念だったが、スクリーンでもスクリーン外でも人情味のある人なんだ
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ゼロ地帯(1960年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

ホロコースト時代、収容所に連行されるがたくましくサバイバルするユダヤ人少女エディットが主人公。
収容所下では記号で呼ばれ、人間としての尊厳はない。
動物以下になるのか、どうか。エディットをはじめ、個性
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東京裁判(1983年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

今につながるエピソードが満載。歴史は繰り返すとは、まさに。
こういった形で残してくれた小林監督に感謝。

国際人であれ、というなら、義務教育で昭和史を徹底的にやった方がいいと思う。 文脈を知っておくこ
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サンダカン八番娼館 望郷(1974年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

明治から昭和初期にかけて、貧困ゆえに少女のまま海外に売られていくからゆきさんの話がメイン。女性史研究家・三谷圭子は「女の生活史」を書くために、天草でからゆきさんを調査していたが、何も成果が得られず東京>>続きを読む

るろうに剣心 最終章 The Beginning(2021年製作の映画)

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これをシリーズ最期に持ってくることで大河的なドラマを感じられた。登場人物の心の機微を静かに描いている。

るろうに剣心 最終章 The Final(2021年製作の映画)

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うーむ、るろ剣シリーズは映画館で観た方がアクションの迫力が感じられていいな。

ビリギャル(2015年製作の映画)

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2015年の話題作。ビリッケツ女子高生が慶應に受かるまでを実話を元に。爽やかで希望のある話だった。泣かせどころもきっちりと。塾の先生が書いた原作を前提にすると、先生のモノローグで背景を説明し、サクッと>>続きを読む

東京自転車節(2021年製作の映画)

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コロナ禍で無職になった男が、Uber Eatsで一稼ぎしようと住んでいた山梨から東京へと自転車で出る。映画大学出身の監督による、自身のドキュメンタリー。
最初はひよったか細い声を出していた監督だったが
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独立愚連隊西へ(1960年製作の映画)

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太平洋戦争ものは今まで食指が動かなかったのだけど、独立愚連隊が面白かったので、すぐにこちらを観る。

中国大陸の北支戦線で激戦地ばかりに飛ばされるもいつも全員無事で帰ってくるやっかい部隊、左文字隊のリ
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独立愚連隊(1959年製作の映画)

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この映画を観た後にすぐに『独立愚連隊 西へ』を観てしまったので、そちらの印象の方が強いし、物語としても楽しめた。

戦争体験のある岡本喜八監督ならではの詳細たる軍隊の日常。戦時の人間模様を皮肉る、痛快
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島々清しゃ(2016年製作の映画)

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コロナ禍でしばらく島に行けていないのもあり、沖縄の島を舞台にしているというだけで観ていて心が安らぐ。
絶対音感を持つ少女、島一番の歌い手のおじい、サックス奏者、太鼓奏者、ギタリスト、ブラスバンド部、と
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ビューティフル・デイ(2017年製作の映画)

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想像力を掻き立てる、映像的な素晴らしい脚本。
セリフは最小限ながら、主人公を含めた登場人物の背景がスッと入ってくる。

自分の母親を殺した人間と主人公が台所で仰向けになったまま歌うシーンに、痺れた。こ
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ウィンター・オン・ファイヤー ウクライナ、自由への闘い(2015年製作の映画)

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文脈としてロシアのウクライナ侵攻の背景が伝わってくる。
以前、クロアチアに行った時に、数年前、広場で遊んでいたら突然爆弾が飛んで来てそれからそこは戦場になったと言われ、ゾッとした記憶があるが、ウクライ
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ゆきゆきて、神軍(1987年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

原一男監督の映画を観ていこうということで、彼の代表作であるこちらをレンタル。またしても、とんでもないものを観てしまった。

奥崎謙三氏のことは全く知らなかったので、まずはそのキャラクターの強さに驚いた
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その街のこども 劇場版(2010年製作の映画)

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阪神・淡路大震災の追悼行事前夜に出会った男女が織りなす『ビフォア・サンライズ』的な歩きながらの会話劇。
実際に現地で被災した佐藤江梨子と森山未來が演じ、リアリティが増した。
ドキュメンタリー風に撮影さ
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ブックセラーズ(2019年製作の映画)

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見逃していたドキュメンタリーをアマプラレンタルにて。
所有癖を刺激する古書の世界......本に埋もれて仕事ができるなんて羨ましいと思う反面、経営は山師な要素も大きく、電子書籍にも押されて結構大変だ(
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ようこそ映画音響の世界へ(2019年製作の映画)

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映画の中で音が果たす大きな役割について、音響の専門家や監督らが話し、数々の名作に貢献した音を教えてくれる。
『トップガン』のジェット機の音が意外なものの組み合わせで作られていたなど、語られるエピソード
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スパイの妻(2020年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

ヒタヒタと恐怖が押し寄せる感じはあったけど、妻・聡子の舌足らずな演劇調の台詞まわし(演出でそうなんだろう)に違和感があり、没入できなかった。

夫への疑念が晴れた瞬間から賢妻ぶりを発揮する聡子は、終盤
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新幹線大爆破(1975年製作の映画)

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誰が主演かわからなくなるくらい出演者が豪華。
でもやっぱりその中でも主役は高倉健。しかも悪役で。
新幹線を使ったトリックの数々、今では使えないものも多いけど、面白い。
地形をうまく使ったシーンの数々に
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ユンヒへ(2019年製作の映画)

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自分の元に届いた手紙の差出人ジュンの住む冬の小樽に娘と旅行するユンヒ。差出人の意図するところとなく届いたその手紙は、ユンヒの心の奥底に抑圧していた深い感情を呼び起こす。

岩井俊二のラブレターを彷彿さ
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春原さんのうた(2021年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

『街の上で』の下北沢を彷彿させる、暮らし感溢れる小竹向原。じーっと見て、見て、余白を楽しむはずが、ところどころ寝落ちする。
寝不足だった。
だからなのか、何を見せられているのか、自分が何を見ているのか
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火垂るの墓(1988年製作の映画)

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そういえば、観ていなかったと思い、観る。
決して、古い内容ではなかった。

ウエスト・サイド・ストーリー(2021年製作の映画)

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スピルバーグの新作が『ウエスト・サイド・ストーリー』と知って、前作のファンとしては喜んだけど、でもなぜ今、旧作のリメイクをスピルバーグが?とも思った。分断の物語なら新しい題材でもできるんじゃないかと。>>続きを読む