分割されたまま地図上からポーランドという名前が消えていた20世紀のはじめ。ポメラニア地方にはドイツ人、ポーランド人、カシューブ人が暮らしていた。
ロシアとドイツに挟まれ、ただでさえ複雑な歴史を持つポー>>続きを読む
「幸せなひとりぼっち」でのスウェーデンの偏屈じいさんもそうだったけど、北欧のじいさんたちはみな奥さんに先立たれた途端にお先真っ暗。(日本も含めて)男のほうがメンタル弱そうな国はたくさんあるけれど、北欧>>続きを読む
これは良かった!
コメディとしてもちゃんと笑えるし、ラブロマンスとしてもちゃんと胸キュンする。
娘と一緒にフィンランドに亡命したいイラン人ダリアンから契約結婚をもちかけられたパリピガールのアウロラが、>>続きを読む
幻想的なオーロラで始まるフィンランドの四季物語に、交響楽団と歌声を融合させたドキュメンタリー。
季節が移り変わると、姿をあらわす生きものたちも、その営みも変化する。
みな生き生きとしていてかわいらし>>続きを読む
夫は5年の間1冊の本も出せないスランプ作家。妻は海外進出できるならお色気シーンもいとわない野望マンマンの女優。
モノクロの映像はスタイリッシュで、のっけからブラックユーモアに溢れている。ベルイマンの>>続きを読む
フィンランド映画祭2019オープニング作品。
マルック・ポロネン監督のティーチインつき。
継続戦争で兄を失ったアンニは、兄と同じ隊にいたというヴェイッコと出会う。
カレリア出身のヴェイッコを下品な田>>続きを読む
嗚呼、私も甘噛み蛙に、いや、細野さんにあまあまと甘噛みされたい……
最初の細野晴臣体験はYMOから遡りで聴いた「トロピカル三部作」で、さらに遡って聴いたはっぴいえんどは若かったせいか当時はそれほどは>>続きを読む
続編というよりデジャブ感満載の世代交代編。
シュワちゃんとリンダハミルトンでお祭りにしちゃえ!ってな感じだけど、 T2の続きにシュワちゃんぶっこんじゃったらそりゃいろいろ「ん?」ってなる。
ていうか>>続きを読む
イランの更生施設。なにゆえ自分はここにいるのか、ヒジャブをつけたムスリム少女たちが、ときに笑いときに涙しながら語る。ただ普通に親に愛されたいだけの少女たちが生きるにはあまりにも過酷すぎる世界、果たして>>続きを読む
今年の映画祭の締めは今回最もチケット争奪戦が激しかった今作。フォロワーなつさんの引きの強さに乗っかりました。感謝感謝。
全米トラック運転組合の幹部の肩書を持ちながら、ブファリーノ・ファミリーに抱えら>>続きを読む
コンペとは思えないド変態映画(笑)
同じ列車に乗り合わせた精神科医の話から始まってそこから最後まで展開していくのかと思ったけれど、第二章で違う方向に連れていかれた(変態度マックス)。でもってまた違う>>続きを読む
1860年代のメキシコに対するフランス干渉戦争が舞台、らしい。ぜんぜん知らなかった(恥)。
戦争の生々しい現場をカメラに収めようとフランス軍の後を追う写真家ルイ。一向に戦場が見つからず体力だけが消耗>>続きを読む
ロシアとの戦争が終わった1年後、2025年のウクライナ。
鉄工場の閉鎖とともに人々が消えゆく荒廃した世界を、ワンシーンワンカットで描いている。やや単調、でも美しい。サーモグラフィは個人的にはあまりハマ>>続きを読む
韓国で初めて民間人が参加した裁判。
選ばれた陪審員は8人。
被告人は母親殺しの嫌疑がかけられた体の不自由な男。
実話を元にしたと言ってもほぼほぼフィクション。
冒頭の裁判長と8番との面談でオチが完全>>続きを読む
15歳のヘビメタ少年ダニエル。
おかんとふたり暮らし。
マックスで母親がうっとうしいお年頃。
とりたてて絶賛するほどの作品ではないのだけれど、
言うほどおかんを拒絶していないダニエルがかわいい。
ワ>>続きを読む
被害者の親族(※男子のみ)が50人まとめて宣誓すれば加害者を死刑にすることができる。
こんなトンデモ法を使って、殺人容疑をかけられながらも無罪になった妹の夫を死刑にすべく、姉はバスに親族を詰め込み裁判>>続きを読む
ノア・バームバックの新作と聞いてあまり情報収集せずに即鑑賞を決めたのだけど、これNETFLIXだったのか……でもexシアターのポンコツ椅子で我慢しながら観た甲斐はあった。
「イカとクジラ」のときの、>>続きを読む
東京国際、今年はなかなか当たりが来ないなあと思ったけど、鑑賞6作目にしてようやく大当たりが来た。
やっぱり北欧のじじいは私のキラーコンテンツだったわ。
農場を営む体の不自由な叔父と暮らすクリス。ふた>>続きを読む
同名舞台の映画化。
プロデューサーに内田英治。
オープニングはすごく意表をつかれたけれど、そこから先、伊藤沙莉演じるカノウの目を通して描かれたデリヘル嬢たちの物語は一見王道に進むかと思われた。
佐津>>続きを読む
45年間死者が出ない村。死ねない絶望と死ぬ恐怖、相反する感情を抱いて生きる老人たちの姿を、シュールな笑いと哀愁で包んだ寓話的物語。思ったより宗教的な色味は強くない。
もともとは短編だったものを長編に>>続きを読む
虐待の疑いをかけられ一方的に娘を施設に入所させられた男。娘が帰ってきてもなお、どこかで掛け違ってしまったようになにもかもがうまくいかない。日々の苛立ちが娘の方へと向けそうになる男を、87分間息が詰まる>>続きを読む
TIFF2日目もフィリピン映画。
ボコボコになった顔で「夫は精神異常者だ」と話す女。典型的なDV案件かと思ったら、途中から、ん?ホラー?
片や夫から語られる話は真反対。
どちらが嘘をついてるのか。ミ>>続きを読む
2019年のTIFFは初ラヴ・ディアスから。
休憩なしの4時間43分はまじで尻がもげるかと思った。
火山噴火で太陽が隠れてしまった2034年の東南アジア。
よく考えてみたら15年後はそれほど遠い未来>>続きを読む
あまりあらすじを確認せず、単に「製作にニキータ・ミハルコフ」ってだけで観に行ったのだけど、なかなか面白かった。
「鬼戦車t-34」とネタが被っているけど、リメイクというわけではないらしい。
冒頭の7>>続きを読む
精神病院ミュージカルなんてまんま大人計画なのに劇中劇になったとたんひとつも笑えないのはなぜだろう。
個人的には面白い4:ダダすべり6といった感じ。
面白いときの快感よりすべったときのいたたまれなさが>>続きを読む
いきなり無言で窓から教師が飛び降りるシーンに監督の黒沢清好きがにじみ出ている。そこからは不気味にサイコスリラーな展開になるかと思いきや、賢すぎた14歳が出した結論は思った以上に純粋だった。そのアンバラ>>続きを読む
今までアランレネもロブ=グリエも未体験だったのは絶対に自分には難解だと分かっていたから。でもこれはココ・シャネルが自らデザインしたというドレスを美しい映像で体験したかったから絶対観たかった。我ながら超>>続きを読む
いつもなら完全スルーのジャンルだけど、フォロワーさんたちが軒並み高スコアだったので。
うん、面白かった。
特に車好きの人にはたまらないのではないかしら。クラシカル?から今年の東京モーターショーに出て>>続きを読む
変な映画!でも好き!
仮釈放された男たちを受け入れるイヴァン牧師、一見まともな聖職者でポジティブ思考の人。だけど心が広いわけじゃない…?むしろちっちぇ。こんなめんどくさいマッツ初めて見た笑笑
いつも>>続きを読む
マレフィセント2を観るかどうか、とりあえず1を観てから決めようかと。
なにこの中途半端なワル。
と思ったら製作総指揮にアンジェリーナジョリー。
なんだ、自分をとことんおいしい役にしたいだけだったのか>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
帚木蓬生作品の中では読むたびに涙するひときわ思い入れのある作品。
映画化するにあたって原作の改変はやむを得ないと思っているし、原作とアレが違うコレが違うといちいち指摘することも野暮だと分かっている。>>続きを読む
傷害事件を起こした元一流シェフのアルトゥーロは、更生のための社会奉仕活動として自立支援施設で料理を教えることになった。
そこで彼は絶対味覚を持つアスペルガー症候群のグイドに出会う。
アルトゥーロが最>>続きを読む
若き日のジュディ・デイヴィスとサム・ニール。ふたりともあんまり変わってない気がする。まあジュディはだいぶ髪の毛がちりちりだけども。
オーストラリアでは女性監督としては46年ぶりになる長編作品は、古い>>続きを読む
イギリスの作家イーディス・ネズビットによる児童文学「The Railway Children」を映画化したもの。
ロンドンでの裕福な生活から一転、突如父親不在となった生活苦から、田舎町オークワースへ>>続きを読む
早々にオチを予想したけど、中盤の展開に、あらさすがにそんな安易なオチじゃないのかしら、ごめんごめん、って思ったら結局予想通りだったよ。
謝り損。
娘ちゃんのかわいさで+1
トゥルーチク・マリの魅力と芸術的なカメラワークを堪能する93分。
「メモリーズオブサマー」でも出てきた乗り物、これをメリーゴーラウンドと呼ぶのは違和感あるけど、マリちゃんがかわいいから気にしない。>>続きを読む