幕のリアさんの映画レビュー・感想・評価 - 33ページ目

軍旗はためく下に(1972年製作の映画)

4.9

ふと思った事がある。
終戦から自分が生まれるまでの年数と、これまで重ねてきた齢を比べたら、先の戦争に近い側にいることに。
言うても30歳代後半の方まではこれに当てはまる。
うちのお爺ちゃんは戦艦乗りで
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Still Life(原題)(2005年製作の映画)

3.0

トワイライトゾーンな展開にワクワクな短編。
サイコパスにゃこんな風に見えてるのかも。

今日の一曲
The Smiths - Still Ill

https://m.youtube.com/watc
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風雲児 織田信長(1959年製作の映画)

3.3

織田信長:中村錦之助
濃姫:香川京子
平手政秀:月形龍之介
斎藤道三:進藤英太郎
木下藤吉郎:中村賀津雄
丹羽万千代:里見浩太朗

日本史を好きになったのは、小学校低学年の時に買ってもらった学研まんが
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長州ファイブ(2006年製作の映画)

2.6

萩市・下関市の地元企業や市民の全面協力体制で創られた地方創世映画とのこと。

よく
"日本映画にしては"
"低予算映画にしては"
なんて言葉を耳にするが
"頑張っている"という結びの表現は好きじゃない
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囚われの美女(1983年製作の映画)

2.9

1200CCはあろうかというネイキッドバイク。
白いレースフリルのブラウスの上に革のツナギをまとい、長い髪を不自然に風になびかせ、ティアドロップのサングラスで、走り抜ける女。
光量を間違えたかのよう
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ワレサ 連帯の男(2013年製作の映画)

3.8

アンジェイ・ワイダは遺作の「残像」しか見ておらず、古そうな作品をと手にとったつもりがその次に新しい作品だった。

70年代から80年代のポーランド。
電気技師から1980年の独立自主管理労働組合「連
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トラベラー(1974年製作の映画)

3.8

アッバス・キアロスタミ監督作品を見る度に感じるのは、声や物音への執着。
どうにも馴染みのない光景を眺めながらも、そこにいるかのような生活音が心地良い。

ろくな大人になりそうにない主人公のガキ。
詐欺
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ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ(2018年製作の映画)

3.6

以前機内で不覚にも爆睡。ようやく。

監督こそ知らん人に変わったものの脚本は「ウインド・リバー」の監督脚本を手掛けたテイラー・シェリダンが続投。

前作を貫く不穏のインパクトは下記の理由からだったろう
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ヴェノム(2018年製作の映画)

2.7

「ゾンビ・ランド」の続編が待たれるルーベン・フライシャー監督。
「プレデター」同様に昨年公開作の中でも楽しみにしておきながら、芳しくない評判に日和ってパスした本作。

勿論トムハは好物なんだが、マッチ
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狼チャイルド(2017年製作の映画)

2.4

最近流行りですね、変態メタファー物。

予算通すためのモチーフなんだろうが、ダークファンタジーにはユーモアの味付けも欲しいし、勿体ない造りに映った。

憂いある唄声やノスタルジックな音楽中心に、大幅な
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スマホを落としただけなのに(2018年製作の映画)

2.9

スマホハウツーエンターテイメント。
サスペンス要素はあるもののオチのオチまで予想通りの展開で心地良さ抜群のバカ映画。
ED曲の椎名林檎崩れまである意味フォーマット。

10年後の未来人が見たら漏れ無く
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愛がなんだ(2018年製作の映画)

3.1

人人人。
女の子女の子女の子。
超満員の館内はアベンジャーズ並みにアウェイ。
皆息を殺して恋愛あるあると会話の機微に集中してる。
頭からホワホワホワンと吹き出しが出てる。
その雲が一つになってよく見る
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アベンジャーズ/エンドゲーム(2019年製作の映画)

2.2

台風が来る前の妙なワクワク。
日も暮れていないのに空は漆黒に包まれる。
生暖かい風が徐々に強くなり、見慣れない物がカラカラカラと転げていく。
まだ雨脚は強くなっていない。
雨戸を閉め家に閉じこもりひっ
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ベイビー・トーク(1989年製作の映画)

2.7

平成最後の一本。
平成元年、1989年の全米興収第4位にして、日本では圏外。

他に作品を候補にしてたのが敢え無く貸し出し中。
マイ*通ムービーとも言える「初体験リッジモントハイ」と同監督てことで運命
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パンク侍、斬られて候(2018年製作の映画)

2.2

町蔵原作だったな。
せっかくのカメオなのに早々に死んじゃった。
顔も声もイイのに勿体ない勿体ない。
せめて脚本までやってたらなあ。
爆裂都市久し振りに見たいな。
岳龍てなんなんだよ、慣れないなあ。
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怪怪怪怪物!(2017年製作の映画)

4.2

なめてた。
なめ過ぎていた。

学園物スプラッターエンターテイメント。
それだけではなかった。
人間の業に対峙する意欲作。
いや、待てよ。

ここは台湾。
絶えず中国の脅威にさらされてきた、国際社会か
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荒野の用心棒(1964年製作の映画)

2.9

幼い頃、時代劇や西部劇を見る大人は古い物しか愛でることの出来ないイケてない人種だと感じていた。
その後、日本史が好きな事から時代劇アレルギーは治癒したものの、西部開拓史という名のアメリカの簒奪に興味を
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ニッポン国 vs 泉南石綿村(2017年製作の映画)

3.5

石綿(アスベスト)についてwikiより抜粋

石綿の繊維1本は直径0.02-0.35 μm(髪の毛の5,000分の1)程度である。耐久性、耐熱性、耐薬品性、電気絶縁性などの特性に非常に優れ、安価である
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スリー・アサシンズ ~ 女たちの復讐/女士の仇討(2017年製作の映画)

2.0

「29歳問題」のクリッシー・チャウ出演。
「クレイジーナイン」のファイヤー・リー監督←芸名からしてダサい。

どのレビューにも散見されるようにタランティーノ風味ではあるが、最下位変換。
とにかくオリジ
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29歳問題(2017年製作の映画)

3.5

最近出張に行けてないな、香港。
現地での仕入れ先のとある紡績会社。
オーナーが日系化粧品の販売を始めたところ爆発的に売り上げが伸び、本業スタッフは僅か数名で隅の方に追いやられている。
オフィスはヴィク
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白昼の女狩り(1984年製作の映画)

2.8

ラピュタ曽根中生特集最終週。
「愛しのアイリーン」の古賀シュウを見て、ふとなぎら健壱主演の本作の事を思い出し駆けつけた。

ラヴェルのボレロ、成田の飛行機の轟音、管制塔の声、微笑む女。
曽根節冴え渡る
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愛しのアイリーン(2018年製作の映画)

4.3

性愛がバイオレンスが激情が沸点に達すること数度。
ボカシじゃなくモザイクにウィットが効いてる演出も含めてコメディシークエンスには笑いが爆ぜる。
フィリピン人の屈託無いbehaviorが閉塞した村の風景
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僕たちのラストステージ(2018年製作の映画)

3.3

60年以上も前に"主演映画の夢よ再び"とアメリカからイギリスに興行ツアーにやってきたとうの昔にキャリアの峠を越したローレル&ハーディ。

ロートルの二人が昔ながらのコントやダンスや歌声で英国の津々浦々
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ピンカートンに会いに行く(2017年製作の映画)

3.1

SUNNY的な元アイドルのペーソス溢れる物語。
カタルシスなんてなんにもない。
でも良い。

なんにもない なんにもない まったく なんにもない。

やつらの足音のバラード/かまやつひろし作曲

ht
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検察側の罪人(2018年製作の映画)

3.1

日本語訳がどうにも馴染んでこない海外ミステリを読んでるようだ。

過剰な挿話、過剰な演出、過剰な言葉、過剰な演技、過剰な美術、何も入ってこないのが面白い。

手から離れたホースがあちらこちらに暴れて跳
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ローン・サバイバー(2013年製作の映画)

3.8

先日サバゲーに初挑戦。
迷彩服上下にフルフェイスマスクを装着しマシンガン片手にいざ森の中へ。
千葉でも有数の広さを誇るフィールドは高低差30メートルにも及び、かろうじて獣道が覗く鬱蒼とした森林は陽光も
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宮本武蔵 般若坂の決斗(1962年製作の映画)

4.2

内田吐夢監督/錦之助「宮本武蔵」シリーズ二作目。

三年の幽閉を経て姫路を離れ、名を新免武蔵から宮本武蔵と変え、強きを求めて、京の吉岡一門、奈良の宝蔵院と渡り歩く。
メロドラマを挟みつつも、錦ちゃんの
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宮本武蔵(1961年製作の映画)

4.5

何度となくレビューに書かせて戴いておりますが、地元KBS京都で年末になると朝から晩まで本シリーズ5本の一挙放送という無茶なプログラムがしばしば組まれ、幼き頃にお婆ちゃんとおこた(炬燵)でヌクヌクとあっ>>続きを読む

アンダーグラウンド(1995年製作の映画)

3.9

本作公開の95年というと、ストイコビッチがグランパスにいた頃。
ユーゴスラビアという国が日本人にも身近に感じられるキッカケになった。
しかしその後国は別れる。
98年フランスワールドカップでは、シュー
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ザ・バニシング-消失-(1988年製作の映画)

3.7

これは珍品、本来ならスコアレス。

上映後、
「遣り場のない気持ちにバニシングコーヒーいかがでしょうか〜」
の声まで含めたイベント。

アーン・アンダーソン
ジム・ドゥガン
バス・ソイヤー
いや、違う
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人の善意を骨の髄まで吸い尽くす女(2009年製作の映画)

2.1

なんでclipしたのか忘れたけど、名作「SRサイタマノラッパー2」の前の山田真歩主演作。

ーウィキより抜粋ー
演劇ほど出版の仕事にのめり込めないと感じていた矢先の2009年、大学の演劇サークルの仲間
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マニアック(1980年製作の映画)

3.5

80年のニューヨーク。
「タクシードライバー」の4年後。
ここにもストレスを抱えた男が。
ジョー・スピネル。
出演作を確認したところトラビスの同僚の1人か?
たまたまだろうが"トキントゥミ?"なんて言
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奇人たちの晩餐会(1998年製作の映画)

2.1

フランス人は大爆笑なのか、これ。
ウィットも感じない三文芝居。

バカバカしいのは、英国テイストのがいいな。

昨日観たフェノミナの首チョンパのように思わず笑いが弾けることは最後まで無かった。

フェノミナ(1985年製作の映画)

5.0

1985年。
ある土曜の午後。
第一旭のラーメンを平らげ、学生服で京都河原町の映画館で観た。

前年「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」での美少女っぷりに衝撃を受けたジェニファーコネリー。
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スケルトン・キー(2005年製作の映画)

3.3

監督は、先日観たビートルズ映画「バックビート」のキリンミーソフトリーじゃなくてイアン・ソフトリー。
脚本は絶賛公開中の「ダンボ」の他、ハリウッド版「リング」や「トランスフォーマー」シリーズなど興味が持
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