Boschさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

依頼人(2011年製作の映画)

3.5

2時間の作品ながら、最初から脚本がしっかり組み立てられているので全く退屈しない。

大きなトリックとかはないのだが、裁判にはいっても検察・弁護側の攻防戦が緻密に描かれているので、リーガルサスペンスとし
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イコライザー(2014年製作の映画)

4.5

もう3.4回は見てるが、やはり面白い。

圧倒的なアクションも見ものだし、問答無用に主人公が強く勧善懲悪なのも気持ち良い。

ケレン味タップリで大仰とも言えるスローを多用した演出も、豪華な悪党セットに
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死体が消えた夜(2018年製作の映画)

3.5

検死局の死体安置所から死体が消えて…
捜査にあたる刑事、呼び出された訳ありの夫。

ほとんど安置所を舞台に、話は少しずつ動き二転三転する。
伏線がしっかり回収されて意外なラストに至るまで、色んな仕掛け
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最後まで行く(2014年製作の映画)

3.5

話はよく練れており退屈しない。
ただ主人公の行動があまりにも行き当たりばったりでもう少し考えて行動しても良いのでは?

ま、その小悪党ぶりがリアルなのかもしれないが、イマイチ感情移入出来ない。

この
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

4.0

何の情報も無い状態で観た。

ストーリーに説得力を求めると難解な部分もあるが、映像のイマジネーションの奔流だけでも十分楽しめるし、その完成度は高い。風、雲、海、草木の動きや、室内装飾の質感などまるで絵
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地獄へつゞく部屋(1959年製作の映画)

1.5

公開当時の基準で言えば、ヘルハウス調で始まる物語がうまく変調していく辺りは意外性があって面白いかもしれない。

しかし、今初めて見ると、“恐怖”よりも笑いにしかならない。(モノクロと言う事もあって)雰
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マイ・ブロークン・マリコ(2022年製作の映画)

2.5

不思議で切ないロードムービー。

永野芽郁と奈緒の正反対のキャラは2人の熱演もあって見事。ただ虐待や、この壊れ方が見てて痛いし、バッグ泥棒のエピソードとかは取ってつけた感があって違和感がある。

原作
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ドント・ウォーリー・ダーリン(2022年製作の映画)

2.5

70年代っぽい生活といい、隠された秘密と言い「ステップフォードワイフ」「ヴィレッジ」などのタイプ。

もちろん“秘密”はもっと別のものだが、そこにいくまでが長すぎる。
セットが丁寧に作り込まれてはいる
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AKA(2023年製作の映画)

3.8

テロリストと繋がりのあるギャングに潜入捜査した元特殊部隊隊員は、様々な思惑の中で翻弄されていく。

ストーリーはヒネリはあるものの基本はシンプルだが、脚本が凝っているし、キャラもなかなかに濃厚。

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クライシス(2021年製作の映画)

4.0

新しいドラッグを巡るDEAの囮捜査、息子をドラッグで失った母親、依存性のない新薬開発を巡る製薬会社の隠蔽、3つの話が並行して進んでいく。

豪華キャストに手堅い演出で濃厚なサスペンスタッチのドラマをラ
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マザーズ・デイ(2023年製作の映画)

2.0

元特殊部隊だった母親が、息子のためにギャングと闘う…
今更、散々あちこちで見聞きしたようなストーリー。

それ自体は悪く無いし、映像はなかなかにスタイリッシュで、母親役のヒロインには独特の存在感がある
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ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

4.0

究極のAIの、文字通り“鍵”を巡っての三つ巴四つ巴の戦いを描く。

今までの中でも一番プロットが複雑な上に、シチュエーションも凝っていて敵味方が錯綜する展開にラストまで引きつけられる。

キャラもお馴
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ハート・オブ・ストーン(2023年製作の映画)

4.5

量子コンピュータを巡る秘密スパイ組織の闘いを描く。

オープニングから派手なアクションで一気に引き込まれる。ガル・ガドットの魅力を最大限活かすべく、海・山・空・スキーリゾート、砂漠と舞台も次々と変えな
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ザリガニの鳴くところ(2022年製作の映画)

4.0

原作を読み損ねているうちに映画が来てしまった…

ヒロインが拘束されるところから始まり、裁判と過去の経緯が交互に描かれる。

ミステリーやドラマとしてはさほどのことは無いが、圧倒的なルイジアナの美しさ
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キングダム2 遥かなる大地へ(2022年製作の映画)

4.0

前作の延長線として、期待を裏切らない完成度。
キャラも数年ぶりの割には特に違和感の無い仕上がり。

ただ、これはストーリー上仕方のない事だが、全編合戦シーンの連続となるため、見てて同じような絵面が続き
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キングダム(2019年製作の映画)

4.0

再見。
壮大なストーリーだが、話が変に滑ることなくしっかりと描かれている。
演出もアクションシーンも含めて文句のない仕上がりだし、モブシーン、ロケ、美術、そしてCG、どれも一級の出来で、大画面で見ても
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アンチャーテッド(2022年製作の映画)

2.5

アクション・アドベンチャーで、「インディ」と言うより「ナショナル・トレジャー」に近い。

ストーリー展開があまりにもご都合主義で、謎を解く緊縛感も無いし、VFXメインのアクションは大味にしか感じられな
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死刑にいたる病(2022年製作の映画)

4.0

今や日本トップクラスの白石監督作品だけに、濃厚なサスペンスドラマに仕上がっている。

存在感のある死刑囚、真実を追う青年…徐々に真相がわかる展開はミステリーとしても楽しめる。 

狭い面会室でのやり取
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残酷で異常(2014年製作の映画)

2.5

諍いから奥さんを死なせてしまった男のタイムリーブもの。

とは言え、そんなにわかりやすい作りでは無いうえに、シュールな設定も多く、伏線の意味がわからないところもある。
しかも、カナダ映画ということで馴
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N号棟(2021年製作の映画)

3.5

“肝試しの学生達が廃アパートで心霊現象に遭遇する”ホラーと思ってた。
しかし、遥かにシュールな展開で、小さな違和感が少しずつ積み上がっていく展開は面白い。

ホラーと言うより「ミッドサマー」「ウィッカ
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ヴィレッジ(2023年製作の映画)

3.0

どんな作品か知らずにみたので、最初は産廃業者、ヤクザ、市政が癒着のノワール物?と思っていたが、もっと清濁合わせ飲んだ濃厚な人間ドラマになっていた。

演出が上手いので、それに呼応して実力派キャストの演
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ナビィの恋(1999年製作の映画)

4.5

ストーリーはあるが脚本も含めて他愛無く、ミュージカルの色調すらある。

演技も素人演技と言うより敢えて地元の方をキャスティングして雰囲気を優先している。
この作品は兎にも角にも粟國島の美しくノスタルジ
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レイクサイド マーダーケース(2004年製作の映画)

3.0

サスペンスだし,豪華キャストなのだが、青山真治監督と言うことでドラマ色が強そうで今まで見ていなかった。

東野圭吾原作だけあって事件の構図が徐々に変わる辺りは面白いし、ほとんど密室劇のような展開で濃厚
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ヴァチカンのエクソシスト(2023年製作の映画)

3.0

悪魔付きは脳科学的に見ると精神疾患の一種とされるが、本作品はそこらも踏まえて描いている辺り、好感が持てる。

実話ベースとなってはいるが、どこまでが真実かは不明で、実際にエクソシストである(高位の)神
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ナイル殺人事件(2022年製作の映画)

3.5

リメイク版。
オリジナルが良かったのでこちらの出来は?

事件が起きるまでのドラマが長いだけでなくポワロ自身のドラマまで織り込まれる。
原作を読んできたものには、ここらは不要だが、前作でケネス・ブラナ
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X エックス(2022年製作の映画)

3.5

ポルノ映画撮影隊が、老夫婦の所有する田舎の離れで遭遇する“狂気“。

よくあるパターンの作品と思いきや、濃厚な画面作りに惹きつけられる。
キャラも濃色々ので何も起きない割には前半も楽しめた。

しかし
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エスター ファースト・キル(2022年製作の映画)

2.0

続編とは言え、時系列的には前作以前の物語。
そのとめ、見る側は最初からエスターの秘密がわかっているので、物語もそこを逆手にとって展開しようとする。

確かにヒネリはあってもエンディングがどうなるかもわ
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シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

1.5

レトロっぽく作ってるのはわかるが、それを差し引いても演出が古くさくて退屈。

ストーリーも何ら魅力がなく、まるでコミックのように理屈っぽいセリフのオンパレード。トドメはこれまたアニメキャラみたいに面白
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八日目の蝉(2011年製作の映画)

4.0

重い物語で、特に女性からみたら痛い話も多いのでは?
他方、出てくる男性の情けなさは身につまされる。

永作博美を始めとした、演技派女優陣の濃厚な演技は見応えがあり、井上真央の抑えた演技はラストに上手く
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ブラック・ウィドウ ~裏切りの代償~(2019年製作の映画)

2.0

何となく、強いヒロインのアクションと思っていたが、マフィアファミリーをメインにしたクライムムービー。完全なジャケ騙し作品!

制作費はかけられているし、演出もしっかりしている。
しかし、アクションはほ
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きさらぎ駅(2022年製作の映画)

1.0

前半はホラー学生映画、後半は学生ホラーコメディ映画。

演技もVFXもひどい。最後にヒネリはあるけど、よくもまぁこんなにつまらない脚本で作ったもの、ビックリする。

せめてもの救いはクレジットを入れて
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ジョン・ウィック:パラベラム(2019年製作の映画)

3.0

再見
前作のラストから話しは続くので、ひたすらウィックの逃避行と戦いのオンパレードになる。

しかし、その分ストーリーが一本調子になり、色々なキャラを絡めてはいるが、その登場(や退場?)にあまり必要性
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マーダー・ミステリー2(2023年製作の映画)

3.5

前作から4年後、マハラジャの結婚式に呼ばれた2人が再び事件に巻き込まれる…

想像通りのお約束の展開だが、今回もテンポがよくインド(実際はハワイ?)、パリとロケも楽しい。

ストーリーもよりブラックな
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マーダー・ミステリー(2018年製作の映画)

3.0

豪華クルーズ戦での殺人事件…となるとナイル殺人事件などを想起するが、事件に巻き込まれのがA・サンドラーとJ・アニストンだけに明るいコメディ路線。

話の展開も早いし、風光明媚なモナコが舞台だけに楽しく
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ジョン・ウィック(2014年製作の映画)

4.5

再見。
アクションメインの映画に関わらず2時間と言うのは結構長いのだが、アクションシークエンスのバリエーションが多く、観てて全く飽きない。

ガンファイト(銃の種類も盛り沢山)、様々な格闘、カーチェイ
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インディ・ジョーンズと運命のダイヤル(2023年製作の映画)

3.0

従来のシリーズと同じく、ナチスとの秘宝を巡っての争奪戦が全編続く。
オープニングから派手なアクションがあり、舞台が変わっていくあたりも従来通り。

しかし、どうしてもハリソン・フォードが痛々しい。体当
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