atagiさんの映画レビュー・感想・評価 - 12ページ目

愛がなんだ(2018年製作の映画)

4.0


不思議と感情移入しすぎないというか、どこか淡白な登場人物たち。
"良い年なんだから""泣き喚いてもどうにもならないし" そんな、自分の立場を分かっているような、大人っぽくあろうとしてる感が、どこか滑
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アベンジャーズ/エンドゲーム(2019年製作の映画)

5.0

幸せ。最高。感無量。
どんな言葉でも褒め足りないよ…

「誰にも予測できない」の宣言通りの想定外すぎる展開。ファン心理を本当に良くわかってるというか、この10年を追いかけてきた人たちには鳥肌のシーンの
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スパイダーマン:スパイダーバース(2018年製作の映画)

4.3

1ヶ月遅れでやっと鑑賞。新年度になってなかなか映画に時間を割くことができず悶々とした日々を送っております。

『ヴェノム』のエンドクレジットで予告編を見たときは「なんじゃこりゃ…また変なスパイダーマン
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湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)

3.8

序盤からジーンと来るシーンばかり。双葉がそれぞれの登場人物にぶつける真っ直ぐすぎる愛情が現れるシーンはどれも素晴らしいし、君枝との再開、人間ピラミッドのシーンなんかこれでもかと感情を揺さぶられて、この>>続きを読む

イニシエーション・ラブ(2015年製作の映画)

3.2

乾くるみの原作を随分前に読んで感激したのを思い出す。が、しかし映像化となると字面で成立したミスリードも無理がある。
最後にちゃんとご丁寧に10分くらい割いてタネをバラしといて「あなたは必ず2回観る」と
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ブラック・クランズマン(2018年製作の映画)

4.2

気持ちいいくらいに毒々しい。
「KKK」という目を惹く字面と、差別主義秘密結社というインパクト。そこに黒人警官が潜入するという面白すぎる設定。それに留まらず、カトリック、WASP、ユダヤ人などの宗教対
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キャプテン・マーベル(2019年製作の映画)

4.0

強い、強すぎる…予告編では正直コスチュームもダセエなぁとか、ブリーラーソンってヒーロー顔なのかなぁとか思ってたけど、ごめんなさい全部撤回します。
コスチュームは経緯がわかると普通にかっこよく見えるし、
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グリーンブック(2018年製作の映画)

3.5

ストーリー運びは面白かったし、挿入歌だってオールディーズのソウルミュージックが目白押しで、ロードムービーとしても道中の2人のやりとりがコメディタッチなシーンもあったりで盛り上げてくれた。

しかし、自
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日本で一番悪い奴ら(2016年製作の映画)

3.9

ピエール瀧…何やってんだよ…
電気グルーヴ関連が軒並み入手できなくなってるようで、映画作品も配信等されなくなるだろうなぁってことで鑑賞。

白石和彌作品らしく、アンタッチャブルな部分を面白く描いてる。
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ヘイトフル・エイト(2015年製作の映画)

3.8

大男が女性を平然とぶん殴るし、脳天吹き飛ばして快活に笑うし、ジェニファージェイソンリーは後半ずっと血まみれだし、ニガーニガーニガーの応酬だし、会話してたと思うと引き金引いてるテンポの速さとか、流石タラ>>続きを読む

ROMA/ローマ(2018年製作の映画)

3.8

日曜のイオンシネマ。ガラガラでした。やっぱりあまり浸透してないのだろうか。

個人的には良くも悪くも感想に困った。
評判通り、映像は瞬間、瞬間は息を呑むほど綺麗。引きの映像や横からの映像も強いこだわり
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ハート・ロッカー(2008年製作の映画)

3.7

今やアベンジャーズで共に有名になったジェレミーレナーとアンソニーマッキーの、若かりし頃の熱い共演だと思うとなんだかホッコリ。
ジェレミーレナーなんかこの頃からツンデレキャラ確立してたと思うとニヤニヤし
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イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密(2014年製作の映画)

4.2

めちゃくちゃ好きな類。
派手な映像やCGが無くても、実話というとんでもない事実と、それぞれのキャラクターの完成度の高さで、どんどんのめり込んでしまった。

いわゆるアスペルガーの症状がピッタリ当てはま
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アリータ:バトル・エンジェル(2018年製作の映画)

3.5

映像は…凄い!!人間味、皮膚の質感や表情の豊かさなんかアバターのそれとは比にならない技術。
しかし、いかんせん映像ありきかなぁ。
映像がもっとチャチいかったらと思うとストーリーは大分厳しい。

ザレム
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複製された男(2013年製作の映画)

3.5

薄暗い映像に、度々出る謎の蜘蛛カットイン、どこか違和感を感じるストーリー進行、ヴィルヌーブお得意の悲壮感漂う登場人物たち。こりゃ解説読まずにはいられない…
逆に解説でトリックがわかると、セリフや描写の
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THE GUILTY/ギルティ(2018年製作の映画)

4.0

面白すぎた幸福感でニヤケてしまう。予算なんか少なくても優秀なアイデアと脚本があれば面白い映画は作れることを改めて体現させてくれた。

緊急ダイヤルの電話交換室のみで繰り広げられるワンシチュエーション物
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ミスター・ノーバディ(2009年製作の映画)

3.7

ずっと気になっていて、やっと見れた。
評判通りの難解さ、かといってSF用語の解説が入ったり視聴者を置き去りにしないギリギリで進んでく。

分岐点、パラレルワールド、予知能力、バタフライ効果、宇宙大収縮
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ハンガー・ゲーム FINAL:レボリューション(2015年製作の映画)

3.3

若干持ち直したかな。流石に戦闘シーンは増量、カットニスの弓での戦闘はしっかり堪能できるし、1人ずつ仲間を失いながら官邸へ近づいていくのもやっと王道な感じでよかった。

しかしながら、やっぱりカットニス
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ハンガー・ゲーム FINAL:レジスタンス(2014年製作の映画)

3.0

ううん…本当にこのハンガーゲームシリーズは無意味なシーンと、似たようなシーンの繰り返しがもったいない…
やろうとしてることは面白いはずなのに、今作も1時間程度に詰めれそうな話を、メディア合戦を何回も見
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ハンガー・ゲーム2(2013年製作の映画)

3.5

1より質は上がった。予算も増えた。
が、それにしても長えし、民衆の前に立つ似たようなシーンが多い。
丁寧過ぎるほどの前置きかと思えば、当事者たちの心理描写は妙に淡白に進行していくし、比重がなんだかなぁ
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パディントン(2014年製作の映画)

3.5

既視感のあるストーリーは良しとして、
何がって、まさかのミッションインポッシブルのオマージュに笑わされた。
有名な宙吊り侵入シーンに加えて、クライマックスの壁登りシーンなんか、MI4のブルジュハリファ
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ファースト・マン(2018年製作の映画)

3.7

チャゼルのこだわり演出にスピルバーグの宇宙愛、そして人類史における快挙という要素が混ざったらそりゃこの完成度だわ。
音楽だってさりげなくセンス炸裂してるし、ミニチュア撮影だったりチャゼルやはり凄いよ。
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ミスター・ガラス(2019年製作の映画)

4.1

きたぁ〜シャマランやってくれたぜ。
アンブレイカブル、スプリットの世界観の全体像はもちろん、クライマックスにかけてのガラスが仕掛けたトリックの応酬に、とにかくやられた!やられた!の連続だった。終盤の壮
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灼熱の魂(2010年製作の映画)

3.8

おおおお…久しぶりに絶句する映画を見た。もちろんサスペンスとしての絶句でもあるけど、こんなのアリかよ…が大きすぎる。こういう映画を見ると日本人ってとことん平和なんだなと思うし、世界の裏側で起きてる恐怖>>続きを読む

スプリット(2017年製作の映画)

4.1

マカヴォイ凄すぎ。インテリ風から気品ある女性、子供のあどけなさ、そして最終形態まで、器用に演じ過ぎてて怖い。
地下の閉塞感と逃げ出した所ですぐ捕まる若干のホラー風味、そして目の前にいる人格からいつ人格
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アンブレイカブル(2000年製作の映画)

3.8

派手さや豪華さはなく、淡々と進み、サミュエルもブルースウィリスもとにかく真顔。我々が持つヒーロー映画とはこうだ!という固定観念に一石を投じてくれた。

実社会の中での違和感とヒーローとしての自覚に悩む
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いつだってやめられる 7人の危ない教授たち(2014年製作の映画)

3.8

いいじゃん。いいじゃん。
オーシャンズよりずっと間抜けだけど、ハングオーバーよりずっと賢い。凄すぎる肩書きの7人による現実感の無い発想と展開に笑わせられた。

ラテン語と人類学者は本当に必要だったのか
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マスカレード・ホテル(2019年製作の映画)

3.8

2019初の映画館。

原作に忠実に、それでいて一流ホテルの豪華絢爛さと、個性的な来客たちがかなりイメージぴったりに映像化されてたのではないか。

キムタクはちょっとキメ過ぎ感も否めないが、歳もとって
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ドラゴン・タトゥーの女(2011年製作の映画)

4.1

主役2人がキマりすぎ。ダニエルクレイグのメガネの掛け方ズルすぎだろ…。
ルーニーマーラも他出演作品からは想像できないぶっ飛びパンクから、エンディング前の女の顔まで、とにかく圧巻の存在感。

陰湿な洋館
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ウインド・リバー(2017年製作の映画)

4.1

先住民族の立場の厳しさを背景にした、ジェレミーレナーの復讐劇に痺れた。

雪山の中に鮮烈に残る真っ赤な血痕と、ヘビーな雰囲気により高められた緊張感が、堰を切ったようにワッと爆発するシーンはなかなかのも
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レディ・バード(2017年製作の映画)

3.9

何か刺激を求めて故郷からは出たいし、イケイケグループにも入ってみるし、親友は教員に好かれるタイプだし、性への関心は止まらないし、そんな18歳の高校生のどこか既視感のあるストーリーがこれでもかと詰まって>>続きを読む

スリー・ビルボード(2017年製作の映画)

4.0

閉鎖的かつ排他的な風潮の残るミズーリの田舎の陰湿の雰囲気の中で、感情に翻弄される登場人物たちが着地したラストが笑っちゃうくらい想定外。

わりとありそうなテーマだからこそ、勝手に予測してしまう我々の予
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ルパン三世 ルパン暗殺指令(1993年製作の映画)

3.2

ながら見。ルパンのトリッキーなアイテムがまさか市場に出回ってるものだったとは…
最初から銭形と共闘してるのは目新しい、宇宙ロケットのカットからエンディングの曲への流れがルパン感全然無いのにシンプルにカ
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宇宙戦争(2005年製作の映画)

3.5

訳あり家族に、徹底的な虐殺描写、趣味が悪過ぎる映像はもちろん、「ジョーズ」を思わせる水中から客船を襲うシーン、「ジュラシックパーク」のラプトルとの隠れんぼを想起せざるを得ないエイリアンとの隠れんぼ、観>>続きを読む

モリーズ・ゲーム(2017年製作の映画)

3.7

実話ベースにつき、斜め上を行く脚本かといえばそうではないが、回想と現在を織り交ぜながら、モリーのアメリカン・ドリームからホットドッグも買えなくなるまでの激闘の事件の顛末を味わうことができる。

高額ポ
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シュガー・ラッシュ(2012年製作の映画)

3.7

舐めてかかってたし、序盤こそヴァネロペのキャラ鼻に付くなとか思ってたけど、後半普通に楽しんで見ちゃった。
伏線回収しちゃったり、「壊す」「直す」のキャラ立ちとかもしっかりしてて、ディズニーの質も上がっ
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