桃子さんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

桃子

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未来惑星ザルドス(1974年製作の映画)

3.4

「赤フン一丁」

ずいぶん以前から、いつか見たい見たいと思っていたのに、なかなか見なかった映画である。そういう映画はもう1本あって(そちらはもう見てレビューも書いている)、その映画も偶然にタイトルに「
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007/ダイヤモンドは永遠に(1971年製作の映画)

3.0

「月面車」

ジャスト1カ月前にBSで吹き替え版を鑑賞。若山弦蔵さんの声を久しぶりに聞いた。
原作を原語と翻訳本ですべて読み、映画も全部見ているという007フリークは絶対にいると思う。そういうディープ
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プロメテウス(2012年製作の映画)

4.3

「巨大クロワッサン」

日本で公開された日は2012年8月24日である。手元の手帳を見ると、私が鑑賞した日は同年8月4日になっていた。試写会に行った覚えはないので、先行上映を見に行ったのだと思う。それ
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白い恐怖(1945年製作の映画)

4.0

「Spellbound」

ヒッチコック監督は自分で脚本を書く人ではない。原作の見つけ方が上手いと思う。これは!と思った原作を、天才的な手腕で映画化する。この「白い恐怖」も面白い話をネタにしたなあと感
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ザ・ドライバー(1978年製作の映画)

3.8

「全盛期」

登場人物の個人名は出てこない。主人公は「ドライバー(運転者)」だし、彼を追い回す刑事は「ディテクティブ(刑事)」だし、彼を助ける謎の美女は「プレイヤー(賭博師)」、仕事の仲介人は「コネク
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隠し剣 鬼の爪(2004年製作の映画)

4.6

「短編3本分 その2」

この映画も「たそがれ…」と同様、短編3本が合体している。「隠し剣鬼ノ爪」「邪剣竜尾返し」と男女の淡い恋愛を描いた人情劇「雪明かり」(『時雨のあと』収録)の3つである。
先日、
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たそがれ清兵衛(2002年製作の映画)

4.7

「短編3本分」

公開時に映画館に見に行き、心底魅了されてしまって、もう1度映画館に行ったのを覚えている。私が2度映画館に行くのは非常に珍しい。原作を読んでいたわけではないし、真田広之のファンだったわ
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舞台恐怖症(1950年製作の映画)

4.0

「騙されました…」

原題は「Stage Fright」。意味は「舞台負け、気おくれ、アガること」で「恐怖症」とまではいかない。でも「舞台アガリ症」ではサスペンス映画のタイトルとして迫力不足だから変え
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狂へる悪魔/狂える悪魔(1920年製作の映画)

3.8

「オルガン演奏」

原題は「ジキル博士とハイド氏」である。今となってはこちらの方がメジャーで誰でも知っているけれど、公開当時は一般的ではなかったのかもしれない。「狂へる悪魔」って… いったい誰のことか
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マンクスマン(1929年製作の映画)

4.0

「最後のサイレント映画」

監督は「ヒッチコック映画とはいえない代物。取り柄はわたしの最後のサイレント映画ということくらいだ」と語ったそうだ。“サー”の称号をもつ作家ハル・ケインの小説が原作なので、雰
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疑惑の影(1942年製作の映画)

4.4

「日米合作映画出演コンビ」

ジョセフ・コットンはこの映画の前年公開の「ガス燈」に出演している。なので、ビジュアルはほぼ同じである。かたや警部補、かたや疑惑の叔父さん。演じた本人もなかなかにスリリング
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ダイヤルMを廻せ!(1954年製作の映画)

4.3

「latchkey」

実を言うと、1988年に公開されたリメイクの方を以前に見たことがある。マイケル・ダグラス主演の「ダイヤルM」である。もう内容は覚えていないので全く問題なかった。
原作は舞台劇だ
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情婦(1957年製作の映画)

5.0

「検察側の証人」

再見にて鑑賞。例によってほぼ覚えていなかった。というより、全く覚えていなかったと言った方が近い。こんな名作なのに、どうして記憶が全部すっ飛んでいるんだ???前に1度見たことがあると
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シャイニング(1980年製作の映画)

4.0

「完璧主義者のホラー音痴」

映画は、苦労して自信作に仕上げたつもりでも、興行成績がよくなければ成功と言えない。厳しい世界である。キューブリック監督は前作「バリー・リンドン」でコケてしまったので、巻き
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キラー・メイズ(2017年製作の映画)

3.9

「アイデア勝負」

迷路に足を踏み入れた何人かは惨殺される。迷路の魔物ミノタウルスもちゃんと出てきて追いかけまくられる。さあ、どうやって出口を見つけて脱出するのか。
一見シンプルなストーリーなのだけれ
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フランケンシュタインの花嫁(1935年製作の映画)

4.2

「商売上手」

前作「フランケシュタイン」を見たあと、続編も見たくて見たくて見たくて悶々としていた。あの手この手を駆使してようやく見られた本作、期待通りの素晴らしい映画だった!
原作者のメアリー・シェ
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インシディアス 最後の鍵(2018年製作の映画)

4.6

「大ファン」

考えてみたら、アマプラは決して激安とは言えない年会費を払い、それを払っていれば見放題なわけだけれど、その見放題メニューの中に入っていないのに見たい映画というのが必ずある。さらに課金しな
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(1963年製作の映画)

4.8

「元祖動物パニック映画」

映画を見終わったあと、★マークをつけて、本文には「記録」と書いて終了。これができたらどんなに楽かと思う。これをやらないのは、私の意地みたいなものである(笑)。というか、後か
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裏窓(1954年製作の映画)

5.0

「巨大セット」

ジェームズ・スチュワート&グレース・ケリー。もうこれだけで十分!と思ってしまう傑作サスペンスである。スチュワート演じるジェフはカメラマンだ。主人公がカメラマンの映画にハズレはなし!!
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ロング・ライダーズ(1980年製作の映画)

4.0

「兄弟映画」

ジェシー・ジェイムズは日本ではビリー・ザ・キッドほど有名ではないかもしれない。でも私のような西部劇フリークなら絶対に知っていると思う。ジェシーは単独行動ではなく4家の兄弟で強盗団を結成
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怪物はささやく(2016年製作の映画)

4.0

「真実を話せ!」

現実と夢の境界線が曖昧な映画は、非常に私好みである。たとえば、学校の食堂に突然現れる巨大なモンスター。学校というリアルな場所に出現するダークファンタジーのキャラクターは、白日夢であ
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女の都(1980年製作の映画)

3.8

「スナポラツ」

マストロヤンニ様目当てで鑑賞。序盤ですぐに○落ちだなあとわかってしまった。わかっていても面白い。フェリーニのはちゃめちゃパワーが炸裂していて、好き放題に映画を撮っているところが大好き
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四枚の羽根(1939年製作の映画)

4.1

「汚名を晴らす!!」

原作は、アルフレッド・エドワード・ウッドリー・メイソンが1902年に書いた小説。サイレント時代から6回も映画化されているそうである。イギリス人って、こういう物語が大好きなんだな
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ガス燈(1944年製作の映画)

4.7

「心理的虐待」 

原作はパトリック・ハミルトンが書いた戯曲で、1940年にイギリスで最初の映画化がされている。こちらも是非見てみたい!ハミルトンはヒッチコックの「ロープ」の原作者でもある。優秀なサス
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邂逅(めぐりあい)(1939年製作の映画)

4.6

「元祖すれ違い映画」

この映画は「めぐり逢い」というタイトルで2回リメイクされている。1957年のレオ・マッケリー監督自身による「めぐり逢い」、さらに1994年のウォーレン・ベイティ主演の「めぐり逢
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別離(1939年製作の映画)

2.9

「A Love Story」

妻子あるヴァイオリニストが独身のピアニストと不倫をする物語。レスリー・ハワードがヴァイオリニストのホルガ―を演じている。ハワード自身が私生活でも不倫をしていたと知って、
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ピグマリオン(1938年製作の映画)

4.0

「気の毒な原作者」

原作はバーナード・ショーの同名の戯曲で、かの有名な「マイ・フェア・レディ」と同じ元ネタである。これも知らなかった~~(^_^;) ヒギンズ教授を演じているのが、レスリー・ハワード
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レディホーク(1985年製作の映画)

5.0

「鳥はいいかもしれない」

あまりに好きすぎてDVDだったかVHSテープを購入した覚えがある。主演が大ファンであるルトガー・ハウアーだったこと、子供のころから変身譚が好きだったことなど、いくつかの理由
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365日のシンプルライフ(2013年製作の映画)

3.3

「幸福度ランキング1位」

いつか徹底的にしようと思っているけれど、その「いつか」は永遠に来ないような気がしているもの。それは「断捨離」… ミニマム生活には本当に憧れる。荷物のない空間で生活したい。で
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嵐ケ丘/嵐が丘(1939年製作の映画)

3.7

「ヒロインの意外な顔」

アジャーニ様目当てでみた「ブロンテ姉妹」を見て、当然のことながら元ネタも見てみたくなって、恥ずかしながら初見で鑑賞した。ローレンス・オリヴィエのアメリカ映画第1作として有名な
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黒いチューリップ(1963年製作の映画)

3.8

「イケメン義賊」

ドロン様目当てで鑑賞。双子の兄弟を一人二役で演じている。顏はそっくりだけれど性格はだいぶ違うという設定で、兄は剣客で精悍でアクティブ、弟はおとなしくて少しナヨっとしている。弟は、兄
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ヘヴィ・トリップ/俺たち崖っぷち北欧メタル!(2018年製作の映画)

4.2

「直腸陥没」

映画館で見たかった映画。アマプラでレンタル代を払えば見られるのがわかったので、迷わずお金払いました!!
HR/HM(ハードロックヘヴィメタルと読みます)は私の大好きな音楽ジャンルである
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THE MUMMY VS FRANKENSTEIN マミーVSフランケンシュタイン(2015年製作の映画)

3.0

「大好物同士の対決」

タイトルからしてアヤシイ… B級とも言えないトンデモヘタレホラーの中には、意外な掘り出し物があったりするので食指が動いた。ミイラものは大好きだし、フランケンシュタインものも大好
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風と共に去りぬ(1939年製作の映画)

5.0

「運命のいたずら」

レビュー250本目は何にしようかと考えた末、この超有名な名作映画に決めた。
アメリカでは、動画配信が停止されているという。日本ではそうならないとは思うが、久しぶりに再見することに
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死の真珠(1944年製作の映画)

3.4

「怪奇ホラーのスター」

恥ずかしながら、ベイジル・ラスボーン演じるシャーロック・ホームズを初めて拝見した。私の中ではホームズと言ったら、グラナダテレビシリーズのジェレミー・ブレットなので、他の俳優さ
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オズの魔法使(1939年製作の映画)

4.5

「おうちほどいい場所はない」

初見ではないことは確かだが、やはり詳細は忘れていた。プロローグとエピローグがセピアカラーという斬新な演出だったのか!このセピアカラーがまたなんとも言えない素敵な色合いで
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