2016年のローラ・ドワイヨン監督作品。ドイツ占領下のフランスでユダヤ人の子どもたちがスイス国境を目指す実話を基にした話。
あまりにも重過ぎる現実を子どもたちが必死に理解している姿に胸が痛む。子役の>>続きを読む
1938年のジャン・ルノワール監督作品。ジャン・ギャバン主演のメロドラマ・サスペンス。
冒頭、蒸気機関車の火室から始まり、延々と疾走する描写をさまざまな角度で収めた迫力ある撮影が素晴らしい。話の筋が少>>続きを読む
2018年のボブ・ペルシケッティ、ピーター・ラムジー、ロドニー・ロスマン監督作品。
アメコミスタイルとアニメーションの融合が見事にはまってる。ノリの良さとスピーディーで爽快感あふれるアニメーションは>>続きを読む
1955年のアンジェイ・ワイダ監督デビュー作品。
1942年ドイツ占領下ポーランドの青年がレジスタンス運動にのめり込んでいく。冒頭の長回しと構図のうまさは既に確立しているね。生と死の対比がうまいこと。>>続きを読む
1956年のアーヴィング・ラパー監督作品。
少年レオナルドと牡牛ヒタノの物語。前半は、雄大な自然をバックに共に成長していく姿に心温まる。後半は、当時の美しいメキシコシティの大都会ぶりと、観衆4万人の世>>続きを読む
1952年のウィリアム・ワイラー監督作品。
いやあ、こんな悲しい物語ってある? 相手を思いやることで生まれた悲劇。あまりの落ちぶりに胸が苦しくなる。列車で愛を確認する場面は名シーンだったね。
そして>>続きを読む
1949年のセシル・B・デミル監督作品。旧約聖書の物語。
ヘディ・ラマー扮するデリラの悪女ぶりがすさまじい。嫉妬に狂った女の執念深さの恐ろしいこと。でも、それ以上に男サムソンがばかなのが救いがたい。素>>続きを読む
1936年のジョージ・キューカー監督作品。原作既読。
いやあ、素晴らしい映画だった。甘くて苦い、複雑なようでいて単純な男心と女心の機微の描き方が完璧にはまってる。マルグリット、アルマン、バロン、それぞ>>続きを読む
1962年のジョン・フォード監督作品。2度目の鑑賞。
やっぱり名作だね。ジョン・ウェインとジェームズ・スチュアートの共演とか、もうそれだけでご飯3杯は食える。ジョン・ウェインの不器用な男ぶりがいいんだ>>続きを読む
1950年のジョン・フォード監督作品。親子愛を軸とした西部劇。
髭を蓄えたジョン・ウェインがかっこいい! 2頭の馬の上に立って疾走するローマ式馬乗りの迫力がすごかったね。随所に挿入される歌がまた美しい>>続きを読む
1983年のブライアン・デ・パルマ監督作品。
1932年の『暗黒街の顔役』のリメイクでオリバー・ストーンが脚本を務めた力作だけど、そこまでのめり込めなかった。特に悪くはないんだけど、主人公のアル・パチ>>続きを読む
1981年のノエル・マーシャル主演・脚本・監督作品。
冒頭の全力疾走するキリンとバイクで並走する絵の迫力よ! もちろんCGなしの本物の数十頭のライオンとトラの群れの中で行われる撮影にも驚きだが、ライオ>>続きを読む
2010年のアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督作品。
ここまで主人公を徹底的に追い詰める必要があるのか。つら過ぎる。過酷な現実を突き付けてくる中にささやかな幸せ、美しさを見いだしていくけど見て>>続きを読む
1996年のビリー・ボブ・ソーントン監督・脚本・主演作品。
本作の見どころは多用される長尺の定点長回し。しっかりと対象を見つめる撮影は優しさと緊迫感が混在して見応え抜群。
やっぱりラストはいろいろ考え>>続きを読む
2001年のスティーブン・スピルバーグ監督作品。
ハートフルな感動話かと思ったら、まさかのホラー映画だった。キューブリック原案というのも納得。何だろう、この気味悪さは。終始デイビッドと会話がかみ合って>>続きを読む
1953年のバイロン・ハスキン監督作品。
スティーブン・スピルバーグの2005年版より面白い。『ゴジラ』の1年前とは思えない特撮技術の高さに目を見張る。大混乱の街や暴徒化した市民の恐ろしさ。躊躇なく行>>続きを読む
1968年のロマン・ポランスキー監督作品。オカルト映画の金字塔。
あの徐々に日常が侵されていく描写がいいね。超レア肉から生肉へ。そして誰も信じられない。ミスリードもうまくて本当にだまされそうだった。>>続きを読む
2005年のフィリップ・グレーニング監督作品。日曜日の数時間しか会話が許されない戒律の厳しい修道院を、音楽・ナレーションなしで、ありのままを捉えたドキュメンタリー。
自ら俗世を捨て、神の祈りに生涯を>>続きを読む
1993年のスティーヴン・ザイリアン監督作品。
7歳でチェスの天才的才能を開花させる少年の話。チェスの知識が全くなくても楽しめる。大人の思惑で楽しいはずのチェスが遠ざかっていく描写が悲しいけど、実はジ>>続きを読む
2013年のマーティン・スコセッシ監督作品。
狂ってるの一言。金・セックス・ドラッグのオンパレード! もうそれしかない。しかも実話を基にしてるというんだから驚きだ。そしてレオナルド・ディカプリオの怪演>>続きを読む
2012年のロバート・ゼメキス監督作品。
『ハドソン川の奇跡』みたいな映画かと思ったらアル中・ヤク中の話だった。フライトシーンの迫力はすごかったね。物語が思わぬ方向へ行くし、後半まで主人公が理解できな>>続きを読む
1997年のクエンティン・タランティーノ監督作品。
こんな役立たずでやる気のないロバート・デ・ニーロ見たことない。最初から最後までこれといった出番なし。サミュエル・L・ジャクソンが全てを持っていったね>>続きを読む
2008年のマーク・ハーマン監督作品。
いやあ、痛い、重い、つらい。あの衝撃は『ミスト』以上かも。久しぶりに堪えた。むなしい。服の違いだけで誰もがユダヤ人として処理される。ラスト、無数の服には一人一人>>続きを読む
2013年のデスティン・ダニエル・クレットン監督作品。未成年の保護施設で働くグレイスと、その子どもたちのドラマを描く。
いい映画だったなあ。本音を言えないのは子どもだけじゃなくて、大人も一緒なんだよ>>続きを読む
2010年のグザヴィエ・ドラン監督作品。
ゲイの青年と彼の女友達が同じ男を好きになる三角関係を描く。こちらも脚本と主演を兼任だけど、他作品と比べるとあまり面白く感じなかった。乙女なドランがかわいいぐら>>続きを読む
2009年のグザヴィエ・ドラン初監督作品。親子の愛憎劇。
当時19歳で製作・主演・脚本も兼ねてるということに驚きしかない。時折挿入される感情の爆発を表すカット、詩、せりふ回し、カット割りが圧倒的映像セ>>続きを読む
2010年のグザヴィエ・ボーヴォワ監督作品。
1996年のアルジェリア内戦時のフランス人修道士たちに起きた誘拐事件を描く。日々の修道院での生活と村人との交流を淡々と描写するのみで映画としては正直微妙。>>続きを読む
2014年の錦織敦史監督作品。アイドルアニメの頂点。
2011年からアニメを見始めてやっと映画を見ることができた。TVシリーズから、さらに成長した765プロの姿が頼もしい。春香の葛藤からアリーナライブ>>続きを読む
1987年のホウ・シャオシェン監督作品。
1960年代の台湾の山村で幼なじみとして育った男女の淡い恋模様を描く。あまりにも淡々としてて、どうしても地味に感じてしまう。日本統治時代の皇民化教育や戦争の話>>続きを読む
1984年のホウ・シャオシェン監督作品。
台湾の田舎で夏休みを過ごす兄妹の話。プロットは『となりのトトロ』とかなり似てる。まあ厳密的に言えば、この作品のほうが先だけど。大人の話がかなり重いけど、子ども>>続きを読む
2013年のシルヴァン・ショメ監督初の実写長編作品。両親を亡くしたショックで全くしゃべらなくなったピアニストが、不思議なハーブティーで両親との記憶をたどる物語。
シルヴァン・ショメらしい優しさと愛に>>続きを読む
2010年のシルヴァン・ショメ監督作品。売れないおじいちゃんの手品師タチシェフと、彼を魔法使いだと信じてる少女アリスの物語。
優しさと切なさであふれた一品。せりふがほぼなく、所作と自然描写で心の機微を>>続きを読む
2014年のグザヴィエ・ドラン監督作品。
ADHDの息子と母親と隣人の物語。これはすごい映画だな。弱冠25歳が作る映画じゃない。抑圧と解放の画面演出と感情の爆発に心が揺さぶられる。ありえたかもしれない>>続きを読む
2011年のキャメロン・クロウ監督作品。動物園を買った家族の実話を基にした、うそみたいな本当の話。
そうそう、この余韻を味わうために映画を見てるんだよ! 周りの人たちの絆、親子と亡き妻のつながりをひ>>続きを読む
2004年のポール・ハギス監督作品。第78回アカデミー賞作品賞・編集賞。
さまざまな人種間の差別を描く。人種のサラダボウルといわれるアメリカのカオスぶりと善悪の二面性を徹底的にえぐり出している。テンポ>>続きを読む
2014年のEicke Bettinga監督作品。
冷戦下のブルガリアで男女の出会いを描いた22分の短編。東ドイツ人が西側諸国へ行くのにブルガリア経由のギリシャまで遠回りしなければいけなかった事実を知>>続きを読む