penさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

ミュータント・タートルズ ミュータント・パニック!(2023年製作の映画)

-

健気な彼らと今回を機に生まれたコミュニティは大事にされて欲しい気持ちがある分、その受け入れられ方には若干の危うさを感じる。
何度かストップモーションアニメのように見えるのに驚いた。

オクス駅お化け(2022年製作の映画)

-

Jホラーで見慣れたものを韓国映画でやったらどうなるかという検証が観られる作品。
途中出てくるスポットは高橋洋氏が関わってることへのサービスのような気がしている(日本側としてはまたか……という要素でもあ
>>続きを読む

バーナデット ママは行方不明(2019年製作の映画)

-

今年は別の映画でシンディ・ローパーの「タイム・アフター・タイム」を聴いたなと思い、振り返ってみればベン・アフレック監督の「AIR/エア」だった。
あちらは目的の電話を待つ時に流れたが、こちらは南極へ進
>>続きを読む

ジョン・ウィック:コンセクエンス(2023年製作の映画)

-

3作目の時点でアクションパートも飽和状態になりつつあるような予感がしていたが、杞憂だったようだ。
特に本作は階段を多用した上下構造のアクションが取り入れられ、ますます活気づいている。階段が無いならカメ
>>続きを読む

グランツーリスモ(2023年製作の映画)

-

専用コントローラのハンドルをジョイントに接続してシミュレータのグランツーリスモを起動するのはイメージが湧くが、実際のレーシングカーも同様に分離したハンドルを運転席で接続して車を運転するんですね。
シミ
>>続きを読む

戦慄怪奇ワールド コワすぎ!(2023年製作の映画)

-

場内の完成された雰囲気、終わった後のざわつきと興奮が『名探偵コナン』の映画のそれで、(思わず漏れた笑い声を除いて)基本無言なのに応援上映を観ているかのようであった。シリーズファンの多さ。上映後、拍手が>>続きを読む

バービー(2023年製作の映画)

-

車椅子のバービーって冒頭の世界観説明以外にも出てきたかな、というのが気になった。
ケンの扱われ方もそうだが、ケイト・マッキノン演じるバービーについて噂話をする場面で「劣化」(これは字幕なので原語で何て
>>続きを読む

ミンナのウタ(2023年製作の映画)

-

真面目に作って作品全体の雰囲気が損なわれないまま、一定の緊張感を保ち続けたホラー映画になっていて好印象を抱いた。

VHSを使ったホラーだと余程しっかり作られていないと「これは本当にVHSのノイズなの
>>続きを読む

イノセンツ(2021年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

言葉を発したことで初めて妹が姉を人間として見るところが精神的な部分で残酷で、胸が締め付けられた。
ベランダや階段から落とす動きで上からの落下を冒頭から意識させられて、終盤に橋からの落下。運命の流転を感
>>続きを読む

ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

-

アクションありきの話運びの為か、作中のイーサン・ハントが終始困っている。しかし突破不可なハードルを超人的には乗り越えてしまう。フィジカル高めのコメディとして楽しむ自分がいた。とぼけた表情を見せる場面が>>続きを読む

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

あんなに若い姿をした眞人の走る場面にエネルギーが無くて、少し切ない気持ちになった。特に終盤の上へ上へと昇っていくところ。そのことに自覚的なのか、途中で階段は崩されてアクションは行われず、落ちる。
でも
>>続きを読む

ニモーナ(2023年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

自らに向けられた刃が融和を経て前進を示す指針となる反転が、前半ハイテンション、後半核心へ向かう静かなドラマへの移行と重なって、とても良かった。

ザ・フラッシュ(2023年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

マン・オブ・スティール等、ザック・スナイダー監督が作り見せたかった風景に関してだいぶ尊重した映画になっている。
アンディ・ムスキエティ監督って役者を良く見せるのが良いよな……とITの時に感じたことと同
>>続きを読む

スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

同じセッション出来るメンバーでバンドを組むまでの物語。ただし学校の外で。
要素を抜き出すと青春映画の骨組みだ。

アイデンティティに纏わる話で、「スパイダーマン」というものがある意味コードネームのよう
>>続きを読む

ヒート(1995年製作の映画)

-

続編兼前日譚の『ヒート2』を読んで観直したくなり、久しぶりに観た。
そこまでかと思うほどに最初から各登場人物に余裕が無い様子で、ほぼ全員がピリピリしている。
細部をほぼ忘れており、例えばほとんどBGM
>>続きを読む

岸辺露伴 ルーヴルへ行く(2023年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

1本の長編映画にする為に日本でのエピソードをストーリー、映像ともに並々ならぬ気合いで構成している。
その分、肝心のルーヴル編ではカット割りのみで継続した雰囲気を出そうと苦心しているのが感じられ、国内で
>>続きを読む

クリード 過去の逆襲(2023年製作の映画)

-

「クリード」シリーズの試合描写は1作目で完成されていると思っていて、後はそれに何か変化をつけるか、もしくは変化させないかということになるのではと考えている。その意味で今回の試合描写は前者の立場を取って>>続きを読む

ワイルド・スピード/ファイヤーブースト(2023年製作の映画)

-

ハイテンションなジェイソン・モモアによってただただドムが追い詰められていく様を描く。
MEGA MAXがシリーズの転換点だったことを実感させるシリーズ完結編・序章。

ジョン・シナがWWEで活躍してた
>>続きを読む

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3(2023年製作の映画)

-

ロケットに当たる照明がどれも運命的な雰囲気を醸し出していて、登場する度に涙腺が刺激

暴太郎戦隊ドンブラザーズVSゼンカイジャー(2023年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

どちらもTV本編中の空気そのまま。
ゼンカイは懐かしくて楽しい。ドンブラは懐かしさは無いが、1年を経て役者陣が惹き込まれる表情を見せてくれるようになっており、そこで時間の流れを感じる。ドラマ面では残さ
>>続きを読む

ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

-

MCUやDC映画のイースターエッグは解説を読んで初めて気づくことが多々あるが、このマリオについてはその正反対で、(もちろん気付いてないものもあると思うが)様々な小ネタに気付ける発見があった。
普段そう
>>続きを読む

ザ・ホエール(2022年製作の映画)

-

歩く、笑う、食べるなどの生きる為の日常的な行為が逆に死へ近づく行動に転じていたり、雨と曇り、電気の点らない部屋から晴れ、光の変化など、作品全体の演出は非常に分かりやすい。
それにより、各役者陣の怒りや
>>続きを読む

幸せへのまわり道(2019年製作の映画)

-

TV画面、収録スタジオのモニター、写真を収める枠、窓。様々なフレームが画面の中に存在しており、印象に残る。そもそも映画自体のフレームが切り替わる。
枠が印象付けられるからこそ、フレームの外に出た時の違
>>続きを読む

AIR/エア(2023年製作の映画)

-

時折挿し込まれるスローガンとエピソードで仕事映画としての側面を強調する一方、主人公がギャンブル好きであることを示す冒頭を発端として、入札交渉がまるでポーカーのように展開しているのが面白い。
各社各人が
>>続きを読む

グリッドマン ユニバース(2023年製作の映画)

-

裕太が六花に告白する、言い換えれば自分の気持ちをハッキリと口に出来るかどうかという感情面のドラマが最初に提示されてから、後は誰かの誰かに対する想いに関しては敢えて言わない、遠回しな受け答え、言わずとも>>続きを読む

シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

-

両端に「シン・ウルトラマン」と「シン・仮面ライダー」があり、真ん中に「シン・ゴジラ」がある。3作揃った現在、「シン・」と名のつく一連の実写作品に対してはそのようなイメージを抱いている。
ウルトラマンと
>>続きを読む

RRR(2022年製作の映画)

-

ラーマとビームの関係性にかなり気を配っており、アクションを通した細かなエピソードの回収で、二人の絆の変化を丁寧に描いている。
180分近くあるのにもかかわらず二人の出る場面で「あの時の…!!」と序盤の
>>続きを読む

オマージュ(2021年製作の映画)

-

喫茶店のエピソードどれも良いが、そこと現代の二人が居酒屋で会話する場面が何となく呼応するようになってるのが、とても良い。
映画は編集も大事な要素の一つだから、それに光を当ててくれるのも好感(それはフェ
>>続きを読む

フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

映画を技術として語る父親、夢として諭す母親の間に立つ幼いサミー、という冒頭の場面で最初にグッときた。
夢を映し出すだけでなく、その夢をより一層輝かせる為の技術もまた映画が持つ魅力の一部と示唆しているよ
>>続きを読む

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

マトリックスの影響を随所に感じる。犬の扱いが少し気になる。

お互いの言い分を受け止めた上で袂を分かつ方向でも良かったような気がするが、同じ車に乗って移動して降り際に娘の恋人であるベッキーと交流するラ
>>続きを読む

BLUE GIANT(2023年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

橋の下の日陰の中にいた若者たちが、ステージ上のスポットライトを浴びるところまで駆け抜けていく。最後の演奏直前、三人の再会もステージ裏の影の中。場所の変化で変わっていく立ち位置、いつも集まる店の変わらな>>続きを読む