penさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

劇場版 仮面ライダーリバイス バトルファミリア(2022年製作の映画)

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人とライダーが多いのを坂本浩一監督のアクション演出で捌く手腕を堪能。ケイン・コスギ氏のアクションもこちらが見たいものをしっかりと見せてくれて嬉しい。この二人がガッツリと組んだ映画、東映で企画してくれな>>続きを読む

暴太郎戦隊ドンブラザーズ THE MOVIE 新・初恋ヒーロー(2022年製作の映画)

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TVシリーズ本編のドンブラザーズのノリが分かっていれば何の迷いもなく楽しめると思うし、恐らく現場でのっけに乗っけた演出と全力投球の演技によって針の振り切れた、映画撮影のドタバタを堪能。

それだけでも
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ソー:ラブ&サンダー(2022年製作の映画)

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劇中で度々昔話を語るようなナレーションが使われており、それらを聞かせる相手は子どもたち。敵としての登場するゴアは映画冒頭では神への信仰が厚い(ゆえに裏切られた時の絶望が大きい)。ゴアもかつては子どもの>>続きを読む

メタモルフォーゼの縁側(2022年製作の映画)

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漫画家のコメダがアシスタントの人から「先生はどうして漫画を描くように?」と尋ねられ、その答えを話す声と共に、部屋で漫画を読むうららの映像がインサートされる。その後、うららは漫画を本格的に描くようになっ>>続きを読む

トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

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思わずマーベリックをトム・クルーズという役者個人(これまで様々な映画の中で驚異的なアクションに挑んできた存在として)と重ねて観てしまいがちな映画だった。
特に冒頭。私物の年代物のジェット機を日々メンテ
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チップとデールの大作戦 レスキュー・レンジャーズ(2022年製作の映画)

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本作はTVアニメシリーズのリブートになるのだろうか。そもそも昨今世に群がるリブート、リメイク企画へのパロディにもなっているような。と同時に時流と共に消費され、忘れ去られていくキャラクター達への愛情、哀>>続きを読む

フィールド・オブ・ドリームス(1989年製作の映画)

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いま一度立ち止まり、純真無垢なものに目を向けようとする意識が根底にある。
その道筋を辿る展開は半ばホラー映画にまで足を踏み入れているが、嫌な感じはしない。むしろ野球というものに対してムキになりかけるほ
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シェラ・デ・コブレの幽霊(1964年製作の映画)

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棺の近くの地下墓地と家の間に電話線を引く発想がもう怖い。

常に吹く風の中に今にも叫び声が混ざってきそうな予感を冒頭から感じさせ、扉を通って現れる来訪者はどれも怪しいのが良かった。
若干ミステリのよう
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シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

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冒頭、オリジナルのTVシリーズでもあった『ウルトラQ』→『ウルトラマン』のタイトルの出方を踏襲した『シン・ゴジラ』→『シン・ウルトラマン』の出方が見事。
オマージュでありサービスであり、一方でシン・ゴ
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マイ・ニューヨーク・ダイアリー(2020年製作の映画)

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限られた本編時間の中で仕事に忙殺されながら、その仕事の中で学び・気付き・人間関係が凝縮されドラマとしての浮き沈み、序破急がある訳ではなく。
それよりも1日1日それぞれで起こるちょっとした躓き、仕事以外
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ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス(2022年製作の映画)

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幾つもの世界を知ることはその世界ごとにいる自分を知ることでもあり、それは同時に自分の本質を知る体験になるのかもしれない。

本作には今までのドクター・ストレンジの他に別世界のストレンジが登場するが、そ
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ホーホケキョ となりの山田くん(1999年製作の映画)

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おもひでぽろぽろ と続けて見たのだが、あちらで描かれた家族の姿のパロディにも見える。山田父が強い、皆を引っ張っていく父親であろうとして成りきれない。何なら家族からすぐに文句や反発を喰らう。そんな父親像>>続きを読む

おもひでぽろぽろ(1991年製作の映画)

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小学校時代の描き方に鬼気迫るものを感じる。強権的な家父長。呪い。この頃からかぐや姫の物語の芽生えを感じる。現代パートで至る結論から逆算してのドラマ構成。

名探偵コナン ハロウィンの花嫁(2022年製作の映画)

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警察学校編は名探偵コナンのスピンオフとして始まったシリーズだが、連載初期から想定されていたキャラクター達ではない。ぼんやりとしたアイディアは原作者の中であったのかもしれないが、具体的な登場の兆しは近年>>続きを読む

カモン カモン(2021年製作の映画)

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誰しもが言葉を持っている。と同時に言葉に出来ない気持ちも心に宿している。
そのことを理解して受け止めていく為には言葉を使い、誰かと話していくことが大切だと気付かされる。
ちゃんと聞き、相手の言葉を咀嚼
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シャドウ・イン・クラウド(2020年製作の映画)

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脚本が共同名義になっているが、実際のところ完成した作品はマックス・ランディスが書いた部分は僅かで、ロザンヌ・リァン監督が大幅に書き直したらしい。インタビューサイト読んだら元の稿は70ページ未満のものだ>>続きを読む

フィフス・エレメント(1997年製作の映画)

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久しぶりに観た。登場人物たちが身につけた個性的な衣装や、空飛ぶ車が行き交う街なかの喧騒が懐かしい。作中のごった煮な雰囲気が好きだったなと振り返りつつ楽しんだ。
この頃のブルース・ウィリス、ミラ・ジョヴ
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ベルファスト(2021年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

モノクロの映像は人間の顔へ意識を向けるのに効果的なのかもしれないと実感するほど、本作は登場人物達の表情一つ一つが印象深い。時には愛嬌、時には苦悩を感じさせる様々な顔は、ずっと昔にそこで生活していた人々>>続きを読む

アンビュランス(2022年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

序盤あたりは群像劇であるかのように視点変更が何度か続くけど、では作品全体で群像劇になってるかといえばそうでもなく、どの登場人物でもラストカットを締められるようにする為の措置にしか感じられなかった。そし>>続きを読む

仮面ライダーオーズ 10th 復活のコアメダル(2022年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

アンク、映司、比奈の関係を中心にドラマは展開され、それに合わせて手を繋ぐことを主にした長回しの演技が印象深い。10年ぶりのメインの続編で作品ファンへの目配せも必要な中、60分尺でも本作の物語に必要な関>>続きを読む

THE BATMAN-ザ・バットマンー(2022年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

そういえばそうだったなと思ったのは、バットマンが警察と協力する部分が描かれているところである。もちろん反感を持つ一部の警察官は登場するが、ゴードンの手引きによってバットマンは殺人事件の現場に足を踏み入>>続きを読む

MEMORIA メモリア(2021年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

映画が始まると静かな時間の中で様々な音が微かに聞こえてくるのが耳をすませると分かる。その映像と音に呼応するように、その日の場内が段々と意識的に静かになっていくのが印象深かった。これもまたこの映画を体験>>続きを読む

映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争(リトルスターウォーズ) 2021(2021年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

オリジナルの時点でSF映画、特撮映画のオマージュに溢れた作品で個人的には冒頭のミニチュアによる特撮映画撮影の場面なんかどうなってるのかなーと楽しみだった。
リメイク版の本作でもそうしたオマージュは忘れ
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白い牛のバラッド(2020年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

カメラは開いたドアの向こう側に決して立ち入らない。冷徹な距離感でカメラはただ事態のみを映す。そもそも冒頭で泣き声に対してズームアウトした時点でカメラは最後までこの距離であることを予兆していたんだなと。>>続きを読む

Ribbon(2021年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

新型コロナウイルス感染拡大の為に卒業制作展中止。無慈悲なアナウンスが校内を流れる中で、美大の学生たちは自ら作った作品を自分の手で壊していく。そんな姿を見ながら、主人公のいつかは自作を壊すことなく自宅に>>続きを読む

オペレーション・ミンスミート ーナチを欺いた死体-(2021年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

モンタギュー少佐は作戦の為なら意図を込めたメッセージを何度も書き直して提出することが出来るのだが(しかしそれも最終的には……)、一方でアメリカに避難した妻に宛てた手紙を書く手が一向に動かない。終盤で書>>続きを読む

ストックホルム・ケース(2018年製作の映画)

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『ブルーに生まれついて』の監督というには冒頭の呑気な雰囲気が対照的でやや驚くものの、銀行に入ってイーサン・ホークが銃を取り出し撃つまでを長回しで撮っているところから、これはこれで楽しめる作品では、とい>>続きを読む

ヒルコ/妖怪ハンター レストア&リマスター版(1991年製作の映画)

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おどろおどろしいタイトルとは裏腹に夏の新緑が眩しい映画で驚いた。主な舞台が学校の中で、ヒルコから逃げる為に年季の入った校舎内を逃走する様は『学校の怪談』を連想。先にこういうテイストの作品があったんだな>>続きを読む

血ぃともだち(2022年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

遊園地の自撮り、バッティングセンター、屋上での実験。そこには『うる星やつら2 ビューティフルドリーマー』での終わらない夏休みを連想させる多幸感があった。
自撮りは押井監督がキャスト陣にカメラを託して撮
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セインツ -約束の果て-(2013年製作の映画)

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廃墟と化した家に居つく男。二人が生きる別々の時間とすれ違い。手紙。音楽。車。後年の作品にも登場する要素が次々と出てきて、堪らなかった。
手紙には真実のみが書かれているが、それが届くかどうかはまた別の話
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