myjstyleさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

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イースター・パレード(1948年製作の映画)

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この頃、アメリカではダンスと歌を見せるショーが流行っていたのでしょう。ジュディ・ガーランドの歌はもとより、スローで見せても唸るほどのフレッド・アステアのダンス(この映像が面白い)、アン・ミラーのタップ>>続きを読む

レジェンド/光と闇の伝説(1985年製作の映画)

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王女と村の青年の恋。妖精、小人たちとともに魔王と戦いユニコーンを救い出す。こういったストーリーに心躍らなくなっているのでしょうか。盛り上がることもなく、心躍らせるファンタジーアドベンチャーとはなりませ>>続きを読む

ザ・スイッチ(2020年製作の映画)

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前情報を持たないで海外版『パパとムスメの7日間』のイメージで見たから、スプラッター場面の連続から始まってびっくりしました。それでも、そのあとはライトな展開でホッとしました。問題は外面殺人鬼で心は女子高>>続きを読む

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ 完全版(1984年製作の映画)

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禁酒法時代に生きた2人のチンピラの物語。アメリカ人がこの時代をノスタルジックに美化して描くのは、日本人が任侠映画を作るのと似ています。印象的だったのは、ドブ池のようなユダヤ人貧民街に毅然と咲く美少女ジ>>続きを読む

落下の王国(2006年製作の映画)

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病床の若者が語る物語は国際色も色彩も鮮やかで目を奪われます。いくつかの映像は鮮烈で深く記憶に刻まれそうです。撮影時の事故の怪我と失恋に傷ついたスタントマンは今の自分を受け入れられません。同じく入院中の>>続きを読む

最後の決闘裁判(2021年製作の映画)

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「藪の中」テイストで行くなら、ル・グリの物語を、用があって訪ねた時、夫人に誘惑されそうになったけど友情と信義が第一と考え早々に辞去したくらいは言うところです。三人の主張の違いが際立っていませんね。ヒロ>>続きを読む

ジョゼと虎と魚たち(2003年製作の映画)

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大阪寝屋川のバラック板張り平屋集落に暮らすジョゼは生まれつき足が萎えていて外出するにも乳母車に乗せてもらっています。養育する祖母は彼女をこわれものといい、穀潰しである彼女を世間に出そうとはしません。そ>>続きを読む

ジョゼと虎と魚たち(2020年製作の映画)

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絵が美しい。街が海底になって鯨や魚たちと一緒に泳ぐジョゼはアニメならではです。メキシコに留学して海洋学者を目指す青年がジョゼへのボランティアで始まった交流はやがて愛に変わり、頑なだったジョゼは絵本作家>>続きを読む

ビルとテッドの時空旅行 音楽で世界を救え!(2020年製作の映画)

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なんでここにキアヌがと驚いたら、むしろこれがキアヌのルーツだったとは!紛れもないB級コメディ。しかも、日本人には分かりづらい悪ノリコメディのシリーズ3作目でした。娘役に出ている女優さんも最近見たなと思>>続きを読む

マグニフィセント・セブン(2016年製作の映画)

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かよわい妻から夫を殺された復讐心に燃える女へと変貌するヘイリー・ベネットは「スワロウ」の妻とは全く違う役どころ。乗馬姿も様になっています。クリス・プラッドもかっこよくて、「ガーディアンズ・オブ・ギャラ>>続きを読む

博士と狂人(2018年製作の映画)

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狂気を宿しているけど、辞書編纂に協力するときとイライザに贖罪するときのマイナー博士は人格と教養を取り戻します。ショー・ペンの演技はさすがです。イライザ役のナタリー・ドーマーは「チューダー家」でアン・プ>>続きを読む

Swallow/スワロウ(2019年製作の映画)

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まずは構図と色彩の美しさに目を奪われました。ヒロインが身につける衣装は色鮮やかで高級感溢れます。でも、ヒロインは掃除したり調理したりで一歩も家からは出ていません。芽生える違和感。義父母は冷たく、夫も美>>続きを読む

スーパーインテリジェンス(2020年製作の映画)

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このシナリオならキャメロン・ディアスが上手かったですね。でも、メリッサ・マッカーシーがヒロインならとことんコメディで弾けて欲しい。ラブコメにする意味がわからない。それとスーパーインテリジェンスといいな>>続きを読む

ブラス!(1996年製作の映画)

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コロナ禍で社会が実質分断された現状では、見る人によって印象が違うでしょうね。サッチャーリズムの産業構造転換政策によって、石炭坑夫たちの暮らしは貧しくて前途は険しいけれど、ブラスが誇りを守ってくれました>>続きを読む

グーニーズ(1985年製作の映画)

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初めて見たあの興奮をもう一度と借りてきたスピルバーグ作品。グーニーズ(ポンコツ仲間)と称する子どもたちが悪党の追跡を振り切り、家の差押えを免れるため海賊が残した秘宝を探す冒険活劇。海賊が仕掛けた罠がピ>>続きを読む

ジェイド・ダイナスティ 破壊王、降臨。(2019年製作の映画)

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武闘ファンタジー。全体の3分の2くらいはコミカルでラブ要素があって楽しい。壮大なスケール感はさすが中国映画です。悪の親玉に向かって門弟たちが雲霞のごとく押し寄せますが、あっさり殲滅。苦しむ様子も映しま>>続きを読む

ピアニスト(2001年製作の映画)

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ヒロインはアラフィフ。知的でクール、ピアノにすべてを捧げたストイックなピアノ教師にはもう一つの顔があります。更年期障害で感情の起伏が激しく閉経しているようですが、性欲は強く、SM嗜好の妄想は高まるばか>>続きを読む

英雄は嘘がお好き(2018年製作の映画)

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「燃ゆる女の肖像」のノエミ・メルラン目当てで見ましたが、本作では助演です。ヒロイン メラニー・ロランの演技が良かった。聡明だけど家族からはたぶん理屈屋で依怙地と思われている姉は、家族に愛されている妹の>>続きを読む

楢山節考(1983年製作の映画)

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山あいの寒村。生産性が上がらないから村で食っていける人数は決まってくる。70才になったら口減らしに山に捨てられる。姥捨山だ。集落の窮状がリアルです。どうして今の邦画にこのリアリティが出せないのだろう。>>続きを読む

燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

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景色や構図が美しくてため息が出ます。女流画家、貴族の女主人、その娘、小間使いと主要な登場人物は女たちばかり。見知らぬ土地の見知らぬ男に嫁ぐのは孤独で不安でしょうね。裏切らない誠実であろうとする画家に娘>>続きを読む

熱いトタン屋根の猫(1958年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

大綿花農園を一代で築き上げたビッグダディの死が迫ることで表面化する遺産相続争い、歪んだ家族関係、そして、マギーとブリック夫婦のすれ違う夫婦仲に隠された秘密が明らかになっていく。なかなか熱量の高い人間ド>>続きを読む

METライブビューイング2019-20 ヘンデル「アグリッピーナ」(2019年製作の映画)

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ヘンデルは22才のとき、イタリアでオペラ修行をし、24才のときイタリアで本作を初演、大成功しています。性格描写、劇的状況ともにメリハリがあり、若書きにして充実感があります。舞台はシンプルで現代に置き換>>続きを読む

はちどり(2018年製作の映画)

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14才の少女の前に拡がる世界は、まず家族、次に学校の友達、最後に社会の大人たちです。両親の夫婦仲にひと嵐があったり、兄姉自分の3人兄弟は兄中心で男尊女卑社会の縮図です。日ごろかまってもらえないヒロイン>>続きを読む

劇場版 奥様は、取扱い注意(2020年製作の映画)

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コメディ映画としてもアクション映画としても、なんだか残念です。身体能力が高い綾瀬さんなら、もっと見栄えのする映像が撮れるはず。瞬間レベルではハッとする動きもあったけど全然足りません。外国のアクション映>>続きを読む

宮本武蔵 巌流島の決斗(1965年製作の映画)

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シリーズ完結編は巌流島決戦に向けてぐいぐい盛り上がる。高倉健演じる佐々木小次郎はダークヒーローですね。原作と真摯に向き合い、ロケ地もリアルでいい場所がふんだんにある。もう、こんな日本映画は生まれないな>>続きを読む

宮本武蔵 一乗寺決闘(1942年製作の映画)

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一乗寺の決闘を山場に据えた全五部作の4作目。本阿弥光悦や吉野太夫など有名人が登場。吉野太夫が緊張で心が張り詰めている武蔵を見て、琵琶をナタで割いて諭す場面がいい。琵琶はベンベンとかき鳴らす楽器かと思っ>>続きを読む

ポネット(1996年製作の映画)

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愛する人を亡くしたら、喪失感は埋まらない。ましてや4才のポネットが無傷でいられるわけはない。大人は母の死を受け止めろというし、子供たちは残酷で「悪い子だから、ママは死んだ」と言う。こんなときに父親は1>>続きを読む

ブレックファスト・クラブ(1985年製作の映画)

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罰として土曜日の自習室に補修授業を受けさせられた5人の高校生。朝7時に登校させられて9時間も缶詰で作文をさせられます。もう、いじめみたいなもんです。それぞれが本当の自分、本当の悩みを語り出すところは今>>続きを読む

宮本武蔵 般若坂の決斗(1962年製作の映画)

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白鷺城の窓なし部屋に3年間蟄居していた武蔵(たけぞう)は、ようやく許されて外に出ます。宮本村のたけぞうは、城主より宮本武蔵の名前を貰い、全国を武者修行することになります。外に出れば3年のブランクを感じ>>続きを読む

ルート225(2005年製作の映画)

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両親と別れてパラレルワールドに入り込んでしまう姉弟のお話です。15歳のちょっと冷めたお姉ちゃんはよく弟をいたぶっていましたが、知らない世界に入り込むことで、力を合わせて元の世界に戻ろうとします。少しず>>続きを読む

手紙は憶えている(2015年製作の映画)

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ユダヤ人にとっては旧約聖書が今に息づいていて「目には目を」はリアルな規範なのに驚きます。ナチを憎むユダヤのエネルギーは衰えませんね。ただ、この脚本は技巧的に感じました。ピアノ演奏を嗜む主人公が名作曲家>>続きを読む

恋しくて(1987年製作の映画)

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アメリカの高校生は車で登校するので大人にみえますね。でも、車の違いで格差を見せつけられます。彼も上昇志向なのでしょうか、学園のマドンナを彼女にしたくてしょうがありません。隣りにいて彼しか見てない彼女と>>続きを読む

ケープ・フィアー(1991年製作の映画)

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「こいつはマジだ。必ず仕掛けてくる。妻や娘が危ない!」本人は相手と話して、それを確信する。でも、それでは警察は動いてくれない。どんどん迫ってくるが、知能犯で警察に介入させるヘマはしない。最初、弁護士が>>続きを読む

女と男の観覧車(2017年製作の映画)

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ケイト・ウィンスレットの演技が圧倒的で、他の俳優さんは完全に食われています。ビビアン・リーの「欲望という名の電車」、ケイト・ブランシェットの「ブルージャスミン」を思い出す演技力です。40才を迎えるヒロ>>続きを読む

フリー・ガイ(2021年製作の映画)

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何も考えず勢いに身を任せて楽しめます。モブキャラと恋に落ちるってアイデアが新鮮。深刻になるとかは全くなくて上手くすり替えて無事ハッピーエンドへゴールイン。痛快作です。ジョディ・カマーはキリング・イブ以>>続きを読む

オペレーション・ウルフ(2019年製作の映画)

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砂漠の山岳地帯で医療ボランティアの中国人女性が武装ゲリラに拉致された。高額の報酬で救出に向かう4人組の傭兵たち。巧みな連携プレーで救出に成功。ここまではいい。ところが、救出されたお嬢さんは自分の有り金>>続きを読む