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日本特有の切なさ、儚さ、哀愁、、成瀬の映画からは近代日本文学を読んだ後のような不思議な心の満たされ方をするから本当に大好きである。生涯一の映画こそ成瀬の映画ではないものの、最も好きな映画監督は誰かと聞>>続きを読む
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遂に寅さんも
兼任コーチになったか、、
愉快で楽しい寅さんは、
今回も健在で観た後に
心が温かくなる。
やっぱり『男はつらいよ』は
いいなあ。
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やっぱり木下恵介のコメディは
気に食わない。
こういう題材を
こうやって描いちゃ駄目だと思う。
議論が浅いし、全然笑えない。
彼のコメディ作品は
しばらく観ないようにしたい。
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戦争で両親を失い、
芸者として生きてきた女性が
人間として再出発する物語。
川島雄三の映画らしい
小気味良い台詞回しとカメラワークが
何とも言えない。
何より岩尾文子の演技が良い。
こういう色気の>>続きを読む
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どこから語ったらよいだろうか。ストーリー、演出、演技、、作品を通して実に総合点が高く、見ごたえのある90数分だった。恐らく、何よりも語られるべきは「恋は狂気と紙一重」ということである。自分の恋するマル>>続きを読む
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映画でも、映画でなくても
観る価値がある。
最後の日本兵・小野田氏が
ルバング島に派遣されてから
戦争を終えた日本に帰国するまでを
描いたフランス映画である。
日本を題材にしながらも
フランス映画>>続きを読む
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今の感覚からしてもビビッドな配色。高峰秀子がストリッパーを演じる意外性。カルメンの父親たちが酒を交わす以外の全てのシーンが屋外で展開する斬新な演出。
どれをとっても観ている分には実に面白いのだが、物>>続きを読む
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自分にとっては斬新、、
というより
初めて観るタイプのコメディ。
全体的に緩い雰囲気を持ちながらも
案外緻密に設計されていることが
後半になるにつれてわかってくる。
高峰秀子さんの演技観たさに
本>>続きを読む
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物語の構成、画面の構図、、その他のあらゆる要素が戦前から戦後にかけて作られたジャズ映画に影響を受けていることをひしひしと感じる。それでも音楽は日本の戦後歌謡そのもので、邦画でこんなミュージカル映画を作>>続きを読む
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文句なしに良かった。
今回もさくらの優しさが
身に染みたなぁ。
殿様に肩を寄せて歩くマリ子。
それを見送るさくらと寅さん。
このショットは
特に光るものがあった。
毎回観るのが楽しみだけど、
そ>>続きを読む
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久しぶりに映画を
味わうことができた。
私自身原作は未読ながら、
それでも原作に対する
リスペクトが伝わってくる良作。
こういう若さへの憧れって
何なんでしょうね。
言葉にならない何か。
言葉>>続きを読む
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北欧映画のお手本のような演出。そこにジャズがアクセントとなり、観ていて心地よい印象を与える。トーベの人生を語るには時代描写が弱いように感じたが、それでも彼女がどう生きたかを知るには十分な内容であった。>>続きを読む
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アクション映画を嫌いな私が唯一見続けてきたのが007シリーズである。待った甲斐があった、、本当に長かった。
最初に流れる『007のテーマ』から本編のテーマまでの運びは完璧という他ない。本作で誰に注目>>続きを読む
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震災から10年。ようやく(と言って良いのだろうか)当時の実情を題材にした物語が世の中に出始めている。その先駆けと言っても良い本作は震災と震災後の生活において「護られなかった者たち」の奮闘を描いた社会は>>続きを読む
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もっとポップでキラキラした青春映画を期待していたのだが、思いの外、静かで重みのある作品だった。無論、こういう映画の大好きな私にとっては大歓迎である。
主人公は父親を亡くして、母と暮らす年頃の女の子。>>続きを読む
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本作を高く評価するレビューが多い中で大変申し訳ないのだが、私の肌にはどうも合わなかった。もちろん本作がやろうとしたことは大変興味深いし、価値のあることだと思う。しかし、これが個人的好みの問題となると話>>続きを読む
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『茜色に焼かれる』もそうだが交通事故をきっかけとした物語展開、それによって描かれるマスコミ批判は最近流行りの題材なのだろうか。ここ数ヶ月で公開された邦画の多くに何らかの形で交通事故が関係していることを>>続きを読む
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私は元来、演技で感動することなど滅多にないのだが、唯一心を動かされたのが京マチ子の演技である。緩急自在の演技力。「人はなぜ死ぬのか」という話をしているときなんか、目だけでも演技ができてしまうのだからさ>>続きを読む
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元来、私はインテリという人種が苦手である。何が嫌いというわけではないのだが、どうも話していて価値観が合わないのだ。
しかし先生のような後腐れのないインテリなら大歓迎。誰よりも自分のことを知り尽くして>>続きを読む
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偶然にも二日連続で往年の不倫映画を観た。だからだろうか、、本作が不倫映画としていかに面白くないかが際立っていたように思える。本作の何が面白くないって、駅から世界が全く広がらない点である。本作の舞台はタ>>続きを読む
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単なる不倫映画として片付けているレビュアーの方も多いようだが、不倫映画にしては少々良く出来過ぎている(もちろん誉め言葉)。なぜなら、本作が描こうとしたのは妻子持ちの男性と若い女性の恋愛模様だけでなく、>>続きを読む
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今日もとらやは賑やかだ。
笑って、泣けて、、
それだけかもしれないが、
それだけのことがいかに幸せか考えさせられる。
やはり人生は一期一会。
誰かと出会い、別れ、
結局ひとりでは生きていけないこ>>続きを読む
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誰が一番のろくでなしなのか。こんな男女でも周りが何とか堅気にしてやろうと奮闘するだけの寛容さが時代を感じさせるし、単純に羨ましい。川のこっち側は堅気の世界、あっち側はヤクザの世界。こっち側からあっち側>>続きを読む
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時代と場所を変えた『Les Miserables』といった感じだろうか。字幕ではテロリストと訳されているが、要は革命派、革命の時代には場所を問わず犠牲を伴うものである。本作はそういった時代の犠牲者を誰>>続きを読む
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こういう映画を日本人ではなく海外の方が作っているという事実に切なくなる。本来、この問題に目を向けなければならないのはまずもって日本人であり、日本の映画人たちが自分の国の歴史に真正面から向き合えない現状>>続きを読む
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全体的に無難にまとめ上げた印象。歴史映画としてもスパイ映画としても演出はありふれているし、目新しいものは何もない。ただ今この瞬間も自分が平和に映画を観ていられるのは、こういった名も無き人たちのおかげな>>続きを読む
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数年前に一度観た本作を初めてシネコンで観た。やはり映画は大スクリーンの大音響、たくさんの観客の方と観なければいけないとつくづく感じ入った。
これでもかとキマっている構図の数々、特に本作で多用されてい>>続きを読む
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今回も安定の面白さ。
赤ちゃんのエピソードを交えながらも
いつも以上に恋愛要素が強かったように思う。
「ちょっとあなたに会いたくて」
こんなこと言われてみたいものですね。
ああいった不器用な青>>続きを読む
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幸せかどうかなど、今はわからない。それでも20年後、30年後にふとこの時を思い出して「あぁ、自分は幸せだったな」と思えるように毎日を過ごしたい。『男はつらいよ』では、今までに幾度となく幸せとは何かとい>>続きを読む
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おいちゃん夫婦たちが旅をして
寅さんが留守番をするのは
初めてのパターン。
りつ子が語る芸術家論も
山田監督の映画に対する向き合い方の
表れなのだろうか。
やっぱり『男はつらいよ』は
外さない。
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前作の決闘で敗れた兄の敵討ちに
姿三四郎が立ち向かう。
何も考えずに観ればそれなりに
面白いのだが、黒澤らしくない。
唯一言えるのは道を志す者同士
勝ち方も負け方も清々しい
というところだろうか。>>続きを読む
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やっぱりこの映画大好きだ。笑って、泣けて、、時間の経過に伴う人々の変化が見ていて心地よい。こんなに清々しい映画を一生に一度でいいから作ってみたいものである。
どこか上手くいかない今日この頃。こういう>>続きを読む
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イギリスに寝台列車と来れば事件が起きないはずがない。アガサクリスティの『Murder on the Orient Express』とはまた違った面白さにミステリーってやっぱり良いなあと思う。誰が味方で>>続きを読む
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仕事で疲れて誰もいない家に帰る。部屋は真っ暗。「ただいま」の一言もない。血のつながりにこだわらない世の中になったけれど、自分の心を満たしてくれるのは結局、家族。『男はつらいよ』を観るとなおさらそう感じ>>続きを読む
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南北戦争後のテキサス。判事がやりたい放題の、文字通り無法地帯のこの土地に流れ者の男がやってくる。開拓農民と牛追いのどちらの味方なのか。どっちにも転びそうな緊張感を生み出す演出は、その後の西部劇や時代劇>>続きを読む