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山田洋次監督の映画は『男はつらいよ』シリーズをだいたい10本くらい見て、あとは21世紀に入って撮った時代劇とか、『幸福の黄色いハンカチ』('77)、『おとうと』('08)などを見ている状態。あと、この>>続きを読む
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正直に言えば、大森立嗣の監督としての手腕については疑問符が残る。
特に前半。大森南朋のだらしない肉体には役者魂を感じたが、それ以外のほとんどは構図・演技・物語のいずれも「ちょっと豪華なテレビドラマ>>続きを読む
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ぬめっとした嫌な感触が全体を覆っているが、ロケーションの豊潤さにより映画として満足。よくよく考えれば、冒頭はほぼナレーションによる状況説明なのだけれども、なんというか、「場」から物語が立ちあがる感じ>>続きを読む
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ちょっとネタバレせずに語るのが難しい作品。オープンエンドではあるけれど、ストーリーの肝が評価を左右するように思えるので。
最近の石井隆は『ヌードの夜』以降また若返っているように思う。これも『フィ>>続きを読む
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とても面白かった。一時も飽きることなく見ることができ、アレクサンダー・ペインの優秀なストーリーテリングを堪能。
最初は複数の語り手が存在する作りに、これは奇抜かもしれないけど映画としてはどうだろう>>続きを読む
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ジェイソン・ライトマンはこの作品と続く『マイレージ、マイライフ』において、明らかに映画にマジックが起きているとしか思えない。素晴らしかった。
僕、『パシフィック・リム』みたいな映画を見ても「なんで>>続きを読む
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とてもよかったです。泣きました。僕は中島かずき脚本が何だかんだで好きなんだと実感。
設定が絶妙。クレヨンしんちゃん映画はプログラムピクチャーであるため、キャラクターの劇場版での記憶はそのたびにリ>>続きを読む
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圧倒された。
実は終盤にある人物の口からこの映画のテーマがはっきりと語られているので今更指摘することもないけれども、カサヴェテスの即興的演技は人物の内面をあらわにする性質のものではなく、むしろその>>続きを読む
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数年前までプレミア価格だった映画がレンタルで見られるなんて、改めていい時代になった。もちろん傑作!
カサヴェテス監督はまだ『アメリカの影』と『フェイシズ』しか見たことなかった。それらの作品は確か>>続きを読む
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まず、今までのジェイソン・ライトマンのイメージを大きく裏切るような作品であることを述べたい。なんつーか、エロかった。
行為自体をモロに描いている訳じゃないんだけれども、視線の使い方やボディ・タッチ>>続きを読む
今まで見たアメコミ映画の中でもかなり上のほう行くかも。ラストの展開は泣いた
日本映画の水準以上のものはあるが、破綻のなさに物足りないものは感じる。しかしながら、ひょっとすると三浦大輔の持ち味は、シニカルさではなく真っ当な青春映画としての妙にあるのかもしれないと思った。
今まで「ホラー好きなんですよぉ」と言っていた自分の頭をぶん殴りたくなる。巨匠がありとあらゆる手を使って観客を殺しにきている。その意味で最高のホラー映画だが、同時に不快と思ったのも事実。
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こんな映画観たことない!いや、実は一個だけ近い映画がある。言うならばこれはBiS版『愛のむきだし』だ。
1作目はジャンル映画にBiSという素材を乗っけて、そのケミストリーを楽しむところが大きかった>>続きを読む
おもしろかった!既存のアイドル映画×とあるジャンルといった趣なのだけれども、まだレンタル始まったばっかりだし、どんなジャンルかも伏せておく。どんなジャンルかも知らずに観てびっくりしてほしいという気持>>続きを読む
youtubeで鑑賞。いやー、これはまさにナーメテーター。普通によかったし、泣けた。
「働く」というテーマに絞った脚本もよかった。けれども、僕がなんでこのあまりなじみのないキャラクターが出てくるフ>>続きを読む
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ファーストシーンから「あ、これ俺の好きな演出だ」というのが冴えわたっている映画。とてもよかった。
とはいえ、この映画は別段新しいことをしているわけではない。ストーリーは私の拙い英語力でも理解できる>>続きを読む
久々に観た。大学入学当時というこの時期を切り取ってくれるだけで傑作認定したい。タイトルに反してほとんど物語はないにも関わらず女の子のスター性でひっぱるのはこれと『もらとりあむタマ子』くらいでは。
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冒頭4分間を映像化して公開し、それから先の脚本を一般公募したという実験的な作品。いわゆるヴァーホーベン的な悪趣味が、映像的に出てきているのは実はこの4分間だったりする。つまり、トイレの中に見えるあれ>>続きを読む
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夜の映画。この映画はいくつもの相反した要素を併せ持ちながら進んでいく。古い技術/新しい技術、闇/光、生/死、男/女。そして辿り着く先。
おそらく僕が言わなくてもこれまでに百万人が言ったことだとは思>>続きを読む
青春を決して過大評価も過小評価もせず描いている(そりゃエマ・ワトソンが演じることで生じる付加価値はあるが)。
正直、映画として観たら欠点もあると思うんです。ただ、俺はこの映画が刺さる側である人間で>>続きを読む
レンタルBlu-Rayで鑑賞。惜しいなあ。十分面白くできそうなのに。西洋を舞台にした原作をパラレルワールドに置き換えた発想は悪くないし、美術もがんばっているので、設定を突き詰めて、あと演出の改善を行え>>続きを読む
レンタルBlu-Rayで鑑賞。とてもよかった。ポン・ジュノすごい。ただ、正直なところすべてを受け止めきれなかったかも。
この映画は実はハリウッド映画ではない。出資国にアメリカはいるが、撮影はチェコ>>続きを読む
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タイトルとは打って変わってかなりビターな映画だった。非常に有意義な問いかけであると思う。
多くの人の胸に訴えかける物語であり、メッセージ性が重要な作品なので本当はあれこれ批評するのは的外れなのか>>続きを読む
ちょう最高!至福の100分。21世紀に入ってからのウェス・アンダーソン最高傑作では? 一緒にこの映画観た彼女は初めてウェス・アンダーソン作品を観たのだけれども、楽しめたと言っていたので、おそらく映画>>続きを読む
この映画については、二階堂ふみの演技については恐ろしさを感じるくらい完璧だと思うと同時に、やっぱり熊切監督の演出はあまり肌に合わないと実感した。
熊切監督の映画は近藤龍人さんの撮影による寒々として>>続きを読む
うわー、すごい好きだこれ。こういう映画を積極的に推していきたい。
満点のコメディ映画だった。こういう映画があるという事実だけでうれしくなる。ジェニファー・アニストンはいい歳のとり方をしているなと思>>続きを読む
僕は結構好きです。時間が経つのを感じないくらい没入させてくれたし。世界観の構築も見事だと思うし、あと風刺的なSFは大好物なので。
旧作のほうは1しか観ていないけれども、あちらも完璧な映画だと思っ>>続きを読む
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ブログより転載
内容は、カンパニー松尾を中心とするAV監督たちが東京から北海道までキャノンボール(いわゆる公道レース)で順位を競い、その間に各地でテレクラやナンパを行い、その内容によって点数を競い>>続きを読む
これまで比較的安全圏にいたスタッフ達にも被害が降りかかることで、侵食される怖さを描いた傑作。霊現象が登場する頻度が上がっていることや、中盤の霊媒儀式など見所は多い
これまで進めてきたジャンルの解体を大きく進め、かつ一本の作品としてのバランスも保っている奇跡のような作品。大林版『時をかける少女』を連想した
ホラーというジャンルを壊しにかかっている印象。鈴木との共闘、そしてラストに見える「あの顔」。ただし、それまでの怖がらせ方からは違っていたため、ちょっと戸惑ったのは事実。この感触は石井輝男監督『江戸川乱>>続きを読む