くじらさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

くじら

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ゼイリブ(1988年製作の映画)

3.8

くぅ〜〜超クールだ。

「見えない侵略者」が見えるようになってしまった映像の演出が見事。
サングラス越しの景色⇄モノクロって、そこまで親和性ないはずなのに映像の強度で賄っているあたり、映画を信じたジョ
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散歩する侵略者(2017年製作の映画)

3.8

やっぱり、ちゃんと今やることをやって、破壊したりしなかったり、生きたり死んだりしていくんだということを学ばせてくれた。大好き。

「概念集め」の白々しさを、カラッとした生の映し方と言語センスで丸め込む
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フィッシュマンの涙(2015年製作の映画)

1.6

全く意味のないドブ川に潜らされ流され、やっとこさ上げてもらったらハリボテの風景にたどりついてて【ほら、苦しみに耐えたらこんなに綺麗なところに辿り着いた!頑張ってよかったね!】とハンカチを渡される。そん>>続きを読む

ロッキー(1976年製作の映画)

3.6

お、おもしれ〜〜〜。

今やあまりに知ってるストーリー構成だけど、それでも泣ける。

ロッキーの弱さはゴロツキ具合じゃなくて、どうしてもちょっとダサいところだろうな。エイドリアンへのおずおずとした誘い
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ジグソウ:ソウ・レガシー(2017年製作の映画)

3.2

再視聴。あれっ記憶より面白いなと思って見続けて、ラストでやっとめちゃくちゃ笑ったことを思い出した。面白かった。

サスペンスに追従するとなんかギャグにならない?

ジグ"ファッキン"ソウ!
私はエレノ
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ポルターガイスト(1982年製作の映画)

3.7

私の数少ない映画体験ゲーム体験からでも、死ぬほど出典として挙げられそうな演出ばっかりで驚きっぱなしだった。

この監督脚本2人並べて「すごいね!」って言うのも変な気がするけど、すごいね!
なんとなく「
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吸血怪獣ヒルゴンの猛襲(1959年製作の映画)

3.1

まっったく期待せずに見たら普通に良作で嬉しい。

最初のOP終わって劇内BGMに切り替わるあたりな数分とか、なんかもうかなり洒落てない?ボートの撮り方も結構それぞれ工夫していて全然飽きなかった。光の当
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遊星からの物体X ファーストコンタクト(2011年製作の映画)

3.5

よくここまでの完成度で、あのThe THINGの正統前日譚を作り上げたな、とその気概にまず大拍手。

個人的にはオリジンのTHINGたちの造形に「オエッ」となるほど愛を持ってしまったんだけど、今作は吐
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驚異の透明人間(1960年製作の映画)

1.3

ホエール版の美しさよ。

もはやジョークな当時の反核ムービーを見られたのは感動でした。感動でした????

デスペラード(1995年製作の映画)

3.5

続編でありながらセルフリメイクということもあり、大きくなった子どもを見ながら過去を反芻しているような優しい気持ちに。

予算が上がれば麻薬王の家だって豪華になる。そして予算が上がればマリアッチのギター
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グラインドハウス(2007年製作の映画)

4.2

こんな最高の買い物あり?????ありがとう。

『デスプルーフ』と『プラネットテラー』については作品ごとにまとめたので、今回は「映画館体験をくれたグラインドハウス体験」と特典映像まで含めた感想をまとめ
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デスプルーフ in グラインドハウス(2007年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

最高にバッドアスなビッチたちによるガールズエンパワメント・キラーチェンジカーアクションムービー。

タランティーノは初体感だった。ここまでTHE ENDで勇気をもらえることってあるかね。

「前半の軽
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プラネット・テラー in グラインドハウス(2007年製作の映画)

3.6

何故か没入感のある(マジでなんで?)最高にクールな映画。

ロドリゲス節の「反復し意味が重なってゆく台詞群」が、グラインドハウスだからか下品なくらい詰め込まれていて無理やり脳内麻薬が出てしまう。ロドリ
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マチェーテ(2010年製作の映画)

3.9

正義感と愛と、あとは全部グロ!アクション!セクシー!ダンディ!この世の全部を煮込んだ大正解ムービー。大好き。

「メキシコ人をナメんじゃねえ」

マチェーテは「マチェーテ(なた)」を使うからマチェーテ
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ショーン・オブ・ザ・デッド(2004年製作の映画)

3.5

面白パワーにうちのめされた。好きとか嫌いとか関係ない。ゾンビ映画はこれを超えられるのか??

「いったん美味しいウニを食べれば、まずいウニも美味しい記憶を反芻して食えるようになる」の美味しいウニみたい
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デッド・サイレンス(2007年製作の映画)

4.0

面白かった〜〜〜!

『死霊館』ユニバースよりも好きかも。対象が「一族」だからスモールパッケージかつ、お仕事完遂で気持ちがいい(死霊館はもうvs神だからね)。
勇気をもらえました。

前半はジェームズ
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仮面/ペルソナ(1967年製作の映画)

3.2

ベルイマン2作目。基本的にこの監督とは「合わない」ことが分かっているので、引きながら見た。ただ『叫びとささやき』よりも空間に光があっていいなあ〜。演出の輪郭をはっきりさせる光が好きです。

「某クラブ
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屋根裏の殺人鬼フリッツ・ホンカ(2019年製作の映画)

3.3

演者たちが作り上げた「地獄のミニチュア」を同じ視点で散歩する映画。 

もしこの映画が時代を描き切らず、土地を貧困を描き切らずに、殺人鬼の"カリスマ"に依存した話だったら好きじゃなかっただろうな。
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ローズマリーの赤ちゃん(1968年製作の映画)

2.4

うーーー。

「所詮出産なんてそんなもんだ」という、自分の身体への諦念が邪魔してまともに見られなかったのが残念。

「悪魔の出産、するの?しないの?」ムービーは大好きなんですが、なんでダメだったのかな
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エルム街の悪夢3/惨劇の館(1987年製作の映画)

3.4

『エルム街の悪夢』オリジナルが大変愉快で、そして何よりナンシーに惚れてしまったので、2を飛ばして3観ました(ごめんなさい)

怖さこそオリジナルには勝てないものの、ジュブナイルムービーとして華麗に転身
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透明人間(1933年製作の映画)

3.3

リーワネルの『透明人間』を見たので、ならば見ねば!と元祖透明人間に会いに行った。

技術への純粋な驚きと喜びに満ちた画面構成には、どこかまっすぐな進化への礼賛を感じ、力強い。

シンプルなストーリーな
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イット・フォローズ(2014年製作の映画)

3.3

構図と音楽が見事で楽しい。低音ホラーBGMと遠景ショット。車椅子の回転するカメラはエンタメ。

このテーマで「愚かな若者供物パニック」でも「エログロナンセンス」でもない、堅実なホラーをやり切ったのは監
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レプティリア(2000年製作の映画)

3.1

奇才トビー・フーパーによる、かなり愚直なモンスターパニック映画。

なんか真面目な人だったんだな…好きだよ。そわそわさせる初対面までもかなり丁寧。

ワニハンター'sのゾッとするキャラ造形はやっぱり見
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遊星からの物体X(1982年製作の映画)

3.9

いやすげっっ。全人類が褒めてるのでもう言うことないです…。ありがたいです…。(でも言う)

ずっと完璧な室内ショットによって緊張の糸が貼られ続け続け続け、まさに今というタイミングで全部が放出する。リア
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叫びとささやき(1972年製作の映画)

3.2

面白かった。手触りのケアとどうしてもひっかかる摩擦。

鮮やかな視覚の中で触れ合いのケアと愛の話って、めちゃくちゃ理想的なポルノだなと思った。

ポルノだというのは勿論バカにしているわけではなく、画面
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ホーリー・モーターズ(2012年製作の映画)

3.7

2度目の視聴。公開当時18歳、映画館で見て、不親切だと憤りながらもずっと印象に残っていた映画。

あー最高。人間存在の可愛らしさが出る映画は大好きです。映画のための映画をこえ、カラックスのための映画を
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透明人間(2019年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

やっと見ました、リーワネル御大の最新作。

いや〜〜つらかった。結局「報復とは?」を改めて描いてくれているわけだけど、実生活にこれが組み込まれるとここまで嫌でつらいかね。

演出とカメラワークが素晴ら
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ノロイ(2005年製作の映画)

4.0

面白かった〜〜〜。『カルト』よりもしっかり怖い。いやカルトに怖さのステータスを提出させるのがナンセンスかもしれねえ。

時代をちゃんと描けば、その時代へのラブレターになるもんだね。

軽薄なテレビ文化
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仄暗い水の底から(2001年製作の映画)

2.8

「仄暗い水の底って確かにそこやね」ってところから来てくれた。

とにかく出られない閉塞感が何重にも丁寧に描写されていて「嫌な映画だなぁ(良い意味で)」という全般。

閉塞感の中で水が溢れてくる描写で、
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悪魔のいけにえ(1974年製作の映画)

3.8

レザーフェイスくんかわいすぎ。どんくさキラーの中で最もキュートでは?
家業を継ぐ時、親兄弟との仲って大事になるよね…。

70'sはいいね。ヒッピー、肉食拒否、星占い。

あと絵がいちいちキマってるの
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エルム街の悪夢(1984年製作の映画)

4.1

最高!!!!ここまで力強いヒロインがいたのか〜〜〜〜!!!最高最高最高最高最高!!とにかく最高。表情ひとつが伏線になってくる

全部のシーンが好き。蒸気の街も、学校の悪夢も、ナンシーの力強さも。大好き
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エル・マリアッチ(1992年製作の映画)

3.3

《風呂で酒場の女主人に「恋の歌を歌え」と脅されながらギターを弾くシーン》なんてそうそう見られませんよ。

ストーリーは雑で突飛だけど、絵作りとアイテムの扱いが丁寧で素敵だった。

私の好きなプロレスラ
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クロール ー凶暴領域ー(2019年製作の映画)

3.2

会社の先輩のおすすめ作品。
スウィム、ヘイリー、スウィム!

絶対犬安全領域。
ワンシチュエーションじゃなくて楽しい。バスルームでの攻防もかなり最高。水路が撮りたい気持ちわかるよ…。 

浅い家族愛描
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死霊館(2013年製作の映画)

3.5

やっぱジェームズ・ワンでしょと言うためにちゃんと見て、言えた。

反復する伏線の中で、緊張と緩和が絶え間ない良いホラーだぁ。

良いプロレスだった。「良いプロレス」とは、同じ技でも使うタイミング、使う
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ラ・ヨローナ~泣く女~(2019年製作の映画)

2.9

序盤の違和感を拭えないまま終わってしまった。

除霊バトル楽しかったし、傘と車のシーンはかなりよかったけど。

他文化の伝承を理解しないまま土足で上がってきた無宗教の母親に対する私刑が、結果子どもたち
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死霊館のシスター(2018年製作の映画)

3.6

評価微妙だったけどかなり楽しかった!!!
やっぱガチンコ除霊バトルは何でも最高。ちゃんとクリスチャンアイテムが強いのは何よりだね。

俗人代表フレンチーが可愛すぎだし、祈りの傍で銃を用意していて偉い。
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