囁きのwhisperさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

囁きのwhisper

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小便小僧の恋物語(1995年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

【渋谷TSUTAYA VHS回収】
「愛してる」という言葉がトラウマになってしまった孤児院出身の青年と、路面電車運転手の女性の出会い。

曇らせ系とか割と好きなので、こういうちょっとしたすれ違いから破
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ハンガリアン狂詩曲(1978年製作の映画)

3.0

【渋谷TSUTAYA VHS回収】
うーんなんなんだこれは...
何か貴族と農民の対立が起きていて、そこに向けて決起してるようなのは分かる。
ただ前半は基本的に歌って踊ってのシーンが多くて、その中に馬
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ロザリンとライオン(1989年製作の映画)

3.7

【渋谷TSUTAYA VHS回収】
猛獣の調教師を描いたなかなか珍しい作品。
トントン拍子で調教師の才能が覚醒し、いつの間にか彼女もでき、イチャつきがバレて追放されても新たな地で才能を発揮する、まさに
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光と闇の伝説 コリン・マッケンジー(1996年製作の映画)

3.6

【渋谷TSUTAYA VHS回収】
映画史に残る偉業を達成しながらも、その名を知られることはなかった“コリン・マッケンジー”を追うフェイク・ドキュメンタリー。
まさかピーター・ジャクソンがこういう映画
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ベルニー(1996年製作の映画)

3.7

【渋谷TSUTAYA VHS回収】
ダストシュートに捨てられ、長く施設で過ごした男が母親を助け出すために暴力的に奮闘する姿を描く怪作。

こういう設定のキャラってだいたい純粋無垢で、社会の荒波に揉まれ
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パンツの穴 本牧ベイでクソくらえ(1990年製作の映画)

3.6

【渋谷TSUTAYA VHS回収】
オムニバスの4作目を先に観てしまったが、こちらが3作目らしい。「パンツの穴」シリーズ恒例のウンコをキーにした展開で、子供の頃にイタズラで設置したウンコがヤクザ一家の
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グッバイ20世紀(1999年製作の映画)

3.8

【渋谷TSUTAYA VHS回収】
意味ありげなタイトルと、凶悪なサンタクロースのパッケージでずっと気になっていた1本。
荒廃したマッドマックス的世界観で絶対に死なない男の戦いを描く近未来パート、その
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ビヨンド(1980年製作の映画)

5.0

いわゆる“ゾンビ映画”には、大まかに3種類の方向性があると思ってる。
1つ目は、ホラーとして楽しませることを目的としたエンタメ路線。主な作品は「ブレインデッド」「ゾンビランド」など。
2つ目は、ゾンビ
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クライムズ・オブ・ザ・フューチャー(2022年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

痛みの感覚が失われた近未来、新たな臓器が生み出され続ける“加速進化症候群”を患う男のアートパフォーマンス。
肉体の変化を描くテーマはクローネンバーグお得意のところだろうが、今回は臓器を重視して“内なる
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ルチオ・フルチの 地獄の門2(1992年製作の映画)

3.3

【渋谷TSUTAYA VHS回収】
2とか言っておきながら関連性は全くない、お得意の勝手に続編シリーズ。
パッケージのゾンビを期待してチョイスしたけど、実際は死者の声を頼りに事件の真相を探るミステリー
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プリンス・イン・ヘル(1993年製作の映画)

3.4

【渋谷TSUTAYA VHS回収】
首を吊ったピエロのパッケージのインパクトが凄い。てっきりもっとブラックコメディ的なジャンルかと思ってたら、ドラッグにまみれたザ・アングラゲイムービーだった。
むしろ
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パンツの穴 ムケそでムケないイチゴたち(1990年製作の映画)

3.8

【渋谷TSUTAYA VHS回収】
若松孝二の監督した4本目が気になってチョイスしたが、3本目の「DEADEND CHASE」が思いがけぬ傑作だった。
他の3本が「パンツの穴」らしいお色気要素を組み込
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あめりかてらいんこぐにた(1988年製作の映画)

3.3

【渋谷TSUTAYA VHS回収】
ふざけてんのかと思うようなひらがなタイトルに惹かれてチョイス。

スペインの探検隊が新大陸アメリカを発見して原住民を捕らえ...みたいな話らしいんだけど、台詞が全く
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オオカミの家(2018年製作の映画)

3.8

Xでまことしやかに言われてるほど“恐ろしい”って感じでもない。「アリ・アスターに見出された!」みたいな宣伝文句が先行してる気がする。

ただ、映像表現自体は本当に凄まじい。言葉にするのがめちゃくちゃ難
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シュラム 死の快楽(1993年製作の映画)

3.6

【渋谷TSUTAYA_VHS回収】
なかなか気合の入ったアングラアブノーマル作品を手がけるブットゲライトの中でも、痛々しさの描写はピカイチな一本。
モザイクも貫通するゴリゴリの包茎チンポに釘打ちとは、
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ユー・アー・ノット・アイ(1980年製作の映画)

3.5

【渋谷TSUTAYA VHS回収】
ジム・ジャームッシュのコーナーに置いてあった。パッケージの不気味さに惹かれてチョイス。

精神病院を抜け出した女が姉の家を訪れる。どうやら女には姉と立場を逆転する謎
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ロシアン・エレジー(1993年製作の映画)

3.5

【渋谷TSUTAYA VHS回収】
全然面白くないのになんか観てしまうソクーロフ。
その中でも特にこれは想像を絶する静かさで、“観た”というよりも“眺めてた”に近い。

前半部分のほとんどは静止画が切
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ドイツチェーンソー大量虐殺(1990年製作の映画)

3.3

【渋谷TSUTAYA VHS回収】
シュリンゲンズィーフは「テロ2000年」を確かイメージフォーラムで観て、あまりにも理解できなかった思い出があるんだけど、まぁこっちは定番スラッシャーがベースっぽいし
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詩人の血(1930年製作の映画)

3.0

【渋谷TSUTAYA VHS回収】
約50分の短尺だったので穴埋めに丁度いいと思って観てみたけど、まーじでさっぱり理解できなかった。
詩をベースにしつつ、この映画自体も詩のようになっていて、そもそも理
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ザ・マニア/死体愛好家(1996年製作の映画)

3.6

【渋谷TSUTAYA VHS回収】
自分、友人と行った卒業旅行のハリウッドで一日だけそれぞれ単独行動した時、真っ先に「死の博物館」に行ったくらいには愛好家と言えるかもしれません。

中盤までの印象は、
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素晴らしい風船旅行(1960年製作の映画)

3.3

【渋谷TSUTAYA VHS回収】
パッケージ見て前からずっと気になってたのに、なかなか借りようと思わなかったやつ。
実際観るとちょっと期待したのとは違ったかな。

てっきり「このまま行けるとこまで行
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ひかり(1987年製作の映画)

3.4

【渋谷TSUTAYA VHS回収】
映画紹介の参考にフォローしているche bunbunさんが紹介していたので、気になってチョイス。“アフリカン・ニューシネマ”の一本らしい。

祈祷とか、唐突に出てく
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IKENAI! いんびテーション(1991年製作の映画)

3.5

【渋谷TSUTAYA VHS回収】
女子校に若くてイケメンの教育実習生がやってきて...っていうありがちな学園ハーレムものかと思いきや、どちらかというとそいつを狙う女教師と、隠し撮りが趣味の変態男性教
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ピンクナルシス(1971年製作の映画)

3.3

【渋谷TSUTAYA VHS回収】
渋谷TSUTAYAの全面改修に伴いレンタルVHSも消失するとのことで、それまでにいつか観ようと思って放置していた映画を可能な限り回収しようと思う。1本目は何となくパ
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豚鶏心中(1981年製作の映画)

3.4

異常者達のオンパレードみたいな映画。
「追悼のざわめき」観たのはだいぶ前だからあんまり覚えてないけど、あっちよりもだいぶ“生っぽい”嫌さが漂っている。
特に豚小屋関連の不潔さとか。

オナニー覗き見さ
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バービー(2023年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

一応確認しておくと、これって“フェミニズム映画”に見せかけて、フェミニズム、男社会含めた全方位をバカにしまくる映画、ってことで合ってますよね?
Xではフェミ版「テコンダー朴」と称されているけど、まさに
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ミンナのウタ(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

GENERATIONSファンの若者女子向けファンムービーかと思いきや、めちゃくちゃ気合の入った呪怨系ホラー。
伽椰子が完全にキャラクターとなった今、もはや清水崇の中で最恐なのではないかと思ってしまうほ
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イビルアイ(2022年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

監督アイザック・エスバン、そしてセンス抜群なポスタービジュアルときたら、そりゃゴリゴリに倒錯した怪奇ホラーを期待してしまうんだけど、思ったより普通で拍子抜けしてしまった。

魔女が人間の皮を脱いで空を
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ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

3.8

完璧なスパイアクションの「ローグ・ネイション」、シリーズ総決算の「フォールアウト」を経て、7作目の方向性は完全なトムのファンムービーへ。
ショボい車も列車も崖も、物語的な説得力はお構いなしにトムのアク
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ミッション:インポッシブル/フォールアウト(2018年製作の映画)

3.8

デッド・レコニングに向けて劇場以来の再鑑賞。
100点満点の完璧なスパイアクション映画である「ローグ・ネイション」の直接的な続編として、今度はシリーズの総決算へ。

アバンタイトルの仕掛けやロッククラ
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DASHCAM ダッシュカム(2021年製作の映画)

3.8

「ZOOM」が短時間ながらなかなかの面白さだったロブ・サヴェッジ監督の新作。
スルーしようと思ってたけどTwitterでの評判が良さげだったので鑑賞。

主人公のとにかく下品に毒を吐きまくる芸風、ここ
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

前提として、宮崎駿はそこまで真面目に通ってきてません。ナウシカもラピュタもトトロも観たのは大学生になってからで、「紅の豚」あたりは観たこともないレベル。
今回のも別に大した興味はなかったけど、徹底した
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クリーピー 偽りの隣人(2016年製作の映画)

5.0

オールタイムベスト映画である「CURE」を劇場鑑賞した勢いで、実は同じくらい好きなこの作品も再鑑賞。
テイストは全然違うが、「CURE」と双璧を成す作品だと思ってる。「CURE」の高部は真っ当な人間で
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CURE キュア(1997年製作の映画)

5.0

この映画に初めて出会ったのは、確か高校3年の夏。その年は受験生にも関わらず1日1本映画を観る生活をしてて、その中で「そういえば黒沢清ってまだ観たことないなぁ」と思い立った。
代表作を一通り調べて、どう
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ヴィデオドローム(1982年製作の映画)

3.6

4K版を劇場で観るほどじゃないけど、新作に向けてどんな雰囲気だったか確認のため超久々(高校生の時以来?)に鑑賞。

呼吸するテレビがとてもセクシー。思ったより怪異感のあるシーンは尺短めだったけど、クラ
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トライアングル(2009年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

なるほどなぁ...
これは確かに良く出来ていて面白い。

幽霊船〜浜辺の目覚めまででかなり満足感あったけど、その後もさらにもう一押しのループ。

船上のアクションも、上の足音に注目させてカメラ戻したら
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