囁きのwhisper

グッバイ20世紀の囁きのwhisperのレビュー・感想・評価

グッバイ20世紀(1999年製作の映画)
3.8
【渋谷TSUTAYA VHS回収】
意味ありげなタイトルと、凶悪なサンタクロースのパッケージでずっと気になっていた1本。
荒廃したマッドマックス的世界観で絶対に死なない男の戦いを描く近未来パート、その100年前の近親相姦婚を描く過去パート、そして20世紀最後の日の狂乱を描く世紀末パートの三幕構成。

センス全振りで撮っているかのような世紀末パートが素晴らしい。現実離れした真っ白な葬儀会場に似つかわしくないサンタクロースの男、特大の屁でブーストをかける車椅子ババア、「My Way」に載せて繰り広げられる暴力の狂乱、「ジングルベル」と共に部屋に降り出す雪...

意味は全く分からないが、グイグイ引き込まれる奇怪なアイデアと、それを成立させるとキマりまくったカメラワーク。
マケドニア映画という珍しさも相まって、かなり掘り出し物感あって満足な1本。
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