リミナさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

リミナ

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すばらしき映画音楽たち(2016年製作の映画)

3.8

映画に欠かせない音楽の制作に携わる作曲家らにスポットを当てたドキュメンタリー。

インタビューで言及された作品を流しつつ、どういった要素が魅力的・革新的だったのかや映画における音楽の重要性が語られる。
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劇場版 SPY×FAMILY CODE: White(2023年製作の映画)

3.5

※原作既読

シリーズ初の劇場版の舞台は空へ。

導入部は本作の基本設定に触れ、初見や子供も分かりやすいように。
本筋はオリジナルストーリーだが、本作の特徴であるすれ違いギャグに疑似家族をベースに、家
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SUNRISE TO SUNSET(2023年製作の映画)

3.9

Pay money To my Painの結成から活動休止、そして一夜限りの復活までの軌跡。

過去から現在へと当時の映像や関係者のインタビューを交えつつ見せていく構成。インタビュー以外はこの作品のた
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プラダを着た悪魔(2006年製作の映画)

3.8

幸か不幸か悪魔の目に留まった夢見る女性のサクセスストーリー。

映像面では、冒頭のオープニングや日々の決まったルーティンをテンポよく見せていたのが印象的。パリのランウェイシーンでのわざとブレるカメラワ
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キリエのうた(2023年製作の映画)

3.7

あの日を境に崩れてしまった過去、取り戻そうとする現在が交錯する3時間の音楽映画。

序盤から過去と現在、複数人物の視点を同時並行で見せつつ、次第に出来事や関係性が繋がっていく構成。
それを知らない初見
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デジモンアドベンチャー02 THE BEGINNING(2023年製作の映画)

3.3

※TVシリーズは一部視聴済み

02の映画としては、実に22年振りとなる本作。
2020年に公開された「デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆」と同様、TVシリーズのその先が描かれる
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北極百貨店のコンシェルジュさん(2023年製作の映画)

3.9

※原作未読

とある百貨店に訪れた会話のできる多種多様な動物との接客を通して成長する新人コンシェルジュの物語。

監督はTVアニメ『ボールルームへようこそ』で監督を務めた板津匡覧氏。劇場版では本作が初
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秘密の森の、その向こう(2021年製作の映画)

3.7

劇中では不思議な出来事が起こるが過剰な演出はなく、終始淡々としている作り。子供時代の母親や祖母との別れのシーンであっても、劇伴を流したり顔のローズアップになることもない。
子供の視線に合わせたカメラワ
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ターミナル(2004年製作の映画)

3.7

とある約束を果たすため、異国の空港で無一文からのサバイバル生活を始める男の物語。

まず目を引くのは母国の実状を知りショックを受ける中で周囲の人物には冷たくあしらわれてしまう序盤。主人公の姿を人混みが
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五等分の花嫁∽(2023年製作の映画)

3.7

未映像化だった原作エピソードを描くTVスペシャル。

本シリーズはこれまで制作会社が度々変更されており、手塚プロダクション→バイブリーアニメーションスタジオを経て、本作ではシャフトとなった。シャフト自
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アリスとテレスのまぼろし工場(2023年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

閉塞し停滞した世界で変わる子供と大人。

岡田麿里氏にとって監督第2作目となる劇場アニメ。本作は原作・脚本から手掛けたオリジナル作品であり、氏の作家性が色濃く出ている。扱っている内容からしても挑戦的と
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ファイト・クラブ(1999年製作の映画)

3.7

生の実感が得られるここは夢か現か。

一見バイオレンスな描写が目立つが、人生の負け犬でも本気で何かに取り組む、理想に近づくために行動に起こせといったメッセージ性も秘めいているように思える。

正直なと
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スパークス・ブラザーズ(2021年製作の映画)

3.7

1970年に結成され今なお活動中であるアメリカのバンドSparksのドキュメンタリー映画。

メンバー2人の生い立ちから現在までの軌跡を当時の映像やメンバーと関係者のインタビュー映像、アニメーションな
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特別編 響け!ユーフォニアム アンサンブルコンテスト(2023年製作の映画)

3.6

劇場版とTVシリーズ第3期の間を繋ぐ、吹奏楽の新部長となった久美子に焦点を当てた短編。

本作で特に描きたいのが久美子の成長ということもあってか、コンテストの演奏シーンはほぼ省略されており、分かりやす
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

2013年『風立ちぬ』以来の宮崎駿監督作品。
作品単体、もしくは制作者の姿と重ね合わせて観るかで評価が変わってくるだろう。

本作は公開まで物語や登場人物、キャストについて、ほぼ一切の情報が明かされな
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スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

”Across”の副題が指す通り、多次元が交差する約4年振りの続編。

見所は何といっても映像面。前作を遥かに超える人数(数百人)のスパイダーマンが登場する本作では、次元ごとに映像表現を変えているのが
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万引き家族(2018年製作の映画)

3.8

何かしら欠けていた人達が集まってできた疑似家族の物語。

タイトルと冒頭シーンから"万引き"が目を引き、単なる貧困家族の物語かと思わせて、徐々にその歪な実態が見えてくる。
物語の見せ方として、終盤まで
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怪物(2023年製作の映画)

3.9

序盤から一つの縦軸の出来事に対して複数人物の視点から描いていき、切り取られた一部の情報だけで物事を判断してしまう人間の嫌らしさ"怪物"が見えてくる作品。
事実に先入観や嘘が入り混じり、登場人物と観客と
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ブラッククローバー 魔法帝の剣(2023年製作の映画)

3.6

原作者の田畠裕基先生が総監修・キャラクター原案を務めたシリーズ初の劇場作品。

宣伝ではアクションを前面に押しているが、それに違わず実際の本編も冒頭から結末まで、大半がアクションシーンに充てられている
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タクシー運転⼿ 〜約束は海を越えて〜(2017年製作の映画)

3.8

韓国で実際に起きた光州事件をベースにしたとあるタクシードライバーの物語。

当時言論統制が行われていた事件が実話として語られている以上、本作の結末はある程度読めてしまう。だが実話であるが故に生々しい光
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ブレット・トレイン(2022年製作の映画)

3.5

※原作未読

伊坂幸太郎著『マリアビートル』をアメリカが映像化。

新幹線を舞台に複数人の殺し屋が戦いを繰り広げる。
如何にも海外がイメージするような日本像と密閉された狭い車内で設備を利用したアクショ
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どうぶつ宝島(1971年製作の映画)

3.5

東映創立20周年記念作品。

宮崎駿氏がアイデア構成と原画(船上での大人数アクションなど)で携わっており、後の監督作品にも通ずる要素が垣間見える。
氏以外のシーンも見所が多い。

物語そのものは子供に
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フラ・フラダンス(2021年製作の映画)

3.5

福島県いわき市に実在するリゾート施設「スパリゾートハワイアンズ」を舞台にしたフラガールの成長物語。

アニメーション制作はアイカツ!シリーズなどのBN Pictures。
いわき市が舞台の作品でいわき
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THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

3.8

※原作未読

強豪校である山王工業との試合を舞台に、宮城リョータとその周囲の関係性や成長が描かれる。

映像はバスケシーン全般を3DCG、日常シーンや観客席の一部を作画で表現。同じ人物でも3DCGと作
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かぐや様は告らせたい-ファーストキッスは終わらない-(2022年製作の映画)

3.8

※原作は該当話数のみ後追い

虚勢を張って仮面をつけた男と普通になれず仮面をつけた女の恋愛模様。

本作はTVシリーズ第3期の後のエピソードで、劇場で先行上映もあったTVSP(計4話分)。
映像面にお
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ELLEGARDEN : Lost & Found(2022年製作の映画)

4.0

2018年に活動再開したロックバンドELLEGARDENのドキュメンタリー。
結成から活動休止、再開のZOZOマリンスタジアム、そして現在の新アルバム『The End of Yesterday』へ。
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グリッドマン ユニバース(2023年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

※『SSSS.GRIDMAN』『SSSS.DYNAZENON』のみ視聴済み

TVシリーズ最終話の先で交わる2つの世界、果ては次元の壁を越えて融合し生まれたカオス。
やりたいことを詰め込んだようなお祭
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シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

3.6

※昭和仮面ライダーシリーズ未視聴

『シン・〇〇』特撮リブートシリーズの最新作。

他人の命を容易に奪える強大な力を巻き込まれる形で手にした主人公である本郷猛の苦悩。緑川ルリ子と行動を共にするに連れて
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BLUE GIANT(2023年製作の映画)

3.7

※原作未読

ジャズを楽しむのに専門知識はいらない、聴けば分かる。

主要キャラは個性も経験値も異なる3人の10代プレーヤー。
時に挫折を味わい時に衝突しながらも、演奏技術的にも精神的にも成長して観客
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かがみの孤城(2022年製作の映画)

3.5

※原作未読

生きづらい日々を過ごす7人の子供が鏡合わせのように出会い、交流を通じてまた新たな一歩を踏み出す物語。

序盤は伏線を鏤めつつ、数カ月に渡る城での交流を描き、中盤・終盤でその伏線回収から登
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神々の山嶺(2021年製作の映画)

3.8

※原作未読

日本原作・フランス制作の登山アニメーション作品。余分な要素を削ぎ落し洗練された90分間。

物語序盤は頻繁に過去と現在が行き交うが、電車やたばこの煙なども利用したトランザクションでシーム
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岬のマヨイガ(2021年製作の映画)

3.4

※原作未読

"3.11"といった直接的なワードは出てこないものの、あの震災後の沿岸部にある街が舞台の物語。

全体的にゆったりとした時間の流れであり、カットが直ぐに切り替わらないテンポ感。冒頭では約
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ゆるキャン△(2022年製作の映画)

3.5

時が経つことで寂れるもの、廃れるもの。それらを拾い上げ再生していく物語。

TVシリーズで描かれた高校を卒業し、社会人となった登場人物。やや疎遠気味になりかけていた仲を繋ぎ止めたのはやはりキャンプ。
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すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

『君の名は。』『天気の子』を経て日本を代表するアニメ映画監督となった新海監督。最新作はあの「3.11」に真っ向から向き合い新たな扉を開いた意欲作。

物語の大筋や軸、発想の起点などは入場特典の冊子に記
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劇場版 ソードアート・オンライン -プログレッシブ- 冥(くら)き夕闇のスケルツォ(2022年製作の映画)

3.4

※原作未読

TVシリーズでは描かれなかった第5層が舞台。
前作に引き続きアスナ目線でも物語が進行するため、また違った角度で物語を追想できる。

終盤のボス戦はフィールドを絡めたギミックに、集団で挑ま
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四畳半タイムマシンブルース(2022年製作の映画)

3.8

※原作未読

TVアニメ『四畳半神話大系』放送から約12年、あの頃に戻れるような空気感を味わえる作品。

監督は『四畳半神話大系』の湯浅氏から同作第6話で絵コンテ・演出を担当していた夏目氏に変更。
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