リカットさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

運命じゃない人(2004年製作の映画)

3.9

もう何度も見てる作品。15年以上たって観ても未だに面白い!好きな人と上手くいかなかった男と女がひょんな事から出会い…という恋愛話かと思いきや、サスペンス要素入ってきて二転三転の予測不可能な展開に。>>続きを読む

シェルブールの雨傘(1963年製作の映画)

3.7

50年以上前に作られた全編ミュージカルのフランス映画。モナムールとジュテームが100回くらい出てきますが、ラストはなんとも切ない。

冒頭の雨の中の通行人のロングカットからファッション、建物、インテリ
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彼らが本気で編むときは、(2017年製作の映画)

4.5

生田斗真の女装という物珍しさではなく、今年の私的邦画ランク上位に入る大好きな作品‼︎「チョコレートドーナツ」「湯を沸かすほどの熱い愛」が好きな人は観た方がいい。

日本人の日常の中にあるLGBTやネグ
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光をくれた人(2016年製作の映画)

3.7

アリシア&ファスの二人が運命的に結ばれるとか美しすぎて夢のような設定。話題の「髭剃り」シーンは本当に微笑ましくて素敵。

運命の選択をした夫婦が罪の意識に苦悩すればするほど、幸せそうな日常や雄大で美し
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永い言い訳(2016年製作の映画)

4.6

西川美和作品の中で一番好き。
不慮の事故で妻を失った夫が、同じく母を失った家族との交流を通して、罪悪感を受け入れながら再生していく話。

悲劇の主人公の内面にあるエゴ、劣等感、罪悪感を抉ってくる西川美
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ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

3.9

オンライン試写会で鑑賞。早速Spotifyでサントラをリフレイン。映画館の大画面と音響でもう一度観たい(´Д` )

La La Landの意味は「ロサンゼルス(LA)」「夢の国、桃源郷」。ロサンゼル
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虐殺器官(2015年製作の映画)

3.5

映像のクオリティ高く、伊藤計劃3部作の中では一番よかった!けどやはり、原作を超えるのは難しいか…。

原作の世界観を補完するために台詞量が多く、朗読しているかのよう。未読の人には一度で理解するのはかな
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お嬢さん(2016年製作の映画)

3.9

英ミステリー小説『荊の森』を、日本統治下の朝鮮半島に舞台を変えてパク・チャヌク監督が映画化。

サスペンス、官能、ラブストーリーが混ざり合う超濃厚な2時間半。3部作構成の中で二転三転の驚きがあり、同じ
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ウィーナー 懲りない男の選挙ウォーズ(2016年製作の映画)

3.8

人気政治家ウィーナーがセックス・スキャンダルにより転落→再起をかけてNY市長選に臨んだ日々を追ったドキュメンタリー。

2度目のチャンスをものにしてNY市長になるまでの成功談を撮るために始まった密着が
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スノーデン(2016年製作の映画)

4.0

米国の個人情報監視の実態を告発したスノーデンの半生を描いた社会派映画。最近観た「アイ・イン・ザ・スカイ」と通じる部分もちらほら。
この事実を映画化したこと自体が尊いし、映画を作り上げた監督や演じたキャ
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ドクター・ストレンジ(2016年製作の映画)

3.9

ベネ度 ★★★★
3D進化 ★★★★★
ストーリー ★★★

圧倒的映像体験!ミラー次元での戦闘はヤバい。大きいスクリーンでの3D鑑賞を激しく推奨。

ベネディクト・カンバーバッチ演じる主人公、傲慢
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ミルピエ パリ・オペラ座に挑んだ男(2015年製作の映画)

3.7

ミルピエが芸術監督をつとめた新作ローンチまでをまとめたオシャレなドキュメンタリー。

究極の身体表現を目指すダンサーたちは見ていて全然飽きないし、音楽・照明など沢山の人が関わりあい総合芸術が出来上がっ
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アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場(2015年製作の映画)

3.9


スネイプ先生ことアラン・リックマンに想いを馳せて。。。

最新ドローン偵察機を駆使し、数年間追い続けたテロ組織の自爆テロ阻止のため拠点ごと攻撃しようと計画。しかし民間人を巻き込む可能性が出てミサイル
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雨の日は会えない、晴れた日は君を想う(2015年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

アメリカ版「永い言い訳」のようで似て非なる作品。ディヴィスのように目の前で妻を亡くしたら…ショックで奇行に走ることがあるかもしれない。

無意識の奥にある感情を引き出し向き合う苦しさと、それを超えた後
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シン・ゴジラ(2016年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

『怪獣映画とか子供が見るもの』と人生で一度も見てこなかったゴジラ。完全になめてた、凄かった。

天災、人災を具現化したかのような神の化身ゴジラ。アメリカに原発を投下された敗戦国かつ大震災を体験した日本
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家路(2014年製作の映画)

3.5

震災後、原発の影響で自宅が立入禁止となり故郷に戻れなくなった一組の家族の生活を通し、家族の再生を描く話。

故郷を心の拠り所に外へ出ていった弟、故郷に戻れなり地元で不便な生活をする兄家族と老いた母。震
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ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅(2016年製作の映画)

4.3

序盤は魔法界のムツゴロウさんがNYの街でポケモンする話。個性的な魔法動物を捕まえようとするニュートの一生懸命な姿がひたすら可愛い。
後半は魔法使いイギリス代表としてNYで起きた事件解決に向けて奮闘。ノ
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帰ってきたヒトラー(2015年製作の映画)

3.9

現代に蘇ったヒトラーが、崖っ縁テレビディレクターと組んでドイツ再復活を目指す話。

序盤はヒトラーの時代錯誤な振る舞いに笑い、中盤から一気にドキュメンタリー化。
メディア露出をきっかけに認知が広まり影
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ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー(2016年製作の映画)

4.8

デス・スターの設計図を盗むミッションのために名も知れず散っていった英雄達の悲しくも感動的なストーリー。宇宙船と地上戦が同時発生する息つく暇もない迫力のクライマックス。

「エピソード4の10秒前」とい
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シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア(2014年製作の映画)

3.4

現代を生きるゾンビ達の密着ドキュメンタリー。ゾンビ切り口の映画は数多あれど、「ゾンビあるある」ってのは初めてで新鮮。ゆるーく気楽に何か見たいときに。

PK(2014年製作の映画)

4.1

『神様が行方不明!』
地球調査にやってきた宇宙人が宗教の疑問や矛盾を提示し、一個人としての人生や愛とは何かを問う壮大でパワフルなインド映画。
こんな地球規模のテーマ、主人公を宇宙人にするしかないよねと
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この世界の片隅に(2016年製作の映画)

4.4

戦争映画は基本嫌いだけど、あまりの評判の高さに鑑賞。

大抵の戦争映画は兵士や戦地を描くけど、これには主人公の身の回りで起きた空襲以外は一切出てこない。戦争中の日常映画を描いたこの作品こそ、本当の戦争
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つみきのいえ(2008年製作の映画)

3.9

『おじいさん』『家』『冒険』→号泣。

ディズニー映画「カールじいさんと空飛ぶ家」冒頭10分間を、アート性高めて切なくした感じ。

短い中に普遍的な感情が凝縮。
実家に電話かけたくなる作品。

アズミ・ハルコは行方不明(2016年製作の映画)

4.0

地方在住女性の生きづらさを描かせたら天下一品の作家、山内マリコ原作の映像化。

ハルコとアイミ、2人の話が唐突に始まり時間軸もバラバラに進む。刺激的な動画が突然現れ、意味深な映像は何度も繰り返される。
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明烏 あけがらす(2015年製作の映画)

3.3

ペリドンペリドン明烏!

出演者全員が全力でふざけてるワンシチュエーションコメディ。翌朝までに借金返さないと海に沈められてしまうホストが主人公。福田作品にはつきもののムロツヨシ&佐藤二朗が特にふざけて
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スーサイド・スクワッド(2016年製作の映画)

3.4

デッドプールみたいに下品にハチャメチャやるかと思いきや、悪役なのに意外と正義感?というか真面目。

ハーレイクインが超絶可愛い。ツインテール好きの日本人にはたまらない。
ジョーカーもっと出てほしかった
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ゼロの未来(2013年製作の映画)

3.5

何の為に生まれて何をして生きるのか。
愛って何だ、自由って何だ。
根源的なテーマをテリー・ギリアムの独特の世界観で難解に鮮やかに描いてます。

何度か睡魔に襲われながらも「社畜にはなるまい」というメッ
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進撃の巨人 ATTACK ON TITAN END OF THE WORLD(2015年製作の映画)

2.1

前編見たので後編も鑑賞。
いや、うん、原作ファンとしてはこの酷さは辛いけど、もはや別物になりすぎてて途中から笑って見れた。

前後編分けたのに謎が残りすぎ。
巨人があまり出てこない分、シキシマ様×エレ
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われらが背きし者(2015年製作の映画)

3.8

ユアン演じる大学教授と弁護士の美人妻がロシアマフィアの亡命劇に巻き込まれるサスペンス。

最近、カンバーバッチ、エディ・レッドメイン、ベン・ウィショーらの英国俳優に浮気してたけど、、
やっぱりユアン・
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だれかの木琴(2016年製作の映画)

3.8

ストーカー、不倫、ナイフ、放火。あちら側とこちら側の境界線はどこか。狂ってると感じるこの感覚は正しいのか。孤独との向き合いかた。グレーゾーンってどこまで?

この作品を一昔前の退屈な雰囲気と捉えるか、
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湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)

4.4

試写会で鑑賞。悲しさと可笑しさが凝縮した涙腺崩壊の2時間。観る前は謎だったタイトルも、鑑賞後には「まさにこのタイトルがふさわしい‼︎」と納得でした。

冒頭の銭湯の張り紙見た瞬間、「あ、この映画好きか
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君の名は。(2016年製作の映画)

3.8

新海誠作品の定番「人間同士の距離感、空の美しさ、街並みのリアルさ(新宿界隈)、選曲の妙」の掛け合わせが過去最高に良かった!

RADWIMPSの「前前前世」や「スパークル」がかかるシーンは、完璧すぎて
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ズートピア(2016年製作の映画)

4.1

人間を可愛い動物に擬人化してるけど、中身は社会派で結構重めのテーマで面白かった!
ブレイキング・バッドをパロってる時点で子供向けだけではないはず。笑
日本人だと気づききれない沢山の偏見が詰まってるんだ
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セトウツミ(2016年製作の映画)

3.5

ただ喋るだけのゆるい青春。リア充とは違うけど、自分の居場所を見つけた2人。

素直でアホな菅田くんと、淡々と独特なツッコみを入れる池松くん。クスクス笑いながら(時々爆笑)ずーっと見てられる眼福の75分
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秘密 THE TOP SECRET(2016年製作の映画)

2.9

死んだ人間の脳内に入り込んで事件捜査の鍵を見つけるっていうSFサスペンス系。

第九の世界観に終始入り込めず、
この人達は何をこんなに
必死になってるんだ…(°_°)
と、一歩引いてしまった。

設定
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ポテチ(2012年製作の映画)

3.6

伊坂さんの「ガソリン生活」読んでたら伊坂映画が無性に見たくなり鑑賞。

職業は空き巣、地元球団所属で同郷の補欠バッターへ異常なほどの愛を見せる、濱田岳演じる主人公の数奇な運命。

後半の伏線回収ととも
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