tsさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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卒業(1967年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

初めて観た・・・けれど、カメラワークと曲、最後のドラマチックな終わり方は好きだが、脚本そのものは好きになれなかった。前半は、遊びや女を経験してこなかった、幼い青年の描写が丁寧になされていた一方で、後半>>続きを読む

ガリバー旅行記(2010年製作の映画)

2.1

うーん。

という気持ちになった。。ストーリーもありふれているし、小人国という設定の面白さも伝わってこないし、原作にはない作り込みを期待したものの、残念ながら叶わなかった。ジャック・ブラックの面白さは
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オーバー・フェンス(2016年製作の映画)

3.8

境界性パーソナリティ障害に近い、精神的な不安定さをかかえる若い女性を蒼井優が演じている。危うい、振り切れた演技がとてもうまかった。

みなそれぞれ社会に適合できない欠落を抱えていつつも、主役 2 人以
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アパートメント:143(2011年製作の映画)

2.4

ブレア・ウィッチ・プロジェクト的な、ドキュメンタリー型ホラー映画としてはまあまあの出来ではないかと思う。単なる幽霊ものではなく、人としての弱さや家族関係の悩みといった人間臭さが、「作り話的過ぎるホラー>>続きを読む

沈黙ーサイレンスー(2015年製作の映画)

3.9

沈黙を観た。2018 年最初の映画鑑賞。

原作は何度も読み込んだものの、映像化されるとここまで新鮮な体験をもたらしてくれるとは思わなかった。ここまで名高い文学作品なのでストーリーに触れるつもりはない
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ダンケルク(2017年製作の映画)

3.9

2017 年最後に鑑賞する洋画。オリエント急行を観たこともあり、じゃあケネス・ブラナーつながりでこれ観ようと決めた。

終始とてつもない緊張感で息苦しくなりながら、あっという間の 106 分だった。決
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東京物語(1953年製作の映画)

4.1

2017 年最後に鑑賞する邦画。
恥ずかしながら、初めて「東京物語」を鑑賞した。

ここまで有名かつ高く評価されている作品だとレビューだなんておこがましいが、たかだか 60 年ほど前にもかかわらず、現
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ビール・フェスタ 無修正版 〜世界対抗・一気飲み選手権(2006年製作の映画)

2.5

2017 年最後に鑑賞するコメディ映画。

もうバカすぎて意味不明すぎて、半分呆れながらクスクス笑って鑑賞した。余計なことをまったく考えずに観ることができるから、こういう B 級コメディの王道映画はた
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SING/シング(2016年製作の映画)

3.5

新旧の名曲のオンパレードでめちゃくちゃ楽しかった! そして、アニメーションならではの軽快さ。純粋に楽しめる映画。

動物たちの特徴を踏まえたキャラクターがわかりやすく、コミカルに描かれていて、それだけ
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オリエント急行殺人事件(2017年製作の映画)

3.9

ポワロ好きとしては観るしかないと思い、かなり期待して観た。なにこれ、すっげーじゃん!! ものすごく楽しかった!

最初、ポワロと言えばデビッド・スーシェのイメージが強いので、ケネス・ブラナーを観て違和
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ゆれる(2006年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

これを初めて観たのは 10 年前くらい。Amazon Prime にあったので再鑑賞。

改めて鑑賞してようやく、なんで稔は猛を挑発し、服役に甘んじたのか、がぼんやりとわかった気がする。

田舎は閉鎖
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海よりもまだ深く(2016年製作の映画)

3.4

是枝監督のその他の作品、「海街diary」にも「歩いても歩いても」にも通ずるが、父親と子供の関係が重要な要素となっている作品。

何か大事なピースが欠けてしまった家族(元家族といった方がいいかもしれな
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歩いても 歩いても(2007年製作の映画)

3.7

能天気にはしゃぐことのできないようなしこりや悩みが潜む、どこにでもある家庭。異なる境遇の登場人物が異なる心情や思いを持ち、家族(義理も含むが)とはいえ、100 パーセント本音ではぶつかることのできない>>続きを読む

海街diary(2015年製作の映画)

2.7

なんか初回の鑑賞と今回とはちょっと印象が変わってしまったことに驚いた。

前回観たときは、今はなき父親がつないだ 4 姉妹の暖かな家庭を描き、すずが心の拠り所となる居場所を見つけるハートウォーミングな
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マリアンヌ(2016年製作の映画)

3.5

監督や制作陣、キャストの名前からして「これは外れないだろう」と観始めたら、やっぱり間違いなかった。面白い。往年のクラシカルなロマンティック・スリラー映画に通ずる古典的なストーリーではあるけれど、戦争と>>続きを読む

グッドモーニングショー(2016年製作の映画)

2.8

なかなか面白かった。爆笑とまではいかないけど、くすっとくる笑いがちりばめられていて、終始、軽妙なテンポで進むのもよかった。また、テレビ制作現場のリアルさが徹底的に作り込まれている一方で、ところどころ「>>続きを読む

パリの大晦日(2016年製作の映画)

1.0

タイトルとパッケージだけ見て、Amazon Prime で視聴開始。なんとなく邦画みたいな作品だなぁ、と思って確認したら、なんと邦画だった。。。

ちょっと長めの卒業制作作品です、と言われたら納得した
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クリスマス・キャロル(1984年製作の映画)

4.0

名演、名演出の一本。
めっちゃ泣いた。

Dickens の Christmas Carol を初めて(子供向けのやつだし、そしてそれが最後だが)読んだのは自分が小学 3 年生の時。あのときは、人に優
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ポーラー・エクスプレス(2004年製作の映画)

3.3

信じることをあきらめた子供がポーラー・エクスプレスに乗り、友情と数多くの経験を通じて信じる心を取り戻すお話。

とにかく曲がいい! テーマ曲なんて気付くと口ずさんでしまうようなワクワク感溢れるメロディ
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三十四丁目の奇蹟/34丁目の奇蹟(1947年製作の映画)

3.0

リメイク版(1994)しか観たことなかったので、せっかくならばとオリジナルを鑑賞した。

リアリスティックな少女とサンタとの温かな心の交流を描いた物語、と思いきや、サンタ・クロースはいるのか、という問
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セッション(2014年製作の映画)

3.0

なんとかと天才は紙一重。まさにその紙一重なブレを、狂気に応えることのできる狂気、という点に強く感じた。音楽の世界は特に異質な世界で、先生からトラウマになるほどの厳しいレッスンを受けることも珍しくないけ>>続きを読む

イリュージョニスト(2010年製作の映画)

3.1

絵、演出、音楽、すべてがきれいに組み合わさって、作品のユニークな世界観を際だたせていた。こういう雰囲気は海外アニメーションしか出せないよね。デジタルがメインの今日では珍しい手描きタッチ。

ストーリー
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ドラゴン・タトゥーの女(2011年製作の映画)

3.5

文句なしに面白い! ミレニアムを読んだのはもう 10 年近く前なので、あらすじを忘れかけていたこともあって、新鮮に楽しむことができた。

サスペンスって段々と謎が解き明かされていく過程が最高に面白いよ
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犬と私の10の約束(2008年製作の映画)

3.4

犬好きにとっては涙なくして最後まで観られない作品。

10の約束のひとつとして出てくるけれど、そうなんだよね、犬はいつだってあなたの味方なんだよね。楽しいときも悲しいときも、いつだってそばで気持ちを共
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モンタルボと少年(1988年製作の映画)

4.0

セリフがほとんどなく、明暗を駆使した映像表現と前衛ダンス、そして、静謐な音楽が織りなす芸術作品だった。70分間、ずっと息をのんで見続けてしまった。ものすごい力のある作品で感動。

芸術作品である以上、
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打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?(1993年製作の映画)

3.6

二回目の鑑賞。やっぱこれ名作だ。これ以降の岩井俊二作品も好きだけど、一番すっきりしていて後味も爽やか。

ストーリーはこの上なくシンプルなのに、10 代に入ったばかりの子どもたち、特に男の子の姿が等身
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百万円と苦虫女(2008年製作の映画)

3.1

自分は逃げ腰になりそうな自分の背中を、意識して押すように努力している「つもり」だけど、鈴子の気持ちはものすごくよくわかった。自分のせいかどうかは別として、うまくいかなくなった人間関係をすっきりリセット>>続きを読む

そうして私たちはプールに金魚を、(2016年製作の映画)

3.3

アズミ・ハルコを観たあと、勢いで再鑑賞。三度目。

これほんとにいい。カット割りもテンポもそうだし、若さにあふれた昇華する先のわからないエネルギーや細かすぎて描写する必要があるかどうかもわからない日常
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アズミ・ハルコは行方不明(2016年製作の映画)

3.0

最後まであっという間だった。思っていたより面白い。女性視点での社会に対する閉塞感を題材としたストーリーと舞台設定という意味では「そうして私たちはプールに金魚を」を思い出した。この二つの作品けっこう似て>>続きを読む

プール(2009年製作の映画)

2.1

単調なのは悪いことではないけど、さすがにストーリーがなかったかな。演技も自然派系映画っぽい演技を、と思ってのことかもしれないが、しょっぱなから、なんかこれじゃない感、にしらけてしまった。

とはいえ、
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素敵な人生のはじめ方(2006年製作の映画)

2.0

モーガン・フリーマン制作総指揮、主演映画。と聞くと、なんだなんだ?すごそう!ってなるけど、あえて観るほどの映画ではなかった。起承転結にキレがないし、深みもない。色々と設定は面白いのに残念。

でも、な
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八日目の蝉(2011年製作の映画)

4.2

一日のうちに原作を読み、立て続けに映画も鑑賞。なんだよこれ。。号泣しまくり。捕まるシーンとか嗚咽で苦しかった。


正義や道徳、倫理だけで物事を解釈するのは難しいなと思ってしまった。

子供は親を選べ
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リップヴァンウィンクルの花嫁(2016年製作の映画)

4.3

2回目の鑑賞。

すごい、2回目なのに3時間があっという間。音楽も映像も美しいし、役者の演技も圧巻。

ただ、主人公の主体性の無さや没個性的な様子は、その可愛らしさにくるまれてしまっているせいか、一見
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トワイライト ささらさや(2014年製作の映画)

3.3

大学時代に大好きだった加納朋子原作と知って、期待に胸を躍らせながら観た。

こういうのほんとよわい。。。ストーリーもベタだし、どういう展開になるかまるわかりなんだけど、ものすごく泣かされた。特に終盤の
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ひそひそ星(2015年製作の映画)

2.1

監督自身がやりたいことをたくさん詰め込んでみたぜ!って感じの映画。ものすごく観念的で、感性で受け止めるしかなかった・・・。こういうアート系作品は好きだけど、ちょっと中途半端だったかな。

すごいなと思
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マジック・イン・ムーンライト(2014年製作の映画)

2.9

少し展開が早く、ソフィとスタンリーとの心の交流をもう少し丁寧に描写して欲しかった(のと、タイトルにある「マジック・イン・ムーンライト」が象徴的に描かれるシーンをもっと見てみたかった)が、堅物の自信家で>>続きを読む