kouseiさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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めまい(1958年製作の映画)

3.7

ヒッチコック自身は失敗作と言っているそうですが、ファンの中では最高傑作と名高い本作。
キム・ノヴァクの顔・唇・目の意味深なアップから物語はスタートし、夢の中の様な話が繰り広げられていきます。

「カル
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真実の行方(1996年製作の映画)

4.0

その真実に、近づいてはいけない

エドワード・ノートンの素晴らしい演技と、質の高い脚本が噛み合って、最高のクライムサスペンス法廷劇になっています。
2時間超えの法廷劇ですが、テンポの良さがあるので、全
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最強のふたり(2011年製作の映画)

3.6

不自由な生活の中で、どれだけ自由になれる?

押し付けがましいお涙頂戴物語ではなく、人と人との繋がり、内面的な楽しさを、自然に面白く描いている所が良かった!

時折入れてくるコメディシーン。
耳の朝立
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リトル・ミス・サンシャイン(2006年製作の映画)

4.7

家族"一丸"で突っ走れ!

夢の始まりから終わりまでの道のりを黄色のバスが走るお話。
家族一人一人が夢や野望を持っている。
しかし、自分の事ばかり考えず、自分たちの娘であるオリーヴを1番に考えて、行動
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グッドフェローズ(1990年製作の映画)

4.7

容赦なくて冷たい暴力、惹き込まれる映像、酔いそうなほどに非情な世界観、ギャング達の奇妙な友情。
一本の映画にスコセッシのセンスが全て詰まっていました!
145分間という時間を全く感じられないスピード感
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グラン・トリノ(2008年製作の映画)

4.6

おじいちゃんの異文化交流物語。

愚痴をこぼしてばかりで、常に不機嫌な人種差別主義者コワルスキー(クリント・イーストウッド)
おまけにコーヒー色の唾を吐きまくる。
しかし、そんな男が歴史や文化を学び、
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JUNO/ジュノ(2007年製作の映画)

3.3

「16歳の女子高生が妊娠する」
テーマは凄く重いけど、ユーモア溢れるジュノ(エリオット・ペイジ)の性格で、全体的に明るい作品に仕上がっています!

嫌味な超音波診断士のあの発言は何だったのだろうか?
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ディパーテッド(2006年製作の映画)

4.4

香港の「インファナル・アフェア」をスコセッシ監督がリメイク。

元となる「インファナル・アフェア」が面白いので、リメイクである「ディパーテッド」も面白くないわけがない!
作り込まれた脚本、豪華俳優の共
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グランド・ブダペスト・ホテル(2014年製作の映画)

3.6

初ウェス・アンダーソン作品。
独特な世界観と磨かれた美学。

ピンク一色に染められたホテル、スキーの追跡、対称的なセット、様々な美しいロケーション。
全てのシーンに計算尽くされた、芸術が詰め込まれてい
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バッド・ジーニアス 危険な天才たち(2017年製作の映画)

4.3

腐った世界を黒く塗り潰せ!

バンクとリンが持つ、二つの鉛筆で作られた罪の十字架。
バイクによって運ばれた鉛筆によって、多くの人々が罪の十字架を背負っていきます。

主人公がカンニングをするのではなく
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ゾディアック(2006年製作の映画)

3.5

ロバート・ダウニー・Jr・マーク・ラファロ・ジェイク・ギレンホール出演。
悪名高いゾディアック事件を描いた、ロバート・グレイスミスの2冊の本をフィンチャー監督が映画化。
ゾディアックだけを描くのではな
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バーニング 劇場版(2018年製作の映画)

3.5

ジョンス・ヘミ・ベンの微妙な三角関係が、壮大なミステリーを引き起こす。

前半は何も起こらない時間がずーーと続きますが、何処となく緊迫した雰囲気を醸し出しています。
しかし、単調さ故にテンポの悪さを感
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天使のくれた時間(2000年製作の映画)

3.4

高層ビルから見た景色からじゃ
小さな幸せに気づけないことがある。

ニコラス・ケイジが上裸で豪快に、オペラを歌う始まり方はインパクト大。
そこから"もう一つ"の人生を送る事になるジャック。
娘であるア
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おとなのけんか(2011年製作の映画)

3.7

子供の方がよっぽど"おとな"だ
超豪華俳優が口喧嘩するだけの作品。

この世には聞いてて面白い口喧嘩と、面白くない口喧嘩がある。
本作は完全に前者。めちゃくちゃ面白かった!
"大人"ではなく"おとな"
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俺たちに明日はない(1967年製作の映画)

3.7

アメリカンニューシネマの代表作。
実在のギャングをモチーフにした作品。

ある意味アメリカン・ドリーム的作品でぶっ飛んでる!
まず、二人の出会い方から凄かったです。
二人の様な刺激的な出会いに世の女性
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ディープ・ブルー(1999年製作の映画)

3.6

サメが賢くなりすぎた

海上の船で襲われるのではなく、海底の施設で襲われるのが新しくて面白い。
研究施設の地下から地上へとたどり着こうと奮闘していく。少し変わったプロットですが、サメ映画ならではのスリ
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ミスター・ガラス(2019年製作の映画)

3.5

「アンブレイカブル」との繋がりが分かった「スプリット」のラストで、誰もがビーストVSダンの戦いを望んだでしょう。
本作でもちろん二人は対峙しますが、対峙して戦って終わりではなく、ラストに一捻りを持って
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スプリット(2017年製作の映画)

3.4

23の人格を持つ男に監禁されて襲われるという設定が面白い!
ただ、他の密室監禁映画と比べると、ハラハラ感は薄かったかな。

左右に動いて一点を写すカメラワークは「アンブレイカブル」でも行われていました
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アンブレイカブル(2000年製作の映画)

3.3

シャマラン監督の一風変わったヒーロー映画。

新たなヒーロー映画という点では評価できる作品。
自分と正反対の人物に惹かれていくのは人間あるある。
それをヒーロー映画に上手く調和し、新たなジャンルとして
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チェンジリング(2008年製作の映画)

4.2

愛する息子は何処へ…
クリント・イーストウッド監督作品。

陰鬱で不穏な雰囲気を常に漂わせながら、警察の闇、残酷な大人たちをイーストウッドは静かな描写で描き切っていました。
但しそれだけではなく、母親
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オール・ユー・ニード・イズ・キル(2014年製作の映画)

3.4

死ねば死ぬほどツヨくなる。
日本の原作をトム・クルーズで映画化した作品。

同じ出来事を繰り返しすことで笑いを生み出す演出は、タイムループのベタ中のベタだけど面白かったです。
シークエンスの繰り返しが
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007/ノー・タイム・トゥ・ダイ(2019年製作の映画)

4.0

過去に終止符を…

カジノロワイヤルでボンドの誕生を描き、慰めの報酬で一区切りをつける。
スカイフォールではキャラを深掘りし、スペクターでは世界観を広げ、過去と結びつけた。
そして、本作はダニエル版全
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007 スペクター(2015年製作の映画)

4.0

前作に引き続きサム・メンデス監督が、未来的で現実的な世界観を巧みに広げていきます。

「スカイフォール」の出来が素晴らしかったた為か、期待を持ちすぎたのかもしれない。
スリリングなプロットは良かったけ
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007 スカイフォール(2012年製作の映画)

4.3

〜シリーズ製作50周年記念作〜
イスタンブールでの追跡劇から始まり、衝撃的な結末を終えて、ストーリーが展開していきます。

エージェントテスト、新武器、エレベーターにつかまって追跡するシーンなどスパイ
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007/慰めの報酬(2008年製作の映画)

3.6

ストーリーという点では前作「カジノロワイアル」には劣りますが、アクションは変わらず素晴らしい。
戦っている2人を上から追っていくカメラワークと音の使い方が印象的。
激しいアクションシーンの終盤には静寂
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007/カジノ・ロワイヤル(2006年製作の映画)

4.5

007シリーズは今まで観たことがなく、本作のダニエル・クレイグ版が初鑑賞。
主題歌「You Know My Name」から始まるオープニングが死ぬほどカッコいい!
セリフ回し・俳優・アクション・舞台
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アンカット・ダイヤモンド(2019年製作の映画)

3.8

その宝石の輝きは、人を盲目にさせる
Netflixオリジナル作品。

最近「50回目のファーストキス」を観たばかりなので、アダム・サンドラーのギャップが激しいですね笑
本作のアダム・サンドラー演じるハ
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現金に体を張れ(1956年製作の映画)

3.2

スタンリー・キューブリック監督のハリウッド映画第一作目です。
前科者のヘイデンが、5人の男たちを巻き込んだ強盗計画を立案する。
果たして、主人公達の末路とは…

比較的結末が予想しやすい古典的な強盗映
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グレムリン2/新種誕生(1990年製作の映画)

3.6

2もユーモアや皮肉で溢れています!
映画評論家やドナルド・トランプ(ダニエル・クランプ)を風刺の形で描いています。

「この店ウディ・アレンが常連なのよ♪」というセリフが出てきます。
「今だったらこん
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グレムリン(1984年製作の映画)

3.5

一家に一台欲しいギズモと生きているうちに会いたくないグレムリンの物語。

ギズモがとにかく可愛い!
大きな目をして、見た目も可愛くて人懐っこい。
現実にもし居たら犬猫に次ぐ第3のペットになれたかも知れ
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CURE キュア(1997年製作の映画)

4.1

サイコ・サスペンスの傑作と名高い作品。
黒沢清監督の世界観、恐怖を追求した演出が魅力的。
作中で間宮が催眠術で操るように、黒沢清監督も鑑賞者を巧みに操り、純粋な狂気へと誘っていく。

画の破壊力と不自
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バルカン超特急(1938年製作の映画)

3.6

列車内で1人の女性が消えた…
ヒッチコック監督作品。

"乗客の1人が消える"
"周りの乗客は誰も見ていない"
これらの本作の設定は、ジョディー・フォスター主演のお粗末な映画を思い出しますね。
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ハッピーエンドが書けるまで(2012年製作の映画)

2.8

色々な恋愛観を描いた作品。

元妻がセックスをしている姿を、茂みの中から這いずって見るビルが、単純にヤバい奴としか見えず感情移入できない。
ラストの愛を語るシーンはビルが言ってるからか全く響かない。ジ
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バットマン(1989年製作の映画)

3.5

昔のバットマンも観てみよう

ティム・バートン監督なだけあって、音楽や小道具やキャラ立ちがすごくバートンらしかった。
バットマンの過去はもちろん、ジョーカーの誕生も描いていました。
ピエロが踊りながら
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REVENGE リベンジ(2017年製作の映画)

3.3

広大な砂漠が赤く染まる

痛々しさのオンパレード!
腹に木がぶっ刺さったり、足の裏にガラスが食い込んだりなど、観ているだけできつい描写が多かったです。
監督はレイプ・リベンジというジャンル作品を作りた
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プロジェクト・パワー(2020年製作の映画)

3.2

設定の無駄遣いとはこのこと。
"5分間だけ使える超人的能力"
このアイデアを基にして、順当に構想を練れば普通に面白い映画になったはずなのに、本作はありきたりすぎて全体的に薄っぺらい。

超人的能力もど
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