潮騒ちゃんさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

潮騒ちゃん

潮騒ちゃん

映画(451)
ドラマ(0)
アニメ(0)
  • List view
  • Grid view

いぬやしき(2018年製作の映画)

3.4

突然降ってきた特殊能力。悪と善に分けられた二人の男の死闘と葛藤を描いている、のだろうけれど…。予告編のイメージでバリバリのSFアクションかと思っていたら比重はかなりドラマに置かれていた印象。闇雲に殺す>>続きを読む

REVENGE リベンジ(2017年製作の映画)

4.2

良く出来ている、見ごたえがある、そういう冷静な評価以前に大好きなんです復讐モノが…!!不可抗力の高スコアをお許しください。瀕死の女が復讐の鬼と化す。量産されているテーマではあるけれど、テンション、ヴィ>>続きを読む

エターナル・サンシャイン(2004年製作の映画)

4.6

いらない記憶は消さなくても消えてしまうんですよね。あれだけ好きだったもの、ひと。あの時の感情を真空パックしておけないのが悲しいくらい。失って、ズタボロで、じっとして、癒えて。その行程すっ飛ばせたら確か>>続きを読む

ゴールデンボーイ(1998年製作の映画)

4.2

悪魔の産声と死神の断末魔を同時に味わう。なんと禍々しい襲名披露映画なんだ…。ホロスコートを軸に展開される少年と老人の交流。二人を頑丈に繋ぐのは支配であり好奇心であり、間違っても「孫とおじいちゃん」のよ>>続きを読む

ハードロマンチッカー(2011年製作の映画)

3.0

『イカしたロックナンバーみたいなタイトルが素敵。ハードなのにロマンチックなんてわたし好みにも程がある』と2012年当時のわたしは書いています。確かにこの甘辛ミックスなタイトルは100点ですね。『タイト>>続きを読む

セールスマン(2016年製作の映画)

4.0

暴漢に襲われた妻とその夫。犯人の消えない足跡が二人の絆を静かに壊す。傷つき憔悴した妻を労りながらどこかで苛立つ夫の姿がリアルだった。愛する人の苦悩に正しく寄り添えない。決して珍しいことではないと思う。>>続きを読む

美しい絵の崩壊(2013年製作の映画)

3.6

親友同士の女性が互いの息子と恋に落ちるって…。分類的には少女漫画「ママレードボーイ」と同じじゃねーか。ファンタジーにも程があるというか夢見すぎというか、お願いだから女性が作った話じゃありませんように、>>続きを読む

ザ・スクエア 思いやりの聖域(2017年製作の映画)

4.0

皮肉を何層にも重ねたミルフィーユ。その下敷きにされた気分。気取った連中の鼻を明かしたいのかなんなのか…。要するにこの映画が言わんとしていることはね、…なんて語りだそうもんなら上からタライが降ってきそう>>続きを読む

ムカデ人間(2009年製作の映画)

-

『真ん中だけはイヤ』2011年当時のわたしはそう一言だけ走り書いています。忘れたくとも忘れられないインパクト。人間関係気薄でも、繋がりたいのはソコとソコじゃない!博士の家の間取りとか思いがけない大和魂>>続きを読む

ONCE ダブリンの街角で(2007年製作の映画)

4.8

映画も音楽も人間関係も、大人になってからの一生モノとはなかなか出会えない。その時どれだけ繰り返していても、時間と共に思い出さなくなってしまう。たくさんの情報と好きなものを掻き分けて、心に居座ってくれる>>続きを読む

ドラゴン・タトゥーの女(2011年製作の映画)

4.0

シビレてもシビレ足りないオープニング。この曲誰のや!と興奮ぎみに調べましたとも。わたしがレスラーだったら間違いなく入場テーマ曲にするわ。オリジナルを観ていても尚、期待値を下回ることのない映画です。ひん>>続きを読む

ダーク・フェアリー(2011年製作の映画)

2.8

『魔物が見える子供とそれを信じない大人。気づいた頃には手遅れというホラー映画いつものパターン』と、2012年当時のわたしは書いています。この映画はギレルモ・デル・トロが絡んでるということで大層期待して>>続きを読む

ボストン ストロング ダメな僕だから英雄になれた(2017年製作の映画)

4.0

主人公であるジェフ・ボーマンの平凡さに何故かホッとする。善良ではあるけれど適度に愚かでだらしなく、特別なところなどひとつもない。主人公を美化せずに描こうという心得が見える。ああ、この映画はただの英雄賛>>続きを読む

ルビー・スパークス(2012年製作の映画)

3.8

ラブストーリーに関しては男目線の方が断然入りやすい。しみったれていればいる程に入ってしまいます。冴えないクンが理想の彼女を作り上げるというメルヘン過ぎるこの映画、一歩間違えばゲロ吐く気持ち悪さになって>>続きを読む

ブリグズビー・ベア(2017年製作の映画)

4.0

陰鬱な要素がズラリと並んでいるとゆうのにこのぬくもり。どうやらここに悪人は存在しないらしい。本来ならばひっかかるところだ。現実は悲しいことだらけだもの。でもね、こういうありえへん世界観にもケチがつかな>>続きを読む

キセキ あの日のソビト(2017年製作の映画)

3.4

二次会のカラオケで誰かが歌うやつ。そのくらいの認識でいたGreeeen。キシリトールガムのような爽快感にずっと縁遠さを感じていたけれど、どの曲も耳馴染みがイイじゃないか。菅田将暉の声で聴くと尚更。声質>>続きを読む

情事 セカンド・ラブ(2007年製作の映画)

3.4

『ビッチから聖女までなんでもござれのヴェラ・ファーミガ。今回は悩ましい人妻ですよ。幸薄~~~』と2012年当時のわたしは書いています。こないだ「トレイン・ミッション」で見たばかりのヴェラ様、今も変わら>>続きを読む

フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法(2017年製作の映画)

4.6

6歳の女の子ムーニーの王国は、ラベンダー色のモーテルだ。そこら中に危険が転がる無法地帯で、彼女は力いっぱい遊んでいる。汗ばんだおでこ。お砂糖でペタペタしている手のひら。抱きしめたらきっと太陽の匂いがす>>続きを読む

ハイジ アルプスの物語(2015年製作の映画)

3.6

そうそう、この白パン!そうそう、この干し草ベッド!そうそう、このユキちゃん!…という「そうそう」の嵐でした。日本人のフェイバリットアニメ「アルプスの少女ハイジ」のキャラクターとエピソードがそっくりその>>続きを読む

トレイン・ミッション(2018年製作の映画)

3.8

戦う父さん代表リーアム・ニーソン。ニコラス・ケイジやブルース・ウィリスを抑え怒濤の戦いぶり。彼に守れない娘、息子などいない。アクション映画は乗り物よりも人力、ドンパチよりも肉弾戦がタイプ。トレインとい>>続きを読む

ハネムーン(2014年製作の映画)

3.8

驚愕の低スコアにビビった。わたしすごく好きなんだけどなこの映画…。これもねー売り出し方被害にあった不憫な映画だと思うんですよね。ホラーとして観たらそら怖くないよ。だってラブとして観るのが正解なんだもん>>続きを読む

レイトオータム(2010年製作の映画)

3.0

『訳ありのアジア人男女、INシアトル。常に画面が灰色でなんならヒロインのタン・ウェイが一番強く灰色のオーラ出していてさすがの重さ』と、2012年当時のわたしは書いています。確か「ラスト・コーション」を>>続きを読む

スポットライト 世紀のスクープ(2015年製作の映画)

4.4

いい仕事がしたい。心を動かして仕事がしたい。働く自分を助けてくれるのは、いつもそんな感情です。わたしは記者たちの姿にそれを見ました。暴く覚悟と執念。立ちはだかる壁の高さに唖然としながらもよじ登る。聞き>>続きを読む

遊星からの物体X ファーストコンタクト(2011年製作の映画)

3.6

あらやだ。今や大スターのジョエル・エドガートンが出ているじゃないの。主役というわけではないけれど、キラリと光るインパクト。登場人物ほぼおじさんほぼ髭面、という見分けがしんどいメンツの中でも埋もれない個>>続きを読む

嘘つきは恋の始まり(2008年製作の映画)

3.8

『ジャケと邦題がこれ以上にない詐欺。ここまで映画の内容をねじ伏せる売り出し方があるか!ひどい!』と2012年当時のわたしは書いています。これほんと、悪くなかったんですよ。遺書の代筆を生業とする青年のヒ>>続きを読む

IN HER SKIN イン・ハー・スキン(2009年製作の映画)

4.4

期待していない規模の映画に不意討ちを食らわされる衝撃。あまりに不意だったもんで血ぃ吐きました。この映画のもたらす鬱屈は、人の心を蝕む威力があると思います。少なくともわたしは無抵抗のまま打ちのめされまし>>続きを読む

火花(2017年製作の映画)

3.6

表現者たちの熱き談義。そういうものはなるべく聞かず出されたものをそのまま受けとりたい派です。名産地とか隠し味とか、食べる前に知りたくない。「泣く」と「笑う」は、最も誤魔化しの利かない感情の生理。一瞬で>>続きを読む

ジョニー・イングリッシュ(2003年製作の映画)

3.4

『無性にあの顔が見たくなる時があるんです。奥行きもない。メッセージ性もない。ただただ生理現象だけを働かせて笑いたい。そんなときのミスター・ビーンなんです』と、2012年当時のわたしは書いています。わか>>続きを読む

まともな男(2015年製作の映画)

3.8

まともって、何かね…。凍てつくようなスイスの雪山。家族の絆を取り戻そうと空回るお父さん。ほんの小さな亀裂からドドドーっと崩れてあっという間に生き埋め状態ですよ。うわーこれなー頭抱えるなー。だってわたし>>続きを読む

愛しのアイリーン(2018年製作の映画)

4.2

見ちゃいけない安田顕がぎっしり。気軽に「変態ぽい」などと言えない濁った目の人ですよね。狂気と純愛の話だとは思っていたけれど、予想したのと全然違う類の狂愛が待っていた。平山夢明の短編にありそうな話だなー>>続きを読む

ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ(2017年製作の映画)

4.6

本人の、本人による、本人のためのラブストーリー。身を持って乗り越えたエライコッチャを映画にしました。「難病の恋人を支えた男」というどう料理しても美談になりそうな話を全然カッコつかない真心で魅せる。ああ>>続きを読む

ハロルドとモード/少年は虹を渡る(1971年製作の映画)

4.4

主人公に新しい風を運んでくるようなヒロインが好きです。聡明でユーモラスでちょっぴり謎めいている。今も昔も、わたしはそんな女の子に憧れています。異性というだけで相容れない何か。知らないことや埋まらないこ>>続きを読む

白夜行-白い闇の中を歩く-(2009年製作の映画)

3.4

『白夜行は韓国でリメイクするならもってこいの話だと思っていた。 罪に罪を重ねる運命の恋人。愛と憎。血と涙。こりゃ間違いなく韓国人にウケますよ』と、2012年当時のわたしは書いています。白夜行はドラマ版>>続きを読む

インキーパーズ(2011年製作の映画)

3.4

『割りとのんびり死霊を待つことになるので短気な人には向いてないかも』と2012年当時のわたしは書いています。でもこの映画、キライじゃなかった記憶があるな。古めかしいホテルの内装や雰囲気に味があって。『>>続きを読む

狂気の行方(2009年製作の映画)

3.2

『怪優博覧会でした。ぞろりと揃う不気味顔。よくもここまで集めたなというくらい一貫して役者の顔が怖い。おかげでマイケル・ペーニャがいつもの数倍可愛く見える』と、2012年当時のわたしは書いています。ジャ>>続きを読む

セブン(1995年製作の映画)

4.0

劇場での初見からもう20年だと…。画面が暗く湿度が高く、この世の終わりみたいな顔になるラスト…、というイメージ以外、きれいさっぱり忘れていた。なのでとても新鮮に衝撃と震撼味わいましたよ。なんて恐怖的で>>続きを読む