白波さんの映画レビュー・感想・評価 - 21ページ目

地球外少年少女 前編「地球外からの使者」(2022年製作の映画)

4.0

「電脳コイル」磯光雄監督の15年ぶりの新作。
全6話構成で、劇場版では全編3話・後編3話に分けて上映。
まずテンポがすっごい良い。こんな感じの楽しい宇宙ものってすごい久しぶりな気がします。
作中にはS
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わたしは、ダニエル・ブレイク(2016年製作の映画)

4.0

2016年12月劇場鑑賞
社会派のローチらしく、ものすごく抉ってきました。
タッチは軽いのですが観ていて終始辛いです。
行政というか、そのシステムに観ていてすごいイライラするんですね。
日本のお役所も
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つみきのいえ(2008年製作の映画)

4.0

プライム・ビデオ鑑賞
海に浮かぶ家で晩年を迎えた老人のショートムービー。
浸水しはじめた家をコツコツとレンガを積み上げ、上へ上へと増築。
途中落としてしまったパイプを取りに潜ると、思い出したように下へ
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悪人伝(2018年製作の映画)

3.5

プライム・ビデオ鑑賞
マ・ドンソクのどヤクザな風体とは裏腹に知的な印象。
ツッコミどころは多い設定で深みはないけど、テンポが良くて観やすい。
あと音楽が軽快で良かったです。
そういえば、やっぱ焼酎って
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悪人(2010年製作の映画)

4.0

プライム・ビデオ鑑賞
冒頭10分程での引き込まれ方は今観てもすごい。
あまり見ない役所の妻夫木聡が目新しいんですよね。
また役者陣がとても素晴らしい。
柄本明が良いし、樹木希林はいるだけで作品の深みが
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ディック・ロングはなぜ死んだのか?(2019年製作の映画)

3.3

プライム・ビデオ鑑賞
田舎町で起こったある殺人事件を描いたダークコメディ。
バンド仲間のハメの外し方が、実に田舎町っぽくて微笑ましい。
主役のマイケル・アボットJr.が、グランジファッションど真ん中で
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セッション(2014年製作の映画)

4.5

とにかく熱量がすごい。
見所はシモンズ演じる狂った教師でしょう。
その芝居たるや、役どころのように完璧なものでした。
ラストの仕組まれたギグは完全に二人の殴り合い。
2曲目もだが、やはり最後のソロパー
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レイディオ(2020年製作の映画)

3.5

プライム・ビデオ鑑賞
何ともイノセンスなティーンムービー。
タイトルにもなっている、ラジオをフックにしたアイディアは良かったですね。
それと、学生の日常に妙なリアリティがありました。
正直先の展開は見
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劇場版ポケットモンスター ココ(2020年製作の映画)

3.3

プライム・ビデオ鑑賞
子どもが最近ポケモン始めた事もあって目に止まったんでしょう、気がついたら再生してました。なので私も一緒に鑑賞です。
今回初めてポケモン映画を観たんですが23作目なんですね?驚きで
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レザーフェイス―悪魔のいけにえ(2017年製作の映画)

2.5

プライム・ビデオ鑑賞
エンターテイメント性が強く、オリジナルにある狂気性がすごく薄れている感じ。ホラーというよりクライムロードムービーな作りですね。
それでもラストはビギニングぽくまとめてはいます。
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コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

4.5

ずっと気になっていた作品、やっと劇場に向かうことができました。
素晴らしかった。
「エール!」のリメイク作品。オリジナルはコメディ色が強かったが、こちらはもう少しだけ重く描いています。
テーマとしては
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ジギー・スターダスト(1973年製作の映画)

4.5

レストア版と同じ内容になります。

まず、この作品をスクリーンで観れるのがとても嬉しい。
作品はハマースミスでの歴史的コンサートを収録したドキュメンタリー。いわゆる「グラム期」のフィルムです。
常に変
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ジギー・スターダスト 2002年サウンドリミックス・デジタルレストア版(1973年製作の映画)

4.5

まず、この作品をスクリーンで観れるのがとても嬉しい。
作品はハマースミスでの歴史的コンサートを収録したドキュメンタリー。いわゆる「グラム期」のフィルムです。
常に変化しているボウイの場合、ここを絶頂期
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ライダーズ・オブ・ジャスティス(2020年製作の映画)

4.0

まずマッツの容姿がインパクト大。坊主と髭ですよ。
ベースは亡くした妻の復讐劇。
が、本質はそこではなく、無くしたもの・足りないものを探し築いていく物語。
また、話が観客の想像斜め上に進むので、何だかん
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イエスタデイ(2019年製作の映画)

3.0

DVD鑑賞
ダニーボイルによるビートルズをベースにしたミュージックラブストーリー。
「突然ビートルズが存在しなく、自分だけがビートルズを知っている世界に」です。
そして驚きなのが、エドシーランがまさか
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よい子の殺人犯(2018年製作の映画)

3.3

プライム・ビデオ鑑賞
台湾のアニヲタの孤独を描いた作品。
貧困や引きこもりに介護など、台湾社会の背景も描かれています。
冒頭のアニメが日本語っぽかったんだけど、本当にジャパンアニメの設定らしく主題歌も
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とある飛空士への追憶(2011年製作の映画)

3.5

2011年9月試写会鑑賞
原作は未読なのですが、一言で言うととてもベタな恋物語です。
とはいえマッドハウス製作なので、画面に奥行きがありました。
色々丁寧に描いているのがとても良くわかります。
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mellow(2020年製作の映画)

3.5

プライム・ビデオ鑑賞
タイトルにあるような、まろやかな青春偶像劇。
花屋と町中華と皆の片思いな作品。
こういった日常をそのまま切り取った作りはうまい。
長回しもぴったりで、何より会話の子気味良さが良い
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アドレナリン:ハイ・ボルテージ(2009年製作の映画)

4.0

DVD鑑賞
まさかの続編、しかも前作のラストからの続きです。
こちらも久しぶり。一作目をプライムで観たものの二作目は上がっておらず、戦略に乗せられちゃった感はありますがレンタルしてきました。
今回も頭
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アドレナリン(2006年製作の映画)

4.0

プライム・ビデオ鑑賞
ジェイソン・ステイサム主演のハリウッド低予算作品。
プライムに上がっていたので、懐かしくてつい観て観ました。
作品全体にビデオゲームを彷彿とさせるCGに、ビデオカメラでの撮影など
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ファーゴ(1996年製作の映画)

4.3

DVD鑑賞
寒かったからでしょうか、久しぶりに観たくなってレンタルしました。
で、レンタルした後でプライムに上がっていた事に気づきました。軽くショック。
ちょっとした金をくすねる企みから狂言誘拐を計画
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火口のふたり(2019年製作の映画)

3.5

プライム・ビデオ鑑賞
どうしても都合がつかなくて観に行けなかった作品。
オープニングの昭和歌謡がすごく良い。
それと地味にケンちゃんのパイ毛がリアル。
ボカシが大袈裟すぎて不思議な感じだったけど、これ
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HELLO WORLD(2019年製作の映画)

3.0

プライム・ビデオ鑑賞
美術の美しさは新海作品を思わせる仕上がり。
作画のCG感に違和感があって、特にキャラの男性に現れていたように感じました。でもGDの表現は良かったと思います。
ですが、全体のテイス
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ピザ!(2014年製作の映画)

3.8

プライム・ビデオ鑑賞
おねしょから始まる、インド映画にしては珍しい90分の短い尺の作品。
音楽が小洒落ていて良いです。
インドの貧困事情は知っていましたが、そんな世界でも子供達の笑顔が素晴らしいんです
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シャッター アイランド(2009年製作の映画)

4.0

2010年4月劇場鑑賞
島の歴史背景と主人公のバックボーンやトラウマに病。それらが見事に絡み合った質の高いミステリー作品。
孤島という閉ざされた空間で、狂気がチリチリと迫ってきます。
終始虚実が見事に
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劇場版 アーヤと魔女(2020年製作の映画)

2.5

2020年12月30日テレビ鑑賞
この作品で完全に父親の手を離れる事ができた印象。
きっとそれだけでもこの作品には大きな意義があったと思います。
ただ、残念ながら色々と私には合いませんでした。
これか
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湿地(2006年製作の映画)

3.8

プライム・ビデオ鑑賞
冒頭の娘の化粧で心臓を掴まれたようだった。それは余りに呆気なく無情。
タイトルにあるように陰鬱な色使いの街に空、それらで構成された物語です。
主役の刑事イングヴァール・シーグルソ
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歩いても 歩いても(2007年製作の映画)

3.8

2008年7月劇場鑑賞
家族の在り方をそのままに描かれた作品。
穏やかで、それでいて厳しい夏休みの帰省。
阿部ちゃんは相変わらずな感じで、さらに樹木希林とYOUというすごい濃い面子。
音楽はオープニン
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レジェンド・オブ・メキシコ/デスペラード(2003年製作の映画)

3.5

DVD鑑賞
シリーズ第3作目、久しぶりに観ると新たなる発見もありました。
始まってすぐですが、タイトル見ると原題の「ワンスアポンナタイムインメキシコ」の方が良かったですよね。
また、段々と予算が増えて
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デスペラード(1995年製作の映画)

4.5

DVD鑑賞
バンデラスの出世作でしょうか、本当に色っぽくて雰囲気は最高でした。
その他の役者陣も個性的な布陣で良いですね。
トレホ、スティーヴ・ブシェミ、チーチ・マリン、そして盟友タランティーノ。
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エル・マリアッチ(1992年製作の映画)

3.8

DVD鑑賞
ロドリゲスを一躍世に知らしめた作品。
タランテイーノの助言もあって、その後三部作に化けたシリーズですね。
先日うっかり「デスペラード・ガールズ」という作品を観てしまい、思い出したように本作
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デスペラード・ガールズ / 欲望の荒野(2015年製作の映画)

2.0

プライム・ビデオ鑑賞
お色気ウェスタン作品。
今回ちょっと忌憚ないレビューになってしまいました。
基本逃亡劇なのですが、全体的に安っぽい作りが気になります。
特に銃撃戦がペラッペラで、素手での取っ組み
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blank13(2017年製作の映画)

4.0

プライム・ビデオ鑑賞
本当何気なく目に留まったので観た作品、冒頭のアイワのラジカセやメガフォースのポスターに痺れる。
細い高橋一生が美しいくらいで、とても良い雰囲気です。
またこの作品、リリーに喰われ
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永遠に僕のもの(2018年製作の映画)

3.8

2019年12月劇場鑑賞
オープニングからその色調や音楽に魅せられます。
あとファッションが実に冴えてるんですね。
それと何と言っても主人公のカルリートス、笑顔がすごくキュートです。
猫背だったりお腹
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劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 新編 叛逆の物語(2013年製作の映画)

4.0

2013年11月劇場鑑賞
素晴らしいエンディングで見事にまとめてみせたTV版まどかマギカ、それからから約三年後の新作です。
あそこからいったいどんな物語をみせてくれるのか、足を運ぶ前から興味はつきま
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罪の余白(2015年製作の映画)

3.5

プライム・ビデオ鑑賞
何と言っても内野聖陽の芝居がすごい。
演技の幅が広く、くすぐらえているときとか顔がすごい可愛い。
それと同じくらい吉本実憂の存在感もすごい。芝居云々でなく、その役所がきっちりと伝
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