白波さんの映画レビュー・感想・評価 - 20ページ目

ルパン(2004年製作の映画)

3.0

DVD鑑賞
原作小説「アルセーヌ・ルパン」生誕100周年記念作品。
映画本編の話とは違うのですが、この作品吹替版のキャスティングがすごい。
小林清志(次元)、増山江威子(不二子)、島本須美(クラリス※
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ベルファスト(2021年製作の映画)

4.7

劇場鑑賞
分断を目の当たりにした、ケネス・ブラナーの幼少期を描いた作品。
ブラナー自信はもちろん、キャストも北アイルランドに縁のある役者ばかり。音楽もヴァン・モリソン(ベルファスト出身)を起用するなど
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ディパーテッド(2006年製作の映画)

4.3

2007年2月劇場鑑賞
「インファナル・アフェア」のハリウッドリメイク。
ディカプリオにマット・デイモン、そしてジャック・ニコルソンの強烈な布陣。
オープニングから「ギミーシェルター」で、さすがスコセ
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劇場版シティーハンター 新宿プライベート・アイズ(2018年製作の映画)

3.5

プライム・ビデオ鑑賞
サイズの歌から幕を開け、冒頭からかなり熱い。
歌舞伎であんなことできる訳ないのに、胸が躍るのはやはりシティハンターならではでしょう。
懐かしいトンボの演出とか、オリジナルキャスト
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ナイトメア・アリー(2021年製作の映画)

3.8

劇場鑑賞
欲望にその身を焼かれていく、因果応報の物語。
少し丸みが出た気もしますが、ブラッドリークーパーの色気は健在。
そしてケイト・ブランシェットがまた物凄い雰囲気を出してくるんですよ。
この二人の
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トオリ雨(2016年製作の映画)

2.6

プライム・ビデオ鑑賞
漫画家志望の学生と画家志望の奥さんとの小さな恋物語。
そんな二人の時間をただ撮っている作品で、音が自然音だけなのもマッチしてます。
絵を描くことが好きな二人は自然と段々距離が縮ま
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ガンパウダー・ミルクシェイク(2021年製作の映画)

4.0

劇場鑑賞
まずタイトルが気が利いてますよね。あとスカジャン。
このビジュアル見て観ようと決めていました。
ネオンサインを使ったオープニングから格好良い。
まぁ色んな作品のオマージュに溢れていて、監督の
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アンビュランス(2022年製作の映画)

4.3

劇場鑑賞
これは実に爽快!
ジェットコースタームービーとはこの事でしょう。
人によってはやや疲れるかもしれませんが、本当に圧倒的でした。
迫るようなカメラワークも冴えており、車中とゆう地味な空間を感じ
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ギャングバスターズ(2012年製作の映画)

3.8

プライム・ビデオ鑑賞
ロドリゲスやタランティーノ風味なドンパチで、そっちら辺が大好きな世代が大きくなって作った作品て感じでした。
オープニングからやたらそれが滲み出てて、ちょっとガッカリな印象でした。
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偽りなき者(2012年製作の映画)

4.5

2013年3月劇場鑑賞
デンマークの小さな村が舞台の、静かでとても恐ろしい物語。
小さな女の子の悪戯めいた嘘から始まった、終わりのない闇のような生活。
それは所謂「村八分」で、小さなコミューンの怖さが
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ゾンビランド:ダブルタップ(2019年製作の映画)

3.8

DVD鑑賞
今回も映画ネタ多めで音楽ネタもふんだん。
相変わらずテンポがよく実に観やすい作りです。
「マーレーしちゃうとこだった」には思いっきり吹きましたね。
こういった小ネタが満載でやはり大好きです
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ゾンビランド(2009年製作の映画)

4.0

プライム・ビデオ鑑賞
B級なホラーコメディなのだが実にテンポが良い。
これが長編初監督なのが見事ですね。
あと久しぶりに見たウディ・ハレルソンは「ナチュラルボーン」以来だろうか?
オープニングのルール
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空気人形(2009年製作の映画)

3.7

プライム・ビデオ鑑賞
是枝作品でしたが当時あまりピンと来なくスルーしてました。
先日たまたまプライムで見かけたので観てみることに。
心を持ってしまいました、この一言に尽きる物語。
主演のペドゥナが実に
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君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

4.3

2018年4月劇場鑑賞
それはひと夏の淡い思い出。 
オープニングからしてもう素晴らしい。
絵の切り取り方がとてもうまく実に瑞々しい。
それと音楽がとても良いですね。併せてウォークマンも懐かしい。
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映画おしりたんてい シリアーティ(2022年製作の映画)

3.5

いわゆる親子鑑賞枠です。
が、お嫁さんが福山大好きで、子らはそっちのけで超楽しみにしてました。
映画は二本立てで、最初に「ジャンボスイートポテトまつり」からスタート。
そこからオリジナルの「シリアーテ
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ミッドナイト・ガイズ(2012年製作の映画)

3.5

プライム・ビデオ鑑賞
パチーノとウォーケンの組み合わせが渋すぎですね。
もうこの二人のやり取りだけでかなりみれます。
自由に輝いていたのは遥か昔、冴えない二人の少し寂しい始まり。
しかし仲間が集まり、
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ソング・オブ・ザ・シー 海のうた(2014年製作の映画)

3.5

2016年8月劇場鑑賞
前作「ブレンダン」より格段にクオリティが上がっているのが、冒頭から見て取れます。
具体的には、色彩にすごく深みが増していました。
今作もケルティックサウンドに彩られたアニメーシ
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ブレンダンとケルズの秘密(2009年製作の映画)

3.0

DVD鑑賞
ケルティックなサウンドに乗せたアニメーション。
作画が実に海外っぽく、その動きにも独特なものがあります。
民族的な意味合いが強く、そういった意味では少し地味な側面も。
前半はひたすら閉塞的
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21オーバー 最初の二日酔い(2012年製作の映画)

3.5

プライム・ビデオ鑑賞
キービジュが気になって観てみました。
これがオープニングから最高なつかみ。
「ハングオーバー」的な酔っ払いムービーかと観始めたのですが、そこにもう少し派手な演出と下品さをプラスし
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余命10年(2022年製作の映画)

3.5

余命という避けられない道に向き合う、ありのままを描いたような作品。
主演の二人の淡い距離が素敵で、とりわけ小松菜奈の空気が素晴らしかった。
それはすごく自然で、大袈裟な脚色が無いんですね。
この手のタ
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タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら(2010年製作の映画)

4.0

プライム・ビデオ鑑賞
実はこの日、娘さんの卒園式があったんですね。
何だかぽっかりとした感じだったので、湿っぽい気分にならないようなのが観たかったんですよ。
プライムをめくっていたら目に止まったのがこ
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あん(2015年製作の映画)

4.7

2015年6月劇場鑑賞
全編を通して実に静かで美しい。
光や風や草木、それと生活音が心地良いんですね。
河瀬直美作品にしては「らしく」無いと言うか、スッと入ってくる作りでした。
そしてとにかくキャステ
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人狼村 史上最悪の田舎(2011年製作の映画)

2.8

プライム・ビデオ鑑賞
とにかくすごいインパクトでした。
作中で主人公が言っていますが、まさに「アホらしい」です。
村人の変身ぶりはもう「スリラー」のMVを観ているかのよう。
それとまぁ人狼の着ぐるみ感
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ハニーボーイ(2019年製作の映画)

4.3

DVD鑑賞
きれいなキービジュが印象的な作品。
気がついたら劇場公開が終わっており、先日たまたまレンタル屋で見かけたので借りてきました。
頭からSFの戦闘シーンから始まって、あれ?これ違うディスクじゃ
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音楽(2019年製作の映画)

4.0

2020年1月劇場鑑賞
監督・脚本の他多くの部分を監督一人で担い、制作期間7年越しの強い思いで作られた作品。
まずキャストに坂本慎太郎。アニメ化にあたりここはもの凄い拘ったのでしょう、何だか説得力があ
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ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

4.0

これは本当にじんわりと沁みます。
ジャームッシュの「ナイト・オン・ザ・プラネット」へのオマージュたっぷりで、しっかりと松居大悟作品に仕上がっている見事な一本。
主演の二人は空気や距離感が心地よく、永瀬
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ナイル殺人事件(2022年製作の映画)

4.0

007と同じく延期に次ぐ延期、ようやっと劇場公開に至った作品。
劇場でトレーラー見たの一体いつ?なくらいです。
本作の監督であり主演のケネスブラナー、彼の芝居に終始圧倒されるように物語はページを捲りま
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恐怖ノ白魔人(2014年製作の映画)

2.8

無毛症の白い子供、その親子による凶事。
スタンドバイミーな友情は良く描けていますが、設定がガバガバで何故?の連続。とりわけ警察が無能すぎです。
最初から最後まで突き抜けることが無い微妙な感じでした。
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アイネクライネナハトムジーク(2019年製作の映画)

3.5

プライム・ビデオ鑑賞
今泉力哉監督作、人と人の出会いを軸にした偶像劇。
三浦春馬と多部未華子がとても初々しい距離感で、観ていて嬉しくなる。
まぁ出来過ぎともいえる、ファンタジーな部分がどうしても気には
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アンネ・フランクと旅する日記(2021年製作の映画)

4.3

オンライン試写会鑑賞
空想の友人を介して自身を見つけるロードムービー。
アンネの日記をちゃんと読んだことがない私。
作画のタッチがとても良く逆に新鮮、それと動きも滑らかで良いです。
特に表情。キュート
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UKコネクション 後編:狂気と破滅(2016年製作の映画)

3.0

プライム・ビデオ鑑賞
成り上がりの前作と違い、今作で描かれるのは崩壊への軌跡。
最初っから綻びが見えていて、ボロボロと崩れていく様は少し寂しくも感じてしましました。(まぁ自業自得ですが…)
心を病んで
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UKコネクション 前編:伝説の幕開け(2015年製作の映画)

3.5

プライム・ビデオ鑑賞
暴力に取り憑かれた兄弟のクライムムービー。
音楽の選曲はとても好みでした。
弟のロニーという狂気、眼鏡がまた良いアクセントなんですね。あとちょっと鮎貝誠に似てます。
あとこの兄弟
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新解釈・三國志(2020年製作の映画)

2.8

プライム・ビデオ鑑賞
簡潔にいうと長編のヨシヒコですね。
福田雄一監督、もちろん福田ファミリー勢揃い。
随所というか全編、福田流の笑いで始まり終わります。
それ以上細かい事は考えずに、ボーッと観てると
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奥さまは魔女(2005年製作の映画)

3.8

DVD鑑賞
1942年版を観たのでこちらも久しぶりに鑑賞。
オリジナルをリブートした作品で、オープニングから現代感がすごい。
そして、やはりニコールキッドマンが可愛すぎ。完璧サマンサです。
あと公開時
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奥様は魔女(1942年製作の映画)

3.8

プライム・ビデオ鑑賞
プライムで出会わなかったら決して見ることもなかった事であろう作品。
子供の頃ドラマ版をよく見たものですが、まさかこんな古い時からあった作品だったのですね?
冒頭いきなり魔女狩りな
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フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

4.0

待ちにまったウェスの新作、やっと劇場に行けました。
出迎えてくれるのはいつものウェスファミリーとも言えるキャスト達。
そこに鮮やかな色彩と細やかな絵作り、マイナーだけどどこかワクワクする音楽のせて、雑
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