しゅうさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

しゅう

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ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)

4.1

 ねえ好きなんですけど!!これはわたしとしては今年のベストとして挙げさせていただきたい!!全編MVかミュージカルのような脳汁出まくりのカーチェイス&クライムムービー!!そしてどこか90年代感漂う寂しさ>>続きを読む

少年は残酷な弓を射る(2011年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

 中盤ぐらいで観なければよかったと思った。音楽も演出も構図もすっげーバッチリ決まっててティルダの演技も文句の付け所なく良いんだけど、あまりに悪意で溢れた話だったから本当に怖くなってしまった。
 エヴァ
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ワンダーウーマン(2017年製作の映画)

3.6

 うおおDCも負けてないよこれは!テーマ曲と回転蹴りのアクションがあまりにかっこよすぎる。適度にコメディっぽくもあり、重厚なところはしっかり重厚。最近、マーベル映画の良い意味でのお約束の破り方・観客が>>続きを読む

クローバーフィールド/HAKAISHA(2008年製作の映画)

3.6

 正体不明の生物が襲撃してくる系の映画としてはお決まりのパターンの出来事ばかり起こるんだけど、これまでありそうでなかった手法で撮られているので全く飽きずに観られる。正直ここまで面白いと思ってなかった。>>続きを読む

スパイダーマン:ホームカミング(2017年製作の映画)

3.7

 アメスパは1だけ観て初代はたぶんおぼろげに観たような気がするという感じのスパイダーマンにわかとして感想を書くので、バカなことを書いてたら申し訳ない。許してほしい。
 一番子供っぽくて一番チャーミング
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アラビアのロレンス(1962年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

 ネタバレするよ!注意してね!

 「集団に帰属すること」へ根深いコンプレックスを抱える男が異邦の地で居場所を見つけた、と思ったらそれは自己催眠が束の間効いていただけで何の解決にもなっておらず自分にか
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ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!(2007年製作の映画)

3.8

 一流のB級映画だった。こんな超贅沢なバカ映画あるかね。脚本がしっかりしてて伏線を全部丁寧に拾っていってくれるから、安心して「まじでこれ何の映画なんだよ!何の画面なんだよこれ!」とゲラゲラ笑いながら観>>続きを読む

ジョン・ウィック:チャプター2(2016年製作の映画)

3.4

 前作はギャグとシリアスの境界のギリギリを攻めて、その上で静かな詩情を保っていたけど、今回は割と笑えるアクションに振り切れている。ジョンがやたらとキャラの濃い殺し屋たちを殺して殺して殺す。街中でも人ご>>続きを読む

ゴールド/金塊の行方(2016年製作の映画)

3.7

 増量して薄毛になったマシュー・マコノヒ―を見たいというただ一つの目的のために観たら予想をはるかに超えて面白かった。最後数十分で、うわーっそっちか!そのパターンか!となって、最後数十秒で、完敗だ……面>>続きを読む

スーサイド・スクワッド(2016年製作の映画)

3.5

 ハーレイかわいいよ~!!それに尽きる。感想はこれだけでも良いような気がする。どの瞬間もバッチリ絵が決まっているし、一挙一動がことごとく好きにならせようとしている。最高。プリンちゃんも大変良い。ジャッ>>続きを読む

マイティ・ソー ダーク・ワールド(2013年製作の映画)

3.4

 前作より大幅にパワーアップしている。「長く続いた少年漫画の中盤感」がすごい。つまり熱い。好き。かつて敵だったキャラクターが共闘してくれるやつ、わたし鉄板で大好きなのよね。敵だったときはめっちゃ強かっ>>続きを読む

バッファロー’66(1998年製作の映画)

3.7

 「ハート形の考案者は?」「さあ、ロマンチックな奴だろう。」
 皆が大好きな愛についての映画だった。いややっぱ愛だわ。愛が大事だわ。マニアの方たちが好きな映画だという印象があったので、ある程度の暗さと
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マンチェスター・バイ・ザ・シー(2016年製作の映画)

3.6

 実は2日前に観たんだけど、どうレビューしたものか書きあぐねていた。こんな辛い人生に他人が何か言及することはできないよ。エモーショナルに描いたらどんな人でも問答無用で泣かせることができる話だったと思う>>続きを読む

Mommy/マミー(2014年製作の映画)

4.0

 発達障碍児の親が経済的、精神的、身体的に困難な状況に置かれた場合に法的な手続きを取らずに子を入院させることが認められた架空のカナダの話と聞いて、正直、ドラン監督がその手の話をどう描くのか全く想像でき>>続きを読む

エレファント(2003年製作の映画)

3.5

 「明日、君がいない」に影響を与えた映画だと聞いたので観た。
 ショッキングな題材なんだけど、ドラマチックな誇張無しに淡々と描かれているのであまり過度に辛くなったりはしなかった。現実には言わないけど物
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バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)(2014年製作の映画)

3.5

 大人というものは大なり小なり夢を一度くらい叶えているものだと大人になってから思うようになった。そして、夢が終わった後の人生は長い。衰えた精神と萎びた体で人生の殆どを過ごすことになる。そういう寂寥感と>>続きを読む

T2 トレインスポッティング(2017年製作の映画)

3.8

 前作と比べると群像劇の要素が強くて湿度が低くて爽やかなんだけど、時折トラウマ級の演出を仕込んでくる感じ、正直興奮した。とにかくセルフオマージュが最高すぎる。思い出したくない青い記憶の箱を開くことへの>>続きを読む

(500)日のサマー(2009年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

 他人との関係を最大限深化させたら「付き合ってる」という状態に収束させるのが普通だという考えへの違和感。付き合ってなきゃできないことなんか究極的には無いのにペアであることを求められる息苦しさ。確かにこ>>続きを読む

明日、君がいない(2006年製作の映画)

3.8

 あまりに鮮烈に真実の一面を切り取った映画だった。正直言って映画としては完成された傑作って感じではないし、心情描写についてもなんか期待を超えてこない感じなんだけど、それでも観終わった後には、ああこれは>>続きを読む

フェイス/オフ(1997年製作の映画)

3.6

 「ニコラス・ケイジが本当にキモいから見て!!」という母親の謎の薦めによって観た。ニコラス・ケイジ初心者のわたしには、ニコラス・ケイジは常にこうなのかそれともこの映画が特別こうなのか判別できないほど堂>>続きを読む

欲望のバージニア(2012年製作の映画)

3.8

 ギャングものの王道を突っ走り、花道の真ん中を通ってゴールしたような映画だった。いやこれ最高でしょ。不死身の兄とひ弱な弟の勧善懲悪大活劇。めちゃくちゃ分かりやすく面白い。わたしこの生ける伝説みたいなや>>続きを読む

ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

3.7

 みんなの大好きなミュージカル映画がはじまるぞ!!!という冒頭、本当に最高。ミュージカルは無条件で楽しい。人類はみんな突然歌いだしてほしいし、カメラに向かって踊りながら行進してほしい。そして、徐々に予>>続きを読む

マイ・マザー(2009年製作の映画)

3.6

 名前だけ知っていたグザヴィエ・ドラン。やっと観られた。老巨匠が撮ったと言われれば即座に信じてしまう程の完成度と、デビュー作ならではのがむしゃら感を同時に味わえる稀有な作品。母との良い思い出なんて沢山>>続きを読む

パーマネント野ばら(2010年製作の映画)

3.7

 予想外に、と言ったら失礼だけど、とても良かった。序盤は言い回しの台詞っぽさや菅野美穂のイントネーションがちょっと気になったりしてたんだけど、中盤からはそんなことも忘れてひたすら見入った。田舎社会の人>>続きを読む

エクス・マキナ(2015年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

 AIは発達の果てに目的の国の住人になるのだと思っていた。人間よりも個への執着が薄く、倫理規則を作り守ることが得意なAIがあれば、それはきっとわたしたちより良い社会を作るようになる。人間より優秀なAI>>続きを読む

沈黙ーサイレンスー(2015年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

 まず思い出したのは大学時代の恩師のことだった。遠い国で生まれた倫理学という学問の種を沼地に植え続ける人。その姿が司祭たちと重なった。わたしもその種を受け取ったはずなんだけれど、心は常に迷っている。彼>>続きを読む

メメント(2000年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

 話の根幹に関わるネタバレするよ!注意!
 斬新な時系列。人を騙す記憶。脳内の血管が太るようなカタルシス。ミステリファンなら間違いなく血の涙を流しながら楽しめる一作。
 この映画、人間の悪意がやたらと
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この世界の片隅に(2016年製作の映画)

4.0

 開始から数分後の「風呂敷を背負う」描写。あれはすごい。風呂敷ってああやって背負うんだ。時代考証の徹底っぷりに驚くとともに、わたしたちはたった7、80年で風呂敷の背負い方さえ失ってしまうんだなあとしみ>>続きを読む

アデル、ブルーは熱い色(2013年製作の映画)

3.5

 その辺にいそうな女性二人がその辺にありそうな恋をする話を詩的かつ情熱的に描いた映画。
 汚い食べ方や綺麗じゃない泣き方を意図的に真正面からガッツリ撮っているので、人間の極めて物質的な生々しさにちょっ
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ジョン・ウィック(2014年製作の映画)

3.6

 身体能力が他より飛びぬけて良いというわけではない最強キャラってロマンがあるよね。「絶対に殺してやる」という気迫で勝ってる感じ。かっこいい。
 語感はどうあれかっこいいぞガンフー。知識がないのであれが
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フューリー(2014年製作の映画)

3.8

 戦車がメインに据えられている映画というものを初めて観た。戦車の操縦を観てるだけでだいぶ面白い。だって2人羽織の5人版みたいな操縦でちゃんと動くんだよ。すごいロマンだ。「陸上兵器をなんか考えてみてよ」>>続きを読む

ミッドナイト・ガイズ(2012年製作の映画)

3.5

 なんというか「アル・パチーノ演じる老ギャング」という言葉から想像する人物像そのものをそのままキャラクターとして出しちゃうようなある意味でのズルさを楽しめる人は超楽しいし、それが鼻につく人は駄目なタイ>>続きを読む

(1990年製作の映画)

3.7

 黒澤監督の見た夢をもとに作られたオムニバス映画。全く先が読めないんだけれども不思議と話運びには納得してしまうという不思議な体験をした。感覚としては怪談や民間伝承の類を読んだ時の気持ちに近い。此岸のも>>続きを読む

ミッドナイト・イン・パリ(2011年製作の映画)

3.5

 パリいいな~行ってみたいな~と思いながらゆるく楽しんだ。シンプルな設定に重すぎないテーマ、なんかお洒落な言い回し。あまり気負わず、村上春樹の小説読むくらいのテンションで観ればいいと思う。タイムスリッ>>続きを読む

コードネーム U.N.C.L.E.(2014年製作の映画)

3.5

 「ナチスの残党」「KGBの必殺技」など最高なおバカワードがじゃんじゃん飛び出すお洒落トンデモスパイアクション。格好良い。格好良すぎてなんかちょっと笑ってしまう。KGBを何だと思ってるんだ。爆笑したわ>>続きを読む

アメリカン・ビューティー(1999年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

 本筋とは全く関係ないけど、ケヴィン・スペイシーが出てくるといつ人を殺し始めるかとドキドキしてしまうな!なんか不穏だよなあのおじさん!
 すごい良かった。戯画的な人物描写によって逆に人間の生々しさが浮
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