さうさんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

さう

さう

映画(552)
ドラマ(0)
アニメ(0)

孤狼の血(2018年製作の映画)

3.8


広島の架空都市を舞台に
ヤクザと刑事と女の正義を描くバイオレンスなムービー。

フィルムのような質感で
血と暴力とエロスを熱量全開で映像化されている。

"ヤクザ映画"ではなく、
"バイオレンスヒュ
>>続きを読む

万引き家族(2018年製作の映画)

3.8


"家族のつながり"というテーマのもと、
その愛と社会の歪みを描くドラマ。

胸が締め付けられるストーリー展開。
細部にまでこだわり抜かれた演出。

「家族とは何か」という問いを刃物にして
めためたに
>>続きを読む

シザーハンズ(1990年製作の映画)

3.7


無垢な人造人間と少女の交流を描く
甘く切ないファンタジー。

観る人を虜にするエドワードの
ピュアなキャラクター。

結ばれない恋だとしても心に刻まれている。
いつ観ても清々しさと甘酸っぱさを感じる
>>続きを読む

ニュー・シネマ・パラダイス(1989年製作の映画)

3.9


少年と老人の交流をノスタルジックに描く
映画愛あふれる珠玉の感動作。

きっと観る年代によっても
見え方が変わってくる映画。

少年のその後を描かない構成がすごく好き。

ハッピー・デス・デイ 2U(2019年製作の映画)

4.0


抜け出せたはずのタイムループが止まらない。
ホラーというジャンルに括れない傑作再び。

前作のキャストとスタッフが再集結し、
コメディ要素や親子愛がパワーアップ。

ジェシカローテのキャラクターと
>>続きを読む

search/サーチ(2018年製作の映画)

4.1


終始PC上で物語が展開していく
娘失踪の謎を解く新感覚サスペンス。

PC画面という現代的で斬新なアイディア。
尚且つストーリーのクオリティが高杉晋作。

SNS時代の友情のあり方と
親子愛の映し方
>>続きを読む

TITANE/チタン(2021年製作の映画)

3.8


交通事故により頭にチタンプレートを
埋め込まれた女性の運命を描く
愛にあふれた作品。

衝撃的なストーリーのボディホラー。

加えて鮮烈すぎる映像美術と
緊張感を煽るような音楽。

チタンのように固
>>続きを読む

約束のネバーランド(2020年製作の映画)

3.0


孤児院に隠された恐ろしい真実を知った
子供たちが脱獄を目指すファンタジー。

ストーリーは忠実で映像も美しい。

でもちょっとレイ役の子の
演技が気になりすぎて頭に入らない。

観る側はこの演技の違
>>続きを読む

ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー(2023年製作の映画)

4.2


女の子殺し屋コンビの続編。

ちさととまひろの緩い日常と
凄まじいアクションの緩急がたまらない。

前作に比べ、クスッと笑える掛け合いも
殺し屋アクションもパワーアップしてる。

定食屋さんの700
>>続きを読む

スキン~あなたに触らせて~(2017年製作の映画)

3.4


ルッキズムな世界に対してのメッセージを
独特な世界観で伝える社会派ムービー。

パステルな世界観と独特のリズム、
ビジュアルのインパクト。
どれもが新鮮で斬新でした。

残酷な現実や他者からの
見ら
>>続きを読む

マリグナント 狂暴な悪夢(2021年製作の映画)

3.9


ジェームズ・ワン監督による
ジャンルにとらわれない新次元の恐怖。

胸糞悪い始まりから
後半にかけて怒涛の展開。

ホラーあり、サスペンスあり、
ゴア描写あり、アクションもあり。

リアルに欠ける部
>>続きを読む

隔たる世界の2人(2020年製作の映画)

3.7


繰り返される悲劇のループ。
SF要素含めた政治的ショートフィルム。

設定自体はSFだけど
話そのものはノンフィクション。

なくならない人種差別と
変えることができない考え方。

考えさせられる作
>>続きを読む

ルクス・エテルナ 永遠の光(2019年製作の映画)

3.6


映画制作の混沌を描く
狂気映像満載アートムービー。

様々な事象が重なって
コントロールが効かなくなるカオスな制作現場。

ストーリーだけでも観てるのきついのに
加えて刺激が強い強烈でビビットな光が
>>続きを読む

Saint Laurent - Summer of '21(原題)(2020年製作の映画)

3.7


女性が逃げ込んだ屋敷にて
ファッションショーが始まる。

ノエ監督が手掛けたサンローランのイメージムービー。

音楽に合わせてリズミカルに映し出される。
挑発的で不穏な世界観ショートフィルム。

ノーカントリー(2007年製作の映画)

3.9


200万ドルを奪った男と
それを取り巻く人らを描く息詰まる逃走劇。

観るものを惹きつける構成。
アメリカとメキシコの広大な大地。

ただそれより圧倒的なインパクトは
不気味な殺し屋のシガー。

>>続きを読む

ファーゴ(1996年製作の映画)

3.8


狂言誘拐が不規則な展開に繋がる
とんでもない悲劇を描いたクライムコメディ。

2人組のチンピラや妊婦の警官など
個性たっぷりのキャラクターたち。

ストーリー展開が目を離せない。
人間の身勝手さや不
>>続きを読む

ジュディット・ホテル(2018年製作の映画)

3.7


好きな方法で殺してくれるホテル。
センス抜群のダークファンタジー。

非現実な空間で出会う不思議な客たち。
そんな客と過ごす最後の晩餐。

多彩な映像と不気味なストーリーは
観た後心に余韻を残す…

最後まで行く(2023年製作の映画)

3.5


ノンストップで緊張感が張り詰める
年末年始のクライムサスペンス。

ツッコミどころ多いけど
練られたストーリーがテンポ良く進むため良い。

岡田准一と綾野剛、
二人の個性が絡み合い惹きつけられる作品
>>続きを読む

マエストロ:その音楽と愛と(2023年製作の映画)

4.1


「世界のマエストロ」と呼ばれた
レナード・バーンスタインと
妻フェシリアの複雑な愛を描く伝記ドラマ。

プロデュースにはスコセッシと
スピルバーグも加わる手の込みよう。

モノクロと美しい色彩の映像
>>続きを読む

M3GAN/ミーガン(2023年製作の映画)

3.7


少女の姿をしたAIアンドロイドの
愛情が引き起こす惨劇を描いたサイコスリラー。

ミーガン可愛いけどリアルで奇妙。
これが不思議の谷現象というものか。

ストーリー展開は分かりやすいものの
ミーガン
>>続きを読む

ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

3.4


3DCGで動くマリオの冒険。
ゲームに忠実な冒険のアニメーション。

英語と日本語どちらの台本も同時に制作。
ユーモアある自然な掛け合いは上田誠が担当。

音楽や映像の再現度が高い。
ストーリーが非
>>続きを読む

ノマドランド(2020年製作の映画)

4.0


経済崩壊をきっかけに"ノマド"という
生き方を選んだ女性を描く
心揺さぶるヒューマンドラマ。

構成はドキュメンタリーテイストで
雄大な自然を織り交ぜながら
ファーンの心の変化を映す不思議な作品。
>>続きを読む

CLIMAX クライマックス(2018年製作の映画)

3.7


LSDに蝕まれたダンサーたちが過ごす
狂ってカオスなパーティを映すトランスムービー。

ノエ監督の独特な世界観が終始続く。
後半はもう阿鼻叫喚の地獄絵図。

長回しで目が回るようなカメラワークや
>>続きを読む

太陽を盗んだ男(1979年製作の映画)

4.0


一介の理科教師が原爆を手作りし、
それを持って暴走する大規模犯罪サスペンス。

爆弾犯の沢田研二と
刑事の菅原文太による睨み合いは印象深い。

また、国会議事堂や皇居での撮影は
無許可でゲリラでやっ
>>続きを読む

パプリカ(2006年製作の映画)

3.8


筒井康隆の小説をもとにした
夢を題材としたSFアニメ。

目まぐるしく場面が展開する映像。
平沢進の音楽。

夢と現実、嘘と誠が反転を
繰り返して行くストーリーは釘付けになる。

中毒性高い作品。

羅生門(1950年製作の映画)

3.8


芥川龍之介の「藪の中」を黒澤明が映画化。
人間の愚かさと奥深さを描いた傑作。

人間が持つエゴ。
女も男も生死も関係なく人間はエゴを持っている。

圧倒的な映像美と迫真の演技は
やはり観る人を見惚れ
>>続きを読む

トゥルーノース(2020年製作の映画)

3.7


北朝鮮の強制収容所を舞台に
毎日を生き抜く人を描く3Dアニメーション。

実際に起こっている話だからこそ
実写ではなくアニメの方が辛くなりすぎず解釈ができる。

生きる希望と悲惨な社会を観ることがで
>>続きを読む

ハッピー・オールド・イヤー(2019年製作の映画)

3.7


断捨離をテーマとした「心の整理」。
人間関係や過去との向き合い方が心に刺さる作品。

霞んだ映像とユーモアあるやり取り。
主人公の女の子は本作でも素朴で自然体な演技が光っている。

ミニマリストも大
>>続きを読む

ジャンゴ 繋がれざる者(2012年製作の映画)

4.2


黒人奴隷が合法だった時代に
賞金稼ぎとなった元奴隷が繰り広げる復讐劇。

タランティーノ節効いてて
コミカルな要素ありながらも
質の高い西部劇を再現している。

あとはディカプリオの圧倒的な存在感。
>>続きを読む

それでも夜は明ける(2013年製作の映画)

3.7


19世紀の実際にあった奴隷制度。
歪んだ社会の中に秘めた希望を描く
ヒューマンドラマ。

当時の社会の異常性を考えさせられる作品。
人間の狂気や偽善という心の闇すら白人を通して感じられた。

ここま
>>続きを読む

あの頃ペニー・レインと(2000年製作の映画)

3.7


15歳で音楽ライターとなった
少年の成長と青春を描くストーリー。

キャメロン・クロウ監督の実体験をもとにした作品。

ロックと甘酸っぱい恋愛を
時に切なく描かれている。

ケイト・ハドソンの可愛く
>>続きを読む

ANIMA(2019年製作の映画)

3.7


トム・ヨーク主演のショートフィルム。

質の良い音楽と映像、ダンスが
キレイに重なっている芸術的な作品。

大音量で観てるたためとても良かった。

エレファント(2003年製作の映画)

3.8


高校生の何気ない日常から
銃乱射事件が起きるまでの群像劇。

映画とは思えないほど
高校生活の普通な時間が流れるため
よりリアルで恐ろしさを感じる。

生徒は実際の高校生で台詞もアドリブなため
映画
>>続きを読む

シャイニング(1980年製作の映画)

3.9


雪で隔離されたホテルにて
親子に起こる怪現象を描いた
スティーヴン・キング原作のホラー。

耳に残る音楽と
脳裏に焼き付くシーンの数々。

美しく不気味なシンメトリーなビジュアル。
ジャック・ニコル
>>続きを読む

ショーシャンクの空に(1994年製作の映画)

4.0


スティーブン・キング原作、
何度観ても色褪せない至高の名作。

希望を捨てないアンディが
周囲に影響を与えていく…

映像や演出、キャストまで全てが色濃く残る映画。

SKIN 短編(2018年製作の映画)

3.7


人種差別をテーマとしたショートフィルム。

憎しみが憎しみを生みだす連鎖。
罪のない子供たち。

負の連鎖を無くしていくためには
「教育」が重要だと考えさせられる。