さうさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

さう

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Mommy/マミー(2014年製作の映画)

4.1


ADHDの息子とその母親の
日々の葛藤を脆く美しく描いたドラマ。

センセーショナルすぎる。
フィルム映像がまたその味わいを加速させる。

また、見せ方も素晴らしかった。
始まりから閉塞感ある正方形
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トゥルーマン・ショー(1998年製作の映画)

3.7


全てが作られた虚構の世界。
主人公トゥルーマンを追う究極のリアリティショー。

ありそうでないこの設定。
終始コメディタッチで描かれているが
まとめてジャンルに括るならもうスリラー。

結局トゥルー
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ハロー!ブランニューワールド(2020年製作の映画)

3.7


面白い。
YouTubeだから成り立つショートフィルム。

発想が素敵すぎる。
このストーリーが20分で
構成されているところも上質。

グッドモーモー使おっと。
どこで使えるか分からないけど使える
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ヤンヤン 夏の想い出(2000年製作の映画)

4.5


台北で暮らす家族と取り巻く人々の
さりげない日常を切り取った美しいドラマ。

まず映像が素晴らしい。
絵画ではなく映画的な美しさ。
ガラス越しや覗き込むようなシーンは印象的。
エドワード・ヤン監督の
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ブルース・ブラザース(1980年製作の映画)

4.0


ブルースブラザーズが逃げて歌って踊って
ハチャメチャなミュージカルコメディ。

ジョン・ベルーシとダン・エイクロイドの
掛け合いと雰囲気がもうたまらなく好き。

コメディに全振りしたシーンと
かっこ
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十二人の怒れる男(1957年製作の映画)

4.1


18歳の少年が引き起こした殺人事件。
真偽を巡る陪審員たちのシチュエーション法廷サスペンス。

映画のほとんどが密室での会話劇。
その完成度が高すぎる。

集団心理の描き方が秀逸で
いつの間にか自分
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スタンド・バイ・ミー(1986年製作の映画)

3.8


少年たちが死体を見るために冒険に出る物語。
ノスタルジーを全身で浴びた。

少年たち四人の好奇心や
関係性がリアルに描かれているのが良い。

帰り道無口で歩くシーンが特に好き。
きっと頭の中で整理を
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サマーフィルムにのって(2020年製作の映画)

3.7


時代劇好きの女子高生が仲間と映画を撮る。
時間を超越した純度が高い青春ムービー。

青春でSFでラブコメで…
そして駆けまわるハダシ。
ストーリーが気持ち良い。

高校生独特の最強モチベーションが
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エクス・マキナ(2015年製作の映画)

3.8


天才が創造した完璧なAIと
人間による心理戦を描いた近未来SFスリラー。

登場するAIが妙にリアルで
不思議の谷現象を観ている人に感じさせる。

そんでもって近い未来に
起こりそうな恐怖があるため
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DOGMAN ドッグマン(2023年製作の映画)

3.9


試写で鑑賞。

"ベイビーたち"の演技が光る、
ドッグマンというダークヒーロー誕生の物語。

ドッグマンと同じ"痛み"を持つ
精神科医との対話で話が進む。

宗教や車椅子、ドラァグクイーンなど
濃ゆ
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ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア(1997年製作の映画)

3.9


病院で出会った余命が少ないふたりが
海を観るため旅に出るバディムービー。

死ぬことが分かっているため
怖いものを知らないふたりの行動が良い。

ドタバタなコメディタッチも
徐々に構築されるふたりの
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ボーはおそれている(2023年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます


母親への恐怖と不安を描く
ボーの帰省大冒険スペクタル。

3時間悪夢を見ている感覚でした。
でも不思議と不快感よりも爽快感が強い。

もしかしたら現実はほんの少しで
映画のほとんどは事故後に起こった
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.7


人里離れた雪山の山荘にて夫の転落死。
容疑にかけられた妻を描く法廷ドラマ。

事件の真相ではなく人間の心理や
感情にフォーカスしてる点が良きだった。
カメラワークも表情のアップが多く
心理描写が印象
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8 1/2(1963年製作の映画)

3.9


スランプに陥った映画監督が
現実と夢を迷走する自伝的ムービー。

どこまでが現実でどこまでが夢なのか
観ていて脳内カオスでした。

でも映画監督のグイドが抱える
苦悩だけはずっと明確に見える。

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スティング(1973年製作の映画)

4.0


詐欺師たちが敵討ちする犯罪コメディ。
騙し騙されテンポの良いストーリー。

詐欺師たちの頭脳戦が面白い。
手口もそうだが詐欺師としてのプライドや
仲間同士の友情がとても熱かった。

そしてやっぱりか
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容疑者Xの献身(2008年製作の映画)

3.7


テレビシリーズの映画化であるミステリー。
切なくも熱い愛の物語でした。

堤真一の感情を無くし、
悲壮感漂う演技に圧倒されてました。

あまり書くとネタバレになってしまうの
で細かくは書きませんが
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こちらあみ子(2022年製作の映画)

3.6


あみ子の愛おしくまっすぐな性格。
そんなあみ子から見える残酷な世界。

学校には行かずに習字教室を覗くあみ子。
のり君のことが好きなあみ子。
お風呂入らず裸足で歩くあみ子。

自由奔放なあみ子を応援
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TENET テネット(2020年製作の映画)

3.8


第三次世界大戦による人類滅亡を阻止すべく
時間逆行して立ち向かうサスペンス。

この内容を映像として
表現しているのがそもそも驚きでした。

現在・過去・未来が交錯する
緻密なストーリーは圧巻。
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フォレスト・ガンプ/一期一会(1994年製作の映画)

3.8


足が速く魅力たっぷりフォレスト・ガンプの
数奇な人生を描いたヒューマンドラマ。

フォレスト・ガンプの成長と
アメリカの現代史がリンクしている
脚本自体に面白みがある。

ピュアな主人公がひたすら走
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博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか(1964年製作の映画)

4.0


核戦争目前に迫った冷戦の中、
翻弄するアメリカ軍を
ブラックユーモアたっぷりで描いた映画。

最終的に何のために爆弾落とすのか
分からなくなり目的を見失ってしまう。

人間に対する皮肉全開のブラック
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

3.6


ディカプリオとブラピの人生落ち目コンビ。
殺人事件を背景に60年代ハリウッドを描く。

過去と現実に振り回されて
お酒飲んで煙草吸って、
なんかすごく人間味を感じた。

終始タランティーノの空気感に
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ナイト・オン・ザ・プラネット(1991年製作の映画)

4.3


5つの都市で同じ時間に走るタクシー。
運転手と乗客のオムニバスムービー。

久々に観たけどやはりめちゃ良い。

地球上の異なる場所で同時刻に起こる
タクシー内の何気ない日常。

きっかけはなんでもよ
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アメリカン・ビューティー(1999年製作の映画)

3.6


隣同士に住む二つの家族の崩壊と惨劇。
ドラマだしコメディだしラブストーリーだし。
ジャンルに区分けすることができない衝撃作。

どんな人にも理想とする「美」があり
その溝を美しい映像で映している。
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東京ゴッドファーザーズ(2003年製作の映画)

3.5


クリスマスの夜にそれぞれ事情を抱えた
ホームレス3人が赤子を見つけるドタバタ劇。

ご都合主義みたいなストーリーだけど
テンポ良く進むため良しとした。

ホームレス3人のそれぞれの事情など
シナリオ
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パラノーマル・アクティビティ(2007年製作の映画)

3.3


低予算でモキュメンタリー、
ハンディカメラの超常現象ホラー。

直接的な表現ないのに退屈せず
画角で見せる感じが良い。

これを1週間で撮影するのすごい。

一つ許せないのはミカ。
なんて無神経なの
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カモン カモン(2021年製作の映画)

3.8

主人公である伯父と甥の
優しく愛に満ちたヒューマンドラマでした。

子どもと大人の物語であり、
互いの主張を対話しながら心を通わせていく。

あとインタビューされる子どもたちの
独創的で力強いコメント
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大脱走(1963年製作の映画)

4.5


第二次世界大戦の最中、
脱出不可能と言われた捕虜収容所から
脱走する不朽のエンタメ群像劇。

オープニングはバーンスタインの名曲で
高揚感ありつつも戦争の緊張感が高まる。

戦時中の映画なのに戦争シ
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エルム街の悪夢(1984年製作の映画)

3.8


夢の中で現れる殺人鬼フレディが
惨劇を引き起こすホラー。

まず「眠ったら殺される」という
斬新なアイディアが好き。
心理現象である"睡眠"と"恐怖"を
人々の頭に結びつけた歴史的作品だと思う。
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ファーザー(2020年製作の映画)

4.0


老いによる記憶の喪失を
老いた人の視点で描くかつてない映画。

辻褄の合わない記憶を
映像体験に変換しつつも退屈しない構成。

そしてアンソニー・ホプキンスがすごすぎる。
世界観に引き込まれました。

ゆれる(2006年製作の映画)

3.7


帰郷した際に起こった事件をもとに
物語が思わぬ方向に進む兄弟の心理ドラマ。

吊り橋と猛のこころが「ゆれる」。

オダギリジョーと香川照之の
心情を表した演技は絶妙でした。

もっと兄弟を深く掘り下
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サイコ・ゴアマン(2020年製作の映画)

3.6


庭に埋められていた殺戮宇宙人と
怖いもの知らずな少女が繰り広げるSFコメディ。

宇宙最強のサイコ・ゴアマンと
宇宙最凶のミミちゃんが交わるストーリーがハマる。

溢れんばかりの昭和怪人感が良く、
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燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

4.1


女性画家と貴族の娘の間に生まれる
恋愛をとても繊細に描いたストーリー。

繊細な二人が織りなす恋愛模様が
すごく丁寧に描かれていて良き。

映像もきれいで絵画見てるよう。
ヴィバルディの音楽も世界観
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女神の見えざる手(2016年製作の映画)

3.9


陰で政治家たちを動かす"ロビイスト"の
戦略と奮闘を描いた政治サスペンス。

そもそも「ロビイスト」という職業を
この映画で初めて知った。
アメリカの司法制度とか政治を学んでもう一度観ないと。

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パルプ・フィクション(1994年製作の映画)

4.3


複数のストーリーが交錯する
タランティーノ監督を代表する犯罪ムービー。

マフィアを取り巻くストーリーたちが
いつの間にかひとつに収束していく爽快感。

バイオレンスアクションや人間味ある会話。
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キル・ビル Vol.2(2004年製作の映画)

3.7


ザ・ブライドの壮絶復讐劇第二弾。
金髪日本刀の彼女が起こす復讐の終焉。

二作目のほうがアクションは控えめで
男女の愛憎をメインに描くストーリー。

しっとりとした母親の一面や
胸踊る会話劇は観てい
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キル・ビル Vol.1(2003年製作の映画)

3.9


女性殺し屋ザ・ブライドの復讐劇。
やりたい放題のバイオレンスアクション。

日本を舞台にかっこいいエッセンスを
全て詰め込んだめちゃくちゃな映画。

アクションシーンは気持ちが良く
登場する女性は強
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