tackyさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

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イコライザー(2014年製作の映画)

4.3

「Mr.ノーバディ」「ジョン・ウィック」などと同じ、リベンジアクションの作品。

「ジョン・ウィック」のキヤヌどころでない、デンゼル・ワシントンのスーパーマンぶりには、ビックリしてしまった。
強いのな
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M(1931年製作の映画)

5.0

素晴らしい。ラングのドイツ時代の代表作だけはある。

モンタージュの使い方が、映画のお手本のように素晴らしく、ドイツ表現主義の作品群の中でも、演出力はずば抜けている。

早々に犯人をバラし、
そこから
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

4.0

「へイトフル8」でガッカリしていたので、期待せずに観たが、素晴らしかった。

こんなフィクションなら、何度でも観たい。そう、事実がこうなっていたらと願うのは、私だけではないだろう。
当時のヒッピー達が
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ジョン・ウィック(2014年製作の映画)

4.5

「Mr.ノーバディ」に感動したので、本家を鑑賞。
評判どおり。確かに素晴らしい。

しかし、キアヌが主演となるとスーパーマンだという事で、隙のない物語になってしまった。
イントロの部分で、カタギになっ
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99.9-刑事専門弁護士‐ THE MOVIE(2021年製作の映画)

1.0

どうしたんだ木村😊ひさし。
ドラマ版は面白かったのに。

木村ひさしの作品なんで、観る人を選ぶし、細かいネタは面白いのだが、ダジャレの精度の低さなどもあり、全然笑えない作品だった。(コメディでは無いが
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バスカヴィル家の犬 シャーロック劇場版(2022年製作の映画)

2.8

ミステリーとしては、前半で配役と照らし合わせて、直ぐに犯人がわかるので2点ぐらいだが、あくまで主題は「幼児虐待」をテーマとしたドラマである。

蓮壁家の場合、不幸な出来事でそうなったが、世間一般に言わ
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アッシャー家の惨劇(1960年製作の映画)

1.8

大好きなロジャー・コーマン作品で、この後、数多く作られる、大好きなボー原作の作品の第1作目なのだが、これはいただけない。
ただただ、睡魔との戦いだった。

原作では、神秘的な「アッシャー家」の謎は最後
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バーン・アフター・リーディング(2008年製作の映画)

2.6

私はコーエン兄弟のマジックには、引っかから無いので、こんな点数か。

確かに魅力的なストーリー展開と、癖のある登場人物たちの織りなす物語は、さすがに面白いんだけど‥
いつもどおり、出てくる奴は皆んなク
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ウェディング・ハイ(2022年製作の映画)

3.0

バカリズムの脚本だなぁ。
主軸の登場人物でない脇役の人物から、エピソードを繋げていく手法はとても面白い。

一組の新郎新婦の結婚式を中心に、バカリズムお得意の、出席者達のそれぞれのキャラ立ちとサイドス
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83歳のやさしいスパイ(2020年製作の映画)

4.5

最初、フィクションだと思った。
出てくるおばあちゃんたちが、とても愛くるしい。
そして、よくこの施設が、撮影を許可したものだ。

冒頭から、施設に預けた母親が、職員から虐待を受けていないか?娘が探偵社
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8 1/2(1963年製作の映画)

3.0

「パプリカ」を観たので、夢と現実の世界の混沌を描いたこの作品を観た。
あの巨匠フェリーニの、しかも最高傑作と言われている作品であるのだが‥

次回作がなかなか撮れない映画監督が、そのストレスから、現実
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パプリカ(2006年製作の映画)

4.3

今監督の事実上の遺作であり、ベネツィア映画祭のオフィシャルコンペティションに選出された作品。(一般映画と並んでアニメが三大映画祭で選出された監督は、日本人では宮崎駿、押井守と3人しかいない。)

今監
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きさらぎ駅(2022年製作の映画)

3.3

懐かしき2000年代2ちゃんねるの、ライブ実況ホラーの傑作を、何故今、再現。でも意外に原作?に忠実かも。

前半ただの一人称ホラーRTAゲームだが、後半その前半が効いてくる脚本は良かったと思う。
いか
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カイジ 人生逆転ゲーム(2009年製作の映画)

3.8

さすが本家、パクリの「イカゲーム」の数倍面白い。

前半のクライマックス「Eカード」をメインに持ってきて、ちゃんと地下労働の搾取も描いていて、とても良かったと思う。
人間の欲望の果ての無さ、それによっ
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TUBE チューブ 死の脱出(2020年製作の映画)

2.2

狭い、暗い、汚い。

最近のタランティーノ絶賛という時点で、嫌な予感は的中した。だって最近のカンヌを見れば一目瞭然だもの。

ラストの???なシーンといい、センス悪い邦題といい、まぁこんな点数か。

暗殺教室 卒業編(2016年製作の映画)

3.0

どうも二部作の後編はもう一つになる場合が多いと思う。
前にもレビューに書いたが、後編への期待を込めさす為に、前編に出来るだけ面白い要素を詰め込むことと、伏線貼りまくるからか。

その意味においては珍し
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暗殺教室(2015年製作の映画)

3.3

昔なら絶対映画化できない原作なんだけど、今の技術はそれを可能にしてしまう。

そのCGの進歩と、原作の持つ素っ頓狂な物語の中にある「金八」ワールドを、上手く表現できていたと思う。

一本の映画なので、
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スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼(2020年製作の映画)

2.3

期待しすぎた。
全ての発端であるはずの、幼児虐待が描ききれていない。全てはこれに尽きる。
丁寧に過去を描けば、現在も意味のある主役二人の行動を、観せられたはずである。
せっかくの主役二人も活かせられな
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スマホを落としただけなのに(2018年製作の映画)

3.8

タイトルで損をしている好例。意外に面白かった。

「スマホ落とすと、こんな目に遭っちゃうよ」なんて、わかりきってしまっているのだが、それでもスマホ絡みで、どんどん深みにハマる面白さがあった。
さすが中
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ザリガニの鳴くところ(2022年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます

なかなか評価が高くて、期待しすぎたかも。単純なミステリーとしては、なかなか面白くて、3点代の作品であるが、

「彼らが裁くのは私じゃない。彼ら自身を裁くのだ。」
マイノリティに対する差別を描く作品とし
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続・荒野の用心棒(1966年製作の映画)

5.0

泥道を棺桶を引きずりながら登場する主人公に重なる「ジャンゴ」のテーマに始まり、ラストのウェスタン史に残る、墓場での決闘に終わる、マカロニ創成期の大傑作。

主人公を含めて、出てくる登場人物が全て悪者と
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悪人(2010年製作の映画)

3.8

こんな暗い原作をエンタメにしてしまう、李監督の演出力に脱帽である。

前半の殺人の絡む話と、後半の逃避行もかなり重いのだが、とりあえず映画内で完結を迎えるのでまだ救われるが、
樹木希林が絡む、悪徳商法
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スタンド・バイ・ミー(1986年製作の映画)

4.0

何故か胸のあたりが切なくなる。

「この頃にしか、二度とでき無いかもしれない、その時の友達との体験。」誰にでもある思春期の頃の、儚い思い、そしてもう二度と戻れない現実に、この映画を観て胸が痛くなるのだ
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東京オリンピック(1965年製作の映画)

5.0

おそらく、この作品の観客動員数、歴代日本一は、「およげ!たい焼きくん」のレコード(音楽ソフト)販売数日本一とともに、永遠に破られ無いであろう。

しかし、ドキュメンタリーなのに、脚本4人って‥でもわか
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シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

2.6

主役、完全にルリルリやんか。優し過ぎる本郷猛の存在感の無さ、半端無いし。

しかし、主役の浜辺美波の、何喋っているかわからない台詞回し、舌足らずの滑舌の悪さ、ツンツンキャラに成りきれない魅力の無さ。「
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キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー(2011年製作の映画)

4.0

クリス・エヴァンスに尽きるだろう。
正義感満載で、真っ直ぐに信念を貫く役をやらせたら、米国一ではないだろうか。

最初のCGによる脆弱な身体には、笑ってしまったが、
童顔に似合わぬマッチョな身体との落
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コクリコ坂から(2011年製作の映画)

3.8

原作からの変更は、今の時代からしてやむ無しだろう。
でも、京大の吉田寮問題や、立て看板問題を思い出させる、インテリ闘争の匂いプンプンなのには、少し抵抗があった。

まるで、昭和のNHKの朝の連ドラの内
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デモンズ(1985年製作の映画)

3.0

「ゾンビ」のプロデュースに成功したダリオ・アルジェント。
今度は、あの「血練られた墓標」等でイタリアンホラーの巨匠と言われたマリオ・バーヴァの息子、ランベルト・バーヴァを監督に起用して、夢をもう一度と
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運命じゃない人(2004年製作の映画)

4.5

やられた。
一夜の出来事を、複数人の視点から描いた脚本に脱帽である。内田監督の尊敬する脚本家がニール・サイモンとは、納得である。

一つの現象が同時に色んな意味を持ち、その場に居ないはずの複数人が、そ
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レジェンド&バタフライ(2023年製作の映画)

3.3

織田信長の歴史物語というよりも、夫婦愛のお話と言ったところか。

濃姫は、そもそもその生涯が謎に包まれていて、斎藤道三の娘で、政略結婚で織田信長に嫁いだ正室という以外、名前も没年も定かでは無いので、時
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ハッピーフライト(2008年製作の映画)

3.0

CAがカバン持って集団で練り歩く姿が、「白い巨塔」に見えるのは、私だけ?

飛ぶ鳥落とす勢いだった当時の矢口監督のコメディは、とても安定感のある演出であるし、フジテレビの亀山氏のプロデュース、旬の俳優
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決戦は日曜日(2022年製作の映画)

3.0

階段の上からの謝罪と言う名の脅迫。

「今の政治がそういうシステムでやってるんですから、受け入れない方がダメなんじゃ無いですか?」確かにそうかもしれない。
日本の地方政治の根幹を観せていて、しかもラス
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最高の人生のはじめ方(2012年製作の映画)

4.0

ロブ・ライナーの「最高の人生の」シリーズだが、前回観た「最高の人生のつくり方」の時も思ったが、今回も「はじめ方」が定まるまでは、中弛みがあったように思う。だから、手放しで素晴らしいとはならない。

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夢みるように眠りたい(1986年製作の映画)

3.5

林海象のデビュー作であり、佐野史郎のデビュー作でもある。

完全なサイレントにせず、白黒画面に効果音と音楽をのせ、サスペンスを観せる大正ロマン映画。
まるで、江戸川乱歩の少年探偵団シリーズを彷彿とさせ
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地獄へつゞく部屋(1959年製作の映画)

3.8

かねてより、中々観る機会が無かったウィリアム・キャッスルが、やっと観れた。
ギミックの帝王、ホラー・サスペンスの旗手である彼の代表作でもある。

この人の作品は、真面目に批評するのではなく、あくまでB
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騙し絵の牙(2021年製作の映画)

3.0

出版業界の内幕を扱っているけど、

どこの部門が歴史的にどうでとか、芸術家を育てる為にどうとか、そういった老舗出版社の内幕なんて、読者からしたらどうでもいい事で、

大泉洋の主張するとおり「面白ければ
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