takさんの映画レビュー・感想・評価 - 48ページ目

タイピスト!(2012年製作の映画)

5.0

これだ。こういう映画が観たかったんだ!。映画館を出る瞬間、こんなにも幸せな気持にしてくれた映画・・・最近何があっただろう。映画を観る前から、パステルカラーに彩られたレトロフランスな香りのポスターやチラ>>続きを読む

宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち 第五章 煉獄篇(2018年製作の映画)

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第5章「煉獄編」劇場上映に参戦。お話もいよいよクライマックスが迫るだけに、これまで謎だった部分がどんどん解き明かされて、物語が収束に向かっていくから目が離せない。

前半に描かれるガミラス側のドラマが
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映画 けいおん!(2011年製作の映画)

3.4


「けいおん!」の放送が始まったとき、ビビッときた。・・・これは夢中になる。え?いい年して"萌え"かって?確かに、唯ちゃんも、澪ちゃんも、ムギちゃんも、律ちゃんも、あずにゃんもみーんなきゃわいいよ。彼
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劇場版 ソードアート・オンライン オーディナル・スケール(2017年製作の映画)

3.5

「ソードアート・オンライン」のシリーズが素晴らしいのは、VRゲームの中で主人公が活躍することだけでなく、きちんとリアルが描けていることだ。僕らは誰もがみんな、現実世界で大なり小なり何かと戦って日々を生>>続きを読む

カフェ・ソサエティ(2016年製作の映画)

4.0

最近のウディ・アレン監督作は、気楽に観られるロマコメ路線ばかりではない。男と女の関係について考えさせるビターな味わいを持つものも少なくない。「それでも恋するバルセロナ」では結婚って何なんだろう、「ブル>>続きを読む

ビューティー・インサイド(2015年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

主人公ウジンは目覚める度に姿が変わってしまう。それは性別も年齢も問わず、外国人にさえなる。理解者は幼馴染の友人だけ。人前に出ることなく、家具職人として仕事をしていた。そんな彼が家具店で働く美女イスと出>>続きを読む

ノクターナル・アニマルズ(2016年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

ファッションデザイナーであるトム・フォードが、「シングルマン」に続いて撮った監督第2作目。

芸術家として活躍する主人公スーザン。裕福な夫とのハイソな生活だが、心は冷え切っていた。そんな彼女に元夫から
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スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐(2005年製作の映画)

4.2

 1977年の第1作(エピソード4)公開から28年。あのとき10歳だった少年は、宇宙の闇へと遠ざかっていく文字と共にそのまま銀幕の世界に引き込まれ、こんな文章を書くような輩になっちまった。そしてそこに>>続きを読む

きっと、うまくいく(2009年製作の映画)

5.0

 言い訳がましくなるが、僕はインド映画を実は敬遠してきた。だってさ、僕が抱いてきたインド映画のイメージって「暑苦しい風貌のひげ面男が踊り歌う長尺の映画」。そんなの耐えられないに違いないし、相性がいいは>>続きを読む

永遠の僕たち(2011年製作の映画)

4.8

死に取り憑かれた青年と余命わずかな少女との出会いと別れを描いたガス・ヴァン・サント監督の新作。正直ノーマークだっただけにこういう映画と出会えて感激するのは嬉しい誤算。透明感のある映像とそれを彩る音楽、>>続きを読む

縞模様のパジャマの少年(2008年製作の映画)

3.8


 ホロコーストを描いた映画にもいろいろある。ドキュメンタリーの「夜と霧」、「シンドラーのリスト」「戦場のピアニスト」のように正面から見据えたものがどうしても思い出されるが、民間人の目線で描いたものに
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人生、ここにあり!(2008年製作の映画)

3.5


イタリアでは1978年に精神病院廃絶法(提唱者の名をとってバザーリア法と呼ばれる)が制定され、患者を無期限に病院に収容することがなくなった。それは隔離するのではなく、自由こそが治療になるという考えに
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ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル(2011年製作の映画)

3.5


トム・クルーズ嫌いを宣言しているくせに・・・ついつい映画館で観てしまう。このシリーズは、ある意味"トムのええかっこしい"映画。それでも観るのは「007」から映画好きになった自分にとって、スパイ映画が
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君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

4.2

「モーリス」のジェームズ・アイボリーが脚本、秀作「ミラノ、愛に生きる」のルカ・グァダニーノが監督。アイボリー翁がオスカー受賞したし、LGBT映画にハズレなし!が持論の友達のお勧めもあり鑑賞。

主人公
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月に囚われた男(2009年製作の映画)

3.9

渋いねー。世間はド派手なSFX満載のSFに毒されている中、こういう特殊効果極力控えめのSF映画を製作することは、ある種のチャレンジ。しかし特撮なんぞ多様せずともSF映画は成立しうる。映画史上、数々の映>>続きを読む

カティンの森(2007年製作の映画)

3.8


 これまで知らなかった異国の現実を、僕らは映画を通じて知ることができる。それは映画を見続けていてよかったと思えることのひとつだ。ポーランドは大国によって踏みつけられてきた歴史がある。1939年にドイ
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レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

スピルバーグ監督が、VRをネタに遊びまくったド派手なエンターテイメント作品「レディ・プレーヤー1」を試写会で鑑賞。ゲームやサブカルチャーをてんこ盛りにして若い客層に媚びたのだ…という邪推もできるのだけ>>続きを読む

たかが世界の終わり(2016年製作の映画)

3.5

豪華キャストのフランス映画だけに、期待があったのだけど、ちょっと観ていて辛い映画でした。死期が迫った若き主人公が、ずっと疎遠だった家族にそれを伝えに行くお話。死が迫っている理由やそれまでの経緯は場面と>>続きを読む

ボルベール <帰郷>(2006年製作の映画)

3.7

 僕がペドロ・アルモドバル作品を初めて観たのは「トーク・トゥ・ハー」。人間を見つめる優しい視線が感じられて、他の映画作家では作り得ない映画であった。不勉強な僕はその後アルモドバル作品を観たい!と思いつ>>続きを読む

歓楽通り(2002年製作の映画)

3.5

 売春宿で生まれ、多くのママに囲まれ、外の世界を知らずに育った男プチ・ルイは、理想の女性を見つけて彼女に尽くすことが夢だった。彼の前に新しく店にやってきたマリオンが現れる。君の世話をしたい。そうして彼>>続きを読む

ミュンヘン(2005年製作の映画)

3.7

 ミュンヘン五輪で起ったイスラエル選手殺害事件に対して、イスラエル政府が選んだ措置は”復讐”。事件に関わった11名のアラブ人を暗殺するために、選ばれた主人公と4人の協力者。彼らの実話を基にスピルバーグ>>続きを読む

シング・ストリート 未来へのうた(2016年製作の映画)

3.8

ジョン・カーニー監督の「ONCE ダブリンの街角で」「はじまりのうた」はどちらも愛して止まない映画。
監督の新作は、1985年を舞台に高校男子がバンドを始める青春映画だ。

聴く音楽によって影響されち
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風立ちぬ(2013年製作の映画)

4.1

 宮崎駿監督が年齢を重ねた今だから撮れる映画。「風立ちぬ」は、そんな大人のためのジブリアニメだ。零戦を設計した堀越二郎を主人公に、宮崎監督の空への憧れを結集させた美しい作品だ。堀越二郎は映画「零戦燃ゆ>>続きを読む

この世界の片隅に(2016年製作の映画)

4.3

「あの花」や宮崎駿の「風立ちぬ」が世に出た時に、こういう話は何もアニメでは やらんでも…と多くの人が言った。
高畑勲の「かぐや姫の物語」が世に出た時に、アニメだからこういうことができたと言った。

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君の名は。(2016年製作の映画)

4.0

主人公の二人が入れ替わるというストーリーは、古くは80年代の「転校生」から、
最近ならNHKドラマ「さよなら私」、
韓流ドラマ「シークレットガーデン」まで、数多く使われてきたもの。

本作では大きな隔
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はじまりのうた(2013年製作の映画)

4.5

 音楽でつながれた人と人の絆って強い。僕はそう信じている。映画を観るにあたってもそうだ。映像と音楽が一体となった奇蹟のような瞬間や、音楽を介して人と人がつながっていく物語に強く強く惹かれる。そんな映画>>続きを読む

(500)日のサマー(2009年製作の映画)

5.0

この映画の予告編を観たときに、何となくビビッときた。期待を裏切らず、いやそれ以上の作品だった。それは単に恋の顛末が楽しく描かれたコメディだからという訳ではない。恋する男女の、特に男目線での恋の顛末が実>>続きを読む

パプリカ(2006年製作の映画)

5.0

 90分程度の時間でお腹いっぱいにしてくれる映画。そんな映画は滅多にない。でも「パプリカ」はそういう優れた映画だ。最初の5分で僕はもう夢中になってた。・・・そう「パプリカ」という”夢”の中へ。粉川刑事>>続きを読む

もうひとりのシェイクスピア(2011年製作の映画)

3.7

 歴史上シェイクスピアとされる人物は本当に戯曲を書いた人物ではない、という説がある。よく目にする肖像画に描かれたストラトフォード出身の男が本物だとする”ストラトフォード派”と、別人が作者である、または>>続きを読む

ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

3.0

世間の評判がよいだけに言いにくいのだけれど、
正直申し上げると僕が期待したものとは違った。

往年のクラシック映画へのオマージュでありながら、
かつてのハリウッド製ミュージカル映画がもたらしてくれる(
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ダンケルク(2017年製作の映画)

3.5

クリストファー・ノーラン監督の作品には毎度驚かされる。独創的な発想とちょっと知性的なこだわりがいつも素敵だ。一方、インテリ臭くてわかりにくいから嫌う映画ファンもいるだろうが。時系列を逆走する出世作「メ>>続きを読む

地球最後の男 オメガマン(1971年製作の映画)

2.8

このレビューはネタバレを含みます

 地球最後の生き残りとなった男を描くリチャード・マシスン原作の「アイ・アム・レジェンド」。このチャールトン・ヘストン主演版が2度目の映画化である(ウィル・スミス主演作は3度目の映画化)。映画のタイトル>>続きを読む

劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 新編 叛逆の物語(2013年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

 願いを叶える代償に嫉妬と怨みにまみれて魔女になるという運命から、鹿目まどかが魔法少女を解放した後の世界。この続編は、それでも何かと戦い続ける魔法少女たちが描かれるのかと思いきや、何気ない普通の生活、>>続きを読む

教授のおかしな妄想殺人(2015年製作の映画)

3.5

 「おかしな」という邦題がついていると、昔の外国映画を知る世代には"粋なコメディ映画"の先入観がある。古くはウォルター・マッソーやジャック・レモンの映画、70年代の小粋なアクションコメディ。中には「お>>続きを読む

ブリッジ・オブ・スパイ(2015年製作の映画)

3.8

2012年の大統領選挙の時。スピルバーグはあの地味な映画「リンカーン」を撮った。相次ぐバッシングが政治的、人種的に国家を二分するに至り、みんながウンザリしたあの時に、どういう人物が大統領にふさわしいか>>続きを読む

マンハッタン殺人ミステリー(1993年製作の映画)

4.0

ウディ・アレンのファンなのに、今まで観てなかったなんて(恥)。いゃぁー、面白かったし、何よりも繰り返し観たくなる楽しさ。ちょうどアレン先生がすったもんだがあって、ミア・ファローと破局した頃の作品。ミア>>続きを読む