あのスリラー映画の大傑作「サイコ」誕生にまつわる舞台裏を描いた物語。僕はヒッチコック監督の大ファン。初めて観たのは高校時代にテレビで観た「鳥」。ジャングルジムにカラスが集まる場面で震え上がったけど、あ>>続きを読む
懐かしい友達に会えた気がする。彼の名はグレン・ハンザード。十数年前、僕はアイルランドを舞台にしたある音楽映画に夢中になった。その映画は、アラン・パーカー監督の「ザ・コミットメンツ」。ソウルバンドを組>>続きを読む
人類初の月面着陸を成し遂げたアポロ11号。船長ニール・アームストロングを主人公にして、その成功までの道のりを描く人間ドラマ。宇宙飛行士やアポロ計画を扱った映画は数あれど、ここまで乗組員個人に迫った作品>>続きを読む
第三次世界大戦が終わった後、アメリカ合衆国は崩壊し、イギリスは独裁政権の国家となっている。独裁者の圧政に人々が苦しんでいるイギリスで、テロ行為を行う人物”V”が現れる。彼は裁判所の建物を、チャイコフ>>続きを読む
ベトナム戦争への反戦世論が高まる1971年のアメリカ。「勝ち目がない」と戦況を分析する調査がありながら、始めた以上負けを認められない政府が、泥沼化した戦争を続けた。そして若者の命が失われていたのだ。本>>続きを読む
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口論の末、村長に股間を蹴られてけがをしてしまった慶来。夫が仕事ができなくなったことから、身重の妻秋菊は村長に抗議するが、謝る様子もない。秋菊は役所に抗議し調停が始まるが、金で解決しようとする村長側は>>続きを読む
望月三起也の原作は世代的にちょっと上なのか僕は読んだことがないし、70年代にドラマ化されたのもうっすらとしか覚えていない。でもリアルタイム世代には思い入れのあるコミックらしく、僕の周囲では公開前から期>>続きを読む
作家ジョセフと妻ジョーンの元にノーベル文学賞受賞の吉報が届いた。息子と共にストックホルムに向かう二人に、記者ナサニエルが話しかける。彼はジョセフの経歴に疑いを持っていた。ナサニエルが秘められた真実に近>>続きを読む
トム・クルーズは嫌い!とさんざん書いてきた。それでも彼の主演作はついつい映画館で観てしまう。特にこの「ミッション:インポッシブル」シリーズはそうだ。今回も公開初日に映画館に足を運んでしまった。ブライ>>続きを読む
「リンダリンダリンダ」は高校の学園祭をめぐる3日間のお話。急に出演することにしたバンドはボーカル不在。勢いで韓国からの留学生をボーカルに据えることになるし、3日間で演奏も仕上げねばならない。メンバ>>続きを読む
facebookが創業されるまでを記したノンフィクションを映画化した話題作。まだSNSにどハマりしてなかった時期だったし、フィンチャー監督はおどろおどろしい映画が多いからどんな映画になるのか?ついて>>続きを読む
ウォーターゲート事件の内幕を暴いたワシントンポスト記者の活躍を描いた社会派アラン・J・パクラ監督作。教科書的に事件のことは知っていても、単に政治家が絡む事件というだけでなく、ホワイトハウスが首謀者と>>続きを読む
小学校高学年から中学にかけて、父親が映画番組を見るのを隣でなーんとなく見ていた。「フレンチコネクション」みたいな1970年代の渋いサスペンス映画は、父の好みで繰り返し見ていた。チャールズ・ブロンソン>>続きを読む
ダニー・ボイル監督が、インドを舞台にインド人キャストで撮った波瀾万丈の人間ドラマ。今や世界で一番の製作本数を誇るインド。ハリウッドならぬボリウッドという呼び名があるくらい。パワフルで、上映時間が長>>続きを読む
フランク・キャプラの「スミス都へ行く」や、ウィリアム・ワイラーの「我等の生涯の最良の年」、マービン・ルロイの「心の旅路」・・・。この映画には「アフリカの女王」や「巴里のアメリカ人」等多くのクラシック>>続きを読む
「悪人」「フラガール」の李相日監督が、クリント・イーストウッドのオスカー受賞作を同じ年の日本に舞台を移して翻案したリメイク作品。正直言うと、イーストウッドの「許されざる者」はそれ程好きな映画ではない>>続きを読む
小学生の頃だったか。親に親戚の家に連れて行かれて、大人たちが話し込んでいる間、テレビがつけられた部屋で待っていた。その日、真昼間の映画番組で放送されていたのが、よりによってこの「何がジェーンに起こった>>続きを読む
未見だったウディ・アレン作品「さよなら、さよならハリウッド」鑑賞。大手映画会社ドリームワークスの元で製作された本作は、アメリカ映画界をおちょくるような皮肉に満ちたコメディ。
大手映画会社の実力者に妻>>続きを読む
往年のユニバーサルホラー映画「ミイラ再生」をリブートすると言うから、どんなもんじゃい…と劇場へ。
予告編で登場する砂嵐やらド派手なスペクタクル場面は意外と少なめで、現代に蘇ったエジプトの呪われた姫君>>続きを読む
映画「めぐり逢えたら」の中で、女は「めぐり逢い」に涙するけど、男は「特攻大作戦」に涙する・・・というフレーズが出てくる(「ユー・ガット・メール」でもそうだったけど、ノーラ・エフロンは巧いこと言うよな>>続きを読む
公開当時、フランス本国では「タイタニック」をしのぐ大ヒットとなったとか。うんうん、そりゃわかるよ。僕もこっちが断然スキ!。アラン・ドロンとジャン・ポール・ベルモント共演!というだけでも楽しい。往年の>>続きを読む
世のお母様方には「子供に見せたくない番組」の上位にランキングされる「クレしん」。”ぞ~さん”とか”ブリブリ~”とか我が子にして欲しくない気持ちは(痛いほど)わかるけど、それだけを理由にこのシリーズを>>続きを読む
最近、僕の身近な人が小学生のお子さんを交通事故で亡くされた。遺族や葬儀の司会から紹介される家族のエピソード、生前好きだった曲。あれ程心に刺さるような葬儀に参列したことがなかった。それに僕は大学1年の夏>>続きを読む
満たされない、持て余された感情が映画の中に充満して、渦を巻いている。登場人物の誰もが抱えているどうしようもない不安。ポスターにも使われている、西日が射し込む居心地の悪そうな部屋。遊園地という日常から離>>続きを読む
「まぼろし」「8人の女たち」と秀作が続いたオゾン監督作。フランス映画、プール、殺人・・・と聞いて、アンリ・ジョルジュ・クルーゾー監督の「悪魔のような女」を思い浮かべた方もあったのではないだろう>>続きを読む
ハリウッド製ファンタジー映画が巷を賑わす昨今。非現実的な世界へ連れて行ってくれるSFXは確かにすごいんだろう。僕ら世代も80年代SF映画にキャアキャア言いながら大人になった。でも、高校生の頃だったか>>続きを読む
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僕ら世代はスピルバーグの「未知との遭遇」で、第3種接近遭遇(=宇宙人と出会うこと)について初めて知った。それはファンタジー色の濃いもので友好的とも思えるものだった。この「フォース・カインド」で描かれ>>続きを読む
うーん、切なさが足りない!
「髪結いの亭主」の喪失感、
「仕立屋の恋」の切ない片想い、
「歓楽通り」の一方的な愛情。
胸にずきーんとくるあの感覚はどこへ?と言うのが正直な感想。
恋愛映画がハラハラ>>続きを読む
LAで気ままな生活を送る仲良し二人組が、田舎の同窓会出席のためにサクセス・ストーリーをでっちあげる。しかし、そこで彼女たちは本来のあるべき自分に気づく。80年代ポップス満載の楽しい楽しいお気楽コメデ>>続きを読む
アバの楽曲を散りばめたミュージカルの映画化。アバは僕にとっては、初めて夢中になって聴いた洋楽。だから劇中流れる曲はもちろん知っているし、歌えるものだって。ラッセ・ハルストレムがスウェーデン時代に監督>>続きを読む
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「フィリップ・K・ディック原作」と言われると、僕ら「ブレードランナー」世代はどうしても弱い。きっと面白くて斬新なSF映画に違いない・・・そんな過剰な期待がつきまとうのだ。アーノルド・シュワルツェネガー>>続きを読む
パンクロック好きな少年ザンが、地球にやって来た異星人の女の子エンに恋をする風変わりなラブストーリー。
すれ違っているはずの会話なのに、不思議な嚙み合い方をして、微妙な意思疎通と理解で物語が進行するの>>続きを読む
アービングの原作は読破したのだが、映画化した本作はなかなか観る機会に恵まれず、今回初めて鑑賞。
不思議で、哀しくて、切ない原作の雰囲気を再現しようと努力してるのはわかるのだけど、そもそもエピソードて>>続きを読む
「善き人のためのソナタ」は、1984年の東ドイツが舞台。ある舞台作家を監視することを命じられた国家保安省シュタージに属する主人公ヴィースラー大尉。冒頭に彼が尋問のノウハウを学生に講義する場面。彼が使命>>続きを読む
以下、2005年筆。
ドキュメンタリー映画「日本国憲法」の上映会に行って来た。監督のジャン・ユンカーマン氏の講演もあり、いろいろ考えさせられるよい機会だった。
2005年は戦後60年の年。イラクへ>>続きを読む
ジョニー・デップはかつてラッセ・ハルストレム監督の「ショコラ」に出演した。ジュリエット・ビノシュに「あなたに似合うチョコレートはこれね」と言われて、小粒のチョコを口に含み不思議な表情をした。実はジョ>>続きを読む