てつこてつさんの映画レビュー・感想・評価 - 25ページ目

てつこてつ

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30デイズ・ナイト(2007年製作の映画)

3.3

グラフィック・ノベル原作だけあって、なかなか視覚的には面白い作品。

まず、冬季に30日間太陽が昇らないアラスカ最北端の小さな町という舞台設定が良いし、雪に閉ざされた夜の街並みの描写もなかなか。

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エクトプラズム 怨霊の棲む家(2009年製作の映画)

3.5

こういった「幽霊屋敷モノ」って、ジワジワと恐怖を募らせてくるタイプのものが多いんだけど、この作品、良い意味で期待を裏切ってくれて、結構、派手派手しくゴーストが登場。

しかも、その容貌の不気味さも折り
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オー!マイ・ゴースト(2008年製作の映画)

4.0

人間への温かい気持ちに満ち満ちた作品。

いやあ、台詞のひとつひとつが活きていて、またどんなに小さな役どころの登場人物にも、きちんと意味を与えていて映画作品として、とても完成度が高くて驚いた。

もち
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ミッドナイト・エクスプレス(1978年製作の映画)

4.3

やっぱり、何度観ても圧倒される映画だなあ。

監督アラン・パーカー、脚本オリヴァー・ストーンという、その後、社会派映画の巨匠となった二人がタッグを組んでいたのだから、それも納得が行くけれど。

これは
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ボーイズ・オン・ザ・サイド(1995年製作の映画)

4.0

ウーピー・ゴールドバーグは、アカデミー助演女優賞を取った「ゴースト」や「天使にラブソングを」といったコメディ色が強い女優だけど、実は、出世作「カラー・パープル」や本作のようにシリアスな役どころを演じて>>続きを読む

ラスト・ショー(1971年製作の映画)

5.0

朝鮮戦争に突入して間もない50年代のアメリカの田舎町を舞台に、一人の青年の目を通して、友情、恋、そして移ろいゆく町の姿を一年間で綴ったピーター・ボグダノビッチ監督の1971年の大傑作。

1951年の
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太陽がいっぱい(1960年製作の映画)

4.2

それまでは、どこかアイドル的存在であったアラン・ドロンの新境地を拓いたルネ・クレマン監督の傑作サスペンス。

テレビの映画番組で観て以来だから、何十年ぶりかでブルーレイで鑑賞したのだけれど、どこまでも
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カイロの紫のバラ(1985年製作の映画)

4.3

ウディ・アレンの作品は、「ハンナとその姉妹たち」「アニー・ホール」といった一人の男(ウディ・アレンがコミカルに好演)する作品と、「ミッドナイト・イン・パリス」やこの作品のようにファンタジックな世界を描>>続きを読む

デビル(2010年製作の映画)

4.0

これは面白かった!M・ナイト・シャラマンが製作に関わっているだけあって、脚本がうまいんだろうな。

舞台はフィラデルフィア。とある高層ビルのエレベータに≪偶然≫乗り合わせた5人の男女。

が、そのエレ
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第三の男(1949年製作の映画)

4.0

何度観ても感心させられる、まるで映画のお手本のような作品。

とても70年以上も前の映画とは思えない、緻密な脚本、アッと言わせる
終盤の展開、トリッキーな撮影技法の数々、モノクロ映画だからこそ、
かえ
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ミナ(1993年製作の映画)

4.2

こちらも是非ともDVD化していただきたいフランス映画の隠れた名作。90年代を代表する若手演技派女優ロマーヌ・ボーラジェとエルザ・ジルベルスタインで、熱い女の友情を描き出す。

モンマルトルを舞台に、画
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野性の夜に(1992年製作の映画)

4.0

エイズに罹ったバイセクシュアルの主人公が、自分の欲求を満たすためだけに、女とも男とも刹那的に関係を結んでいく、とにかく身勝手で退廃的なストーリー・・と批判することは、いとも簡単。

だけど、監督・主演
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ルディ/涙のウイニング・ラン(1993年製作の映画)

4.0

実話を基にしたスポーツ青春映画は数あれど、この作品は、個人的には1、2を争う出来映えだと思う。

監督、そして、主演のショーン・アスティンをはじめ、劇場公開当時は比較的知名度の低いスタッフ&キャストば
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シャイニング(1980年製作の映画)

4.5

久々にブルーレイ盤をレンタル。いやあ、40年以上前の映画とは思えない、色褪せない映像美。

重厚なクラシック曲を背景に、俯瞰で山中を走る車を撮ったオープニングからエンディングまで、登場人物、台詞、音響
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ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密(2019年製作の映画)

4.0

王道の探偵ミステリー物を逆手にとった痛快作品。三谷幸喜のアガサ・クリスティシリーズを感じさせるところもある。

ベストセラーミステリー作家の謎の自殺で彼の全財産を相続する事になったのは、曲者ぞろいの親
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暗闇にベルが鳴る(1974年製作の映画)

4.0

クラシックホラーサスペンスとしては、10本の指に入るほど好きな作品。

若かりし頃のオリビア・ハッセーって、実は、「ロミオとジュリエット」とこの作品くらいしか日本では公開されていないんよね。それだけで
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ラースと、その彼女(2007年製作の映画)

4.3

人付き合いが苦手な一人の青年。やがて彼は、リアル・ドール(等身大の女性の人形、てか、ぶっちゃけ大人の玩具w)を自分の恋人だと思い込み、皆に紹介し始める・・。

主人公の兄夫婦、会社の同僚、教会の仲間た
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サン・ジャックへの道(2005年製作の映画)

4.3

基本ロードムービー好きの自分にとっても、これは、久々に胸を打った作品。

スペイン西端にあるキリスト教の聖地サンティアゴまで延々と続く巡礼の路(恥ずかしながら、この俗に言う「聖ヤコブの道」のことは映画
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デストラップ・死の罠(1982年製作の映画)

4.3

この作品は「死の接吻」と並ぶ、アイラ・レヴィンの傑作心理サスペンスだと思う。

主人公は落ち目のミステリー劇作家。だが、彼には彼を盲目的に愛してくれる資産家の妻がいるのだが、彼女は心臓の病を患っていた
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ルードヴィヒ/神々の黄昏(1972年製作の映画)

4.0


贅を尽くした映画作品とは、まさにこのこと。

数年前の夏にドイツのノイシュヴァンンシュタイン城を訪れたこともあり、険しい峡谷に世界一美しいこの城を建立させた「狂王」の異名をとるルートヴィヒ二世の生涯
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ピアニスト(2001年製作の映画)

4.1

「愛の傷で死ぬことはない・・」
こんな深い意味を持つ台詞もある、2001年カンヌ映画祭のグランプリ・主演女優・主演男優の三冠を奪取した作品。

ウィーン国立音楽大学院の中年女教授エリカは、表面上は常に
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モールス(2010年製作の映画)

4.0

前半、若干冗漫なところもあるが、作品全体として素晴らしい出来だったと思う。真に無垢で容赦なく残虐なボーイ・ミーツ・ガール・ムービーと言った感。

トワイライトシリーズ、TVでも「トゥルー・ブラッド」な
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ソフィアの夜明け(2009年製作の映画)

3.2

初めて観たブルガリア映画。

チェコ、ハンガリー、ポーランドのように、観光産業に乗り遅れた感があるブルガリアの首都ソフィア。目に入るのは、旧ソ連支配下の影響を色濃く残した四角く、灰色の建物群。

さら
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若者のすべて(1960年製作の映画)

4.0

イタリアの巨匠・ヴィスコンティの初期の代表作。

晩年の「ベニスに死す」「ルードウィヒ」「山猫」の贅を尽くした絢爛豪華さも良いが、モノクローム映像で一家の運命を綴っていくこの作品の面白さも捨てがたい。
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フレイルティー/妄執(2001年製作の映画)

4.5

こういったオカルト心理サスペンスといった分野では、この作品は傑作だと思う。これが俳優ビル・パクストンの初監督作品だとは、とても思えない。

連続殺人の犯人は自分の弟だと、突然FBI捜査官の元を訪れた一
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キャント・バイ・ミー・ラブ(1987年製作の映画)

4.0

80年代後半は「フェリスはある朝突然に」「ブレイクファスト・クラブ」「セント・エルモス・ファイアー」といった優れた青春映画が次々と作られた時代だが、これもそのひとつ。

アリゾナの高校を舞台に芝刈りで
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外人球団(1986年製作の映画)

5.0

え、この作品がFilmarksにきちんと掲載されてることにちょっと感動!人生で初めて見た韓国映画こそ、この「恐怖の外人球団」。

でも、あまり知られてはいないが、実は、1986年の韓国映画国内興行収入
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鰐 ワニ(1996年製作の映画)

3.8

鬼才と呼ばれる監督の処女作は、粗削りながら、やはりどこかずば抜けて光るモノがある。

漢江の川岸に棲む血の繋がりもないホームレスたち。その中でも、´ワニ’と呼ばれる一人の粗暴な青年は、橋から投身自殺を
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ペット・セメタリー(2019年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

オリジナル版と比較すると、中盤までは全く展開は同じ。

キャラクターの名前、ご丁寧に飼い猫の名前までも。ただ、猫の種類が、オリジナル版では、当時は珍しかったグレーの美しい毛並にブルーの瞳のロシアンブル
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ペット・セメタリー(1989年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

おそらく、数あるS.キング原作の映像化作品の中でも、最も恐ろしく、不気味、且つ、悲しく、後味が悪いものであろう。

このオリジナル版は、はるか昔にVHSでレンタルをしたきりなので大筋しか覚えていなかっ
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スマホ拾っただけなのに(2019年製作の映画)

3.0

こんな奇々怪々な映画が一昨年に制作されていたとは驚き。

B級、否、C級もいいとこなのだが、二転三転のストーリー展開はなかなかだし、暇潰しにはもってこいなので、嫌いではない。

二流大学の映画研究会の
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あの人に逢えるまで(2014年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

29分の短編。南北分断という悲劇に見舞われた妻がひたすらと夫の帰国を待つ究極のラブストーリー。

いやあ、短編だけに、実に見せ方が上手い。若き日の妻の女優に終盤まで演じさせておいて、且つ、若年性痴呆症
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ザ・ゲスト(2014年製作の映画)

3.1

このレビューはネタバレを含みます

イラク戦争で長男を亡くした4人家族の元に、ある日、同じ部隊で戦っていたという男が訪ねてくる。しばらく滞在する事になった男は、いじめられっこの末の弟を守り、20才の長女のパーティーではモテまくりと、とに>>続きを読む

パラレルライフ(2009年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

チ・ジニ主演の息もつかせぬサスペンス。1時間50分があっという間に過ぎた。

妻を惨殺された新進気鋭の判事が、30年間に起こった判事の家族と自分の置かれた状況が、あまりにも酷似していることに不審を抱き
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狩りの時間(2020年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

2時間15分の長尺だが、精密な殺人マシンのような暗殺者に追われる少年達を緊迫感を持って描いていて面白かった。重低音が効いたサウンド効果も素晴らしい!

ただ、あの終わり方・・。

ただ一人生き残った少
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呪われし家に咲く一輪の花(2016年製作の映画)

1.2

うわ~、またNetflixにしてやられた!いい加減、Amazon Prime Videoみたく他の人の評価を見せてよ!大仰しいタイトルを付けやがってるくせして、実際は、極めてミニマリズムなホラー・・否>>続きを読む