ジャームッシュのパーマネントバケーションはオシャレな映画だと勝手に思い込んでいた。ミニシアター系オシャレアイテムだと。
ところが観てみると内容の陰鬱さにまずやられた。クールかもしれないがポップではない>>続きを読む
劇中、とりたてて何かが起こるわけでもなく、淡々と映画は進む。一応チャプターは3つに分かれているけれども大きな変化はない…。のはずなのにこのモノクロの画面にいつの間にか引き込まれていく。
何の肉かわから>>続きを読む
原作未読。
あるきっかけで知り合った男と女があっという間に一目惚れ、ただし女の方には厄介なモラハラ旦那がいるので二人は不倫関係に。となれば許されざる恋を成就させるにはどうしたら良いか。
男の愛は猪突猛>>続きを読む
サイコスリラーものとしては古典的な作品。ゆえに、演出などに、ん?と思う時もあったが仕方がない。古い作品だからね。殺人の直接的描写はなくて、どちらかというと主人公の苦悩にスポットを当てている。幼少期のト>>続きを読む
何も起こらないといえば起こらない。
怖いといえば怖いし、汚いといえば汚い。
とある女性の夏の一日を湿度たっぷりに描く短編作品。
これが1992年の深夜にテレビで流れていたそうで…。当時たまたま見かけた>>続きを読む
根岸吉太郎監督、池田敏春助監督、80'sニューウェーブの夜明け前と言った感じか。
宮下順子はこの時点で相当ベテランで色気も貫禄もある。日本酒飲む時のあの目つきとかゾクっとした。ほんとに演技上手い。>>続きを読む
アラン・ドロンは美しい。完璧だと思う。
コンゴパートで髪や無精髭が伸びていてもセクシー。と思っていたらリノ・ヴァンチュラもコンゴではワイルドでセクシーになっていた。太陽の下では男たちは野性的に美しくな>>続きを読む
白黒のオリジナルも好きだけどフリードキン版も良い。
前半は少し退屈かも知れないがトラックにヘッドライトが点灯するあたりから物語は加速する。
ニトロを運ぶという仕事を阻むのは悪路、豪雨、ボロ吊り橋、倒木>>続きを読む
もう何度も何度も鑑賞しているが飽きない。
見るたびに何か新しい発見があるわけでもないが、まるで中毒のようにこの映画を観たくなる時がある。
饒舌な登場人物たち、クールな音楽、残虐な拷問、全てがタランティ>>続きを読む
この戦場にはカリスマ指揮官や頼れる上官、腕利きスナイパーなんていない。一般兵が上から「やれ」といわれて進軍し、泥の中で死んでいく有様が描かれている。
著名な役者がいないせいか、役名と顔がいまいち認識>>続きを読む
実在するシリアルキラーの犯行をただ見せられるだけなのでストーリーなど何もない。クラウス・シュルツの不安を助長させる劇伴、俯瞰するカメラワーク、主人公のギラついた目、ワンコ。全てが印象的ではあるがスリラ>>続きを読む
うーん、ラスト…。
ナナの人生って何だったんだと思わざるを得ない。女優志望から娼婦になった子持ちの女性の感情の揺れを様々な表現で我々に提示するゴダール、とアンナ・カリーナ。
お金が必要として娼婦にはな>>続きを読む
鑑賞中は何じゃこれは?の連続で、演出に意味を求めようとする思考が麻痺してしまう。なのに、観終わると印象的なシーンがドバドバと脳内に溢れ出る。これは監督にやられた。
ちゃんと寛平ちゃんも出てるし、童貞釘>>続きを読む
大塚康生、宮崎駿参加作品としても有名ですね。とにかくキャラが動く動く、後半の塔でのアクションはカリオストロの城のアイデアの源泉がたっぷり。
水森亜土の声もキュート、主題歌は一度聴くと忘れられない、古い>>続きを読む
にっかつロマンポルノの歴史を辿る、カタログ的な意味合いもある作品。
ロマンポルノに関しては深く考察する研究者もいることだし、今さら何か語ることもない。ただ黙って、タイトルにもなっている女神たちの微笑み>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
超音波で死者が甦る設定は荒唐無稽だがゾンビ映画なのでオッケー。
報われる者もおらず、助かる者もいない、希望も何もないバッドエンドは個人的に好みなんだけど、あの石頭刑事を殺すのはちょっと無理があったかな>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
見終わってからもう一度頭から見ると、夏子はもう最初の登場の時点で少し壊れかけてたのかもしれないとわかった。部屋の中でのシャボン玉、薔薇を吐くのは何のメタファーか。
百合映画とはいうけれど一方的な愛情を>>続きを読む
良かった。
確かに原作大好き人間からすれば、あのキャラいねえの?このキャラは?となるに違いないが、この時間でまとめるにはギュッと登場人物を絞る方が正解か。
3Dの映像は文句なし。他の人の感想にもあった>>続きを読む
ヌーヴェルヴァーグとは…という解説や分析は置いておくとして、1955年にこの映画を観た人はやはり刺激を受けまくったのだろうと想像できる。
特に夫婦の対話シーンなんてよくこんなカメラワークやセリフを思い>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
70分映画なのでさくっと鑑賞。ストーリーは特に難しくない。凶悪なヒッチハイカーがおっさん二人を銃で支配する嫌な話。
ヒヤヒヤする場面もそこそこあったし、ラストはどうなるのかと引き込まれたのも確か。アッ>>続きを読む
淡々と虐殺に関する会議が行われるだけ…と聞いてはいたものの、ここまで徹底的にやるとは思ってなかったな。
ちょっとした口論があっても抑制された声で互いを牽制したりと、いかにもな映画演出とは真逆の、まさに>>続きを読む
実話プラス本人たちの出演という客寄せにはバッチリの宣伝効果なのに消化不良は否めない。
というのも、列車内での犯人との攻防がメインになると思ったからだ。これがフィクションならもっとジリジリと引き伸ばす演>>続きを読む
イーストウッドはセクシーだし、ストーリーはミステリアスだし、一筋縄ではいかない異色西部劇といえよう。
派手な銃撃戦もあるにはあるが映画で見せたいのはそこではなく、ダークでイビツな人間の本性だったのかも>>続きを読む
イアン・カーティスがどのような人生を送ったか知っている者からすると、映画の結末がどこに向かっているのかがわかる。それが観ていてつらかった。
モノクロ画面とバンドの音が陰鬱さを増長させる。イアンの詩は美>>続きを読む
京アニが描く冬の表現が観たくなる時がある。曇天、白い息、マフラーの揺れ、雪の舞い、そしてサティ。どれも心に残る表現を観せてくれる。だからか、ハルヒも夏の話が多いが冬の物語も印象的だ。
散々考察されて>>続きを読む
ふふっと笑ってたらあっという間に終わり!笑わせるところも、オチも見事に決まって素晴らしい超短編映画。
弁当箱みたいなタイムマシンのボタンを案外乱暴に叩くところが好き(精密機械じゃないのかよ!)。
ガリレオシリーズ初見。原作は何年も前に読んでいたから内容は知っていたが、石神が堤真一というのが引っかかっていた。ちょっと男前すぎやしないかと。
ところが映画の堤真一は石神だった。こちらの予想をこえてち>>続きを読む
鳥に襲われるだけで2時間も?!
と、鑑賞前は思ったものだ。
実際、前半部は痴話喧嘩みたいなものを見せられたりしてB級ロマンス感たっぷりでゆっくりと進んでいくが、恐怖は確実に忍び寄っていたのであった!>>続きを読む
聞こえてくるのは生活音の連続。
会話も少なければBGMもない。
無論ナレーションもない。
説明らしいものが少ないから我々鑑賞者は主人公の行動の理由を推測しなければならない。そして彼女が時折沈黙する時間>>続きを読む
アランドロンの魅力はパーフェクトだが犯罪は完璧ではなかった…。
つい犯罪者の肩を持ちたくなるサスペンス映画。
久しぶりに鑑賞。2回目。
鈴木慶一目当てで見直したんだけど伊藤沙莉のクレジットを発見、思わずもう一度見返す。車から声かける子だと思う…。ピンボケでかわいそうな扱い。
前田敦子の仏頂面と食べっぷりを堪>>続きを読む
とにかくフランソワが良かったな。
うたた寝しちゃうところなんて可愛いし20歳の男ならではの嫉妬はなかなかリアル。年上の女性と付き合うとどうしても生き方の置いてけぼり感を感じるよな。
それにアンヌは面倒>>続きを読む
低予算映画の王様ロジャーコーマン監督によるドタバタホラーコメディ。いや、ホラー度は低いかな。
1時間ちょっとの内容でこれでもかとクセのあるキャラが出てきてもう満腹。当然ジャックニコルソンが印象に残る>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
あまりにも物語がゆっくり進むので退屈ゾンビかなと思ってたら急にメタ台詞がでてきたのでシュールコメディゾンビだと理解して鑑賞終了。
考えてみればジャームッシュが普通のゾンビ映画なんて撮るわけがないんだ>>続きを読む
原題はアデルの人生。文学を学ぶ少女アデルがやがて独立した大人アデルになっていく過程をじっくり見せる。
アデルは同性であるエマを愛するが、かといって特別な女性ではない。
恋に悩み、将来を考え、嘘もつくし>>続きを読む
少年少女の享楽的な季節はいつの時代でも夏。ハリーが最後にモニカを思い出すのもあの夏の日のこと。
でも、夏は終わった。
それを受け入れられなかったモニカはやってはいけないことをしてしまう。
現代でも通>>続きを読む