B姐さんさんの映画レビュー・感想・評価 - 65ページ目

B姐さん

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グラン・カジノ(1946年製作の映画)

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場面転換のつなぎが洒落てるとこ(アイスペールの表面がフォーカスアウトして歪むところ)とか、歌がふんだんに盛り込まれるところは、アメリカ映画のクラシック・スタンダード(ミュージカル・コメディ)を観てい>>続きを読む

食人族(1981年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

<グリーン・インフェルノのための予習>

以前観たときは単なるスプラッタームービーとして観ていて「うわー」と思ったのだが、観直してみるとさほどそうでもなく、まあ亀やら猿やらの例のシーンは今でもあちゃー
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ハロウィンII/ブギーマン(1981年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

今観ると、「ホラー映画、それやっちゃダメの法則」を全て踏襲しているので、全くハラハラしない難点はあるものの、スコアほどヒドくないし退屈しないし悪くない。カーペンターのやつと比べるなんて、それこそやっち>>続きを読む

(1960年製作の映画)

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ジャン=ピエール・メルヴィルが「最も偉大なフランス映画の一つ」と言ったことでも有名。
床面をはぎ、セメント部分を削りながら「穴」を掘り始める最初の長回し、その演出に痺れる。

しかし世間がもう「傑作」
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現金に手を出すな(1954年製作の映画)

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ラスクを食べるところとか就寝前の着替えなど、急がず丁寧に日常を拾うシーンが老兵の寂寥感を出している、というか変にそれを感じてしまうのがえらく不思議。ただジャン・ギャパンは「ただラスクを食べ」「ただ歯を>>続きを読む

ヌーヴェルヴァーグ(1990年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

差し出された手とそれを受ける手。そして、差し出されなかった手。
イメージの連鎖や所々のキャプション、庭師がブツブツと独り言を言いながらバルザックだかドストエフスキーだかなんだかを引用するあたりはいつも
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或る夜の出来事(1934年製作の映画)

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日本のトレンディ・ドラマにも(マンガにも)多大な影響を与えたことは容易に想像出来る王道のラブコメ。よく知られた名シーンの数々。しかし観る前から「知識」みたいなかんじで知っていたので面白さが半減してしま>>続きを読む

ロシアン・ルーレット(2010年製作の映画)

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いい顔の役者陣がそろっているのにつまらないVシネ化した映画。
演出の単調さに冷や汗をかき、ロシアン・ルーレットのあるショットを最初にもってきた構成と編集に頭を打ち抜かれたようなショックをうける。

スパイクス・ギャング(1974年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

理想の上司といえば、池上彰でも松岡修造でもなく、佐藤浩市でもない。どう考えてもリー・マーヴィン一択だと思うのだが、世間はどうやら違うらしい。

そんなリー・マーヴィンが少年達と出会い、納屋で会話をして
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ラスト・ラン/殺しの一匹狼(1971年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

ジェリー・ゴールドスミスのフレンチ・ノワールでかかりそうなスコアをバックに、ガレージの暗闇の中、愛車の手入れをするジョージ・C・スコットを見ただけで胸がいっぱいになり、ラストは号泣。なに書いていいかサ>>続きを読む

センチュリアン(1972年製作の映画)

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デヴィッド・エアー(『エンド・オブ・ウォッチ』)は絶対これ参考にしていると思う。クローズアップの緊張感。『エンド・オブ・ウォッチ』はPOVでやってたが。

VHS (10/15/2015)

キラー・エリート(1975年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

前半、とにかくジェームス・カーンとロバート・デュバルが並んでたわいもないことを喋っているだけでウキウキだったのだが、中盤あたりで「ニンジャ軍団」が出てきてから、映画内に「不穏」な空気が立ちこめてきて、>>続きを読む

ザ・ファミリー(1973年製作の映画)

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「下っ端にも意地と矜持ってもんがあるんだぜ」というマフィア映画の傑作。とにかく死ぬほど面白い。なので、観ている最中何回か死にそうになった。死ぬのは嫌だが、BD出してくれ。

VHS(10/15/201
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愛のメモリー(1976年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

“ヒッチコキアン”デパルマの趣味全開映画。
『めまい』『レベッカ』『ダイアルM』など臆面なくやる。(この3作品上げるだけでネタバレじゃん)

ビジョルドを捉える俯角、仰角ショットの使い分け、って思いつ
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バイオレント・サタデー(1983年製作の映画)

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そこらへんの監督が撮っていれば別に問題ないのだが、脚本がアラン・シャープ(『ワイルド・アパッチ』『さすらいのカウボーイ』『ラスト・ラン』)で演出がペキンパーだと恐ろしく凡庸に見えてしまう。なのでずーっ>>続きを読む

コンボイ(1978年製作の映画)

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もう演出が投げやりなのか混乱しているのかわからないが、とにかくヒドい。本当にヒドい。
相変わらずの製作陣との確執とかそれに伴う編集権剥奪とかクリス・クリストファーソンとの関係とか色々聞くが、一番は現場
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ゲッタウェイ(1972年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

犯罪ロマンス、ラブストーリーとしても傑作。
ルディ(アル・レッティエリ ゴッドファーザーのソロッツォ)とフランのシークエンスはとにかく爆笑。公園の川でのラブシーンは演出、撮影、編集と本当に最高。
特典
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ジュニア・ボナー/華麗なる挑戦(1972年製作の映画)

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血とか死体とか、とにかく暴力が全くないペキンパーの作品を観たのは初めてかも。ただ「近代化」や去り行く時代への挽歌といったかんじは相変わらずのペキンパー印。
マックイーンがいつもと違ってみえて、こちらも
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昼下りの決斗(1962年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

「売春宿での結婚式」シーンはよかったのに、肝心の「見せ場」のショーダウンが見せ場としてイマイチ成立していなくて、うーん、となる。

でも自分の死をもって相棒の誇りを取り戻させ、魂(ソウル)を救済する、
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荒野のガンマン/致命的な仲間(1961年製作の映画)

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プロデューサーとの対立、リライトも許されず、演出にも口出しされる、ラストシーンも変えられる、ファイナル・カット権も奪われる、など散々なペキンパーの長編第一作。ペキンパーの映画人生はここからスタートする>>続きを読む

赤い河(1948年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

牛の追い込みなどの大群シーンはウォルシュの『ビック・トレイル』を観ていたのでそれほど驚かなかったが、映画がジョン・フォード的には驚いた。
ただ最後にジョアン・ドルー扮する女性の「優位性」をもって、銃で
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教授と美女(1941年製作の映画)

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ブラケットとワイルダーの本をホークスが丁寧に演出していて、すこし物足りなかったりするのだが、終盤の「暗闇にうかぶバーバラ・スタンウィックの瞳」とシルエットのキスシーンのショットを観るとため息が自然と出>>続きを読む

空軍/エア・フォース(1943年製作の映画)

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第二次大戦中の「戦意昂揚映画」として観るとあんまり楽しめないが、「航空アクション映画」として観れば楽しめる。映画は、リンカーンのゲティスバーグ演説のテロップで始まり、真珠湾攻撃から東京大空襲に出陣する>>続きを読む

今日限りの命(1933年製作の映画)

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フォークナー原作、第一次世界大戦もの。

ゲイリー・クーパーとジョーン・クロフォードの出会ってから恋に落ちるまでが早い。大胆な省略、という捉え方もあると思うが端折った感の方が強い。テンポをよくするため
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浜辺の女(1946年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

過去に囚われている男たちが自己を解放するために、穴をあけたり、ぶっ壊したり、最後には家を焼く。これらの発端はもちろん女で、暖炉に火をつけ、タバコに火をつけ、最終的には「導火線」に火をつける。女は「ファ>>続きを読む

パームビーチ・ストーリー(1942年製作の映画)

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なんだかよくわからないぐらい金持ちたちの出鱈目具合がすごい。圧巻が列車内での狩猟クラブ連中のシークエンス。
徹頭徹尾デタラメのオンパレードで、円環構造によるとんでもないオチにはひっくり返ってしまった。
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暗黒街(1927年製作の映画)

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久々サイレントの面白さ堪能(伴奏があるので正確には“サイレント”じゃないけど)。

劇中、看板に“The City Is Yours”というのが出てくるが、ギャング映画おなじみの「看板アイテム」ってこ
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拳銃魔(1949年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

「ボニー&クライド」ものだが、もしかしたら『暗黒街の弾痕』(ラングのほう。喜八さんのやつじゃない)よりいいかも。
省エネ、というと悪く聞こえるがスゴく合理的に撮られていることに感嘆。中盤から終盤にかけ
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殺人地帯U・S・A(1961年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

ウォルシュの『彼奴は顔役だ!』も胸を掻きむしりたくなるようなというラストだったけど、こっちのほうが切ない。

路地裏の不良少年は宿命のように路地裏で死んで行く。
その運命に抗うようによろめきながら歩く
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ラブ・アゲイン(2011年製作の映画)

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予定調和で繋がりの強引さがあるものの、それを全て踏まえた上で(わかった上で)演出しているのが憎たらしい。

役者、台詞、音楽の使い方、ショットのつなぎや編集のテンポなどとにかくいい。下品なところもアメ
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アバウト・タイム 愛おしい時間について(2013年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

主人公は「タイムトラベル」できる能力を持つ青年。
彼はその能力を使って自分の日々の失敗を修復する。それを何度も何度も繰り返し、自分自身にとって都合良く日常を書き換え、仕事や恋愛での苦しさなど経験せずに
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グランド・イリュージョン(2013年製作の映画)

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大風呂敷を広げたが、たたみ方が雑な映画。
いやキャスティングが豪華なのに映画自体が恐ろしく貧乏くさいので「風呂敷」自体に問題がある。シナリオがポイントを完全に見失っているから、演出のとっちらかり具合も
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アルマゲドン(1998年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

「ウンザリした時はこれ観るといいよお♡」と職場の同僚に言われたこの映画。(あーこれ映画館で観たけど途中で爆睡したやつだわ)と思ったものの、「えーみてないー!ありがとー」と笑顔でDVDを借りてしまったの>>続きを読む

不意打ち(1964年製作の映画)

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タイトルバックがソール・バス風で、演出がヒッチコック風でも面白いものは面白い。重層的な脚本もいい。

そりゃあ『時計仕掛け』とか『わらの犬』に比べると地味かもしれないが、「家宅侵入」映画の傑作である。
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ウィズネイルと僕(1988年製作の映画)

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イギリス・アメリカでのカルト的人気!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
□英トータル・フィルム誌「史上最高のカルト映画34本」:5位
□米EW誌「隠れた名作ベスト100」
□英タイム・アウト
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裸のジャングル(1966年製作の映画)

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ジャングル(それほどジャングルジャングルしてないが)の世界で主人公の白人と原住民の立場が逆転するところとか、ラストの着地とか観て「コーネル・ワイルドってうまいなあ。監督するとバランスがいいなあ」と思っ>>続きを読む