wantaroさんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

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ホワイト・ボーイ・リック(2018年製作の映画)

3.0

生まれ育った環境が、若者たちの人生を大体決めてしまう。そんなあるあるだけど、この実話映画もそう。アメリカのデトロイト。正義も裁きもあったものではない。
昔の間違いを戒める映画だった。
もうちょっと見所
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孤独なふりした世界で(2018年製作の映画)

3.5

邦題がきれい。
人混みにいる時、寂しい。パーティーや飲み会、寂しい。学校や会社にいると、寂しい。家族や恋人がいると、寂しい。
人は、人が側にいた方が寂しさを感じると思う。「いる」方が「いなさ」を感じ
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アルファ 帰還(かえ)りし者たち(2018年製作の映画)

3.5

犬見たさに鑑賞。わんわんファンタジー。
古代の地球と人間も見応えありました。
リアルさを追求せず、ディズニー見てる気持ちで。いいなあ、犬ほしいなあ。
最初の狩のシーン、あんなに落としてどうするのだろう
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サスペリア(2018年製作の映画)

5.0

完全に集中できる状態で、リラックスして鑑賞してください。長丁場です。
私は過集中を起こして恍惚に浸りました。
キューブリック好きならこの感じ分かってもらえるかもしれません。
非常に難解なので、分かろう
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世界で一番ゴッホを描いた男(2016年製作の映画)

4.0

つい先月、アムステルダムのゴッホ美術館を訪れた。
ああいうところには必ず安価のレプリカ画が売っている。ああいうのは誰が描いてるのか、考えたこともなかった。
ゴッホの作品を生で見たことのないシャオヨンは
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日日是好日(2018年製作の映画)

2.5

茶の道。それは武道や剣道のように、自らの精神的な修練と問いかけなのだろう。自分の中にある答えを見つけていく主人公の姿が強かった。
樹木希林はやっぱり安定の樹木希林さまで見応えたっぷり。

お茶の世界は
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喜望峰の風に乗せて(2018年製作の映画)

3.6

コリン・ファースもレイチェル・ワイズも大好きなので鑑賞。
一見身勝手な夫ドナルドが見切り発車気味に挑んだ航海。それでもドナルドを憎めないのは、妻とドナルドの絆、家族の絆が強いからかもしれない。
行かせ
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ヴィヴィアン・ウエストウッド 最強のエレガンス(2018年製作の映画)

3.3

ファッションにもヴィヴィアンウエストウッドの服にも疎いけど、1人の強い女性の姿にエネルギーをもらった。
発言もズバズバ、デザインも生き方もとんがってる。でもすごく笑顔とか声とかフェミニンなの。
人間の
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アクシデント・マン(2018年製作の映画)

3.7

キングスマンが好きな人、イギリスコメディに理解のある人は好きだと思う。
アクション映画というより、アクション仕立てのコメディだと思う。それともコメディ仕立てのアクションなのか?
主役は殺し屋。ばんばん
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ファースト・マン(2018年製作の映画)

3.7

ほぼ無表情が得意のライアン・ゴズリング、本作ではかなりその何を考えてるのか分からないっぷりが良かった。
月に行くことは偉大な夢だが、恐ろしいこと。実験の段階で死んでゆく仲間たちを前に、恐怖はどれほどだ
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運び屋(2018年製作の映画)

4.4

家族や妻を蔑ろにしたことを悔いている老人が、本当に人生で大切なものを語る内容。
それだけだとありきたりだけど、なんとご老人、麻薬の運び屋としてお金稼ぎをする。元軍人だけあって、若いチンピラにも動じず、
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バルバラ ~セーヌの黒いバラ~(2017年製作の映画)

3.3

見始めてしばらく、何の映画かと思った。
バルバラというキャラの強い歌手になりきる女優が、バルバラ化していく。それをギラギラと眺める男。演じるとは、自分とは、憧れとは。
こってりした歌と濃い化粧がカッコ
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負け犬の美学(2017年製作の映画)

3.8

とりあえず邦題が違和感。
負け犬「けんかに負けて、しっぽを巻いて逃げる犬。一般に、勝負に負けて引き下がる人のみじめな様子のたとえ」
スティーブは負け犬ではないと思う。
信念を通す力と、家族を愛する心を
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緑はよみがえる(2014年製作の映画)

3.8

自然保護ドキュメンタリーだと思っていたけど、見てみたら戦争映画だった。
始まり方が薄暗くていい雰囲気だなーと思っていたらずっと薄暗かった。
銃撃戦とか、無理くりな戦争ヒーローを描いた内容ではない、静か
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パレードへようこそ(2014年製作の映画)

4.1

炭鉱夫ものの映画もゲイものの映画もあるけれど、これはその一件関係なさそうな炭鉱とゲイの感動の実話。
まだまだ差別と偏見の厳しい時代に、ゲイたちが音楽に合わせて楽しそうに踊る様子を見て、彼らは敢えて「自
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ずっとあなたを愛してる(2008年製作の映画)

3.7

バタバタせず静かな映画だが、その分登場人物たちの気持ちが浮き上がる。
ジュリエットと、その家族や周囲の人々それぞれの感情の交流が愛おしい。
ジュリエットの、最初は凍りついたようだった顔が、だんだん柔ら
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銀河ヒッチハイク・ガイド(2005年製作の映画)

3.8

英国バカコメディが好きな人向け。できれば仲のいい人と酔っ払って見るべき。
宇宙なのにあれもこれもアナログな感じがダサくていい。最初はテンションについていけなかったけど、慣れてきたらいちいちおかしい。キ
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リード・マイ・リップス(2001年製作の映画)

3.8

ヴァンサン狙いで借りてきたら、むかーし見たことあった。昔は幼くてよく分からなかったけど、今見たら…いやぁぁ素敵。
男臭いチンピラについつい絆される地味女。でも地味女は意外と強い。
ガチ恋とまで言わない
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海を駆ける(2018年製作の映画)

3.0

ファンタジーなんだと意識しないと置いていかれる(いかれた)
大津波があった場所で、自然の不可解さや美しさがディーンフジオカによって表現される。この役できる雰囲気持ってる人はそういないわ。
インドネシア
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赤い殺意(1964年製作の映画)

3.0

ぼそぼそとした東北訛りか全然聞き取れなくて前半は大苦戦。字幕なくて困った。
最初に映る、小さい檻に入れられたネズミが、この映画を象徴しているようだった。
姑にも旦那にもいびられっぱなしの貞子。言われっ
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母の旅路(1965年製作の映画)

2.5

1人の女の、悲しい転落人生。原題の方が切ない。
時代と立場が違うから?いつまでメソメソしてんだと思ってしまった。チャンスはあったが「自分」を立て直すことができずにいる様は、か弱かった。
理解できないわ
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馬を放つ(2017年製作の映画)

3.1

この映画がなければ、この先もキルギスに触れる機会はなかったかもしれない。
変わりゆくキルギスと、キルギスの伝統や文化を見られる。
馬という生き物がその地でどんな存在であったのかが、ドラマティックに描か
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彼が愛したケーキ職人(2017年製作の映画)

4.1

単なるゲイ映画ではなかった。ドイツとイスラエル(ユダヤ人)になお残る垣根は暗い。
しかし感情の優しい触れ合いや、美味しそうなクッキーやケーキが温かさをもたらしている。なんというかそれがとても愛おしい。
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フレンチアルプスで起きたこと(2014年製作の映画)

3.7

出だしに鳴り響くヴィヴァルディ。おおかっこいい!と思ったけど、その後もしつこく使うのがコメディ。
大人向けダークコメディドラマ。予期せぬ事態に、残念な行動を取ってしまった夫。こういう時って本質部分が出
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インスタント・ファミリー ~本当の家族見つけました~(2018年製作の映画)

3.0

非常に見やすくわかりやすくできていて、まとまっている。
カリフォルニアの養子縁組の流れを山あり谷ありで描いていて、笑いあり感動ありな作り。
養子縁組を知る作品としてはとても良いと思った。
子供側の心境
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追想(2018年製作の映画)

4.3

すごく切なくて美しい映画だった。人生の中でのたったひと時でも、人生のハイライトみたいな時間がある。
この2人の結婚もそう。出会ってから結婚するまでの輝く日々。そしてあの成り行き。エドワードはどれだけ自
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レベル16 服従の少女たち(2018年製作の映画)

2.0

ハンドメイズテイルみたいなディストピアなのかと思いきや意外と普通だった。
せっかく少女たちを監禁して服従させるなら、もう少しエログロバイオレンスを入れるか、そうでないなら狂気とか哲学を含めて欲しかった
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メリー・ポピンズ リターンズ(2018年製作の映画)

3.5

もともとのメアリー(メリー?)ポピンズは、有名な煙突の歌くらいしか知らないけど、とりあえず鑑賞。
メリーポピンズは、エレガントでカッコいい「ドラえもん」みたいなもんなのね。
道具は出さないけど魔法でた
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デーモン・インサイド(2018年製作の映画)

3.8

最愛の人はサイコパスでした。
序盤はB級だなぁと思っていたけれど、後半グッと面白くなった。
涼しい顔での手早い殺しはもはや爽快で華麗だった。
これが男女夫婦だったら普通だろうけど、女性同士の夫婦だから
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メアリーの総て(2017年製作の映画)

4.1

子供の頃、読んで初めて涙した小説が「フランケンシュタイン」だった。ロバートデニーロが怪物を演じた1994年の映画「フランケンシュタイン」もまた、映画館で涙した。是非観て欲しい作品。
子供の頃は作者が誰
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夢売るふたり(2012年製作の映画)

3.8

博多弁?が好きなので意外な喜び。
阿部サダヲが凄すぎて面白かった。俳優さんて凄いわぁ。
こういう、小汚いお金の話はいいね。お金が絡むところには人間の色々があって、その人間ひとりひとりにも更に色々があっ
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ヒート(1995年製作の映画)

3.6

男は絶対好きなやつ!警察と犯罪者の対決なのに、男の友情みたいなのが生まれるアレ。しかもアルパチーノとデニーロなんだからズルい!私はデニーロ派。

やっぱ男の美学。家族・恋人への愛や情などを背負いながら
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アナザー・ハッピー・デイ ふぞろいな家族たち(2011年製作の映画)

2.8

とにかく喋る。登場人物が多い上にみんな喋る。
ヤク中、自閉症、自傷癖、認知症などそれぞれ問題ある人々がそれぞれの言い分をまあ喋る。
せめてもう少し魅力ある会話にしてほしいなー。飽きる。
バラバラなのに
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MOST BEAUTIFUL ISLAND モースト・ビューティフル・アイランド(2017年製作の映画)

3.6

NYの移民のしんどさ、といった内容ではないけれど、移民が怪しい商売に関与しがちな世界が、暗くスリリングに描かれる。
短いし緊張感もあって面白かった。
ゴキブリはちょっと…

最初で最後のキス(2016年製作の映画)

3.9

胸を動かす何かがある作品だった。
若さや不安や嫉妬や怒りが複雑に入り組んでいて、なぜか懐かしいような気持ちになる。
いかにもゲイゲイしいロレンツォは、自分の境遇をはねつけるかのように、ゲイゲイしいおし
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ブルー・ランジェリー(2018年製作の映画)

1.5

びっくりするほどつまらなかった。どうせつまらないならなんかインパクトあることすればいいのに。
何にも誰にも魅力がなくて、ろくにストーリーも追わなかった。