ずっと追いかけてきた人にはどんなふうに映るんだろうなぁ。大団円なラストには賛否両論あったんだろうと想像する。にわかな私にはなるほどすっきりな気もしたし、ちょっと語りすぎ?とも思った。でも、長いことこの>>続きを読む
緻密に作り込まれた設定を理解するのはハナからあきらめているので、エヴァの世界はシンジ少年の葛藤と成長を描く精神世界のお話と考えて観ています。
この世界は母性で溢れてますね。どこかでアダムという言葉が出>>続きを読む
えらいところに手を出しちゃった。超いまさら、エヴァ沼の浅瀬に指をつっこんで、その深みに慄いております。ただ、この沼にズブズブとハマりにいく集中力と渇望が私にはありません。これはやはり、「自分とは何か」>>続きを読む
大晦日にアニマックスでかかっていたエヴァンゲリオンを途中からみかけて気になり、新年の始めはU-NEXTにあったこちらを。
年末はずっと仕事だったので、元旦朝からお雑煮のつゆを作りながらスマホ鑑賞しまし>>続きを読む
今年の映画館納めは、敬愛するイ・チャンドン監督のドキュメンタリー。
「ペパーミント・キャンディ」のように現在から過去へ遡り、監督が自ら、その作品や自身について語る。私はイ・チャンドン作品をスクリーンで>>続きを読む
「時は全てを破壊する」
「悪などない。行為があるだけだ」
冒頭に語られる印象的な言葉について、ずっと考えていたけれども、このセリフを口にする人物がろくでもない奴ってことからして、監督はまるっきり逆の>>続きを読む
おかえりなさいのカウリスマキ。
ウクライナやパレスチナや、他にも世界中で起こっている戦争があって、日常的にそのニュースが報じられる今、監督はそれを黙って見ていることができなかったんですね。こんなにシン>>続きを読む
これって有名な賞をもらってる戯曲だし、映画としても舞台としても名作らしいですね。「『欲望という名の電車』のブランチみたいな女性」っていう言い回しを、何度か聞いたことがある。
確かに、これは演じてみたい>>続きを読む
前半の「何かありそう感」の演出が良い。横溝正史の世界観をアニメで観るのも、画の作りが映画っぽいのも新鮮。私はなんの映画でもアクションシーンになると興味を失いがちなので、後半ややテンションが落ちたが、ア>>続きを読む
バーナデットが専業主婦として過ごした20年間は描かれていない部分だけど、その結果が夫や娘との関係であるし、愛らしく賢く伸びやかに育った娘ビーなのだと思う。
その中で営む生活を含めての「家」をデザインす>>続きを読む
旦那さん役の人、どっかから連れてきたシロウトさんかと思った。ヘタってわけじゃなくて、めちゃ普通の人で、演技してないみたいに見えた。ナチュラルに微妙なさじ加減のモラハラ夫。
ロケーションと映像が美しいの>>続きを読む
びっくりするくらい普通に夫婦の話だった。
ふたりの属性はたしかに特殊、だからそのへんに対しての周囲の偏見や差別などの不協和音はあるものの、描かれているのは絶望ではない。
「幸福が楽しいとは限らない」っ>>続きを読む
今日はずっとエルヴィラのことを考えてた。あとは、つるりと皮を剥かれる牛と、無駄のない手さばきの屠殺業者。
生があるから死があって、生きるために殺して食べて、死ぬほど絶望してるのに歌って踊ったりするとな>>続きを読む
胡蝶の夢ならぬ、猫の夢の中にいた。目覚めたあとにもいつまでもいつまでもこの夢を思い返して、だけど正確には思い出せなくて。いまだに体の中にこの夢がゆらゆらと漂っている気がする。人生でいちばん大切なこと。>>続きを読む
ブシェミ演じるシーモアが不憫じゃった…若い女の子にあれだけアプローチされても、ギリギリまでは理性でおさえてたのに…
だけど、イーニドの気持ちもわかる。自分なんかを相手にしない大人の男だったから好きにな>>続きを読む
男女のパワーバランスの不平等を訴えるのが目的ではなくて、人間という生き物を観察する視点で面白がってしまおうという趣旨を感じました。
100年前の女性がこんな作品を作ったということには驚きと尊敬がありま>>続きを読む
確か公開後すぐにレンタルして観たから、20年ぶりに再鑑賞。原作は「ローズマリーの赤ちゃん」のアイラ・レヴィン、1972年。当時は面白かった印象があるけど、今回観たところこんなもんだっけ?な感想でした。>>続きを読む
懐かしさと恐ろしさと後ろめたさがぐるぐると。マンガではけっこうセリフの存在感があったような気がするけど、このアニメにセリフはほとんどなくて、それが逆にマンガの世界観を壊さない。セリフのかわりに聞こえて>>続きを読む
原作はずいぶん昔に読んだけど、すでに手放してしまっていて、ほとんど覚えていません。なので、チビ猫にはこのアニメで初めて出会ったのと等しい感覚。
チビ猫はもちろんかわいらしくて健気だし、ふわふわの髪に白>>続きを読む
残酷な現実についての映画であるのに、同時に美しい詩の映画でもある。
「美しい」「醜い」「苦しい」「悲しい」「惨め」、感情をあらわすこれらの言葉を使わずに表現するのが詩なのだと思った。
詩の教室の生徒た>>続きを読む
フォロイーさんたちの高評価で気になってたこの作品がU-NEXTに!私にわかるかな〜と不安でしたが、面白かったです。
実は「なぜ君は総理大臣になれないのか」も以前観ているのですが、どういうレビューを書>>続きを読む
オープニングクレジットからもジャケットからも、日本の少女マンガっぽさを感じる。今のはわからないけど、80〜90年代の白泉社の少女マンガの雰囲気(私は集英社派でしたが)。「オールド・ボーイ」も日本のマン>>続きを読む
とある衝撃シーンを「負けるか!見届けてやる!」という謎の頑張りを発揮し、「よし、見届けた…」と思った途端に具合が悪くなってダウン。仕切り直して翌日に続きを鑑賞。
Vol.1で私が疑問に思ったリスクは、>>続きを読む
色情狂を自認するヒロインの武勇伝?につきあうおじさんが、少年のような瞳で「楽しそうだね!君ってすごい技を持ってるんだぁ」とか言って、釣りや数列や音楽なんかの豊富な知識に例えてくるのがおもしろい。
トリ>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
評価はイマイチっぽかったけど、せっかくロウ・イエ作品を劇場で観られるんだから、あんまり構えないでエモーショナルな波に身をまかせてこようと思い。前半こそ少しウトウトしたけど、後半の銃撃戦の臨場感はすごか>>続きを読む
この結婚式さあ…、新郎新婦が2時間遅刻したり花嫁が中座したり、よくお客さんたち怒らないで付き合ってるよねってことばっかり考えてしまった。
これは「アンチ・クライスト」を観た時から何となく感じてたことな>>続きを読む
mark数が少なくて評価が高い作品というのは、私のセレクトが間違ってたってことなのかもね。
こういう生き方も良いよね、って言いたい。いろんな生き方を肯定してくれていて優しい。そうは思いますが。そんなに>>続きを読む
退屈さもあるし、ギャハハ面白いって感じでは絶対にないんだけど好きだった。電車や車やバイクに乗っている感覚にだらりと身を委ねると、すごく心地いい。山道のバイクシーンは、青々した木々の匂いやしめった風が感>>続きを読む
的外れかもしれませんが、思いのままに書きます。
トリアー監督って、ただ女を痛めつけて喜ぶ人なのかと思っていたけど、ちょっと印象が変わった。もちろんそういう嗜好はあると思う。でもその裏に、想像を絶するほ>>続きを読む
狂気と滑稽さ、それ以上にどうしようもなく愛を感じた。
現実の空はいつもどんよりと厚い雲が空を覆っているのに対し、ふたりの出会った島の思い出は鮮やか。青くあかるい海、夜の浜辺での焚き火を囲む舞踊、森の中>>続きを読む
ガザのことを少しでも知りたいと思って鑑賞しました。
おしゃれをするってことは、ひとに素敵だと思われたいってことと、自分を好きでいたいってこと。どんな自分に見られたいか、どんな自分でいたいかってこと。>>続きを読む
「現実が私に追いついてないのよ」…確かに。
誰もあなたには追いつけません。ひとりで激動の時代を駆け抜けて砕け散ったマリア・ブラウン。
いや〜すごかった。いろんな思いが湧いてきてまとまらないので、その>>続きを読む
神も悪魔も人間が想像して作ったものだから、神も悪魔もその点では同じもの。だけど何を神として何を悪魔とするかの違いは所属する団体によって違っていて、各団体の中では、ある一定の決まりを作っておくことが秩序>>続きを読む
このジャケットの絵面は素晴らしい。こういう組み合わせを考えたのは発明かも。でも、それ以上のものは私には感じられなかった。
悪者の男たちとガキンチョが小道具にしかなってないように思える。ジーナ・ローラン>>続きを読む
カッコいい女たちが連帯してアホな男どもをやっつける、痛快フェミ娯楽映画。アクションシーンにハラハラは皆無、だけどそれがいい。
主人公のママ、どっかで見たことあると思ったら、GOTのサーセイではないか>>続きを読む
だめだ〜まったく理解できません。えろいシーンも割とみんな似ているのでウトウト。主人公の奥さんは、途中からちょっと嫌々付き合ってる感があって気の毒になってしまいました。まあ、話題作を観たってことで良しと>>続きを読む