no6club

Devilman Crybabyのno6clubのレビュー・感想・評価

Devilman Crybaby(2018年製作のアニメ)
-
おい全員これを見ろ(脅迫)

あまりにも全てが良すぎるだろうがとキレそうになった。主題歌が電気グルーヴなのビックリ。最高すぎる。耳からキメるタイプのシャブや。毎回OPのとき小躍りした。サントラも全部オシャレでかっこいい。
デビルマンって名前とビジュアルはなんとなく知ってたけど、こんなにセクシャルで過激なもんだと思わなかった。テレビ放送じゃないとここまではっちゃけることできるのね…。
9話、10話があまりにも衝撃的で余韻がすごい。悪魔の体を持ったけど人間の心を失わなかった明と、恐怖に負けて悪の塊みたいな悪魔に成り下がった人間の対比、凄まじくて息が詰まる。「地獄へ堕ちろ、人間ども!」鳥肌立った。大場つぐみ・小畑健作品には、死神と天使は出てくるけど悪魔っていうキャラクターはいなくて、プラチナエンドという作品で「悪魔は存在しない。するとしたら、人間の心の中だけ。」というセリフがあって、まさにそれだと思う。なんてことしてるんだ、と絶句したけど、歴史的に人間が繰り返してきたことかとわかった瞬間すごいショック受けちゃった。デビルマンって古い方のビジュアルでも、涙を流してるイメージがあったんだけどそういうことだったんだ…。
原作を読んだことがないんだけど、かなり忠実に作られているらしくて(現代版にリメイクはされている)、これが…半世紀前にすでにあった作品か…となった。今ある人気漫画のルーツはデビルマンと言っても過言じゃないのでは…。

クソデカ感情とクソデカ感情の衝突が大好きオタクだから明と了の関係について不眠不休で語りたい。つまり了は両性具有だから明が好きでそばにいてほしかったの?仮に完全な男性体だったら利用し終わったらあっさり殺してたんかな…。どうなんこれは…。性別は関係なく好きだったのか…?最終話のバトンのシーン泣くんだけど。差し出しても差し出しても受け取ってもらえない、受け取ることが出来ない、分かりあうことができないあの無力感、悔しさやるせなさ。しんど…。ラストシーン、"悲しくも美しい"の真骨頂だ…。すげえぜ…。強烈すぎる。庵野秀明はあれがやりたくてエヴァンゲリオンを作ったのでは。完全に旧劇の元ネタでした。めちゃくちゃデビルマンに情緒かき乱されているので原作漫画読んでみます。

キャスティング、神か???
湯浅監督、ピンポンでの内山昂輝さんの演技を知っていて、ああいうキャラをやるのが定石なのにあえて明を内山昂輝さん、了を村瀬歩さんにするの天才すぎる。めちゃくちゃ合ってた。村瀬歩さん神。どちらも英語が喋れるからだったのかな、この2人を明と了のどちらにするかの決選投票だったらしい。素晴らしすぎる。

人間の業すぎるアニメ、全員見ろ(脅迫)
no6club

no6club