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魍魎の匣のno6clubのレビュー・感想・評価

魍魎の匣(2008年製作のアニメ)
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京極夏彦の談シリーズが昔から大好きで、最近やっと百鬼夜行シリーズに手をつけ始め、原作『魍魎の匣』読み終わったので記念に。

1000ページ越えの作品をたった13話でここまでシンプルにまとめるの控えめに言ってしごできすぎる…。京極夏彦本人も「脚本家泣かせ」って言ってるの笑った。
キャラクター原案がまさかのCLAMP。強いぜ。これは作画のクセなんだろうけど、やっぱ京極堂があんなにガタイいいのは解釈違いだったな笑 榎さんと京極堂の体型逆じゃない?くらい思っちゃった。あと榎さん原作の100倍は大人しくてただのイケメンになってて悔しかった(悔しかった?)
久保のビジュは最高です。想像通りでした。ありがとう。

後半クライマックスの、木場さんと美馬坂の医療行為の範疇や道徳倫理感に対する舌戦が原作で1番強烈だったんですけど、アニメでは全部はなかったですね…あのあたりのセリフがこの作品のテーマというか重きを置いていると勝手に思っていたので…。

木場さんがスクリーンで美波絹子を初めて見たシーン、完全に宇多田ヒカルのOne Last Kissだったじゃん。「私だけのモナリザ」じゃん…。木場さんにとっての永遠の女だね。

乙一の『GOTH』収録の『土』という短編と重なるんですよね久保という男は…
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