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氷菓のno6clubのレビュー・感想・評価

氷菓(2012年製作のアニメ)
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懐かしすぎる。小学生のころ数話だけみてて、思い立って最後まで見てみた。

最高。めちゃくちゃ大好きです。OP『優しさの理由』から引き込まれる。すごく爽やかで伸びやかなんだけど、本編は基本学校内でしか起こらないミステリーでそれが窮屈さというか、学生、思春期特有の息苦しさみたいなのと差になってて、OPをとばすことができなかったです。
作品の内容からして、会話がメインでどうしてもただ絵に起こすとめっちゃくちゃ地味になっちゃうんだけど、キャラクターたちの細かな仕草、演技とか、面白い視点からのカメラワークとか豊富なカット割り、文字や図形で分かりやすく説明する推理シーンとかですごく面白く見られた。特に『クドリャフカの順番』は最高だった。そんなカット割る!?ってなった。オタクの独り言なんですけど、氷菓スタッフで京極夏彦の京極堂シリーズをアニメ化してくれないかしら…とずっと思ってた。

10年も前のアニメでここまでの完成度、きっと円盤の売上も十分にあっただろうし期待の声も多かっただろうに未だに2期はないの…と調べてみたら、監督の武本さん、総作監の西屋さんが京アニ放火事件で亡くなられていたと知り非常にやるせない気持ちになった。もしも犠牲になっていなかったら今頃どんな作品が世に出てたんだろうと考えると本当に悔しい。よくも。
良い作品はなんぼ見たって良いのでこれからも見返すアニメだと思います。折木、好きだぜ…。
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