このレビューはネタバレを含みます
世界観はすごく良かったが、本筋の脚本とバッシュがそこまで好きになれなかった。
荒野とガンマンは当然相性は良いが、さらにSF設定を組み込んだ所がおもしろいところ。バッシュが何十年にもわたって人類を見守ってきたという重い設定も熱いし、ワクワクした。
しかし脚本はそんなに褒められたものではなかった。詰まるところ相反する考えを持った2人の兄弟げんかといった感じなのだけど、本筋は単純なのにバッシュがウジウジしているから長引いたような展開だった。
ラストの決意したバッシュはかっこよかったし、最終話のバトルも素晴らしかったが、そこまでいくまでが長すぎた。こんなにもメソメソな主人公を見せられて正直腹が立った。
どちらかというとウルフウッドのほうが身の丈に合った決断をしている分人間味があって良かったと思う。
ミリィとメリルはどちらもかわいかったのも良かった。てかバッシュ以外のキャラは良かったと思う。
主人公がナヨナヨメソメソではなぁ…。レムの亡霊に取りつかれてるとしか思えなかった。かっこいい回もあったんだけど、いかんせん少なかった。
主人公が優しすぎていまいちハードボイルド感も薄かった。
あと、ガンホーガンズがいったいなんなのかいまいちよくわからなかった。
作画は全体的に粗い。
世界観は壮大で深みがあったのに、人間を殺すか生かすかでの兄弟げんかに終始したのは非常にもったいなかったと思う。