眼鏡の錬金術師

ヴィンランド・サガ シーズン2の眼鏡の錬金術師のネタバレレビュー・内容・結末

3.7

このレビューはネタバレを含みます

1期を見たのが大分前だったが、どんな終わりだったか。なぜか製作会社も変わってるな。でも監督は同じみたいだから安心。

いきなりエイナルという人物の視点から始まる。エイナルは略奪にあい、目の前で村を滅ぼされ、母と妹を殺され、自身は奴隷商人に売り飛ばされる。売買された先でトルフィンと出会う。トルフィンもまた奴隷に身をやつしていた。主人は聡明な人物だが、間に奉公人が搾取しており、労働環境は劣悪だ。
主人の息子オルマル登場。用心棒チームをまとめる蛇も登場。

一方クヌートは王位継承をめぐる戦いに勝ち、イングランド王となる。さらに兄王も弑し、デンマーク王代理となる。

トルフィンらは奉公人のいじめにも耐え、遂に畑を耕すことに成功した。
しかしこのケティルの農場がクヌート王に国の財源として目を付けられることに。農場では1人の奴隷が主を殺して脱走。それはアルネイズの夫だった。脱走してるアルネイズの夫は蛇によって捕獲されるが、夜にアルネイズが逃がす。その際に蛇の部下を殺してしまい、蛇は落とし前をつけるためガルザルを追う。トルフィンとエイナルは策を案じるが、蛇に見つかり戦闘。ガルザルのしぶとさがハンパなく、最後はアルネイズと逃避行。だがその道中で力尽きる。ここの演出はバチバチに切ない。
ケティル帰還するも、王に目をつけられたことによって精神がイカれてしまう。アルネイズをボコボコに。さらに戦争してしまい、ケティルはボロ負け。アルネイズも結局死ぬ。トールギルは王の暗殺を企てるが失敗。命の危険もあったクヌートがトールギルを部下に欲しいと言ったとこがかっこいい。

そしてトルフィンは一人クヌートヘ直談判しに行くことに。ここの100発殴られるとこは震えるほど感動した。トルフィンの人格が飛躍的に成長している。
直談判が成功し、王はケティル農場から手を引くこととなった。トルフィンは故郷に帰還し、エンド。
トルフィンのやり方はもはやガンディーの粋に到達しているかもしれない。

おもしれー。おもしれーけど、長い。農業やってるパートがやたら長いので、これ1クールで凝縮してまとめた方が良かったのではと思った。
最後の方まで戦争が起きないので、ゆったりしてて、20話くらいから一気に凝縮されたおもしろさがやってくる感じ。

まぁ、こういうキャラに頼らない硬派な作品がちゃんとアニメ化されるってのは良いことかもね。