眼鏡の錬金術師

サマータイムレンダの眼鏡の錬金術師のネタバレレビュー・内容・結末

サマータイムレンダ(2022年製作のアニメ)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

幼馴染みの小舟潮が死んだ。その葬式のために2年ぶりに島に帰ってきた慎平。
潮は溺れた子を助けるために死んだらしいが、他殺の可能性も浮上。そして小早川一家が消えた。
影が本人を殺していく?澪の影が現れ、居合わせたやつ皆殺される。そして冒頭に戻る第一話。

7月22日に戻りやり直すがまた死亡。何故かループを使える主人公はそれによって対策を練っていくが…。
3週目で24日のお祭りまで進んだところで影澪に捕まってしまう。そして死んだはずの潮も現れる。対象を殺さなくてもコピーを生み出すことはできる?そこへひづるが助けに来るが、シデやハイネ登場でゲームオーバー。
6話~4週目へ突入。ひづると協力関係を結ぶことに成功した。ひづるは二重人格でめっちゃ強いので影の膂力にも対抗でき、小早川家の影3体を倒すことに成功。
しかし、この時点で家に影潮と影澪が入ってくるというイレギュラーが。何とか影澪を倒す。影潮はとりあえず味方っぽいので生かしてもらう。その影潮の指紋認証で生前の潮のメッセージを聞き、影潮とととに7月18日の潮死亡時を振り返る。
手がかりを得た慎平、影潮、窓は山にある廃病院に当たりを付け、調べることにした。奇妙な像と地下室、そこには赤ん坊の形をした影がたくさん。主要キャラがそれぞれ地下へ潜るが、ひづるたちは倒される。慎平のところには影を連れた朱鷺子が現れ詰む。朱鷺子は影でなく人間として影に味方してるっぽい。どういうことやねん。
そして5週目へ突入。しかしハイネもループしててすぐに作戦失敗。なぜかひづるの過去へ跳ぶ。ハイネはひづると友達だったが、飢えに耐えられず竜之介を食うという事件があった模様。
6週目へ。潮の力で主要キャラに記憶を渡して、体育館で迎え撃つ作戦にするが、すぐにまた死ぬ?
7週目。ついに反撃。朱鷺子がすんなり味方になってるの違和感あるけど、影の攻撃を凌ぎつつ、火攻めで勝つ。窓の父は想像以上のクズだった。宮司の雁切のとこへ。雁切がシデで、シデは影との合の子でクローン人間らしい。シデに影潮を殺され、一気に劣勢に。
8週目はいきなりピンチ。澪とひづるを離されてしまい、両方救えなかったので9週目へ。
9週目は澪を救うことはできたが、ひづるの方に間に合わず、ひづるを失ってしまう。が、竜之介を引き継ぐ。3週目影潮の記憶の断片を持っていることが突如明かされ、とある仕掛けをしつつ、24日の9週目影潮に出会いに行く作戦を取る。そして影潮を獲得した瞬間に自死。
10週目は敵の本拠地で潮有り状態でリスタート。ハイネを倒すが、シデが本性を表す。常夜にて決死のバトルでついにシデも倒す。最後は影潮のスーパーパワーで全部復活元通りの世界線に突入し、ハッピーエンド。なんでもありやな。

何週もするし、細かな設定が多いので全容を理解するのは難しい。なんで慎平って最初からハイネの目持ってるんだっけ?とか、ループするのに潮だけは連れていけるのなんでだっけ?とか、わからないことは多い。

いろんな要素が入ってるが、割りとまとまっている所はすごい。一応最後まで飽きることはなかった。金髪スク水とか、褐色セーラー服とか、巨乳ポニテスーツとか、オタクに全力で媚びたキャラデザも魅力的だったね。
全体的にノベルゲームぽい構成になってて、シュタゲにドッペルゲンガー都市伝説やバトル要素を混ぜたような感じ。タイムリープがゲームで言うところのチェックポイントまで戻るようなシステムになってて、すごく現代人に受けそうな設定を盛りに盛ったという印象だ。

ラスボスシデが理念も何もないただのリセット願望持ちの迷惑なやつだったのは残念だった。ハイネはまぁ他生物だから憎めないな。言わば影と人間の生存競争なわけで、ハイネが人を食うのは我々が家畜を食うのと同じだと考えれば仕方のないこと。あとはどちらが生きるか死ぬかの勝負で、本作では人間が勝ったということなのでしょう。

2クール目のOPが絶望的に合ってなかったな。びっくりした。