ウシュアイア

ソードアート・オンライン アリシゼーションのウシュアイアのレビュー・感想・評価

3.5
続編の『ソードアートオンライン アリシゼーション War of Underworld』と合わせて一続きで、キリトが人工知能によってつくられた剣と魔法の世界を冒険するお話である。

(ややネタバレあり)

アインクラッド編、アルヴヘイム編、ガンゲイル編がそれぞれ1クール分のお話だったのに対し、人工知能の世界の支配者たらんとするラスボス?中ボス?を倒した一応の一区切りのところまでで2クール分なので、テンポが悪いようにも感じなくもない。

これまでのキリトハーレム状態のキャラクター構成の話から、シノンのポジションのユージオという相棒とのHUNTERHUNTERのゴンとキルアのようなエモい絆を軸にしたストーリーなので、これまでの話とはかなり毛色が違う。OP見れば分かるように本編の正規ヒロイン・アリスともしっかりいい感じになっていき、ソードアートオンラインらしくもある。

ただこの作品の良さは、電脳空間と現実の等価性といったメッセージ性であるが、今作は少し弱い。一応、人工知能によって生まれた意識への尊厳に言及しているものの、前半では人工知能によって生まれた意識と本物の意識との区別がつかない中の世界の話にとどまり、外の世界との関連性が見えないまま終わった感がある。

前作の制作から時間を経ての制作だったこともあり、作画もアニメーション、CGも格段によくなっている。

登場人物は限定されているため、一人一人の役が重く、重量級の役者さんが多かった印象。その中でも定番になりつつある坂本真綾さんのラスボスはハマっていた。
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