「いやなお客を帰しちゃえ」お正月。一家そろってのんびり過ごしている野比家に、パパの会社の社長が訪ねてくる。自宅にいるとお客さんが次から次へと年始のあいさつにくるので、逃げてきたのだという。しかも2、3日泊めて欲しいと言い出し、ママも困り顔。さらに、のび太の部屋で昼寝をしたり、のび太とドラえもんにマッサージをしろと言ったり、やりたい放題…。 どうにかして社長を追い帰そうと考えたドラえもんは、聞くと家に帰りたくなる『ゴーホーム・オルゴール』を出すが、社長は布団にしがみついてでも帰ろうとしないため、音を大きくしたところ、ママが実家に帰ると言い出して…!?/「テストにアンキパン」ドラえもんが帰宅すると、のび太がヤカンと枕を持って部屋を走り回っていた。明日、国語と算数のテストが行われることになり、あわてて取り乱しているのだという。 「これからはまじめに勉強するから、今回だけは助けて!」と泣きつかれたドラえもんは仕方なく、暗記したいものにペタッとつけて写して食べるだけで覚えることができる『アンキパン』を取り出す。のび太は大よろこびするが、肝心のノートがメチャクチャで使い物にならない。そこで、みんなのノートを借りに行くことに。ところが、調子に乗ったのび太の身に、大変なことが起きて…!?
「クイズは地球をめぐる」クイズに答えられないとゲンコツで殴るという遊びを考え出したジャイアン。困ったのび太は、ドラえもんにクイズ解答機を出して欲しいと頼むが、ドラえもんは「クイズは自分の頭で考えるのが楽しみなんだ」と、未来のクイズゲームマシン『アクションクイズ』を出す。問題の答えを、未来の道具を使って実際にやってみせ、正解だと金メダルが出るが、答えられないとカミナリが落ちるらしい。 さっそくスタートボタンを押したのび太だったが、一問目からまちがえてしまう。そこで、お助けボタンを押したところ、学校の友だちと一緒に考えていいことになるが…!?/「屋根裏のピーマン畑」お昼、ピーマンの肉詰めをおいしそうに食べるドラえもんとは対照的に、ピーマンがきらいなのび太は、ピーマンだけドラえもんにあげようとして、ママに叱られてしまう。 そんなのび太のピーマンぎらいを克服させようと思ったドラえもんは、自分たちで育ててみようと提案。たった1日でおいしい野菜が収穫できる『日曜農業セット ピーマンバージョン』を使って、屋根裏に畑を作ることに。最初は畑仕事をいやがっていたのび太も、ピーマンの苗が育ってくるにつれ、作業を楽しむようになる。ところが、実がなってくると、やっぱりきらいなものはきらいだと言い出して…!?
「ごきげんポカポカシール」おしくらまんじゅうで、ジャイアンやスネ夫らに押しつぶされ、ひどい目にあったのび太は、「もっと手軽にあたたまる方法はないの?」とドラえもんに泣きつく。 そこでドラえもんが取り出したのが、体に貼ると感情エネルギーを熱に変えることができるという『ごきげんポカポカシール』。さっそく胸に貼ってみたところ、ママからおやつやこづかいをもらった直後、シールはピンク色にかがやき、のび太の体はポカポカに! ところが、0点の答案用紙がママに見つかったとたん、シールは青色に変わり、のび太は寒さのあまりガタガタ震えだして…!?/「ママママバトルざます」またもや学校のテストでひどい点数を取り、ママにきつく叱られたにもかかわらず、昼寝をしようとするのび太。クラスでビリになっても気にしない、あまりの競争心の無さにあきれたドラえもんは、ポケットから小さな肉を取り出す。これは『しゅくテキ』と言い、フライパンでステーキのように焼いて食べると、競争心がわいてくるらしい。 ところが、そのしゅくテキをママが食べてしまう! その直後、買い物に出かけたママは、道で会ったスネ夫のママに挑戦的な態度を取り、スネ夫のママも応戦。2人とも夕ご飯はカレーだと言うと、スーパーに向かって走り出し…!?
「ウルトラミキサー」しずかの家の犬が、隣の家から預かった猫とケンカばかりしていると聞いたドラえもんは、ポケットから、2つのものを合体させて、ひとつの物体にしてしまう『ウルトラミキサー』を出すと、犬と猫を合体させた犬猫を作り出し、しずかに怒られてしまう。 家に帰ったドラえもんとのび太は、パパが買ってきた大きな壺のことでケンカするママたちを見て、壺と風呂ガマを合体させると、次々と家の中のものを合体させ、ママに叱られてしまう。しかたなく外に出た二人だったが、再び調子に乗り、商店街でもいろいろなものを合体させて…!?/「突撃!ハクションバスターズ」学校からの帰り道、体がピンク色になったドラえもんがうわごとを言いながら倒れるところを目撃したのび太たち。あわててかけ寄ると、ドラえもんは高熱を出しており、次第に言動がおかしくなっていく。心配になったのび太がドラミを呼んだところ、ドラえもんは『イキアタリバッタリサイキンメーカー』で、ドラ焼きを増やす菌を作ろうとして変なウイルスを飲んでしまったことがわかる。 ドラミは『ウイルスバキューム』でドラえもんの口からウイルスを吸い取ろうとするが、うまくいかない。そこで、のび太たちは小さくなってドラえもんの体内に入ることに…!
「鬼は外ビーンズ」節分の日、スネ夫がのび太に泣きついてきた。家で歌の練習をすると母親に怒られるというジャイアンに、「練習を続けたほうがいい」と心にもないことを言ったところ、これから毎日スネ夫の部屋で練習すると宣言されてしまったらしい。 同情したのび太がドラえもんにひみつ道具を出してもらおうとすると、ネズミが出現! あわてたドラえもんが「鬼は外!」と叫びながら豆のようなものを投げつけたところ、ネズミが消えてしまう。これは『鬼は外ビーンズ』という道具で、中のものを外へ瞬間移動させることができるらしい。二人は、これをジャイアンに投げつければいいと考え…!?/「しずかちゃんさようなら」のび太が突然、しずかとわかれると言い出した。ドラえもんが理由を聞くと、学校で先生に「このままでは、ろくな大人になれない」と叱られ、たしかにこんな自分と結婚したら、しずかが不幸になってしまうと考えたからだという。とはいえ、学校でしずかの顔を見てしまったら、決意がゆらぐため、アメリカに留学するとか宇宙旅行して暮らすしかないと言い出し、ママに激怒されてしまう。 そこでのび太は、これまでのしずかとのつながりを全部断ち切るため、借りていた本を返しに行くことに。しずかのママに本を渡すと、「さよならと伝えて下さい」と告げて…!?
「ジャイアンシチュー」ジャイアンが突然、新しい趣味を持つことにした!と宣言。なんと、料理の研究だという。歌って踊れて料理もできる、マルチなスターになるというのだ。 さっそく手料理をごちそうするから家に来いと誘われてしまったのび太たちは、以前ジャイアンが作ったお弁当の味を思い出し、恐怖で真っ青に。せめてお腹を空かせていくしかないと考えたのび太だったが、せっかくお昼ご飯を作ったんだから、ちゃんと食べなさいとママに叱られ、困ってしまう。そんなのび太に、ドラえもんはどんな料理でもおいしくなるという『スーパーグルメスパイス』を出すが…!?/「開店!動物くんれん屋」しずかが飼っている手乗りインコがうらやましくなったのび太は、手乗りニワトリを育てようと思いつき、ニワトリの卵を抱えて昼間から布団にもぐり、ママに怒られてしまう。卵からかえしてヒナから育てれば手乗りになると思ったというのび太に、ドラえもんは大笑いしながらも、『桃太郎印のきびだんご』を出す。このだんごを食べさせると、どんな動物でも言うことを聞くようになるのだ。 さっそくスズメやハトにだんごを食べさせ、よろこぶのび太。さらに、「どんな動物でも命令通り動かせます」というチラシを作り、“くんれん屋”をはじめると言い出して…!?
「あったか〜い雪合戦」外は寒いからと、あたたかい部屋の中でゴロゴロしてばかりののび太。雪でも降れば外で遊ぶのに…というのび太の言葉を聞いたドラえもんは、未来の小学生の教材で、雨や風、雪などを手軽に実験できる『気象シート』を取り出す。 『ビッグライト』で、気象シートを庭いっぱいに広げ、雪を降らせるドラえもん。大よろこびで雪だるまを作りだすのび太だったが、手が冷たくてダメだと、結局部屋に戻ってしまう。そこでドラえもんは、いろんな雪を作ることができる『雪アダプター』で、あたたかい雪を降らせるが…!?/「スネ夫が剛田商店でアルバイト」町内に、有名デザイナー“ヒカル・コシダ”の事務所があると知ったスネ夫は、大こうふん!「ここで働かせてください」と乗り込むが、「大人になったらいらっしゃい」と弟子につまみ出されてしまう。くやしがるスネ夫に頼まれて、ドラえもんが取り出したのは、『お仕事マップ』。地図の中から、自分が働いてみたい場所を選んでピンを刺すと、そこで仕事の体験ができるひみつ道具だという。 さっそく、ヒカル・コシダ事務所に狙いを定めるスネ夫だったが、のび太に肩をたたかれた拍子によろけ、なんと“剛田商店”つまりジャイアンの家にピンを刺してしまい…!?
「テレビ局をはじめたよ」子ども向け音楽番組に出演したスネ夫にじまんされたのび太は、自分も出たいとドラえもんに頼むが、ドラえもんは妹のドラミとケンカの真っ最中で、「そんなことはドラミに頼めばいいだろう」と怒って出て行ってしまう。 のび太の頼みを聞いたドラミは、ポケットからアンテナのような道具『インスタントテレビ局』を出す。このアンテナをつけると、家のテレビがカメラと放送局になり、近所に流すことができるという。のび太のもとには、テレビに出たいという希望者が集まり、のび太とドラミは「のび太放送局」をスタート! 面白い番組を作ろうと意気込むが…!?/「あいつを固めちゃえ」玄関に投げ込まれていたジャイアンリサイタルのビラに気づいたのび太は、思わず外に放り出してしまう。その後、部屋に入ると、机の上に古いカメラが置いてあった。外からしずかの声がするのに気づいたのび太が、そのカメラでしずかを撮ろうとしたところ、その瞬間、しずかが動かなくなってしまったからビックリ! 帰ってきたドラえもんによると、これは『瞬間固定カメラ』という道具で、ある瞬間の動きをそのまま止めてしまうのだという。のび太は、しずかが手に持っていたリサイタルのビラを別のチラシと交換してから、しずかを元に戻すが…!?
古代の遺物を集めた博物館を見学したのび太たち。旧石器時代のネックレスを見て、「どんなロマンがあったのかしら…」と思いをはせるしずかをよろこばせようと、のび太は旧石器時代に連れて行ってあげると約束する。ところが、その話を聞いたドラえもんは、大反対! あの時代にはキケンな動物が多く、なによりタイムマシンがこしょう中だったのだ。 しかし、のび太はドラえもんの注意などまったく聞かず、匂いをかぐとどんなことでも忘れてしまう『わすれろ草』を使って、ドラえもんを追い払ってしまう。 そして、のび太としずかが旧石器時代へと出発しようとしたそのとき、アクシデントが起きる! のび太がクツを取りに戻ったすきに、タイムマシンがしずかだけを乗せて超空間に消えてしまったのだ! しかも、しずかはタイムマシンが動き出した拍子に頭を打って、気を失ってしまう…。 のび太、ドラえもん、ジャイアン、スネ夫の4人は、『タイムベルト』と『タイムセンサー』を使い、タイムマシンの波動を探りながら、しずかの行方を追うが…!?
「あなたにつくしん坊」飛んできたサッカーボールからしずかを守ろうとして、出木杉が足をくじいてしまった。のび太もボールに足を取られて転び、たんこぶを作ったのだが、しずかをはじめとする女の子たちは、出木杉だけを保健室に連れて行く。 出木杉がうらやましくてたまらず、ドラえもんに泣きつくのび太。ドラえもんは仕方なく、1時間の間だけなんでも尽くしたくなってしまうという『つくしん坊』というひみつ道具を取り出す。さっそくしずかに尽くしてもらおうと出かけるのび太。ところが、ジャイアンとスネ夫にいたずらをされた拍子に、つくしん坊のスイッチを押してしまい…!?/「おそだアメ」のび太が帰宅すると、部屋にはドラえもんの姿はなく、なぜかドラえもんの声だけが聞こえてきたからビックリ。その声によると、この声は30分前にしゃべったもので、ドラえもんは今みんなと空き地に集まって会議を開いているという。 その後、ヨレヨレになったドラえもんが帰って来た。ジャイアンがリサイタルを開くことになったというので、みんなで集まり、それを止めさせる方法を相談していたところ、ちょうど通りかかったジャイアンに聞かれ、みんなボコボコにされてしまったのだという。どうにかしてリサイタルを止めさせなくては…。のび太が思いついた名案とは…!?
「わらってくらそう」ある朝、「ゲラゲラ笑いたいから、おもしろい話を聞かせて」と頼んできたのび太に、ドラえもんは『ゲラゲライヤホン』というひみつ道具を取り出した。これを耳にはめると、何を聞いても笑い話に聞こえるという。さっそく耳にはめたところ、何を言われてもおかしな話に聞こえ、のび太は身をよじって大笑いしはじめる。 ところが、学校に着いてそろそろ外そうとした途端、イヤホンがすっぽり耳にハマってしまい、抜くことができなくなってしまう! しかも、今日は授業参観。ママが教室の後ろで見守る中、のび太は必死に笑いをこらえるが…!?/「のび太の息子が家出した」テストは0点、勉強もせずにテレビを見たり、昼寝してばかりののび太は、パパから「いまのままじゃ、ろくな大人にはなれんぞ」とお説教されてしまう。ショックを受けたのび太が家出を決意したそのとき、机の引き出しから、未来ののび太の息子・ノビスケが姿を現したからビックリ! ノビスケは、パパである未来ののび太とケンカし、家出をしてきたのだという。未来ののび太から「このままじゃろくな大人になれん!」と言われたというノビスケの話に、苦笑いのドラえもん。のび太は帰るように言うが、ノビスケはしばらくいると言って聞かず…!?
「おいしい温泉に入ろう!」ママから「おやつを食べる前に風呂に入るように」と怒られたものの、どうしてもおやつを先に食べたいのび太のために、ドラえもんはライオンの顔のような『温泉ジャグジー』を取り出す。試しにこの道具にチョコを入れたところ、ライオンの口からチョコレートがあふれ出し、チョコ風呂ができあがったからビックリ! この風呂は飲んでおいしいだけでなく、温泉成分も入っているため、体もポカポカになるという。甘くて温かい風呂に入って、大よろこびののび太は、しずかにもジャグジーを貸そうと思いつき、ドラえもんにナイショで持ち出すが…!?/「宝さがしごっこセット」少年が宝を見つけるぼうけんマンガを読み、感動したのび太は、自分も宝さがしをしたいと言い出す。それを聞いたドラえもんが取り出したのは、宝さがしを楽しむことができる『宝さがしごっこセット』。ところが、セットに入っている宝石がニセモノだとやる気が出ないと、のび太はママのネックレスも宝箱に入れてしまう! さっそく宝箱を飛ばしたところ、かくし場所のヒントが戻ってくる。頭を悩ませて、ヒントを解いた二人が、『どこでもドア』でかくし場所と思われる場所に向かうと、なぜか一人のおじさんが、のび太たちと同じものを探していて…!?
公園で、大人たちがタイムカプセルを掘り出してよろこんでいるのを見かけたのび太たちは、自分たちも宝物を持ちよって、タイムカプセルをうめようともり上がる。 宝物を入れる容器をさがすことになったのび太は、ドラえもんが留守なのをよいことに、部屋のすみに転がっていたカプセルのような入れ物を持ち出してしまう。そして、その中にみんなが持って来た宝物を入れ、公園の木の根元を掘ってうめたそのとき、ドラえもんが大あわてで走ってきた。 実は、のび太が勝手に持ち出したカプセルは、『百年カプセル』というひみつ道具で、スイッチを赤に回せば100年過去に、青に回せば100年未来に行ってしまうのだという。 何も知らずにスイッチを赤に回していたのび太は、大あわて。急いで地面を掘るが、カプセルはすでに消えていた! のび太とドラえもんは、タイムマシンで100年前へ…! その後、百年カプセルは届け先を指定して送ることができると聞いたのび太は、100年後の生まれたばかりのドラえもんにプレゼントを送るが、それを聞いたドラえもんは、「未来が変わってしまう」とあわて出して…!?
「人よけゴールデンウィーク」ゴールデンウィークにパパと箱毛山に遊びに行くことになり、みんなにじまんするのび太。ところが、先週、箱毛山に行ったジャイアンから、観光客でいっぱいだったと聞いたパパは、すっかり行く気をなくしてしまう。 おちこむのび太を見かねたドラえもんは、『人よけジャイロ』を取り出す。これを地図の上で作動させておくと、ジャイロが示した場所には、だれもよりつかなくなるというのだ。 それを聞いたのび太は、大よろこびで人よけジャイロを箱毛山にセットし、ジャイロの影響を受けなくなるバッジをむねにつけ、しずかをさそって箱毛山へと向かうが…!?/「アパートの木」近所に引っこしてきたいとこの大学生・五郎が、気楽なひとりぐらしを楽しんでいるのを見たのび太は、自分もひとりぐらしをしたいと言い出すが、もちろんパパにもママにも反対されてしまう。 どうしてもあきらめられないというのび太のために、ドラえもんが取り出したのは、『アパートごっこの木』。これを地面にうめたところ、たった10分で、地面の中に空洞の部屋がいくつもできたからビックリ! さっそくしずかたちもさそったところ、みんな大よろこび。それぞれ、自分ひとりの時間をまんきつするが…!?
「ニセ宇宙人」ジャイアンとスネ夫に、ニセモノの円盤写真を見せられ、宇宙人と話をしたというウソをすっかり信じたのび太は、その夜、空き地に見に行くことに。ドラえもんが先に帰る中、朝まで外にいたのび太は、カゼをひいてしまう。 のび太がウソをつかれたことに怒ったドラえもんは、未来の子どもたちが遊ぶ円盤のおもちゃ『組み立て円盤セット』と、『ラジコン宇宙人』を使って、ジャイアンたちをおどろかせようと考える。夕方、またもやニセモノの写真を撮ろうとしていたジャイアンたちの前に、大きな円盤と、タコの様な宇宙人が現れた! 二人はあわてて逃げようとするが…!?/「ドロン葉」タヌキが人間を化かす昔話を読み、大笑いするのび太に、ドラえもんは1枚の葉っぱを取り出して見せる。これは『ドロン葉』といい、タヌキには特別な念力を出して人間に幻を見せる力があるのでは…と考えた未来の学者が、実験のために作ったもので、頭に乗せるだけで念力が出るというのだ。タヌキの脳にあわせて作ってあるので、人間には使えないため、タヌキと同じ科目の犬で試そうと思い立つ。 のび太たちは、しずかの家の裏の家で飼われている、ベソという犬で実験することに。ベソは飼い主の中学生・キョーボーによくいじめられているかわいそうなイヌで…。
「日食を見よう」明日は、待ちに待った金環日食(きんかんにっしょく)。日本各地の広い範囲で日食が見られることは、なかなかないと聞いたのび太は、てるてる坊主をたくさん作って眠りにつく。 ところが、当日は曇り空。のび太に「何とかしてよ~」と泣きつかれたドラえもんは、『強力うちわ風神』を使って、雲の上から日食を見ようと考える。ところが、空を飛んでいるところをジャイアンたちに見つかり、「自分たちだけずるいぞ!」と石を投げつけられ、落下してしまう! そこで今度は、『クモノイトン』を使って、雲の上までのぼっていくことにするが…!?/「まんが家ジャイ子先生」雑誌に自分の文章や絵をのせることができる『すりこみ製本機』で、自分が描いたまんがを人気コミックにのせたのび太は、ジャイアンたちをおどろかせるつもりが、ウソつきとせめられ、ボコボコにされてしまう。 その後、ドラえもんからワケを聞いたジャイアンは、ジャイ子の描いたまんがを雑誌にのせてやってほしいと頭を下げる。クリスチーネ剛田のペンネームでまんがを描いているジャイ子だが、新人賞に応募しても落選続きで、かなり落ち込んでいるらしい。さっそくのび太たちは、ジャイ子が描きためていた原稿を、人気少女まんが雑誌にのせるが…!?
「あの道この道楽な道」毎朝ねぼうしてママにしかられ、学校では宿題を忘れて先生にしかられ、遊びに行けばジャイアンに殴られ…そんな毎日のくり返しがイヤになったと落ち込むのび太。たまには違う生活を体験したいというのび太のために、ドラえもんは『クロス・スイッチ』という道具を出す。二人の人間の間で、このスイッチを押すと、その後の二人の人生のコースが入れ替わるというのだ。 スイッチを手に登校したのび太はまたもや遅刻してしまう。そこで、怒る先生に向けてスイッチを押したところ、先生自ら廊下に立ち、のび太はみんなから先生と呼ばれて…!?/「ポケットの中のしずかちゃん」しずかの誕生日。ドラえもんと半分ずつ出し合った500円を手に、プレゼントを買いに出かけたのび太は、小さな女の子がしずかにプレゼントを渡しているのを見かける。 しずかの家の近所に住むその少女・チカからのプレゼントが、彼女が大切にしている人形の服だと知ったのび太は、これから開かれる誕生日パーティーで、しずかがその服を着たらいいのでは…とひらめく! ちょうど、太ってスカートをはくことができないママのために、ドラえもんが出した『ピッタリフィットカメラ』を見たのび太は、カメラを手にしずかのもとへ急ぐが…!?
「ジャイ子の漫画にお邪魔します」ジャイアンの家の前を通ったのび太たちは、家の屋根にのぼってジャイ子の部屋をのぞいているジャイアンを見かける。ジャイ子がコンテストにおうぼするまんが作品を見たいのだが、まったく見せてくれないというのだ。妹を心配するジャイアンから「ジャイ子の描いたまんがをこっそりのぞいて、アドバイスしてやってくれ」とたのまれたのび太とドラえもんは、ジャイ子の部屋に忍び込み、作品をさがすことに。 すると、箱にしまってある2作品が見つかった。ところが、のりづけされていて、中を見ることができない。そこで3人は、『絵本入りこみぐつ』でまんがの中に入ることに…!?/「お天気ボックス」しずかやジャイアン、スネ夫たちとハイキングに行く約束をしたのび太。ところがその前日、明日は天気予報で雨だから中止にしようという話が出る。しかし、ママから明日は晴れだと聞いたのび太は、必ず晴れると断言。スネ夫と晴れか雨かでゲンコツ30発を賭けることに…。 ところが、おじいちゃんに雲の見方を教えてもらったから必ず晴れだと言っていたママの意見があやふやになってきたから大変!のび太に泣きつかれたドラえもんは、カードを入れるだけでどんな天気でも作ることができる『お天気ボックス』を出すが、晴れのカードがなくなってしまい…!?
「キャンディーなめて歌手になろう」のび太が帰宅すると、ドラえもんが“声紋(せいもん)”という声の特ちょうをとらえてキャンディーを作る『声紋キャンディー製造機(せいぞうき)』を使って、さまざまな声を集めていた。そのキャンディーをなめると、なんとその声の主と同じ声になれるのだという。 ドラえもんが昼寝している間に、こっそりキャンディー製造機を持ち出したのび太は、道で会ったスネ夫から、ジャイアンバースデーライブのチケットをむりやり渡される。さらに、大張り切りのジャイアンからも、何枚もチケットを渡され、ドラえもんやしずかたちとライブに行くことに…!?/「もどりライト」またもやテストで0点を取り、ジャイアンとスネ夫から「紙のむだづかい」「きられた木がかわいそう」とからかわれるのび太。しかも、紙の原料が木であることを知らず、ますますバカにされてしまう。 話を聞いたドラえもんは、光を当てると元に戻る『もどりライト』を使って、紙がどうやってできるかをのび太に説明する。さらに、ガラスやタタミ、ドラ焼きなど、家にあるものに次々とライトの光を当てて、原材料を調べるのび太たち。なかなか帰らない来客に迷惑しているママを見た二人は、お客さんに出したお酒やおつまみにも光を当てるが…!?
「チャンスメーカー」「もっとしげき的な毎日にならないかなぁ」とため息をつくのび太のために、ドラえもんは、さまざまな難題にチャレンジし、成功すると賞品がもらえるひみつ道具『チャンスメーカー』を取り出す。さっそく「おやつを増やしたい!」と言ってみたところ、チャンスメーカーが反応し、「けん玉を一回で成功させたら、どら焼きは2倍に。でも、失敗すればゼロ」というチャレンジを持ちかける。 見事成功したドラえもんは、どら焼きが2倍になり、大よろこび。続いてのび太も、「30秒間、玉乗りできれば、マンガ本が5倍になる」というチャレンジに挑戦するが…!?/「しあわせは歩いていこう!」またもやテストで0点を取ったのび太は、先生から、放課後家に行くと言われ、しずかの家に寄ることに。ところが、しずかが85点でママに叱られ、泣いているのを見て、ますます落ち込んでしまう。 おやつにもマンガの最新刊にも見向きもしないほど落ち込んでいるのび太を見かねたドラえもんは、『ハッピープロムナード』というじゅうたんのようなひみつ道具を取り出す。これの上を歩くと一歩進むごとにゆかいになるのだと言われ、さっそく試したのび太は、すっかり元気になるが…!?
「そっクリようかん」しずかが人気俳優オダ・リョーマのファンだと聞いたのび太から、「オダ・リョーマになれる道具を出して」と頼まれたドラえもんは、『どこでもドア』で彼の楽屋に押しかけると、『そっクリようかん製造機』を取り出し、オダ・リョーマに手を乗せてもらう。すると、彼のDNAを分析してできた栗ようかんが出てきた。のび太がこれを食べたところ、顔や体がオダ・リョーマそっくりになったからビックリ! のび太は大よろこびで、かっこよく変身した自分の姿をしずかに見せに行くが、女の子たちに追いかけられて大混乱!しずかの家に着いたときには効果が消えてしまい…!?/「忘れ物おくりとどけ機」めずらしく、宿題をぜんぶやり、ちこくもせずに登校したのび太だったが、せっかくやった宿題を忘れてしまう…。困ったのび太がカバンを探っていると、さっきまで無かったはずの宿題が出てきた!ドラえもんが、『忘れ物おくりとどけ機』を使って助けてくれたのだ。それを知ったのび太は、この道具を使って、しずかに借りていた本を返そうと考える。 さっそくモニターを付けたところ、しずかの家にジャイアンとスネ夫が遊びに来ており、しずかに手品を見せていた。その様子を見たのび太は、自分も『忘れ物おくりとどけ機』を使って、もっとすごい手品を見せようと思いつき…!?
「参上!ムシムシヒーロー!!」七夕の短冊に「スーパーヒーローになりたい」という願い事を書いて、真剣に祈っているのび太を見たドラえもんは、『ムシムシヒーローベルト』という道具を出してあげる。これを使うと、虫たちが持っている特別な能力を身に着けることができるらしい。ためしにドラえもんがベルトをはめて、ベルトにクモを入れると、クモのヒーロー“クモマン”に変身! 自由自在に糸を出したり、壁をスイスイと登りはじめる。ただし、ベルトの効き目はわずか3分。 さっそく、ベルトを手に外に出たのび太は、木の枝に風船をひっかけて泣いている女の子を見かけ、蚊のヒーロー“カマン”に変身するが…!?/「いっすんぼうし」ドラえもんとお金を出し合い、アイスを買いに行ったのび太。ところが、せっかく買ったアイスをジャイアンに取られてしまう。怒ったドラえもんは、ジャイアンをこらしめるため、『いっすんぼうし』という道具を取り出す。ためしに、この道具をのび太の頭に被せたところ、たちまちのび太の体が小さくなったからビックリ! これを使ってジャイアンを小さくすれば、やっつけられるというドラえもん。さっそく、いっすんぼうしを手にジャイアンを探しに行くのび太だったが、道で見かけたしずかをおどろかせようと、またもや自分が小さくなり…!?
「のび太の部屋は進入禁止」帰宅したのび太は、家の中に殺気がただよっていることを感じ、タケコプターを使って窓から2階の自分の部屋に入る。ドラえもんによると、部屋にこっそり隠しておいた0点の答案用紙をママが発見し、怒っているらしい。 「この部屋をママから守って!」というのび太のために、しかたなく『ルームガードセット』を取り出すドラえもん。これを取り付けると、あらかじめ登録しておいた合言葉を30秒以内に言わない相手には、電撃銃が発射されるという。その直後、2階で物音がすることに気づいたママが階段を上がって来るが…!?/「あんしん!ジャイアン保険」毎日コツコツとお金を貯め、ようやくマンガの最新刊を買ったのび太。ところが、待ちかまえていたジャイアンに取り上げられてしまう。 落ち込んだまま帰宅したのび太は、部屋にあったドラえもんのどら焼きを食べてしまうが、戻ってきたドラえもんは一瞬怒ったものの、すぐに態度を変え、何でも保険屋を呼び出す。すると、窓から保険ロボットがやってきて、山盛りのどら焼きを出してくれる。ドラえもんは、どら焼きを毎日一口ずつ保険としてかけていたのだ。話を聞いたのび太は、ジャイアン保険を思いつくが…!?
「決戦!ジャイアンvsオバケ軍団」ジャイアンにナイショで、裏山にある小屋を自分たちだけのヒミツ基地に改造したドラえもん、のび太、しずか、スネ夫の4人。明後日の花火大会も、この基地で見ようと約束していたのだが、ジャイアンがこの基地の存在に気づき、無理やり自分のものにしてしまう。 なんとかしてジャイアンを追い出したいのび太たちは、オバケを出しておどかそうと計画。10分間だけオバケに変身できるひみつ道具『ゆうレイ』を使うことに。カッパや雪女、のっぺらぼうなどのオバケに化け、基地に居座るジャイアンのもとへと乗り込むが…!?/「世界記ロック」テレビのスポーツ中継を夢中になって見ていたのび太は、しずかと約束していたことを思い出し、約束の時間まであと10分しかないと大あわて。そんなのび太を見たドラえもんは、『世界記ロック』という岩のようなひみつ道具を取り出す。これを背負うと、いろいろな競技の世界記録を味わうことができるのだという。 さっそく世界記ロックを背負って100m競争を設定したところ、足のおそいのび太が、風のように走ることができたからビックリ! 続いて、400m競争でしずかの家の近くまで走ったのび太だったが、いつもの道が工事中で…!?
「出撃!潜水艦のび太号」のび太がカゼをひいているのを知りながら、わざと別荘への旅行の誘いにやって来たスネ夫。行くことのできないのび太に、別荘でおいしいアワビのステーキを味わうことをじまんして帰っていく。 くやしくてたまらないのび太に泣きつかれたドラえもんは、部屋の中からラジコンの潜水艦を操縦(そうじゅう)でき、部屋にいながらにして川や海の旅が楽しめる『ラジコン潜水艦セット』を取り出す。さっそく、これを近所の川に浮かべた二人は、部屋から潜水艦を操り、スネ夫の別荘近くの海を目指すが…!?/「楽しいお仕事さがし」先生から将来どんな仕事をしたいかと聞かれ、みんながそれぞれの夢を語る中、一人だけ特に予定がないと発言して笑われてしまったのび太は、突然、先生になろうと思いつく。話を聞いたドラえもんは、腕にはめるだけでなりたい仕事に就くことができる『職業テスト腕章(わんしょう)』を取り出し、試しに先生をやってみたらと提案。 翌朝、腕章をはめて黒板の前に立ち、授業を始めたのび太は、簡単に数式が解けたことに感動。この腕章をしていると、その職業に就くための能力も身につくのだ。ところが、すぐに教えることに飽きてしまい…!?
「ユーレイ暮らしはやめられない」やりたい放題のジャイアンにガマンのならないのび太は、「今にボクが年を取って死んだら化けて出てやる!」と言い出す。それを聞いたドラえもんは、「死なずに化けて出る方法もある」と言い、『うらめしドロップ』を差し出す。このドロップをなめて寝ると、魂が抜けだして一時的にユーレイになることができるらしい。 その夜、寝る前にドロップをなめてみたところ、のび太の口から魂が抜け出し、本当にユーレイになることができたからビックリ! ジャイアンの部屋に忍び込んだユーレイのび太は、さっそくジャイアンをおどろかそうとするが…!?/「出さない手紙の返事をもらう方法」ママが友だちから手紙の返事が来ないと落ち込んでいるのを見たパパは、その手紙を速達で出すよう頼まれたことを思い出し、大あわて! 困ったパパに相談されたドラえもんは、『返事先どりポスト』を取り出す。このポストに手紙を入れると、実際に手紙を出す前に返事がもらえるというのだ。早速、ママの手紙を先取りポストに入れ、その返事をママに渡したのび太は、ポストを手に外に出かける。 のび太からポストの説明を聞いたしずかはあこがれの歌手にファンレターを、スネ夫はジャイアンへの苦情を、ジャイアンは有名プロダクションにデモテープを送るが…!?
「走れ!流しそうめん」パパが会社の景品でもらった流しそうめんセットが野比家に届き、大よろこびするのび太。さっそく、しずかを誘って流しそうめんを楽しもうと張り切るが、スネ夫に骨川家の庭に設置されたゴージャスな流しそうめんセットをじまんされ、すっかり落ち込んでしまう。 そんなのび太を気の毒に思ったドラえもんは、ジェットコースターのように宙をくねってそうめんが流れてくる『スーパー流しそうめん』を取り出す。二人はしずかにもこの流しそうめんを味わわせてあげようとするが、流したはずのそうめんが流れてこないというハプニングが起きて…!?/「10分おくれのエスパー」ジャイアンに逆らえず、心にもないことを言ってしまったのび太は、正義のための力が欲しいと言い出す。それを聞いたドラえもんは、長い訓練が必要なため、のび太には使いこなせないと前置きしながら『E・S・P(エスパー)訓練ボックス』を取り出した。正義のためなら頑張るというのび太に、ドラえもんは、念力、透視、瞬間移動という3つの超能力を育てることができるものの、一人前になるためには、毎日三時間ずつ訓練して3年かかると説明する。 ブツブツ言いながらも、訓練を始めるのび太。すると、10分遅れで念力が届くようになり…!?
「ジケン爆弾」のび太が夏休みの宿題で書いた内容のない日記を見て、あきれ返るドラえもん。だが、のび太は「書くことがない。ドキドキすることがあれば、日記が書けるのに…」と反論する。 そこでドラえもんは、未来に起きる事件を教えてくれる『ジケン爆弾(ばくだん)』を取り出す。この爆弾には、赤と青のコードがついていて、正しい方をハサミで切れば事件をさけることができ、間違ったコードを切ると爆弾が爆発して予告どおり事件が起きる…という仕組みになっているという。 爆弾を手にしたのび太がボタンを押したところ、「30秒後、あなたはママに怒られます」と予告されて…!?/「大冒険ゲームブック」のび太が帰宅すると、部屋の真ん中に巨大な本が置いてあり、中からドラえもんの歓声が聞こえてくる。さらに、裏表紙が開いてドラえもんが出てきたからビックリ! ドラえもんによると、これは『ゲームブック』で、自分の大切な物を秘宝として最終ページに入れ、その秘宝を取り返すために、プレーヤーは1ページ目から本の中に入り、さまざまな冒険をするのだという。さっそくしずかを誘うのび太だったが、出木杉も呼ぼうと言われ、ふくざつな気持ちに。 ドラえもんの提案で、しずかを秘宝にしてゲームに参加することにしたのび太と出木杉。はたして、その結果は…!?
9月3日の朝。今日は始業式だというのに、のび太は夏休みの宿題が終わっておらず、大あわて。ドラえもんは「早くやるように言ったのに!」と怒るが、のび太はまったく耳を貸さず、何か思いついた様子で押入れを開けると、ドラえもんの『スペアポケット』から、ひみつ道具の『もしもボックス』を勝手に取り出し、「もしも…誰も叱っちゃいけない世界だったら」と告げる。なんとのび太は、世の中を“叱ってはいけない世界”に変えてしまったのだ! 宿題をやらなくても、苦手なおかずを残しても怒られない世界に、のび太は大よろこび。そんなのび太の姿にあきれながらも、ドラえもんは同窓会に出席するため、タイムマシンで未来へと戻る。9月3日はドラえもんがロボット工場で生まれた誕生日でもあるのだ。 ところが、未来に到着したドラえもんはビックリ! 22世紀でも“叱ってはいけない世界”が続いており、法律で叱ることが禁止されていたからだ。しかも、ひょんなことから子どもたちを叱ったドラえもんは憲兵に連行され、ロボット収容所“アリガトデス”にとらえられてしまう…!?
「空とぶさかな」庭の池で飼っているニシキゴイをスネ夫にじまんされたのび太は、自分もスネ夫みたいに魚を飼ったり、芸を教えたりしてみたい…とため息をつく。それを聞いたドラえもんは、「飼う魚を探しに行こう!」と、のび太を海に連れ出した。そして、海の上で四次元ポケットから『ペット用魚エサ』の袋を取り出すと、のび太にエサを強くにぎってから海に投げるようにと言う。 のび太が言われたとおりにすると、海の中からさまざまな魚が飛び出し、のび太に向かってきたからビックリ! しかも魚たちは、なぜかのび太になついてきて…!?/「ひい木でひいき」大人の前で調子がいいことばかり言って、えこひいきをされるスネ夫に、腹が立ってしかたのないのび太とジャイアン。話を聞いたドラえもんは、ポケットから木の形をしたバッジのようなものを取り出す。これは『ひい木』と言い、付けた人は周りの人からえこひいきされるようになるというのだ。 さっそくひい木を付けて、ジャイアンと出かけたのび太は、スネ夫をサッカーに誘う。すると、のび太の蹴ったボールが神成さんの家に飛んでいき、神成さんの顔面にぶつかってしまった! あわてたスネ夫は、犯人はのび太だというが、神成さんはスネ夫に怒り出して…!?
「おおかみ男クリーム」課題の作文で、オオカミ男より怒ったママの顔がこわいと書き、ママから大目玉を食らったのび太。その様子を見たドラえもんは、四次元ポケットから『おおかみ男クリーム』を取り出す。このクリームを顔に塗り、丸いものを見ると、なんとオオカミ男に変身してしまうというのだ。これで、ママとどちらが怖いか、試してみようというドラえもん。 ところが、目を離したすきに、ママがクリームを顔に塗ってしまった! しかもママは、これから昔の友だちに会いにいくという。ドラえもんはママが外で丸いものを見ないよう、ついていくことにするが…!?/「人間用タイムスイッチ」見たいテレビ番組を見るのも忘れ、しずかと遊ぶ約束も忘れ、パパから頼まれた記念コインを買うことまで忘れてしまい、落ち込むのび太。そんなのび太のために、ドラえもんは四次元ポケットから『人間用タイムスイッチ』を取り出す。このタイムスイッチに、何時に何をするかを吹き込み、腕に付けると、いやでもその通りに動くようになるというのだ。 さっそく明日の予定を吹き込み、安心して眠りにつくのび太。ところが深夜2時、勝手に体が起き上がり、机に向かったところで目を覚ましたのび太は大あわて。どうやら午前と午後をまちがえて吹き込んでしまったようで…!?
「のび太がキュウリで一等賞?」くじ引きで運動会のクラス代表リレーのアンカーにえらばれてしまい、ジャイアンから「ビリになったらぶっ飛ばす!」とおどかされたのび太は、足を速くするひみつ道具を出してほしいと、ドラえもんに泣きつく。 ただ足が速くなる道具を出してものび太のためにはならないと思ったドラえもんは、『ムリヤリトレパン』を取り出す。さっそくのび太がトレパンをはいてみると、走らずにはいられない出来事が次々と起こり、むりやり走り続けることに。さらに、『リフトストック』『強い石』など、さまざまなひみつ道具で、のび太の特訓をバックアップするが…!?/「つづきスプレー」宿題の絵を描きに行くというみんなと会ったのび太は、しずかに一緒に行こうと誘われたものの断ってしまう。理由をたずねるドラえもんに、絵が下手だからと答えるのび太。 やってみないとわからないとはげまされたのび太は、プラモデルの船をスケッチしてみるが、その下手っぷりにドラえもんも思わず大笑い。上手に描けるようにして欲しいと頼まれたドラえもんは、まず船の先っぽを書くように言うと、ポケットから『つづきスプレー』を取り出し、のび太が描いた絵に吹きかける。すると、先っぼだけだった船が次第に姿を現し、最後にはなんとリアルな船の絵になり…!?
「奇跡のデュエット!ジャイ&スネ」キツネになった自分とゴリラになったジャイアンが動物たちの歌合戦に出場し、デュエット曲を歌って優勝する夢を見たスネ夫。翌日、のび太たちに夢の話を打ち明け、「正夢になったらどうしよう」とおびえていると、そこへ現れたジャイアンが、「だれか、オレとデュエットを組もうぜ!」と持ちかけてきたからビックリ! カラオケ大会に参加するはずだった両親の代わりに、自分が参加することにしたというのだ。 夢の話を聞いたジャイアンは、「優勝なんて縁起がいい!」と、スネ夫とコンビを組むことを強引に決定。夢の中で見たデュエット曲を思い出すよう、スネ夫にせまるが…!?/「しあわせトランプの恐怖」ピカピカの真新しいトランプを見つけたのび太は、「こんなカードでしずかちゃんとババヌキしたら楽しいだろうな」と考える。すると、しずかが部屋を訪ねてきたからビックリ! のび太が落とした100円を届けに来てくれたのだ。さっそく、しずかとババヌキを楽しむが、さっきまで全部そろっていたトランプが、なぜか一枚なくなっていた…! その後帰宅したドラえもんは、のび太の話を聞いて大あわて。この『しあわせトランプ』は、持ち主の願いを自動的にかなえてくれるごとに一枚消え、最後にジョーカーが残った時、不運が束になって降りかかってくるカードだった…!?
「熱演カチンコ!!」学芸会の練習で、ジャイアンやスネ夫に、お芝居が下手だとバカにされ、落ち込むのび太。そんなのび太のために、ドラえもんは、カチンコを持った小さな監督ロボット『熱演カチンコと監督ロボット』を取り出す。これを使えばどんな大根役者でも、感動の名演技ができるようになるというのだ。 まずは、名演技でママにおやつをたのんでみたところ、ママが涙ぐみながらおやつを出してくれた。よろこんだのび太は、ジャイアンの前でおなかが痛む迫真の演技を見せ、野球の誘いを断ることに成功。ところが、あの世にも恐ろしいジャイアンシチューを食べることになってしまい…!?/「ナマケモノスーツ」動物のナマケモノを紹介するテレビ番組を見たのび太は、ナマケモノのような何もしない生活にあこがれると言い出す。それを聞いたドラえもんが取り出したのは、『ナマケモノスーツ』と『止まり木』。これを着れば、周りにナマケモノと認められて、いくら怠けても何も言われないのだという。 早速、ナマケモノスーツを着たところ、その姿を見たママはのび太をナマケモノだと思い込み、代わりにドラえもんがお風呂や部屋のそうじを頼まれてしまう。一方、止まり木にぶら下がったまま眠ったり、朝までかかって夕食を食べたりとナマケモノ生活を楽しむのび太だったが…!?
「しつけキャンディー」スネ夫のひいおばあさんが、久しぶりに田舎からやってくる。ところが、「うそをついたら地獄に落ちてエンマ様に舌を抜かれる」などの“迷信”を口にするひいおばあさんを、スネ夫はバカにし、ジャイアンものび太も大笑い。 その様子を見たドラえもんは、「おばあさんをバカにするのは許せない!」と怒り、小さな子をしつけるために使う『しつけキャンディー』をひいおばあさんになめてもらう。 すると、お金持ちであることをじまんしたり、食べたあとにすぐ寝て、ひいおばあさんに注意されたスネ夫の身に、おどろきの事態が…!?/「ハメルンチャルメラ」家でネズミを見つけ、キケンなひみつ道具を次々と取り出すほど大さわぎするドラえもん。のび太に制止されたドラえもんは、『ハメルンチャルメラ』を取り出すと、のび太に吹くようにと頼む。のび太が言われたとおりにすると、タンスのすき間からネズミが顔を出した。さらに、ドラえもんに言われるまま、「裏山へ行け」と命令すると、ネズミは二本足で裏山に向かって歩いて行ったからビックリ! 生き物だけでなく、片付けたい物なら何にでも使えると聞いたのび太は、チャルメラを吹きながら、0点の答案用紙に裏山へ行くよう命じるが…!?
「パパとのび太と酒の泳ぐ川」最近、仕事が忙しくて帰りのおそいパパの楽しみは、社長からもらった高級なお酒をちびちびと飲むこと。それを聞いたのび太は、大好きなお酒ぐらいたっぷり飲ませてあげたいと思い、ドラえもんにお酒を増やしてほしいと頼む。 ドラえもんにできると言われたのび太は、大よろこびでパパに伝えるが、“酒”を魚の“鮭”とカン違いしいていたドラえもんは、鮭にタマゴを生ませるための『サイラン液』を用意していた…。そこで、物事を強引にこじつけてくれる液体『コジツケール』も使ってみることに。すると、なんと酒ビンからタマゴらしきものが生まれて…!?/「しかえしミサイルが飛んできた」ジャイアンとスネ夫にいじめられたのび太は、「いつでもどこでも簡単に仕返しできる道具を出して」と言い出す。それを聞いたドラえもんはあきれつつも、小型の『おしおきミサイル』を取り出した。これをどこかにセットしておくと、スイッチひとつで、標的に向かって飛んでいくという。 さっそく、ジャイアンとスネ夫に仕返しをし、大満足で帰宅したのび太は、ドラえもんが昼寝しているのをいいことに、ポケットからおしおきミサイルを勝手に持ち出してしまう。そして、クラスメイトからマンガを取り上げたジャイアンに、再びミサイルを落とすが…!?
「踊らにゃソンソンシューズ」しずかたち女子が出木杉のダンスを「かっこいい!」とほめているのを見て、自分たちもダンスチームを作ろうと言いだすジャイアンとスネ夫。だが、おどりのヘタなのび太は仲間に入れてもらえず、「ボクもカッコよく踊って、しずかちゃんにステキって言われたい!」とドラえもんに泣きつく。 ためしにおどってみたのび太のダンスがあまりにもヘタなのを見たドラえもんは、音楽に合わせてカンペキにダンスをおどることができる『踊らにゃソンソンシューズ』を取り出す。ところが、たまたま忘れ物を取りに戻って来たパパが、まちがえてこのシューズをはいていってしまい…!?/「ドラえもんに恋したタヌキ」裏山で遊んでいたのび太たちは、一匹のタヌキを見つける。すると、ジャイアンがタヌキを捕まえようと追いかけはじめた。一方、家から食料を持ち出し、タヌキにエサをあげようとしていたのび太は、様子を見に来たドラえもんから「野生の動物にむやみにエサをあげてはいけない」と注意される。 すると、ドラえもんの姿を見たタヌキが、ドラえもんに近寄り、甘えるような仕草を見せた。のび太は「仲間だと思ってるんだね」と言い、そのタヌキに「タヌ子」と名付ける。ドラえもんは、のび太の発言に怒りつつも、ジャイアンから身を守るための『ドロン葉』をタヌ子の頭に乗せるが…!?
「恐怖のジャイアンピザ」スネ夫の家で、イタリア人シェフが作った本場のピザを食べたのび太たちは大よろこび! 中でも生まれて初めてのピザに感動したジャイアンは、「ピザを作る道具を出してほしい!」と言い出す。そこで、ドラえもんが取り出したのは『お店屋さんごっこセット』。それに「ジャイアンピザ」という店名を書いたところ、まるで本物のような店が出現する! 大ハリキリでピザ作りに取りかかるジャイアンと、マズいものを食べさせられるのではないかと心配するのび太。ドラえもんは、モニターに出てくるシェフの説明どおりに作れば、だれでもプロ並みのピザができあがると言うのだが…!?/「結成!のびーとるず」自宅の地下にスタジオを作ってもらい、楽器も買ってもらったスネ夫は、みんなでバンドを組んで、子供会のクリスマスパーティで演そうしようと言い出す。ところが、のび太だけは楽器も触らせてもらえず、カスタネットを渡される…。 くやしいのび太は、自分もドラえもんとバンドを組もうと考え、ママにギターをねだるが、「三日坊主ですぐやめるんだから」と相手にされない。そこでドラえもんは、どんなものにもさいみん術をかけることができる『無生物さいみんメガホン』を取り出し、ほうきやそうじ機など家の中にあるものに次々とさいみん術をかけ、楽器にしていくが…!?
「宝くじ3億円大当たり!」大みそかの朝、宝くじの当選発表をうれしそうに探すパパを見たママは、これまでにパパが買った5万円分のハズレくじを差し出しながら、もう買わないと約束したはずだとお説教をはじめる。 その様子を見たのび太は、タイムマシンで発売日まで戻って、当たりくじを買えば、億万長者になれると思いつく。だが、ドラえもんに「タイムマシンはお金もうけのためには使えない」と叱られてしまう。そこで、もうけるためではなく、パパの5万円の損失を取り返してあげたいとドラえもんを説得。さっそく二人は、宝くじの発売日へと向かうが…!?/「ドラミとおはなしバッジ」ドラミがセワシからの届け物を持って、未来から遊びに来る。持ってきたのは、未来で最近売り出されたという『おはなしバッジ』で、これを付けると、おはなしの主人公と同じ出来事が起こるのだという。 さっそく、ドラミがのび太に「桃太郎」のバッジをつけたところ、ママがきびだんごを持って部屋に入ってきたからビックリ! そこで二人は、きびだんごを持って出かけてみることに。すると、すれ違った犬にきび団子を欲しがられ、その飼い主であるサル顔のおばさんにもきび団子をあげることになる。はたして、のび太はどんな鬼を退治するのか…!?/「アンラッキーポイントカード」ついてないことばかり起こるのび太は、「僕は一生このまま不運が続くんだ」と落ち込む。そこでドラえもんは、不幸レベルによってポイントが貯まり、幸せと交換できる『アンラッキーポイントカード』を出してあげる。 ポイントカードを手にしたのび太は、いちご大福にいちごとあんこが入っていなかったり、道で転んだり…と次々とアクシデントに出くわし、あっという間にポイントが貯まっていく。そこで、貯まったポイントを幸せと交換すると答えたところ、スネ夫からおもちゃやマンガをもらうことができて…!?/「ツチノコ見つけた!」大みそかだというのに、まだ年賀状を書き終わらないのび太の前に、ドラミが大あわてでやってくる。なんと、『22世紀の百科事典』のヘビのページに、幻のヘビ“ツチノコ”が掲載されており、その発見者が「剛田たけし」つまりジャイアンだというのだ! おどろいたのび太は、自分が先にツチノコを見つけようと、急いで空き地へと探しに行くが、ジャイアンとスネ夫に「ツチノコなんているわけない」とバカにされた上、寒いからとすぐにあきらめてしまう。それを見たドラミは、ツチノコがブームになった時代に行ってみようと言い出して…!?