「よい家わるい家」 ある日の学校帰り、「うちに遊びにおいでよ!」としずかをさそったのび太。ところが、スネ夫の家に遊びに行くからと断られてしまい、ガッカリ…。「スネ夫の家には最新式のゲームやおもちゃなど楽しいものがいっぱいあるんだよ」とドラえもんになぐさめられるが、くやしさはおさまらず、「この家も楽しい家にしてよ!」とドラえもんに頼みこむ。 そんなのび太のためにドラえもんが取り出したのは、『家の感じ変換機』。コンセントに差し、プレートを選んでのせるだけで“楽しい家”に変わるという。ドラえもんに言われるがままに、お客さんになったつもりでのび太が外から家に入ってみると…なんと玄関ではキラキラと電飾がきらめき、陽気な曲が鳴り、スリッパが飛んできてスキップをはじめたからビックリ! さらに、のび太の部屋にもワクワクするようなしかけがいっぱい! よろこんだのび太は、はりきってしずかを家に連れてくるが…!? 「◯△□恐怖症」 みんなで怖いものを言い合っていたところ、ジャイアンが自分には怖いものはないと言い出した。のび太は「母ちゃんが怖いくせに」と反論するが、母ちゃんは今、田舎に行っていていないため、怖いものはないと言い切るジャイアン。のび太も怖いものはないと強がるが、それを聞いたジャイアンが、みんなにのび太が怖がりそうなものを持ってくるようにと言い出したから大変! 戻ってきたみんなは、毛虫やヘビのおもちゃなどをのび太に突き出し、のび太が飛び上がる高さをはかる“のび太怖がらせコンテスト”を始める…。 逃げ帰ってきたのび太をかわいそうに思ったドラえもんは、怖いものの模型がぎっしり詰まっている『恐怖箱』を取り出す。これを使ってジャイアンを怖がらせようと考える2人だったが、ジャイアンはちっとも反応せず…!?
「地球脱出計画」 スネ夫から、近い将来、地球が滅亡(めつぼう)してしまうと聞いた、のび太。どこに逃げたらよいのか心配になって、大あわてでドラえもんに相談する。 ドラえもんは、たくさんの星の情報がのっている“星のカタログ”を開いて、人間が住むことのできる星を探しはじめる。ところが、手ごろな星はなかなか見つからない。 探すのがイヤになったドラえもんは、あてずっぽうに決め、その星を自分たちが暮らせるように改造しよう、と提案する。 「とりあえず、ボクらの星へ!」――。そう言って“どこでもドア”を開いた、ドラえもんとのび太。すると、そこは空気のない星だった…! 2人は急いで『固形空気』を流しこむが…!? 「ことばきんしマーカー」 学校からの帰り道、しずかがため息をついていた。聞くと、ピアノのレッスンでミスするたび、先生から「ダメね」と言われ、よけいにうまくひけなくなってしまうという。 しずかをかわいそうに思ったのび太が「人のやる気をなくすような言葉なんて、なくなっちゃえばいいのに!」と話すと、ドラえもんは1本のマーカーを取り出す。 それは『ことばきんしマーカー』という道具で、このペンで辞書に線を引くと、印をつけた言葉が使用禁止となり、禁じられた言葉を使うとカミナリが落ちてくるという。 のび太は、さっそくしずかのピアノ教室に行き、ことばきんしマーカーで、辞書の中の「ダメ」という言葉に線を引くが…!?
「動物変身恩返しグスリ」 昔話“つるのおんがえし”を読んだのび太は、「動物が、かわいい女の子になって恩返し(おんがえし)に来てくれるような道具、持ってないよね~?」とドラえもんに聞いてみる。 すると、ドラえもんは『動物変身恩返しグスリ』を取りだした。その名のとおり、助けた動物が変身して恩返しに来てくれる道具で、いじめると逆に仕返しにやって来るという。 そんなとき、のび太とドラえもんは倒れた自転車にはさまって、こまっている子イヌを見つけた。ふたりは助けだしたあと、その子イヌに“動物変身恩返しグスリ”をふりかける。そして家に帰ると、かわいい女の子がたずねてきて…!? 「雪だるまが町にやってきた」 冬のスポーツが楽しめる“ウインタースポーツランド”にやって来た、のび太たち。スキーもスケートも苦手(にがて)なのび太は、ひとりで雪だるまを作っていたところ、しずかに「かわいい!」とほめられてニッコリ。「雪だるまとあそびたい」と、ドラえもんにたのみこむ。そこでドラえもんが取りだしたのは、『ロボッター』。動かないモノにつけると、なんでもロボットになるという、ひみつ道具だった! さっそくロボッターをひとつぶつけてみると、雪だるまがうれしそうに動きだしたから、のび太は大よろこび!“ユキ太”という名前をつけて、いっしょにあそんで楽しい時間をすごす。 夕方、ロボッターを取りはずし、ただの雪だるまにもどったユキ太とわかれて家に帰ってきたのび太。しかしその夜、のび太の町に巨大な雪だるまがあらわれて…!?
「チョコのび太をめしあがれ」 スネ夫が手作りしたチョコレートを食べて、しずかがよろこんでいるのを見たのび太。「自分もしずかちゃんに手作りチョコをあげたいよー!」と、ドラえもんに泣きつく。 それを聞いてドラえもんが取りだしたのは、『インスタントチョコメーカー』。作りたいデザインのモデルとなるモノを機械の中に入れると、そのかたちのチョコレートが出てくるひみつ道具で、できあがるのは世にもおいしい絶品のチョコだという。 さっそくしずかがよろこぶチョコレートを作ろうとするのび太。ところが、なんとのび太のからだが、インスタントチョコメーカーの中にすいこまれてしまうハプニングが起きて…!? 「青い月夜のリサイタル」 月の美しい夜…。のび太のねごとやイビキがうるさくて、ねむれなくなってしまったドラえもん。ぶらりと夜の散歩に出かけたところ、近所の屋根の上で満月に向かって歌う白いネコ・ルナを見かけ、そのすばらしい歌声にウットリする。 次の夜、もういちど会いたい一心でのび太といっしょにルナのすがたをさがし歩いたドラえもんは、知り合えたばかりか、友だちになることができて大よろこび! すっかりルナに恋してしまう。 ところが、のび太はルナが近々、外国に旅立ってしまうことを知る。のび太は、ルナに片思いするドラえもんにそのことを話すことができなくて…。 その夜、ルナは月が出ていないことをなげき、元気が出ないようす。そんなルナを見かねたドラえもんは、雲の上の散歩につれて行ってあげるが…!?
「会いたいヒト回転寿司」 パパのお友だちが九州から遊びに来ると聞いて、のび太は大よろこび! 会うといつもおこづかいをくれ、おすしをごちそうしてくれるおじさんなのだ。だが、天気が悪くて飛行機が飛ばなくなったため、来られなくなってしまう。 ガッカリしているのび太をかわいそうに思ったドラえもんは、『会いたいヒト回転寿司』を取りだす。マイクに向かって会いたい人の情報を言うと、その人が回転寿司のように流れてやってくる道具だという。 のび太はさっそくおじさんを九州から呼ぼうとするが、名前をわすれてしまったため、ただ「九州のおじさん」とオーダー。すると、大変なことが起きて…!? 「コピー頭脳でラクしよう」 学校からの帰り道、書店に立ちよってマンガを見ていたのび太。すると、とつぜん知らないネコに「より道はダメだよ! だいたいキミはダラしなさすぎるんだ!」と、ドラえもんそっくりのしゃべり方で注意されてビックリする。 家に帰ってドラえもんに聞いてみると、手がはなせない用事があったため、自分の『コピー頭脳(ずのう)』をネコにつけて生体ロボットに変え、のび太のようすを見に行かせたという。人間の頭脳をコピーしたコピー頭脳を取りつけると、どんな動物でもロボットにすることができるのだ。 ドラえもんに泣きついて、コピー頭脳を借りたのび太。自分の頭脳をコピーして白いネコにつけ、ママからたのまれたおつかいに行かせるが…!?
「ふくびんコンビ」 ジャイアンにカードやオモチャを横取りされ、のび太はくやし泣き。かわいそうに思ったドラえもんは、『ふくびんコンビ』を使うことに! それは『福の神ロボット』と『貧乏神ロボット』がセットになった道具で、ドラえもんはのび太に福の神ロボットを、ジャイアンに貧乏神ロボットを向けて、それぞれのスイッチを入れる。すると、福の神はのび太、貧乏神はジャイアンの後ろをついて歩きはじめたからビックリ! それからというもの、のび太が家でしかられそうになるとジャイアンがかあちゃんにおこられ、ジャイアンがもらうはずのおこづかいをのび太がゲットする…といったように、のび太にふりかかった災難(さいなん)がジャイアンにおそいかかり、反対にジャイアンの幸運がのび太のもとにまいこむようになって…!? 「歩け歩け月までも」 歴史に名を残すようなことをやりたいと、夜おそくまであれこれ考えていたのび太。次の朝、すっかり寝坊してしまった。 そんなのび太を見かねたドラえもんは、『道路光線』を取りだす。それは四次元の光でまっすぐな道路を作る道具で、どんなものでも突(つ)きぬけて進むことができるため、学校まで一直線に行くことができるという。 おかげで遅刻せずにすんだのび太は、ママにたのまれたおつかいにも道路光線を使って出発! さらには、道路光線で月まで歩いていこうと、壮大(そうだい)な計画を立てて…!?
「ウマタケ牧場」 スネ夫に愛馬をじまんされ、ついつい自分もウマを持っているとウソをついてしまった、のび太。スネ夫とレースで対決する約束までしてしまい、ドラえもんに「ウマを出して!」と泣きつく。 それを聞いたドラえもんは22世紀の『ウマタケ牧場』に、のび太たちを連れていく。ウマタケは22世紀の子どもたちが遊ぶ竹馬で、本物のウマのようにすごいスピードで走るという。 それぞれ好みのウマタケを選んで、家に連れ帰ったのび太たち。のび太は自分のウマタケに“ノビークス”という名前をつけて乗る練習をはじめる。だが、ノビークスは気が荒く、なかなか乗りこなすことができなくて…!? 「テストに一夜漬けダル」 明日の野球の試合に向けて、ジャイアンから素ぶりをするよう言われた、のび太。だが、ひと晩がんばったところで、のび太がうまくなるわけないとスネ夫にバカにされ、くやしがる。 ジャイアンとスネ夫を見返してやろうと、家に帰ったのび太は練習をスタート! だが、すぐにつかれて、へたれこんでしまう。 そんなのび太を見かねたドラえもんは、『一夜漬けダル』を取りだす。このタルの中に入っている特別な“ぬか”に、できるようになりたいモノといっしょにつかると、いつのまにかうまくなるのだという。 気分は、まるで漬物(つけもの)!? ひと晩、ぬか床(どこ)につかるのび太だったが…!?
「空き地のイルカ」 連休中に海でマカジキをつり上げたとスネ夫にじまんされた、のび太。自分も大きなカジキをつってみたいと、ドラえもんにたのみこむ。 それを聞いたドラえもんが取りだしたのは、『サカナコイコイゲート』と『サカナキタキタゲート』。コイコイゲートを海に、キタキタゲートを空き地にセットすると、海にいる魚たちが空き地の下にやって来て、地面の下を泳ぎだすという。 さっそく『地中つりざお』を使って、空き地でつりをはじめたのび太。すると、かわいい子どものイルカが泳いできた! のび太はそのイルカを“ルーカ”と名づけてかわいがるが、そこにママが通りかかって…!? 「タイムピストルで“じゃま物”は消せ」 ふだんの自分を反省してやる気をみなぎらせたのび太に、ドラえもんは感心。勉強のじゃまをしないように外に出るが、もどってみるとのび太は早くも宿題をさぼっていた。おやつを食べながら、のんびりマンガを読むのび太のすがたに、ドラえもんはあきれはてる。 しばらくしてのび太が気配を感じてふりむくと、なんとドラえもんがピストルをかまえていたからビックリ! ドラえもんはその銃(じゅう)でおやつとマンガを消したばかりか、「勉強のじゃまをするものは消す!」と言って、次々といろいろなモノや人を消していく。 じつは、その銃は当たったものを未来に送る『タイムピストル』だったのだ…! それを知ったのび太は、さっそくタイムピストルを持ちだして…!?
「石器時代の王さまに」 図鑑(ずかん)を見ていたのび太は、便利(べんり)なモノを知らない石器時代に行って、いろいろと教えてあげることを思いつく。マッチや懐中電灯(かいちゅうでんとう)を見せたらビックリされるにちがいないし、ラジオを持って行けば人々は魔法(まほう)だと思いこみ、「王様になってください」とたのまれるはずだ、と考えたのだ。 ひとりで『タイムマシン』に乗って5万年ほど昔にさかのぼった、のび太。ところが、大きなバイソンに追いかけられ、川に落ちてしまう。 気づいたとき、のび太はスネ夫にソックリな石器時代の少年・スネルの一家に助けられていて…!? 「鯉のぼりをつかまえろ!」 フランス製の大きな鯉(こい)のぼりをかざって、みんなに自慢(じまん)したスネ夫。だが、風がないため鯉のぼりはダラリとたれ下がったまま…。まったくうらやましがってもらえない。 そんなとき、のび太の家の鯉のぼりが生き生きと空を泳いでいるのを見たスネ夫は、ビックリ! 鯉のぼりが食べると元気になるひみつ道具“げんきえさ”をあたえたからだとわかる。 うらやましく思ったスネ夫は、げんきえさを自分の鯉のぼりにたっぷり食べさせる。ところが量が多すぎて元気いっぱいになった鯉のぼりが、スネ夫の家からにげだしてしまい…!?
「どこでもドアを作ろう!」 誕生日のお祝いにハワイへ家族旅行に出かけることになっていた、しずか。だが、パパに急な仕事が入ってしまい、中止になってしまった。 ガッカリしているしずかをかわいそうに思ったのび太は、「ボクがハワイにつれていってあげる!」と約束する。ところが、あてにしていた『どこでもドア』は調子が悪く、修理に出したばかりだとわかる。 「そんなにどこでもドアがほしいなら、自分で作ってみる?」。こまっているのび太を見て、ドラえもんが取りだしたのは、『ハツメイカー』。なんと、ほしいひみつ道具を注文すると、その作り方を教えてくれる道具だという。のび太はさっそく、どこでもドアを作ろうとするが…!? 「ツルよ、恩をかえして!」 押入れから白い着物姿の女の人があらわれ、ドラえもんにおいしそうなどら焼きを出すところを見た、のび太。ドラえもんは、『つるのおんがえしセット』を使ったと話す。 それは、昔話『ツルの恩返し』のように、ツル型のロボットを助けてあげると、女性ロボットがやって来て、リクエストしたものをかくれて作ってくれるひみつ道具だった。ただし、途中(とちゅう)で中をのぞき見すると、たのんだものをもらうことはできないという。 のび太は「途中で開けなきゃいいなんて、簡単(かんたん)だよ!」と言って、ほしいものをおねがいするが、どうしても押入れの中が気になってしまい…!?
「のび太鉄道」 スネ夫に鉄道ジオラマをじまんされ、くやしくてたまらないのび太。スネ夫をギャフンと言わせたいと、ドラえもんにたのみこむ。 それを聞いたドラえもんは、『鉄道ごっこセット』を取りだす。小さな電車のオモチャだと思って、さいしょはバカにしていたのび太。ところが、専用(せんよう)のチョークで道に線路を描いて、駅の標識(ひょうしき)を地面にさすと、プラットホームがあらわれたからビックリ! さらに、オモチャの電車がドーンと巨大化し、じっさいに乗ることができるようになったから大よろこびする。 さっそく運転士になって、電車を走らせたのび太。スネ夫とジャイアンをおどろかせることにも成功し、大満足! だが、電車を見たクラスメートたちが、次々と乗せてほしいと言ってきて…!? 「物体変換銃でカバンをカバに!?」 スネ夫から、最新式のパソコンを見せつけられたのび太。世界中の人とつながって、ゲームであそぶこともできると聞き、「ボクもパソコンがほしいなぁ!」とつぶやく。 そんなのび太のためにドラえもんが取りだしたのは、『物体変換銃』。あるモノを、ほかのモノに変えることができるひみつ道具だった。 ドラえもんはなぜか冷蔵庫から“ダイコン”を持ちだし、なんとそれを“パソコン”に変えると言いだす。ダイコンから“ダイ”を取って、“パソ”をつけたら“パソコン”になるというのだが…!? その後も、のび太とドラえもんは『物体変換銃』で、いろいろなモノを変えて楽しむが、思わぬハプニングが起きてしまい…!?
「な、なんと!! のび太が100点とった!!」 生まれてはじめてテストで100点を取ったのび太は、大コーフン!! みんなにじまんしようとするが、だれも信じてくれない。さらにドラえもんからは「ついにカンニングしたのか!」と言われ、こらえきれず泣いてしまう。 のび太をキズつけてしまい、反省したドラえもんは、『ピーアール』を取りだす。このピーアールは、どんなことでも人に信じさせ、のぞみどおりに反応させる、ひみつ道具だった。 ドラえもんは、のび太が100点を取ったことを信じさせて欲しいと、ピーアールにたのむが…!? 「珍加羅峠の宝物」 ドラえもんから、「100円、貸(か)して」といわれたのび太。ところが、ドラえもんがいきなりその100円玉を空き地の草むらにほうり投げたから、のび太はビックリする。 じつはドラえもんは、宝ものを自動的に見つけだしてくれるひみつ道具『宝さがし機』を使って、日本各地にねむる埋蔵金(まいぞうきん)を探しあてることを思いつき、100円玉でためしてみようと考えたのだ。 しかし、この宝さがし機は1000円以下のものは宝としてみとめない仕組みだったため、のび太の100円玉は見つからない。怒るのび太をなんとかなだめ、2人は宝探しに出発する。場所は、2000万両もの宝がうめられたという伝説がのこる“珍加羅峠(ちんからとうげ)”。だが、宝さがし機はなかなか反応せず…!?
「デラックスライト」 スネ夫の最新型リモコンヘリを見て、うらやましくなったのび太。だが、家では新しいカメラをほしがるパパと、新しい腕(うで)時計をほしがるママがケンカをしていて、とても買ってほしいと言いだせるふんいきではなかった…。 そんなのび太をかわいそうに思ったドラえもんは、『デラックスライト』を取りだす。この光をあびるとどんなものでもデラックスになるライトで、さっそくのび太が小さいころあそんでいたオモチャのヘリコプターにライトを当てたところ、あっという間にカッコいいヘリコプターに変わったから大よろこび!! 味をしめたのび太は、どんどん家のモノをデラックスに変えていって…!? 「のび太の100点 25年後の大事件」 幼稚園(ようちえん)のときに描(か)いた絵やねんど細工を見つけてなつかしく思ったのび太は、あることを思いつく。しかし、その時ののび太の行動が25年後、とんでもない事件を生むことに…! 25年後、大人になったのび太は、毎日勉強もせずイタズラばかりしている息子・ノビスケを「ろくな大人になれないぞ!」としかる。 だが、ノビスケから「パパは子どものころ、成績よかったの?」と聞かれ、ドキドキ。テストはいつも100点だったとウソをつき、たった1度だけ奇跡的(きせきてき)に取った100点の答案をノビスケに見せる。だが、そんな父・のび太のようすをノビスケはあやしんで…!?
「のび太のエビフライ」 ママが夕ごはんに、のび太とドラえもんの大好物・エビフライを作ってくれた。 ところが、アツアツのエビフライを食べようとしたやさき、ドラえもんが大キライなネズミを発見! あわてて『ルームガードセット』を台所にセットしてしまう。このルームガードセットを作動させると、どんな生きものも部屋に入ることができなくなるという。 ところが、のび太とママが話をしている間に、勝手にルームガードセットのパスワードが登録(とうろく)されてしまったから大変! 合言葉を言わないと、台所のドアが開かないよう、設定(せってい)されてしまったのだ。 あげたてのエビフライを食べるため、一刻(いっこく)も早く台所に入らなければ!! ドラえもん、のび太、ママはルームガードセットを相手に、命がけの戦いに挑んでいく…! 「たすけて!助け船」 こまっていたおじいさんを出木杉が助けてあげたという記事が、新聞に大きくのった。みんなからチヤホヤされる出木杉をうらやましく思ったのび太は、自分も人助けをしたいと言いだす。 そんなのび太の言葉を聞いて感心したドラえもんは、1そうの船を取りだす。これは『助け船』というひみつ道具で、“人助けをしたい人”を助けてくれるという。 さっそく、助け船に乗りこんだ、のび太とドラえもん。助けてほしい人がいる方角を教えてくれる羅針盤(らしんばん)をたよりに船をこいでいくが、なかなか人助けはむずかしくて…!?
「パパもあまえんぼ」 ある夜、パパがよっぱらって帰ってきた。玄関(げんかん)で大さわぎするパパにあきれたママは、怒(おこ)って先に寝てしまう。そんなパパのすがたを見たのび太は、パパのママ、つまりおばあちゃんにパパをしかってもらうことを思いつく。 のび太とドラえもんは、よいつぶれて廊下(ろうか)で寝入ってしまったパパをなんとか『タイムマシン』に乗せ、おばあちゃんが元気だった時代に向かう。 ところが、パパをおばあちゃんに会わせる前に、まだ若いころのママとはちあわせしてしまったから大変! 若いママは、会社で仕事をしているはずのパパが、よっぱらって家にいることにビックリしてしまい…!? 「たけしのズンドコ誕生日」 6月に国民の祝日がないことをなげいていた、のび太。それを聞いたドラえもんは、「そんなに休みたきゃ、祝日を作ればいい」と『日本標準カレンダー』を取りだす。このカレンダーにシールをはると、それに合わせて日本中のカレンダーが変わるという。 さっそく、きょうを“昼寝の日”にしようと決め、カレンダーにシールをはったのび太。すると、日本国民みんなが昼寝をする日になったから、大よろこび! そのようすを見ていたジャイアンは、なぜかウキウキとカレンダーを借りていく。 そして6月15日の朝、のび太たちはがく然(ぜん)! その日はジャイアンのバースデーだったのだが、なんとジャイアンの誕生を祝う祝日に変わっていたのだ…! しかも、ジャイアンのバースデーリサイタルが生放送されるとわかり、のび太たちは大ショック!! はりきるジャイアンは、ある人気歌手に大ヒット曲を使わせてほしいとたのんで…!?
「のび太イレブン」 ジャイアンたちのサッカーチームに入れてもらえなかった、のび太。くやしさのあまり、「ジャイアンより強いチームを作ってみせる!」と宣言(せんげん)し、試合の約束までしてしまう。 ところが、だれに声をかけても、のび太チームに入ってくれる人は見つからず、チームに必要(ひつよう)な11人など、とてもあつまりそうにない。 のび太に泣きつかれたドラえもんは「ボクとのび太くんだけでチームを作ればいいんだよ」と言って、ポケットから『立体コピー紙』を取りだす。のび太の立体コピーを作って、『ロボッター』をつければ、のび太のコピーができあがると考えたのだ。 さっそく9体のコピーのび太を作り、のび太だらけの"のび太イレブン"ができあがるが…!? 「ぶつぶつ交換機」 マンガ本を買ってニコニコ顔で帰ってきたのび太は、ドラえもんが同じ本を手にしているのを見て、大ショック! 今月号はドラえもんが買うという約束をしたのに、すっかり忘れていたのだ。 お金をムダに使ってしまったと嘆(なげ)くのび太を見て、ドラえもんは『ぶつぶつ交換機』を取りだす。これは、自分が売りたいものをオークションにかけることのできるひみつ道具で、お金ではなくモノとモノで交換(こうかん)する“物々(ぶつぶつ)オークション”を開くのだという。 さっそく買ったばかりのマンガ本をオークションにかけた、のび太。近所の男の子が出品した野球の試合のペアチケットと交換してよろこぶが、なんと試合の日に用事があったことを思い出して…!?
「裏山のドラえもん城」 ドラえもんが四次元ポケットの中を整理していたところ、のび太が『飛び出す建物シリーズ 日本のお城』というひみつ道具を発見する。裏山で開けてみると、なんと巨大な城がドドーンと出現!のび太は大コーフン! ところが、そのようすをジャイアンとスネ夫がこっそり見ていたのだ。しのびこんだジャイアンたちはぐうぜん、その城の取り扱(あつか)い説明書を発見! 城のあちこちに備(そな)えられたしかけを利用してのび太とドラえもんを追いだし、城を横取りしてしまう。 くやしがるのび太とドラえもんは、『忍者セット』で、城を取りもどすべく潜入(せんにゅう)するが…!? 「『真実の旗印』はつねに正しい」 宿題をわすれたのび太は、ウソの言い訳をして先生から怒(おこ)られ、帰りがおそくなったことを、またウソの言い訳をして、ママに怒られてしまう。 ドラえもんはあきれながらも、1本の旗(はた)を取りだす。それは『真実の旗印(しんじつのはたじるし)』というひみつ道具で、この旗を立てているとどんなことをしても、何をしゃべっても“正しい”ことになるという。 さっそくのび太は旗を立てて、0点のテストを見て怒(おこ)るママに「なにを怒っているの? 0点は、いちばんいい点数じゃないか!」と言ってみた。すると、ママはその言葉をすんなり信じたため、のび太はニンマリ。 次の日、のび太は真実の旗印を使って、みんなを自分の言いなりにしていって…!?
「さかながボートに大変身」 別荘に遊びに出かけたスネ夫から、電話で最新式ボートでのクルージングをじまんされた、のび太。くやしくて、「ボクもボートに乗りたい!」とドラえもんにたのみこむ。 「まかせておいて!」というドラえもんに安心し、のび太は『どこでもドア』で、スネ夫の別荘がある半島の海岸へ。ところが、ドラえもんが取りだしたのは、ただの釣りざおとバケツだった。まず魚を釣(つ)ろうといわれ、のび太はガックリする…。 言われたとおりに釣りをして、のび太はアオダイを釣り上げた。そこでドラえもんが出したのは、『海の生き物シップ』という船の形をしたひみつ道具。これで、海の生物たちの特性をコピーすると、超高性能な船に変身するのだ! のび太たちは大よろこびで“アオダイ船”に乗りこみ、クルージングに出発するが…!? 「流行性ネコシャクシウイルス」 流行のファッションにうといのび太は、ロングスカートの女の子を見てビックリ! スネ夫から、センスが悪いとバカにされてしまう。 その後、家に帰ると、ママが今、流行の長めのスカートを持っていないから同窓会に行きたくても行けないと言って、パパに八つ当たりしていた。 「流行なんて、だれが決めるんだろう」というのび太のつぶやきを聞いたドラえもんは、『流行性ネコシャクシウイルス』を取りだす。このウイルスを増やしながら育て、風に乗せてばらまくと、どんな流行でも作りだすことができるという。 さっそく「ミニスカートこそ、流行の最先端(さいせんたん)」と言い聞かせながらウイルスを育ててばらまいた、のび太たち。すると、ウイルスの効果で、短いスカートが大流行して…!?
「竜宮城の八日間」 夏休みのグループ研究で「浦島太郎(うらしまたろう)のナゾ」についてしらべたいというのび太。それを聞いたドラえもんが未来の歴史調査課(れきしちょうさか)に問い合わせたところ、浦島太郎という人物が本当にいたことが判明する。 さっそく、『タイムマシン』で浦島太郎が行方不明になったという1049年の夏の海岸へと向かったのび太たちは、子どもたちがカメをいじめているところに出くわす。すると、男が現れ、子どもたちからカメをうばったため、しずかは持っていたブローチを男に渡してカメを助けることに。 ところが、そのカメが逃げようとしたため、あわててつかまえると、そこに本物の浦島太郎があらわれ、カメを放すよう言われてしまう。 そして浦島太郎がカメを海に放した直後、なんと海から宇宙船のような潜水艇(せんすいてい)が現れたからビックリ! 浦島太郎を乗せ、海の中へと消えていく潜水艇を、のび太たちは『潜水ゴンドラ』に乗って追いかけると、海の中には竜宮城が…!? 「なんでも空港」 屋根の上で紙飛行機(かみひこうき)を飛ばしてあそんでいたのび太とドラえもんは、紙くずを散らかさないようにとママに叱られてしまう。そこでドラえもんは、ポケットから『なんでも空港』を取り出す。これを広げたところに、空を飛ぶものなら何でも降りてくるというのだ。 ためしにのび太が反対側に紙飛行機を飛ばしたところ、クルッと方向を変え、みごと空港へと着地。二人は楽しく紙飛行機であそびはじめる。すると、トンボや風船、洗たくものまでも空港へと降りてきた! そこへ、ペットのカナリア・ピーちゃんを探してしずかがやってくる。のび太はなんでも空港を使うことを思いつき、まずはピーちゃんを探すことに。その後も空からは次々といろいろなものが降りてくるが、その中になんとあの有名ヒーローもいて…!? 「怪談ランプ」 ジャイアンたちと怪談(かいだん)大会をやることになったのび太は、こわい話をしてジャイアンたちをこわがらせたいと言い出す。それを聞いたドラえもんが取り出したのは、『怪談ランプ』。これを出して怪談をすると、話した通りのできごとが起こるというのだ。 夜、怪談大会の会場であるジャイアンの家に、ドラえもんといっしょに向かったのび太は、ジャイアンやしずか、スネ夫の怪談にひとりだけふるえるほどこわがり、みんなにバカにされてしまう。のび太の番になり、ドラえもんが怪談ランプを出そうとするが、こわくなったのび太は、やめようと言い出す。 のび太は自分が話すとこわいできごとが起こると説明するが、ジャイアンに鼻で笑われてしまったため、怪談ランプを前におそるおそる怪談を始めて…!?
「石ころぼうし」 パパやママ、ドラえもんにまで口うるさく注意されてばかりののび太は、放っておいて欲しいと怒り出す。ドラえもんが、みんながのび太のことを気にかけているからだとなだめるが、だれにも気にされなくなる道具が欲しいと言い返すのび太。 ドラえもんはしかたなく、ポケットから『石ころぼうし』を取り出す。このぼうしをかぶると、道ばたに転がっている石のように、だれにも気にされなくなるのだという。 さっそくのび太がぼうしをかぶったところ、ドラえもんはのび太がいることをまったく気にしなくなり、話しかけても反応しなくなる。その様子を見たのび太は、これで何をしてもだれにも文句を言われなくなると大よろこび。パパやママにいたずらをした後、道で会ったしずかの後をついていき、しずかの部屋の中にまで入っていくが…!? 「のび太のおよめさん」 今日はのび太の誕生日。ところが、しずかから誕生会におくれるという電話が入り、ドラえもんからも「未来は変わる」と言われたのび太は、将来、しずかが本当に自分と結婚してくれるのか、不安になってしまう。 真実をたしかめるため、ドラえもんと『タイムマシン』に乗り、25年後の自分の誕生日へと向かうのび太。ところが、着いた先はなぜか公衆トイレ! 25年後、家の付近は公園に変わっており、ちょうど野比家があった場所に公衆トイレが建っていたのだ。 その後、未来の交番で引っこし先の住所を聞き、大人の自分がくらしているマンションへ向かった二人は、そのマンションからあわてて出ていく大人のしずかを発見。後を追うと、なんとしずかは“出木杉”と書かれた表札の家に入っていく! しずかは出木杉と結婚したのか!? 大ショックを受けるのび太だったが…!?
「ミニハウスでのりきる夏」 いっしょに夏休みの宿題をやろうとしずかをさそうのび太だったが、スネ夫からクーラーがこわれていることを指摘(してき)された上に、スネ夫の家は全部屋冷房、アイスクリームも食べ放題、広い庭の木かげも涼しいとじまんされて、言葉につまってしまう。結局、しずかもスネ夫の家で宿題をすることになり、引っこしたいと泣きだすのび太。 そんなのび太の話を聞いたドラえもんは、「全部屋冷房で広い庭とプールの付いている家に引っこそう」と言いだす。目かくしをされ、何かをくぐらされたのび太が目を開けると、目の前にプール付きの大きな家が建っていたからビックリ! 実は、この家は省エネルギーを実現した未来の『ミニハウス』で、のび太は目かくしされている間に『ガリバートンネル』を通って小さくなっていたのだ。この家を好きに使っていいと言われたのび太は、大はしゃぎでしずかを呼びに行くが…!? 「うきうきするウキワ」 ウキウキとミーちゃんとのデートの準備をするドラえもんを横目に、大きなため息をつくのび太。「最近ロクなことがない。この世の終わりだ。」とまで言うのび太のために、ドラえもんはポケットから『ウキウキ輪』を出す。このウキ輪をつけると、心の痛みが忘れられて、ウキウキした気分になり、細かいことは気にならなくなるのだという。 ウキ輪をつけ、元気になったのび太だったが、ウキ輪に定規が刺さってあっという間にやぶれてしまう。そのとたんに再び落ち込むのび太。それを見たドラえもんは、やぶれたらまたふくらませられるよう、まだ空気の入っていない『ウキウキ輪』をたくさん出してくれる。 再びウキ輪を身につけ、のんびりと学校へ向かうのび太。その様子を見たジャイアンとスネ夫は、まだ登校時間に間に合うのかとカンちがい。結局3人そろってちこくし、廊下に立たされてしまうが…!?
「地底100マイルちょっとの大作戦」 今日はドラえもんの誕生日。ドラえもんをおどろかせるようなものをプレゼントしたいと考えたのび太は、ジャイアンとスネ夫から裏山で虹色にかがやくチョウを見たと聞き、それをつかまえてプレゼントにしようと思いつく。ところがそれはジャイアンたちがついたウソだった…。 落ち込んだのび太が帰宅すると、ドラえもんが庭で潜水艦(せんすいかん)のようなものを修理していた。ドラえもんによると、それは潜水艦ではなく潜地艦(せんちかん)で、地中を進むことができるのだという。 そこへ突然、2階ののび太の部屋の窓から、覆面(ふくめん)をつけた何者かが落ちてくる。しかも、その人物とドラえもんの手がリングでつながれてしまったから大変! 2人がおどろいていると、その謎の人物はそのまま潜地艦を発進させてしまう…。 わけがわからないまま、謎の覆面と地中を進みだしたのび太とドラえもん。だが、その覆面を取ると現れたのは、かわいい女の子“ラピス”だった。彼女は宇宙から来た天才科学者だと名乗り、「あなたたちは、今から私が行く宝探しのパートナーに選ばれたのよ!」と言う。ドラえもんはラピスを怪しむが、ラピスが話す宝の中に虹色のチョウがいると聞いたのび太は、大乗り気! 2人は、彼女の宝探しを手伝うことに…。 一方、兄にプレゼントを届けにやって来たドラミは、未来の警備隊(けいびたい)からドラえもんたちが凶悪犯(きょうあくはん)に誘拐(ゆうかい)された可能性があると聞き、警備隊と共にドラえもんたちを追うことに。はたして、虹色のチョウは手に入るのか!? そして、ラピスの本当の正体とは…!? ★アニメ35周年の誕生日スペシャルは、地底を舞台に展開する、ドキドキワクワクの冒険ストーリー! ドラえもんvsドラミの史上最大の兄妹ゲンカも勃発(ぼっぱつ)!?
「しずかちゃんがカッパに!?」 しずかから「小さい頃、人魚みたいに泳ぐのが夢だった」と聞いたのび太とドラえもん。その夢をかなえてあげようと、ドラえもんはポケットから『スイムドリンク』を取り出す。このスイムドリンクを飲むと、人魚に変身してスイスイ海の中を泳ぐことができるのだ。 さっそく『どこでもドア』で海に出かけ、スイムドリンクを1本飲んだしずか。海を見ると、足が人魚の尾に変わる…はずだったが、なぜかまったく変化が起きず、しずかはガッカリ…。 その後、ドラえもんが未来デパートに問い合わせたところ、スイムドリンクにはいろいろな味があり、しずかが飲んだのはキュウリ味だったことが判明する。しかも、キュウリ味のスイムドリンクは、飲んだ後にキュウリを見ると、なんとカッパに変身してしまうというのだ! のび太とドラえもんがあわててしずかを追いかけると、ちょうど八百屋さんの前を通りかかるところで…!? 「ミチビキエンゼル」 カゼをひいたドラえもんが部屋で寝ていると、のび太から重大な問題があるからすぐに来てほしいという電話がかかってくる。ドラえもんが急いで呼ばれた場所へと向かうと、のび太が明日のテストのために家に帰って勉強するか、しずかの家に遊びに行くか…左に曲がるか右に曲がるかで迷っていた。 あきれたドラえもんが取り出したのは、かわいい人形のような『ミチビキエンゼル』。これを手にはめて相談すると、その人のいちばんためになる答えを出してくれるらしい。 さっそくのび太が左手にはめてどちらに進むべきかをたずねると、ミチビキエンゼルは、「勉強は夜でもできますが、しずかちゃんと遊べるのはいまだけです」と答える。それを聞いたのび太はごきげんでしずかの家へと向かうことに。 ところが、その途中でミチビキエンゼルの言うことを聞かなかったのび太は、ジャイアンにむりやり野球にさそわれてしまい…!?
「のび太航空へようこそ」 のび太が突然、将来は国際線のパイロットになる!と言い出した。そのために今から技術を身に着けておきたい、子どもでも飛べるような飛行機を出して欲しいと頼まれたドラえもんは、ポケットから『三輪飛行機(さんりんひこうき)』を取り出す。これは三輪車のようなミニ飛行機で、ペダルをこぐとふわりと浮き上がり、まるで本物の飛行機のように空を飛ぶことができるのだという。 さっそく三輪飛行機に乗り、空の旅を楽しんだのび太は、「将来と言わず、今すぐパイロットを始めよう!」と思い立ち、10分につき10円で客を乗せる「のび太航空」を始めることに。ところが、ジャイアンもスネ夫もバカにして乗ろうとはせず…。 そこに、鳥かごと虫取りアミを持ったしずかがやってくる。ペットの小鳥・ピーちゃんが逃げてしまったというのだ。のび太は三輪飛行機でピーちゃんを追いかけることを思いつき、しずかを三輪飛行機に乗せて出発するが…!? 「神さまごっこ」 「もう3日もどら焼きを食べていない」となげくドラえもん。ふと何かを思い出したようにポケットを探ると、『神さまごっこ』というひみつ道具を取り出す。 のび太の首に賽銭箱(さいせんばこ)をかけ、のび太の頭の上に輪を乗せると、十円玉を賽銭箱に入れるドラえもん。そして、のび太に向かって手を合わせ、「どうかどら焼きが食べられますように」と唱えたところ、のび太の頭上の輪が光った。それを見たドラえもんは、すぐに「かなえてつかわす」という言葉をのび太に言わせると、なんとお客さんがどら焼きをもってきてくれたからビックリ! 個人的なささやかな願いならかなうと聞いたのび太は、自分の頭上にあった輪をドラえもんの頭上に乗せ、十円玉を賽銭箱に入れると、「こづかい百万円を与えたまえ」と手を合わせる。ところが、輪は光らない。そこで、十万円…千円…百円と値段を下げていったところ、ついに輪が光って…!?
「22世紀のすてきなキャンプ」 自分が22世紀に帰っている間に、のび太たち家族がキャンプに出かけていたことを知り、ドラえもんはおもしろくない。ところが、帰宅したのび太は、キャンプ場はゴミだらけで紅葉を楽しむどころではなく、まわりのテントから聞こえてくる音楽もうるさくて、ちっとも眠ることができなかったとなげく。 「二度とキャンプには行きたくない」と言うのび太に、「今からボクが素敵なキャンプに連れて行ってあげる」と張り切り出すドラえもん。22世紀で発売されたばかりの『万能テント』を手に入れてきたというのだ。のび太は気乗りしないながらも、しずかをさそい、ドラえもんと共に山へと向かう。 目的地に到着後、小さな万能テントにガッカリするのび太としずか。だが、中には広々とした空間が広がり、さらにボタンを押すだけでいろいろな部屋に早変わりすることを知ったのび太たちは、大よろこびで遊び始めるが…!? 「ポータブル国会」 いつもおこづかいやお年玉をたくさんくれる北海道のおばさんが遊びに来るのを、楽しみにしていたのび太とドラえもん。ところが、消費税も上がってなにかと出費がかさむため、今回は来られないという連絡が入る…。 消費税が上がったのは国会で決めたことだと知り、怒り出すのび太。その様子を見たドラえもんは、ポケットから『ポータブル国会』を取り出す。この機械に自分が作りたい法案を書いた紙を入れると、日本中でそれが守られるのだという。 さっそく、「来週だけ消費税をなしにする」法案を書いて法案袋に入れ、ポータブル国会に入れたところ、おばさんから遊びに来るという連絡が入り、2人は大よろこび! さらに調子に乗ったのび太は、「子どものおこづかいは一万円以上にする」「子どもに仕事をさせてはいけない」などという自分勝手な法案を次々と作り出して…!?
「怒りのポップコーン」 夢中で読んでいた推理小説の犯人をスネ夫にバラされてしまい、くやしくてたまらないのび太。怒りがおさまらないのび太を見たドラえもんは、シルクハットのような形の帽子を取り出すと、のび太の頭にかぶせる。 すると帽子がググッとふくらみ、ポンポンとポップコーンが飛び出したからビックリ! と同時にのび太の怒りが消え、スッキリした気持ちに。ドラえもんによると、これは『ポップコーンハット』と言い、怒りの力でポップコーンを作ることができるのだという。 怒りを消してくれる上、おいしいポップコーンが食べられるなんて最高!とよろこぶのび太。もっと食べたいと、0点のテストを見つけ激怒しているママにポップコーンハットをかぶせたところ、のび太の塩味とはちがい、激辛カレー味のポップコーンができる。ポップコーンの味は人によって変わると聞いたのび太は、怒っている人を見つけてポップコーンハットをかぶせようとするが…!? 「タヌ機」 パパに買ってもらったという最新式のデジタルカメラで、撮ったばかりのドラえもんの写真をその場でタヌキのように加工してみせるスネ夫。さらに、ドジを踏んでいるのび太の写真もいつの間にか撮っており、それにもタヌキの加工をしてバカにする。しずかに笑われてしまい、落ち込むのび太と、怒りがおさまらないドラえもん。 帰宅したドラえもんは、やられたらやり返すと言い出し、ポケットからメガネとしっぽのようなひみつ道具『タヌ機』を取り出す。このタヌ機を身につけると、脳波を相手の脳に送り込み、思い通りに人を化かすことができるのだという。 さっそくドラえもんで試してみたのび太は、スネ夫を探し出して、仕返しをすることに。のび太に脳波を送られ、幻を見せられたスネ夫は、いつまで経っても目的地に着けず、迷子になってしまう…。途方に暮れたスネ夫は、ようやく見つけたボロボロの民家に泊めてもらおうとするが…!?
「ハロウィーンの暴走かぼちゃ」 ハロウィーンの日、特別に取り寄せた特大カボチャでランプを作るというスネ夫から、仲間はずれにされてしまったのび太。自分もハロウィーンのランプを作りたいとママに頼むが、カボチャがもったいないと言われ、もらえたのはカボチャのタネだけ…。 タネを手に、のび太が部屋に戻ると、突然コウモリが飛んで来たからビックリ! ドラえもんによると、そのコウモリは『新種植物製造機(しんしゅしょくぶつせいぞうき)』でクロユリの花を改造して作ったのだという。それを聞いたのび太は、ママにもらったタネから、カボチャのランプを作りだそうと思いつく。 さっそく新種植物製造機にカボチャのタネを入れ、遺伝子(いでんし)情報を書きかえるのび太だったが、ドラえもんの言うことを聞かず、てきとうに操作してしまう。そして、できあがったタネをまいて『タイムふろしき』をかぶせたところ、大きなカボチャが実っていて…!? 「ホラふきご先祖」 自分のご先祖様について調べるという宿題が出たのび太は、スネ夫やジャイアンから有名なご先祖様がいるとじまんされ、うちにも有名なご先祖様がいなかったかパパに聞いてみる。ところが、パパが思い出したのは「ホラのびさん」と呼ばれた、大ボラ吹きで有名な“のびろべえ”という人だった。 ガッカリするのび太だったが、パパによると人をだましたり困らせたりするようなホラではなく、スケールが大きくて夢があるホラで、遠くからはるばる聞きに来た人もいたのだという。だが、どんなホラを吹いたのかまでは知らないと言われてしまい、困ったのび太はドラえもんと共に本人に会いに行くことに。 のびろべえが住む200年前に『タイムマシン』で向かった二人。すぐにのびろべえを見つけるが、「自分は村一番の正直者で、ホラなど吹いたことがない」と言われてしまう。そこで二人はのびろべえを現代に連れて帰り、ゆっくり話を聞くことにするが…!?
「空とぶマンガ本」 ママとスネ夫のママが、それぞれの家にあるマンガ本を捨てようと話し合っているのを聞いたのび太は、急いでスネ夫に相談しなければ…とあわてるが、ちょうどママが使用中で電話をかけることができない。 あせるのび太に、ドラえもんは「これで電話すれば?」とカレンダーとドライヤーを持ってくると、『無生物さいみんメガホン』を取り出す。そして、メガホンでカレンダーとドライヤーに「キミは電話だ!」と何度も語りかけたところ、本当にその二つで電話をかけることができたからビックリ! このメガホンを使うと、生きていないものなら、どんなものにでも暗示をかけることができるのだという。 さっそく、スネ夫と「どこかにマンガ本をかくそう」と相談するのび太。すると、電話を切った直後、早くもママが階段から上がってくる音が聞こえてくる。ママたちからマンガ本を守るため、のび太は無生物さいみんメガホンを使っていろいろなものに暗示をかけていくが…!? 「ぬれぎぬを着せよう!」 ジャイアンとスネ夫から、神成さんの庭にラジコンヘリを落として、盆栽をこわした犯人にされてしまったのび太。しかも、叱られただけでなく、罰として庭掃除までするはめに…。 のび太の話を聞いたドラえもんは、「のび太くんは“ぬれぎぬ”を着せられたってことじゃないか」とカンカンに怒り、ポケットからその名も『ぬれぎぬ』というびちゃびちゃにぬれた布のようなものを取り出す。このぬれぎぬを着せると、その人のせいにすることができるため、これでジャイアンたちをこらしめようというのだ。 ためしに、ママがお客さん用に取っておいたどら焼きを食べたドラえもんが、のび太にぬれぎぬを着せたところ、ドラえもんの顔にアンコが付いているにも関わらず、ママはのび太を怒り出した! のび太はあわててぬれぎぬを取ろうとするが、自分では取ることができない…。 さっそくスネ夫を見つけたのび太たちは、怒っている人を探し出し、スネ夫にぬれぎぬを着せるが…!?
「ムキムキからだねん土」 ジャイアンから、腕に筋肉がまったくないことをバカにされたのび太が泣きながら帰宅すると、スラリと足の長いドラえもんが現われたからビックリ! ドラえもんは、人の身体にくっつけると好きなように体型を変えることができるひみつ道具『からだねん土』を使って、足を長くしたのだという。 さっそく、ドラえもんの体や顔にからだねん土をつけて楽しむのび太。さらに、自分の体のあちこちにからだねん土を盛って、筋肉ムキムキに大変身! ジャイアンたちに見せつけようと、同じくムキムキな体格に変身したドラえもんと共に、空き地へと向かう。のび太たちの筋肉を見たジャイアンは、おどろいて逃げてしまい、のび太は大まんぞく。 その後、からだねん土のことを知ったスネ夫としずかが、自分にも分けてほしいと言い出す。スネ夫はからだねん土を使って足を長く、しずかは鼻を高くしたいと言うが…!? 「嵐でやっつけろ!」 台風が近づいていることを知ったドラえもんは、ポケットから『台風トラップと風蔵庫』を取り出す。ドラえもんによると、この道具は台風のエネルギーを様々なことに使うために、台風の一部をつかまえてしまっておくことができるのだという。 その夜、大きな台風が通り過ぎ、翌日、風蔵庫は満タンに。さっそく台風を少しだけ出してわりばしに巻きつけると、その風圧で庭掃除をするドラえもん。その後、洗たく機がこわれて困っているママのために、ミニ台風を出して洗たく機に入れたところ、洗たく機は再び回り出し、ママも大よろこび。 調子に乗ったのび太は、ドライヤーがこわれて困っているパパの頭にミニ台風を乗せ、パパのかみの毛をチリチリにしてしまう。その様子を見たドラえもんは風蔵庫をしまおうとするが、ミニ台風を使ってまだまだ遊びたいのび太は必死に抵抗。そのはずみで、なんとミニ台風がのび太の体に巻き付いてしまう…!?
「落ち葉とジャイ子」 スネ夫からバンジージャンプの話を聞き、びびってしまうのび太。しずかの前でバカにされ、くやしいのび太は、「スリルのないバンジージャンプを出して」とドラえもんに頼み込む。 ドラえもんが出したのは『ガリバートンネル』。さっそくガリバートンネルで小さくなった二人は、『即席(そくせき)エレベーター』で木の枝まで上る。そこでドラえもんは『落ち葉ンジー』を取り出す。これを腰に巻くと木の葉の上に乗ることができ、葉っぱと共に風に吹かれて舞うように落ちていく感覚を味わうことができるのだ。 「これなら怖くない!」とよろこんだのび太はみんなを誘うが、ジャイアンは呼び止める声にも気づかない。実は、ジャイ子が入院してしまったのだ。「窓から見える木の葉っぱが全て落ちたら、私の命も終わるんだわ」と言い出すジャイ子。ところが、それを知らないのび太たちは、病院の庭の大きな木で落ち葉ンジージャンプをはじめて…!? 「しずかちゃんになったのび太」 学校の帰り道、しずかに「クッキーを焼いたから食べに来て」と誘われたのび太は、大よろこびで帰宅するが、ママから草むしりを頼まれていたことを思い出す。だが、自分が行かないと出木杉としずかが二人で仲良く食べてしまうと考え、こっそり出かけようとしたところ、ママに見つかってしまった! ママに言われるがまま、のび太が机に向かって宿題を始めると、後ろに立っていたママが突然笑い出す。実はママだと思っていたのはドラえもんで、ママの着ぐるみを着ていたのだ。怒ったのび太は、再び出かけようとするが、今度は本物のママから草むしりをするよう言われてしまう。 困っているのび太を見たドラえもんは、『フリーサイズぬいぐるみカメラ』と『どこでもドア』を出すと、どこでもドアからしずかの写真を撮る。すると、カメラから飛び出てきた小さなかたまりが、あっという間にしずかのぬいぐるみになったからビックリ! のび太はしずかのぬいぐるみを着て、出木杉のもとへと向かうが…!?
「クローンリキッドごくう」 買ったばかりのマンガ本をジャイアンに取り上げられてしまったのび太が帰ってくると、ドラえもんがテレビで「西遊記」を見ていた。悟空(ごくう)が「分身の術」を使って妖怪を倒す様子を見たのび太は、自分もあんな術が使えるといいのにとつぶやく。 それを聞いたドラえもんが取り出したのは、『クローンリキッドごくう』。このビンに入っている液体をのび太の頭にふりかけ、かみの毛を1本抜いてフッと息を吹きかけたところ、なんとのび太の分身が出現したからビックリ! このクローンリキッドをかけたかみの毛は、すべてその人の分身になるのだという。 「もうジャイアンなんか怖くないぞ」と大よろこびでクローンリキッドごくうを頭にふりかけ、ジャイアンを探しに行くのび太。公園にいたジャイアンを見つけると、マンガ本を返すよう言ってかみの毛を抜いて息を吹きかけるが、なぜかかみの毛はパラパラと地面に落ちるだけで…!? 「お金のいらない世界」 ママにお小遣いの前借りを頼もうとしたのび太だったが、宝くじを買ったパパがママにムダ使いだと怒られているのを見て、とても言い出せない。お金のいらない世界に住めたらなぁ…とため息をつくのび太を見たドラえもんは、住んでみることを提案し、『もしもボックス』を取り出す。 「もしもお金のいらない世界になったら…」とつぶやき、おもちゃ屋さんへと急ぐのび太。ところが、商品をもらっていこうとしたところ、「ただで持っていく気?」と怒られてしまう。のび太たちが困惑していると、なんと店主は「代金二万六千円を持って行ってくれなきゃ困る!」とお金を渡してきた…! なんとこの世界では、買い物をする時にはお金を払うのではなく、受け取るのだ!「欲しいものが手に入る上に、お金までもらえるなんて…!」と大よろこびでマンガ本やジュースを買いあさるのび太。ところが、帰宅すると、ママが今月も赤字でお金がたまり過ぎて困るとなげいていて…!?
「ドラミが生まれた日」 ドラミの誕生日。ドラミは『かべ紙ハウス』を空き地のブロック塀にはって、22世紀の自分の部屋を再現し、ドラえもん、のび太、しずか、ジャイアン、スネ夫にバースデーパーティーを開いてもらっていた。 だが、部屋であばれるジャイアンたちにあきれたドラミは、『オトコンナ』でジャイアンを女の子に変えてしまう。さらに、ドラミのことをどれだけ知っているかを試すため、クイズ大会を開催することに…! そんな中、女の子に変身したジャイアンが、ドラミの頭についているリボンをうばって逃げてしまう。ドラえもんとのび太は取り返そうと追いかけるが、女の子になってもジャイアンの力は変わらず、取り返すどころか殴られるばかり。 そこで二人は、取り返すより未来に行って新しいリボンをもらってこようと思いつき、『タイムマシン』でドラミが生まれた2114年12月2日の「マツシバ工場」へと向かうが…!? ★ドラミ生誕100年前特別企画! なぜドラミの頭には耳ではなくリボンがついているのか? 今回、そのナゾがついに明らかに…!? 「やりくりアリでリサイクル」 庭の物置の中にあった不用品の数々。捨てるのはもったいないとのび太に相談されたドラえもんは、ゴミを新しく作り変えてくれる、未来のリサイクルロボット『やりくりアリ』を取り出す。 さっそく「おもちゃの車」とリクエストしたところ、箱の中から次々とアリロボットが出てきて、ペットボトルや空き缶などを集め箱の中に運び入れ始めた。そしてしばらくすると、中からおもちゃの車が飛び出してきたからビックリ! 続いて、パパにドライヤーを作ってあげた二人は、しずかにも何か作ってあげようと出かけることに。途中、スネ夫の家の前を通ったところ、スネ夫がラジカセやゴルフクラブなどを捨てようとしているのを発見。それらをもらったのび太は、再びおもちゃをリクエストする。おもちゃのロボットが完成し、大よろこびするのび太だったが、その様子を見ていたスネ夫にうばわれてしまい…!?
「おせじ口べに」 ママの新しい服やパパが描いた絵に対し、思ったままの感想を口にしたのび太。すると、その言葉に二人とも腹を立て、のび太はおやつを取り上げられたばかりか、おこづかいもナシにすると怒られてしまう。 「感じたままを言っただけなのに。どうやってほめたらよいのかわからない」と泣きついてきたのび太に、ドラえもんは『おせじ口べに』を差し出す。これをくちびるにぬると、ほめるところがまったくない相手に対してもおせじが口から出てきて、カンタンにおだてることができるというのだ。 ところが、口べにをぬったドラえもんは、なぜかのび太の悪口を言い出した…。実はそれは『悪口べに』だったのだ! 気を取り直し、おせじ口べにをぬってママをほめちぎり、おやつをたくさんもらったのび太。さらに、すっかり気をよくしたパパからは、おこづかいまでゲットしてニンマリ。 味をしめたのび太は口べにをぬったまま空き地へと向かい、みんなをほめまくるが…!? 「家元かんばん」 新作のあやとりを完成させたのび太は、大よろこびでみんなに見せるが、だれも興味を示さずガッカリ。さらにドラえもんからもどこがすごいのかと言われ、すっかりスネてしまう。 そんな中、生け花展に出品したママが、家元からほめられたとよろこんでいるのを見たのび太は、「もしあやとりがお茶やお花みたいに人気があれば、ぼくは野比流家元になれるのに…」と言い出す。それを聞いたドラえもんは古い板のようなものを取り出した。これは『家元かんばん』と言い、これに書き込むと何の家元にでもなれるというのだ。 さっそく家元かんばんに「野比流 あやとり」と書き、玄関の表札を外して設置したところ、ちょうど通りかかったしずかが入門希望としてやってきた。実はこのかんばんを見ると、だれでも入門したくてたまらなくなるのだという。さらに、ジャイアンとスネ夫も入門したいとやってくるが、すっかり家元になりきっているのび太は、態度がなっていないと二人の入門を断り…!?
「おすそわけガム」 最近、おやつが少ないことをなげくのび太とドラえもん。道で会ったスネ夫の家に遊びに行こうとするが、これからとってもおいしいメロンを家で食べるからダメだと断られてしまう。ガッカリするのび太に対し、なぜかスネ夫の後をついていくドラえもん。そして、スネ夫がメロンを食べようとする前にポケットからガムを出すと、三分の一をスネ夫に渡し、残りをのび太と自分の口に入れる。 実はこのガムは『おすそわけガム』と言い、ガムをわけた相手が食べたものが、自分の口にも伝わるというのだ。スネ夫がメロンを食べ始めると、のび太とドラえもんの口にもおいしいメロンの味が広がり、二人は大まんぞく。 これに味を占めたのび太は、ドラえもんに再びおすそわけガムを出してもらうと、みんなのおやつを聞きながら、ガムを半分ずつ配り始めて…!? 「宇宙戦艦のび太を襲う」 しずかや出木杉から、人間はふしぎな予知夢を見ることがあると聞いたのび太。だが、夢で悪いことを予知するなんてウソに決まってると言って、まったく信じない。そんなのび太に、ドラえもんは『予知夢アメ』を渡す。このアメをなめてから寝ると、危険が迫っている時、夢の中で知らせてくれるというのだ。 さっそく予知夢アメを口に入れて昼寝をするのび太。すぐに眠りについたのび太が見た夢は、宇宙船に乗った宇宙人が地球を征服するためにやって来るというものだった。あわてて飛び起きたのび太だったが、ドラえもんにもう一度寝れば続きが見られるかもしれないと聞き、再び眠りについたところ、彼らの上陸先がなんと日本であることが判明! のび太とドラえもんは地球の危機だとみんなに相談するが、誰も信じてくれない。 そんな中、しずかが突然、高熱を出して寝込んでしまう。ドラえもんが『お医者さんカバン』を使って調べたところ、なんとしずかの胃の中に宇宙船が見つかって…!? 「思い出せ!あの日の感動」 今日も寝坊をしてしまったのび太は、「つくづくイヤになった…」となげき、学校へ行くのをやめると言い出す。退学届を書き出すのび太をあわてて止めるドラえもんだったが、なんと今日は日曜日だった…。 しかし、それでも「明日から学校に行かない」と昼寝をはじめるのび太に、ドラえもんはあの手この手で遊ぼうと誘うが、のび太は裏山で昼寝すると言い出す。そこで、ドラえもんは『ハジメテン』を取り出し、あくびをするのび太の口の中へと放り込む。 すると、むりやりしずかの家に連れていかれたのび太は、まるで初めて会ったかのようにオーバーアクションでしずかをほめ始めた! その後もすべてのことに感動するのび太。実はこのハジメテンを飲むと、何にでも初めてのような感動を受けるのだ。 楽しい一日を過ごしたのび太とドラえもんが帰宅すると、パパとママがケンカをしていた。そこでドラえもんは、ケンカする二人の口にハジメテンを放り込んで…!?