「宝さがしペーパー」 お正月。パパから用意したお年玉が見つからないと言われたのび太はガッカリ…。そこでドラえもんは、大事なものをさがすときに使う『宝(たから)さがしペーパー』を取り出す。紙を広げ、ストーブなどの熱に近づけてあぶり出すと、文字がうかび上がり、さがしもののありかがわかるのだという。ところが、出てきた文字は「あたたかい池の近くにすむふたごの家にかくしてある」というまったく意味の分からない内容(ないよう)だった…。必死に考えるのび太とドラえもん。すると、ドラえもんがあたたかい池はお風呂のことではないかと思いつく。そして、洗面(せんめん)台のかがみのうらのたなの中から見事にお年玉を発見! ぶじお年玉をもらえてひと安心するのび太たち。その後、外に遊びに行こうというドラえもんに、お年玉をたくさんくれるのび郎おじさんがまだだと答えるのび太。そこで、宝さがしペーパーを使って、のび郎おじさんがどこにいるのかを調べてみることに。すると、「黒い森」や「さばくのむこう」など、またもやなぞの文字がうかび上がって…!? 「カッカホカホカ」 風の強い寒いある日、のび太が歩いていると、オドオドくんが家の門の前にぼんやりと立っていた。おじいさんのきげんが悪くて中に入れないのだという。オドオドくんに同情(どうじょう)するのび太だったが、家に帰るとストーブがついておらず、部屋は寒いまま。ストーブ用の灯油が切れているにもかかわらず、灯油屋さんも休みだというのだ。さらにはコタツもこわれていると聞き、怒(おこ)り出すのび太。その様子を見たドラえもんは、ポケットから何かを取り出し、コンセントのようなものをのび太のおなかに差しこむ。すると、のび太の怒(いか)りがあっという間におさまり、その道具が温かくなったからビックリ! これは『カッカホカホカ』というひみつ道具で、怒りのエネルギーをすい取り、熱エネルギーに変えてくれるのだという。ところが、すぐに冷えてしまったため、ドラえもんはカッカホカホカを手にママのところへ。のび太がママのメガネをこわしたことや、おつりをごまかしたことなどを告(つ)げ、ママを大激怒(げきど)させて…!?
雪がふった次の日、学校の裏(うら)山に集まったのび太たち。まずは、ドラえもんが出してくれた『雪あそびロボット』をみんなで組み立てることに。完成(かんせい)した雪ロボットは、近くの雪を集めると、あっという間に雪のスライダーを作り上げる。ところがその直後、操作(そうさ)パネルの電池が切れてしまった…。電池を入れようにも、現代(げんだい)の電池なら千本は必要らしい。そこで、ドラえもんは節約(せつやく)すると量におうじて電池をうんでくれるハト、『電貯(でんちょ)バト』を取り出す。電貯バトをかたに乗せて、電気や水やガスなどを節約すると、その分の電池を出してくれるというのだ。さっそく、のび太、ジャイアン、スネ夫のかたに電貯バトをおくドラえもん。すると、ジャイアンがほかの友だちにも配るから、もっと出してほしいと言い出して…。一方、一度家に帰ったのび太は、ドライヤーを使おうとするパパには“うちわ”を、せんたくしようとするママには“たらい”を渡して、電気を節約しようとするが…!?
おなかがいっぱいだからと食事を残すのび太に、ご飯が食べられるありがたみについて話すママ。ところが、のび太はまじめに聞くどころか、お米がなかったらパンを食べるなどと、とんちんかんなことを言って、ママをおこらせてしまう。その様子を見ていたドラえもんは、はらペコの苦しさをのび太にわからせようと、何気なく使っているもののありがたみを教えてくれる『ありがたみわかり機』を取り出す。ドラえもんに言われるがまま、のび太がボタンをおしながら「空気」と言ってみたところ、急に苦しくなったからビックリ! のび太の周りだけ空気が消えてしまったのだ。続いて、「食べもの」と言いながらボタンをおすのび太。自分は食いしんぼうじゃないから大丈夫だと言い放つのび太だったが、パパが買って来てくれたケーキを転んで落としてしまったり、カップラーメンを食べようにもひとつもなかったり、冷蔵庫(れいぞうこ)の中もからっぽだったりと、なかなか食べものにありつけない。ドラえもんから食べもののありがたみがわかったかと聞かれたのび太は、寝(ね)ていればそのうち夕食になると強がるが…!?
5回連続で0点を取ってしまったのび太。来週のテストも0点だったら、ママが鬼(おに)になってしまう…と、青ざめた顔でさけぶのび太を見たドラえもんは、「だったら、きみも鬼になればいい」と言い、『鬼のパンツ』を取り出す。ちょうどそこに、おそうじを手伝ってほしいとママがやってきたため、のび太は大あわて。すると、ドラえもんはちょうどいいと言って、ポケットからペンを出すと、鬼のパンツに“そうじ”と書き、のび太にはかせそうとする。ところが、のび太はそれを制(せい)し、ドラえもんにはかせてしまった…。そのとたん、ドラえもんの頭から角が生え、鬼のような顔になったからビックリ! そうじの鬼になったドラえもんは、ものすごい勢(いきお)いで家のすみずみまでそうじを開始。ママにお礼を言われても、まだまだだと言って細かいよごれや、家具を動かしてまでそうじを続ける。鬼のパンツの威力(いりょく)を見たのび太は、ドラえもんからパンツをぬがせると、今度は “べんきょう”と書き、自分ではいてみるが…!?
「ツボ押し壺」 最近、肩(かた)こりがひどいというママを心配するのび太。話を聞いたドラえもんは、小さな壺(つぼ)のような形をした『ツボ押(お)し壺』を取り出す。このツボ押し壺を指にはめて、肩こりに良いツボを押せばよいらしい。ドラえもんに言われるがまま、ママにツボ押し壺を向け「ママの肩こりが治ってほしい」と言ったところ、壺から光が出て、ママの背中の一点を示す。そこが肩こりによいツボだと言われたのび太は、ツボ押し壺をはめた指で押してみる。すると、急にママのうでが勝手に上がりクルクル回り始めた! そしてピタリと止まると、ママの肩こりはスッキリ! うでを回したことで、肩こりが良くなったのだ。その後、ドラえもんが止めるのも聞かず、ツボ押し壺を手に出かけるのび太。出木杉といっしょに図書館で勉強するというしずかと会ったのび太は、しずかに向かって、「図書館に行かないで」と言ってみる。すると、しずかの手の甲(こう)が光った! のび太がしずかの手を取り、ツボ押し壺で甲を押したところ、なぜか後ろ向きに歩き出して…!? 「雪男のアルバイト」 スネ夫から、パパの知り合いから手に入れたという、山おくに住んでいるナゾの生物“ヤマゴン”とその足あとの写真を見せられたのび太たち。だが、よく見るとぼやけていてはっきりとはわからないものだった。そう口にしたのび太に、だったらのび太がもっといい写真を撮(と)って来て見せろと言うスネ夫。そこで、のび太はヤマゴンなんて本当はいないというドラえもんを説得(せっとく)し、『どこでもドア』を出してもらうと、みんなといっしょにヤマゴンが目撃(もくげき)された山おくへと向かう。ところが、ようやく見つけたヤマゴンの正体は、なんと着ぐるみ姿(すがた)のおじさんだった…!ガッカリしたのび太は、今度はヒマラヤに行って、本物の“雪男”をさがそうと考える。ドラえもんの心配をよそにすぐに雪男を見つけるが、おなかが空いていたらしく、どこでもドアにかじりついてしまう。そこで、ドラえもんがポケットに入っていたドラ焼きをさし出したところ、雪男はこんなにおいしいものは生まれて初めて食べたとカンゲキして…!?
「ドタバタ虫歯逃亡記」 おやつのケーキを口に入れた瞬間(しゅんかん)、あまりのいたみに顔をゆがめるのび太。虫歯になってしまったのだ! ママとドラえもんから歯医者さんに行かないと大変なことになると言われ、イヤイヤながらも歯科医院に向かうのび太だったが、どうしても中に入れず、にげ出してしまう。そんなのび太の前に、22世紀(き)にいるはずのセワシがあらわれた! 一方、のび太を追いかけていたドラえもんも、セワシをさがしていたドラミに声をかけられる。なんとセワシも虫歯で、この時代のうでのいい歯医者さんに行くとちゅうでにげ出していたのだ。その後、のび太とセワシを見つけたドラミは、『マジックハンド』で二人をつかまえようとするが、セワシが出した『コチョコチョ手袋(てぶくろ)』に反げきされてしまう。さらにセワシは、ドラえもんとドラミからにげるため、ドラミからコッソリかりた『フリーサイズぬいぐるみカメラ』で、ジャイアンとスネ夫の着ぐるみを作ってかくれようと思いついて…!? 「お子さまハンググライダー」 スネ夫のいとこのスネ吉がハンググライダーを楽しんでいる映像(えいぞう)をみんなに見せながら、ハンググライダーがどれだけ楽しいかを力説し、今度スネ吉から教えてもらうのだとじまんするスネ夫。のび太もやってみたいと言うが、スネ夫からむずかしくてお金もかかるからムリだと言われてしまう。くやしいのび太が、スネ夫より先にハンググライダーで飛びたいとドラえもんに泣きついたところ、22世紀の子どもたちがあそぶ『お子さまハンググライダー』を出してくれた。翼(つばさ)は小さいが、風に乗って飛ぶことができるのだという。さっそくハンググライダーをつけて2階の屋根から飛び立つドラえもん。ドラえもんが上手に飛ぶのを見たのび太は、自分もやってみることにするが、いざとなるとこわくなってしまう。そこで、もっと低いところから飛ぶ練習をすることに。 ちょうど会ったしずかもさそって丘(おか)の上で練習をするのび太。すぐに上手になるしずかにくらべ、なかなかコツをつかめないのび太だったが…!?
「のびタコ捕獲(ほかく)大作戦!」 ジャイアンからは野球の練習、スネ夫からはドッジボールの練習をするようせまられたのび太は、しずかとの約束があると言って、その場からにげ出してしまう。なんとか家に帰るが、ママからは部屋のそうじと宿題をするよう言われ、パパからはマッサージをたのまれてしまった。その後、のび太が部屋に入るとどこからか子ネコの泣き声が聞こえてくる。まどの外を見たところ、タコのようにたくさんの足があるドラえもんが、その足を使って5ひきの子ネコたちをあやしていたからビックリ! ドラえもんは同時にいろんなことができる『オクトパスーツ』を着ていたのだ。オクトパスーツを借りたのび太は、宿題をやり、そうじをしながらパパのマッサージをすることに。そのすがたに感心するママだったが、0点のテストを発見してしまい、大激怒(げきど)。すると、とつぜんのび太のすがたが見えなくなってしまう。実はタコの習性(しゅうせい)で、体の色が変わり、天井に擬態(ぎたい)していたのだ! これは便利と考えたのび太は、オクトパスーツを着たまま外へと出かけていくが…!? 「カチカチカメラ」 昼寝(ね)をしようと空き地に向かったのび太だったが、土管の上にはすでに先客がいたため、あきらめて帰ることに。そのとちゅうで、へいの上で寝ていた白ネコに、黒ネコがケンカをしかけるところを見かける。白ネコをたすけようとするのび太だったが、へいにのぼることができず、歩いてきた高校生にぶつかってしまった! 高校生はおこり出すが、近くにあったバケツの中にかくれたのび太は、危機一髪(ききいっぱつ)事なきを得(え)る。ちょうどそこを通りかかったドラえもんに助けを求めるのび太。するとドラえもんは、ポケットからカメラのようなものを取り出し、ケンカをしている2ひきをうつしながら「白ネコ勝たせろ!」とつぶやく。そして、のび太がカメラをのぞいたところ、なんと負けていたはずの白ネコが勝っていた…。しかも目の前の白ネコも黒ネコに勝ち始めたからビックリ! これは『カチカチカメラ』と言って、このカメラをのぞきながら勝たせたい方の名前を言うとその通りになるのだという。その後、家に帰ったのび太は、テレビのプロ野球中けいでパパがおうえんしているチームが負けているのを見て、カチカチカメラを使おうと思いつくが…!?
ドラえもんに出してもらったテレビゲームにあきてしまったのび太は、新しいゲームを出してほしいとドラえもんにたのみこみ、『スペースウォーズ・ゲームセット』を出してもらう。そして、ドラえもんに言われるまま、セットの戦闘機(せんとうき)に足をのせたところ、のび太の体が小さくなって、コックピットに入ったからビックリ! さらに、セットのプラネタリウムのスイッチを入れると、たちまち部屋の中が宇宙(うちゅう)空間に早変わり。のび太はさっそく敵(てき)機を追いかけ、撃(う)ち落とすことに成功する。ところが、目の前に大きな宇宙船があらわれ、のび太の乗った戦闘機が撃ち落とされてしまった! はじき飛ばされた反動で、元の大きさにもどってしまうのび太。それでも宇宙船が攻撃(こうげき)してきたため、思わず部屋にあったバットで宇宙船をたたき落としてしまう。それを見たドラえもんはおこり出すが、その宇宙船はセットにはないものだった。しかも、宇宙船から小さなロボットが落ちて、何かをさけんでいたため、二人は『ほんやくコンニャク』を食べる。すると、ロボットはドラえもんたちにお礼を言い、アカンベーダーにつかまっているというリリパット星のアーレ・オッカナ王女の立体映像(えいぞう)を映(うつ)し出した。そのロボットはアーレ王女の家来で、アカンベーダーからにげているとちゅうで王女だけがつかまってしまい、地球に不時着。その後、自分もアカンベーダーの部下につかまってしまい、基地(きち)に連れて行かれるとちゅうで、宇宙船がのび太の家にまよいこんだらしい。ロボットの話を聞いたのび太は、いますぐアーレ王女を助けに行こうと言い出すが…!?
夏休みのグループ研究で「浦島太郎(うらしまたろう)のナゾ」について調べたいというのび太。そこで、ドラえもんが未来の歴史調査課(れきしちょうさか)に問い合わせたところ、浦島太郎という人物が本当にいたことがわかる。さっそく、『タイムマシン』で浦島太郎が行方不明になったという1049年の夏の海岸へと向かったのび太たちは、到着(とうちゃく)した海岸で、子どもたちがカメをいじめているところに出くわす。すると、そこに一人の男があらわれ、子どもたちからカメをうばってしまった!しずかは持っていたブローチを男にわたしてカメを助けるが、そのカメがにげようとしたため、あわててつかまえると、今度はそこに本物の浦島太郎があらわれ、カメを放すよう言われてしまう。そして、浦島太郎がカメを海に放した直後、なんと海の中から宇宙(うちゅう)船のような潜水艇(せんすいてい)があらわれたからビックリ! その後、浦島太郎を乗せて、海中へと消えていく潜水艇を、のび太たちが『潜水ゴンドラ』に乗って追いかけたところ、海の中に大きな竜宮(りゅうぐう)城が出現(しゅつげん)して…!?
「ヒミツゲンシュ犬」 先生から、連続0点の新記録、さらにはちこく、いねむりも記録更新(こうしん)だとあきれられてしまうのび太。そのことをスネ夫にバカにされたのび太は、にげるように家に帰ると、ママがテストのことを思い出す前に、パパの万年筆で0点に1を書き足して、10点にしてしまおうと考える。ところが、うまくインクが出なかったため、万年筆をふったところ、そのまま飛んでしまい、ペン先がこわれてしまった…! しかも、そこにスネ夫から「0点の新記録をママに伝えたのか」という電話がかかってくる。おこり出すのび太に対し、自分が伝えに行くといって電話を切るスネ夫。こまったのび太は、ママに出かけることをすすめるが、かえってあやしまれてしまう。そこで、これからまじめに勉強するから今回だけ助けてほしいとドラえもんに泣きつき、『ヒミツゲンシュ犬』を出してもらうことに。ないしょにしておきたいことを紙に書いてこの犬に食べさせると、永久(えいきゅう)にひみつを守ってくれると聞いたのび太は、0点の新記録を作ったことと、パパの万年筆をこわしたことを書いて、ヒミツゲンシュ犬に食べさせる。するとその直後、スネ夫がたずねてきて…!? 「水玉カプセルの旅」 町内会で行われる川のそうじに行くようママからたのまれたものの、どうしても行きたくないというのび太。ドラえもんから、川をきれいにすることの大切さについて説明されても、なんで自分だけ…と反論(はんろん)するのび太にあきれたドラえもんは、水の一生を体験することができる『水玉カプセル』を取り出す。このカプセルに入ると、雨になって地上におりた水が川に流れこみ、海に流れつくまでの長い旅を体験することができるというのだ。さっそく、ドラえもんに続いてのび太もカプセルの開いているフタ部分に向かって飛びこむようにジャンプしたところ、すいこまれるように体が小さくなったからビックリ!そして、ドラえもんがスイッチをおすと、フタがしまってカプセルが透明(とうめい)になり、まわりが見わたせるようになった。ただし、外から中は見えないのだという。その後、カプセルはガス状(じょう)になってうき上がり、蒸発(じょうはつ)した水と同じように上昇(じょうしょう)気流に乗って空高くどんどんのぼっていくが…!?
「3月は卒業の季節」 特売でおかしをたくさん買ってきてしまったママ。ドラえもんとのび太はおやつがいっぱいだとよろこぶが、ダイエット中のママは、近所に配ってくると言い出す。しかも、ママがダイエットに成功するまでおやつなしだと言い出したから大変!のび太に泣きつかれたドラえもんは、『いつでも卒業証書(しょうしょ)』を取り出すと、証書に「おやつ」と書き、それをママにわたす。すると、ママの頭の中で、なぜか人間化したおかしとすごした日々が流れ、「わたしはおやつから卒業します!」と宣言(せんげん)。その後、笑顔で「二人で食べて」とのび太たちにおやつを差し出す。おなかいっぱいおやつを食べて満足したのび太は、いつでも卒業証書を手に出かけることに。すると、空き地で、折れた盆栽(ぼんさい)を手にした神成さんから、スネ夫たちがおこられていた。それを見たのび太は、証書に「ぼんさい」と書いて、神成さんにわたして…!?その後、ジャイアンとぶつかってしまい、追いかけられたのび太は、ジャイアンにもいつでも卒業証書を使おうとするが…!? 「深海潜水艦たった二百円!!」 昼寝(ね)で海底をさんぽしている夢(ゆめ)を見ていたのび太は、ドラえもんあての郵便(ゆうびん)だという声で目をさます。ドラえもんが見当たらなかったため、げんかんに行ってみるが、だれのすがたもなく、何もとどいていなかった。ところが、のび太が部屋にもどると、大きなふうとうが落ちていて…。ちょうど未来からもどってきたドラえもんによると、ふうとうの中身は、未来デパートからとどいた商品カタログだという。ポケットにしまおうとするドラえもんだったが、のび太はせっかくだから見せてほしいと言って、カタログをひらいてしまう。のび太の目に入ったのは、『深海潜水艦(せんすいかん)』。買ってほしいとドラえもんにたのむが、安くても5万円以上すると聞いてビックリ! さすがにあきらめようとしたところ、最後のページに200円のものを発見! それは、深海探検(たんけん)の気分だけ味わうことができるペーパークラフトだった。のび太にねだられたドラえもんはしぶしぶ注文。さっそくとどいた商品を二人で組み立てるが、ぬれたらやぶれてしまうため、まずは裏山に運ぶことにして…!?
「ばくはつこしょう」 朝、ねぼうしたのび太に泣きつかれたドラえもんは、明日からは早起きすると約束した上で、『ばくはつこしょう』を取り出す。行きたい場所を言いながら、このこしょうをそばにいる人にふりかけると、大きなくしゃみが出て、そのくしゃみのパワーで目的地まで飛んでいくことができるのだという。さっそく「学校へ」と言いながら、ドラえもんにこしょうをふりかけるのび太。すると、ドラえもんのくしゃみで、教室までひとっ飛びで到着(とうちゃく)したからビックリ! 帰りもジャイアンのくしゃみで家までひとっ飛びで部屋にもどったのび太は、ドラえもんのくしゃみで出かけているママのもとに飛んだり、ママのくしゃみで家に帰ったりとやりたい放題。さらに、スネ夫によばれ、ママのくしゃみでスネ夫の家へと向かったのび太だったが、ジャイアンにばくはつこしょうをうばわれてしまったから大変! ばくはつこしょうを使って、みんなからおもちゃをうばい回るジャイアンのせいで、大さわぎとなり…!? 「バランストレーナー」 春休み、乗馬やサーフィンを楽しみに別荘(べっそう)に行くというスネ夫が、めずらしくのび太にも声をかけてくる。おどろきながらもよろこぶのび太に対し、何か理由があるはずだと首をかしげるドラえもん…。すると、ドラえもんの予想通り、スネ夫がドラえもんのひみつ道具をかしてほしいとたずねてくる。乗馬もサーフィンも始めたばかりのため、こっそり練習する道具を出してほしいというのだ。かしてくれないとのび太は連れて行かないと言われてしまったため、ドラえもんはしかたなく『バランストレーナー』を取り出す。これを使うと、スキーやサーフィン、乗馬などのために、バランスを取る練習ができるという。さっそく猛(もう)練習するとはり切るスネ夫。その様子を見たのび太も、ドラえもんからバランストレーナーを借りて、バランスを取る練習をすることに。サーフィンの練習でなんとかバランスを取れるようになったのび太は、空き地でスネ夫と競うように練習をするが…!?
「エイプリルフールにウソージキ」 4月1日。今年はどんなウソでのび太をだまそうかとたくらむジャイアンとスネ夫。一方、ドラえもんからみんなといっしょにウソを楽しめばいいじゃないかと言われたのび太は、ドラえもんにどら焼きをプレゼントするふりをして、おもちゃのネズミが飛び出してくるビックリ箱をわたす。だまされたことにおこるドラえもんに、ウソをつかれてうれしいことなんてない!と言うのび太。なにかいい道具を出してほしいと言われたドラえもんは、ウソをすい取ることができるという『ウソージキ』を取り出す。さっそく、ウソージキにドラえもんはウソつきだと認識(にんしき)させた後、ドラえもんに言われるがまま、吸引(きゅういん)ボタンをおすのび太。そして、ドラえもんがウソの名前を言ったところ、そのウソだけがすいとられ、口だけが動いている状況(じょうきょう)に。しかもその後も、ウソの部分だけが発音できなくなったからビックリ!ドラえもんによると、ウソージキにすわれたウソは、二度と言えなくなるのだという。ジャイアンとスネ夫のウソをすい取るため、のび太はウソージキを手に空地へと向かうが…!? 「野生ペット小屋」 しずか、ジャイアン、スネ夫のペットじまんを聞いたのび太は、自分もペットをかいたいと言い出す。どうせならライオンやゾウなどをかって、みんなをあっと言わせたいというのび太。それを聞いたドラえもんが出したのは、野生の動物を野生のままの環境(かんきょう)でかうことができる『野生ペット小屋』。スイッチを入れると野生動物をさがし出し、見つかるとドアが野生動物のいる場所に通じるのだ。アフリカの草原で迷子(まいご)になっている赤ちゃんゾウを見つけたのび太は、『桃太郎(ももたろう)印のきびだんご』をミルクにとかして飲ませると、“ハナ”と名づけ、かうことにする。ハナと楽しい時間をすごしたとのび太は、草原にハナをのこしたまま、部屋にもどるが、その夜、野生ペット小屋からハナの鳴き声が…。のび太が様子を見に行ったところ、ハナがハイエナの群れにおそわれそうになっていたため、一時的にハナを自分の部屋につれて帰り、いっしょのふとんでねむることに。次の日から、学校から帰ると、草原でハナと遊ぶようになったのび太は、つくえを草原に持ち出し、そこで宿題をして…!?
雲でできた舟(ふね)に乗って、空をただよい、雲の島に上陸してのんびり昼寝(ね)をする夢(ゆめ)を見たのび太。楽しそうにその話をするのび太だったが、ジャイアンとスネ夫にバカにされてしまう…。そんなのび太に、すてきな夢だと思うと言ってくれるしずか。だったらその夢をかなえようと、ドラえもんにたのみこんだところ、『手作り雲セット』を出してくれた。まずは、ハリガネのような『雲のしん』で舟の形を作ってから、『雲作りマシン』の中に『雲の素(もと)』を入れ、マシンから出てきたモクモクの雲で、雲のしんをくるむドラえもん。すると、あっという間に雲の舟が完成!それを見たのび太も、夢の中で見た雲の舟を再現(さいげん)し、しずかも自分で雲の舟を作ると、ドラえもんが出してくれた、雲が動くための風車をつけて、空へと出発する3人。そして、のび太の夢と同じように空の上で雲の島を作ることに。雲でヤシの木を作ったり、ハンモックやシーソー、ブランコなどの遊具を作ったりと、楽しい時間をすごす3人。ところが、その様子を空き地から見たジャイアンたちがいじわるをしようとして…!?
日食というのは一日中食べているということ?と、とんちんかんなしつもんをするのび太に、思わずズッコケてしまうパパ。そして、日食についてのび太に説明をしてくれるが、のび太がなかなか理解(りかい)できないため、思わず「百科事典で調べなさい!」とさけんでしまう…。その後、のび太がドラえもんに日食について聞いたところ、『実物ミニチュア大百科』を出してくれた。ドラえもんが背(せ)表紙のボタンをおして「日食」と言った後に表紙を開くと、中が箱のようになっており、そこに太陽、地球、月がうかんで、月食のしくみを再現(さいげん)してくれたため、のび太もようやく理解できる。これは、ボタンをおして調べたいことを言うだけで、実物のミニチュアが出てくる百科事典なのだという。つづいて、「日本」を調べる二人。すると、事典の中に、日本列島が出現。しかも、顕微鏡(けんびきょう)で見たところ、なんとスネ夫やジャイアンの家まで再現されていたからビックリ!その後、のび太は、ライオンとトラ、サメとシャチ、カブトムシとクワガタのミニチュアを出して戦わせてみるが…!?
「ま夜中に山びこ山が!」 ママから宿題が終わるまで遊んではダメと言われたのび太は、ドラえもんがいないのをいいことに、すぐに昼寝(ね)をしようと横になる。すると、どこからか、「宿題をやれ!」というドラえもんの声が聞こえてきた…。起き上がったのび太は、ドラえもんをさがすが、どこにもすがたはなく、声が聞こえるだけ…。しかたなく、宿題を始めたところ、ドラえもんが部屋にもどってきた!ドラえもんによると、『山びこ山』という、“山びこ”の原理を応用(おうよう)して、発した声が設定した時間に聞こえるひみつ道具を使ったのだという。しくみを理解(りかい)したのび太は、みんなにも山びこ山を見せたいと出かけようとするが、宿題が終わってからとママに止められてしまう。そこで、山びこ山を使って、5分後、10分後に声が聞こえるように設定(せってい)し、ママを混乱(こんらん)させて、出かけることに成功! その後、のび太から山びこ山の話を聞いたスネ夫が貸(か)してほしいと言い出して…!? 「ボトルシップ大海戦」 遊びに来たのび郎おじさんから、おじさんが作ったという“ボトルシップ”を見せてもらったのび太。一度作った船をくずし、その部品をビンに入れてから、ピンセットを使ってまた組み立てると聞き、そのできばえに感動していると、気に入ったならあげるよとおじさんがプレゼントしてくれた。大よろこびでしずかに見せに行くのび太だったが、スネ夫が本物のボトルシップを見せてあげると言い出したため、みんなでスネ夫の家へ行くことに。リビングの暖炉(だんろ)の上にある大きなボトルシップを見せながら、「じまんするなら、せめてこれくらいのものでなきゃ」とスネ夫に言われたのび太は、くやしくてたまらない。スネ夫をギャフンと言わせたいと言われたドラえもんは、しばらく考えると、まずはビンを集めようと言い出す。ところが、その様子をスネ夫が見ていて…。家に帰ったのび太は、さっそくママに空きビンがないかを聞き、物置をさがし始める。ところが、そこにたずねてきたスネ夫が、今日は宿題がどっさり出たから知らせに来たとウソをついて…!?
空き地で空き箱を使って飛行機を作っていたジャイアンとスネ夫に声をかけるのび太。ところが二人は、「のび太は乗せてやらない!」と言い放った上、おじさんから注意された瞬間(しゅんかん)、あっという間ににげてしまう。残ったのび太がおじさんにしかられ、空き箱を元の場所にもどすことになってしまった…。通りかかったドラえもんは、のび太から話を聞くと、重いものを楽に持ち上げることのできる『かるがるつりざお』を取り出してくれる。かるがるつりざおのおかげで、重い空き箱を軽々と元の場所にもどすことができた。その後、車の下に入ってしまったボールを取ろうとしている子どもを見かけた二人は、かるがるつりざおを使って車を持ち上げ、ボールを取ってあげる。ところが、その様子を見ていたジャイアンとスネ夫が、かるがるつりざおを横取りしようと追いかけてきたから大変! あわててにげるのび太だったが、小石につまずいてしまったひょうしに、つりざおの吸盤(きゅうばん)がのび太のおしりにはりついてしまい…!?
テレビで人気映画(えいが)の予告(よこく)を見たのび太は、いますぐ見に行こう!とパパにたのむが、チケットはすでに売り切れているだろうから半年後に見に行こうと言われてしまい、ガッカリ…。不満(ふまん)顔で部屋にもどったのび太は、ドラえもんがおきっぱなしにしていたドラやきを食べてしまおうとするが、なぜかどうしても口に入れることができない。もどってきたドラえもんによると、「このドラやきはドラえもんが食べる」という予約カードを『リザーブ・マシン』に入れているため、他の人はぜったいに食べることができないのだという。それを聞いたのび太は、リザーブ・マシンを使って人気映画の席を予約し、パパをさそうことに。予約できたことを信じてくれないパパに、もし予約できていなかったらこれから毎日勉強すると約束するのび太だったが、もし予約が取れていなかったら…と心配になってしまう。そこで、別のことでも試してみようと、ジャイアンが横からうばおうとした安雄(やすお)のマンガを、自分がいちばんに読むという予約をするが…!?
ジャイアンに会わないよう、いつもとちがう道から下校しようとしたものの、ジャイアンにぶつかってしまい、大あわてでにげだすのび太。その後、なんとか家に着いたのび太は、ドラえもんから、世界チャンピオンになったボクサーがボクシングを始めたきっかけを聞くと、「右へ行くか、左へ進むか、道一本のちがいがその人の将来(しょうらい)を変えていくんだ!」と感心し、人生の分かれ道でまよった時に正しい道を教えてくれる道具を出してほしいと言い出す。それを聞いたドラえもんが取りだしたのは、『コースチェッカー』。えらんだ道をすすんだ場合の予想を、最大15分先までうつしだしてくれるという。そこにちょうど、しずかからクッキーを作ったから食べに来ない?という電話がかかってきた。さっそく、しずかの家に行くために『コースチェッカー』を使ってみたところ、近道も遠回りもドブに落ちるという予想が出てしまった! あらかじめわかっているなら道の真ん中を歩いていけばいいと考えたのび太は、近道を行くことにするが…!?
「そのときどこにいた」 天気の良い日曜日、しずかとボール遊びでもしようと、部屋にあったボールを持ってろうかに出たのび太は、うっかりボールをけとばしてしまう。しかも、そのボールが階だんを転がり、いきおいよく居間(いま)に飛んで行ってしまい、花びんやコーヒーカップがたおれ、大変なことに…!のび太はママにあやまろうとするが、何やらパパと真剣(しんけん)な顔で話をしていて聞いてくれず、あとにしてと言われてしまう…。泣いて落ちこむのび太を見たドラえもんは、あきれつつも、「ある物が、ある時、どこにあったのか」を調べることができるひみつ道具『そのときどこにいた』を取り出す。まずは、部屋にあるゴミ箱の中身をバラまくドラえもん。それを見たのび太はあわてるが、ドラえもんは気にせず、そのときどこにいたのタイマーを15分にセット。すると、15分後にゴミ箱がうかび上がり、ゴミがその中にすいこまれていったからビックリ!同じように、たおれた花びんも、こぼれたコーヒーも、ボールも元にもどすことに成功し、大よろこびするのび太だったが…!? 「シャラガム」 学校から帰って来たのび太は、ドラえもんに将棋(しょうぎ)をやろうとさそわれても、ママにおやつをすすめられても気にも止めず、「まずは3時間みっちり勉強する」と宣言(せんげん)。そんなのび太を見て、今回はいつまで続くのか…と顔を見合わせるドラえもんとママ。さっそくつくえに向かい、宿題を始めるのび太だったが、問題がむずかしく、集中しているうちにねむってしまった…。目をさましたのび太は、しずかに電話をかけ、これから教えてほしいとたのみこむと、しずかの家へと向かう。ところが、30分たってもまだのび太が来ないとしずかから電話がかかってきた。しかたなくドラえもんがさがしに行くと、空き地で女の子とボール遊びをしているのび太を発見!一度くらい最後までやりぬいたらどうなんだとあきれるドラえもんに、やりぬくための道具を出してほしいとたのみこむのび太。はじめだけ手伝ってくれればあとは一人でやれると言われたドラえもんは、口に入れてかむとガムシャラにやりとげることができる『シャラガム』を取り出すが…!?
「ぐうたら感謝の日」 6月は祝日が1日もなく、楽しいイベントもないことをなげくのび太。それを聞いたドラえもんは「休みたければ、休日を作ればいい」と言って、『日本標準(ひょうじゅん)カレンダー』を取り出す。 このカレンダーに休日シールをはると、なんと日本中のカレンダーもそれに合わせて休日になるというのだ。のび太は考えた末、明日のところにシールをはると、“ぐうたら感謝(かんしゃ)の日”という、だれも働いてはいけない休日に決定! そして次の日の朝、ねぼうしたのび太はあわてて飛び起きるが、ママもパパものんびりテレビを見ていた。日本中が本当にお休みになったのだ。大よろこびで空き地に遊びに行くドラえもんとのび太だったが、だれもいなかったため、しずかの家に行ってみる。ところが、しずかはインターフォンにも出ず、パジャマのまま、ベッドでゴロゴロしていた。しかも、のび太たちのさそいに対し、「今日は1日ゴロゴロするから」とことわると、そのままふとんにくるまってしまう。そこで、スネ夫やジャイアンの家にも行ってみるが…!? 「しずかちゃんの心の秘密」 しずかの誕生(たんじょう)日に何をあげたらよいか、頭をかかえるのび太。あっとおどろかせたいんだ!というのび太のために、ドラえもんは『カミぬきミラー』と『アンケーター』を取り出す。カミぬきミラーを使って、かみの毛を1本だけぬき、アンケーターの中に入れると、その人の考えていることがわかるのだという。まずは、カミぬきミラーでしずかのかみの毛を入手したのび太は、さっそくアンケーターの中へ。しずかがいちばんほしいものを質問(しつもん)するが、どれも高くてのび太には買えないものばかり…。こまったのび太は、スネ夫やジャイアンがどんなプレゼントを用意しているかを調べてみようと思いつく。すると、スネ夫がパパのコネクションを使ってしずかが大よろこびしそうなプレゼントを用意していることがわかった。あせったのび太は、しずかがいちばん好きな食べものをあげようと考え、アンケーターの中のしずかに何が好きか聞いてみるが、なぜか“いちばん好き”な食べものは答えてくれず…!?
ジャイアンをおこらせてしまい、追いかけられるのび太。すなおにあやまるならゆるしてやると言われたのび太はあやまろうとするが、そこにあらわれたドラえもんが、悪いのはジャイアンの方だと口をはさみ、そっちこそあやまれと言い出す。それを聞いてさらにおこったジャイアンからどうにかにげ出し、家に飛びこむのび太。ふるえるのび太を見たドラえもんは、『けんかマシン』を出してあげようとするが、なぜかポケットの中から出てくるのは別の道具ばかりで…。やっぱりジャイアンにあやまりに行くと言い出すのび太に、ドラえもんは「負けてもいいから戦う勇気を持て!」とはげますが、のび太は泣くばかり。そこでドラえもんは、「中学生ののび太なら、小学生のジャイアンに勝てるのでは?」と思いつく。さっそく二人は『タイムマシン』で3年後ののび太の部屋へと向かうことに。ところが、話を聞いた中学生ののび太は、それどころじゃないと言って相手にしてくれず…!?
ママのきげんをとるために、パパが今日中に知り合いに返してほしいという“つり道具”をはこぶ役目を引きうけるのび太。ところが、かなり重くて、すぐにへこたれてしまう。 のび太にあとはよろしくと言われたドラえもんは、しかたなく『ブラックホールペンとホワイトホールペン』を取り出す。宇宙(うちゅう)にある強い重力で何でも引きこむブラックホールと、反対にあらゆる物質(ぶっしつ)を放出するホワイトホールの性質(せいしつ)を利用している道具で、このブラックホールペンで書いた円の中にモノをすいこませ、ホワイトホールペンで書いた円からそれを出せば、重い荷物もラクラクとはこぶことができるのだという。 さっそくパパの知り合いのところにつり道具を返しにいき、お礼にジュースをもらったのび太は、大よろこび。その後、ジャイアンに新作マンガをうばわれそうなスネ夫に会い、ブラックホールペンとホワイトホールペンを使って協力してあげることに。 ところが、スネ夫の部屋でゴミをかたづけようと新しく書いたブラックホールを消さずに帰ってしまったから大変! さらにしずかのバイオリンをはこぼうとしたときに、ホワイトホールペンを落としてしまい…!?
「アワビとり潜水艦出航(せんすいかんしゅっこう)」 のび太がカゼをひいているのを知りながら、みんなで別荘(べっそう)に行くからさそおうと思ったのに…と家まで言いにくるスネ夫。行くことのできないのび太に、別荘でとれたてのおいしいサザエやアワビを味わうことをじまんして帰っていく。 くやしくてたまらないのび太に泣きつかれたドラえもんは、『ラジコン潜水艦セット』を取り出す。まずはセットの潜望鏡を天井に取り付け、潜水艦を近所の川にうかべに行くドラえもん。こうすれば、部屋の中からラジコンの潜水艦を操縦(そうじゅう)でき、部屋にいながらにして川や海の旅が楽しめるのだ。 さっそく、引き下げた潜望鏡をのぞきながら潜水艦を操縦し、スネ夫の家の別荘がある四丈(じょう)半島近くの海を目指すことに。おやつも食べずに夢中(むちゅう)で潜水艦を操作するのび太。寝(ね)る前には、四丈半島までの航路を書いた地図をセットし、自動運転に切りかえる。 次の日の朝、潜水艦はぶじ四丈半島に到着(とうちゃく)。潜望鏡でスネ夫の家の別荘を見つけるが…!? 「地下鉄をつくっちゃえ」 ママのお供(とも)でデパートに買い物に出かけたのび太たちは、会社帰りのパパと待ち合わせていっしょに帰ることに。ところが、ちょうど帰宅(きたく)ラッシュにぶつかり、ぎゅうぎゅうづめの超(ちょう)満員電車に乗るはめになってしまう…! パパが毎日、こんな電車に乗っていると知ったのび太は、“父の日”のプレゼントに、パパ専用(せんよう)の地下鉄を作ってあげようと思いつく。さっそくドラえもんが出してくれた『穴(あな)ほり機』で、パパの会社までトンネルをほり始めることに。 とちゅうで川にぶつかったり、穴ほり機がオーバーヒートしたりとなかなか進まない中で、どうにか父の日に間に合わせたいとがんばるのび太。そして、父の日当日、パパに定期券(けん)をわたすと、次の日の朝、ようやく完成したパパ専用の地下鉄にパパを乗せ、会社へと出発! さっそく座(ざ)席に横になり、その快適(かいてき)さによろこぶパパだったが…!?
先生が家に来ることになり、学校からあわてて帰ってくるのび太。また0点を取ったからなのかと思いきや、のび太が書いた作文がほめられ、それを直接(ちょくせつ)ママに伝えるために来るのだと聞いたドラえもんはビックリ!ほめられるならいいのでは…と思うドラえもんだったが、実は作文の中でママのことを“おにババ”と書いてしまったのだという。まさかママが読むとは思っていなかったと泣きつかれたドラえもんは、『秘密(ひみつ)書類焼き捨(す)て銃(じゅう)』を取り出すが、先生からほめてもらえるなんてもう二度とないかもしれないとのび太に止められてしまう。読まれたくないところだけ消すことはできないかと言われ、考えた末に『イ・レーザーポインター』を取り出すドラえもん。この道具から出るレーザーを当てると、文字やもようが見えなくなるらしい。そこに先生がやって来るが、二人は先生の注意を引きつつ、イ・レーザーポインターをうまくつかって、作文の内容(ないよう)を一部変えることに成功! ところが、調子に乗ったのび太は、イ・レーザーポインターを持ったまま外に出ていき…!?
パパがもらって来たマンガ本をむちゅうで読むドラえもんだったが、とちゅうの巻(かん)がぬけていることを知り、ガッカリ…。もらってきたときからその巻だけぬけており、古いマンガだからしかたないと言われたドラえもんは、『タランポリン』というトランポリンのようなものを取り出す。これで高くジャンプをしながら足りないものを言うと、それが手に入るためのヒントがわかるのだという。さっそく空き地にタランポリンをおくと、「パパがもらってきたマンガの8巻が足りない!」と言い、周りを見わたしながらジャンプするドラえもん。すると、遠くの方で何かが光ったため、二人はその場所へと向かう。光っていたのは、なぜかパン屋さんだった…。ドラえもんがお店の中をのぞこうとしたところ、うら口から出てきたおじさんが持っていた古本の中に、なんとそのマンガの8巻があったからビックリ! ちょうどリサイクルに出そうとしていたため、ほしいならあげるよと言われたドラえもんは、大よろこびでマンガを受け取る。その後、通りかかったスネ夫が、集めているプロ野球選手のカードで、ちょうど足りない番号があると言い出して…!?
「ホームメイロ」 大きなお屋敷(やしき)に住む友だちの家に遊びに行き、トイレに行こうとしてまよってしまうのび太。家に帰ったのび太は、「この家を、あんな広い迷路(めいろ)みたいな家にしてよ」とドラえもんにたのみこむ。それを聞いたドラえもんは、あきれつつも、家を迷路のようにして遊ぶことができるという『ホームメイロ』を取り出してくれる。 まず1回だけ回してみたところ、大きな音が鳴り、家がゆれ始める。そして、音とゆれが止まった後、部屋の外に出てみると、1階におりていく階だんが上の階にのぼる階だんに変わっていたからビックリ! ほかにも迷路になった家の中を探検(たんけん)し、大よろこびののび太。 ところが、調子に乗ったのび太は、もっとむずかしい迷路にしようと、ドラえもんが止めるのも聞かず、ホームメイロをぐるぐる回してしまったから大変! 一度のび太の部屋から出た二人は、どうがんばっても部屋にもどれず、買いものに出ようとしたママも大混乱(こんらん)で…!?
「虫ぐんぐん」 のび太と安雄が学校の裏山(うらやま)でつかまえたカブトムシを戦わせていると、スネ夫がヘラクレスオオカブトを手にやって来る。そして、のび太のカブトムシは、あっという間にスネ夫のオオカブトにひっくり返されてしまった…! 「くやしかったら、のび太もおこづかいで買えばいいだろう?」とスネ夫にイヤミを言われたのび太は、どうにかしてカブトムシを大きくしようと決意! そのために、おにぎりやおかしをたべさせようとして、ドラえもんに止められてしまう。 さらに、ドラえもんのどら焼きまで食べさせようとしたため、ドラえもんは大あわてで、食べさせると昆虫(こんちゅう)が大きくなるという『虫ぐんぐん』を取り出す。よろこぶのび太だったが、すぐには大きくならないと言われ、カブトムシの入った虫かごに虫ぐんぐんを入れてねることに。 すると次の日の朝、虫カゴから出ていたカブトムシは、巨大(きょだい)化したすがたで、いつの間にかドラえもんの頭にしがみついていたからビックリ! その後、のび太は大よろこびでみんなにカブトムシを見せに行くが…!?
「のび太運送はいかが」 家の雨どいから雨水が大量にあふれていることに気づいたママは、パパに様子を見てきてほしいとたのむが、パパは高いところが苦手だとこまり顔…。その様子を見たドラえもんは、自分にまかせて!と言い、『あっちこっち移動(いどう)セット』を取り出す。 このセットの中の衛星(えいせい)カメラを打ち上げると、コントローラーで対象(たいしょう)物をさがすことができるのだ。さっそく衛星カメラを打ち上げたところ、映(うつ)し出された雨どいには、のび太の野球ボールが映っていた…。 のび太はあわててボールを取りに行こうとするが、ドラえもんはそれを止めると、タッチペンのようなもので、画面に映ったボールを消してしまう! だが、実は消えたのではなく、一度四次元空間に運ばれ、好きなところに出すことができ、ボールも部屋にもどってきた。 その後、ドラえもんから移動セットをかりたのび太は、居間(いま)にあったゴルフバックを玄関(げんかん)に移動したり、ママが作ってくれたどら焼きを台所から部屋に移動させたりして、大よろこび。さらに調子に乗ったのび太は、運送屋さんを始めようと思いつくが…!? 「あいつを固めちゃえ」 玄関に投げこまれていたジャイアンリサイタルのチラシに気づいたのび太は、見なかったことにしようと、そのまま外に放り出してしまう。その後、部屋に入ると、つくえの上に古いカメラが置いてあった。 ちょうどその時、外からしずかの声が聞こえてくる。まどから顔を出したのび太は、そのカメラでしずかを撮(と)ろうとするが、シャッターを押(お)した瞬間(しゅんかん)、しずかが動かなくなってしまったからビックリ! 帰ってきたドラえもんによると、これは『瞬間固定カメラ』という道具で、これで写真を撮ると、シャッター押した瞬間の動きをそのまま止めてしまうのだという。それを聞いたのび太は、しずかが手に持っていたジャイアンリサイタルのチラシを、別のチラシと交換(こうかん)してから、しずかを元にもどして…!? その後、のび太のいたずらのせいで家にいられなくなってしまったのび太たち。だれもリサイタルに集まらないとイライラしているジャイアンに見つからないよう、裏(うら)山ににげるが…!?
「正義のパトカー」 道でぐうぜん会ったきげんの悪いジャイアンにとつぜんなぐられてしまうのび太…。さらには、公園でマンガを読んでいた安雄から、いきなりマンガをうばってしまうジャイアン。それだけでなく、空き地でバレーボールをして遊んでいたしずかたちのボールを、しずかたちとは反対方向にけり上げ、リモコン飛行機であそんでいたスネ夫からはリモコンを取り上げ、飛行機を落下させてしまうなどやりたい放題。 ジャイアンから守ってくれる正義の味方はいないかしら…というしずかの発言を聞いたのび太は、ドラえもんに正義の味方を出してほしいとたのみこむ。話を聞いたドラえもんは、まよいながらも『正義のパトカー』を取り出す。とても小さなパトカーだが、どんな小さな悪いことも見のがさず、悪者をやっつけてくれる道具なのだという。 するととつぜん、パトカーのライトが光り出し、サイレンを鳴らして走り出した! のび太たちが後をついていくと、ジャイアンが男の子からキャンディーをうばってしまったところで…!?
「『チャンスカメラ』で特ダネ写真を…」 スネ夫から、屋上から落ちてしまった赤ちゃんが奇跡(きせき)的に助かったという新聞記事を見せられるのび太たち。実は、その奇跡の瞬間(しゅんかん)を撮影(さつえい)したのはスネ夫だったのだ。素直におどろくジャイアンやしずかだったが、のび太はたまたま撮(と)れただけで、だれにでも撮れると言い放つ。 それを聞いたスネ夫は、自分はいつもカメラを持ち歩いているのだと言い、決定的瞬間をつかむには心構(がま)えが必要だから、のび太に撮れるのは雑草(ざっそう)くらいだと言い返されてしまった…。くやしいのび太は、もっとすごい写真を撮ってくる!と宣言(せんげん)し、いつものようにドラえもんに泣きつく。 話を聞いたドラえもんは、何かが起こりそうなとき、あらかじめその場所に連れて行ってくれるという『チャンスカメラ』を取り出すが、のび太に使いこなせるのか心配顔…。と、その時、カメラが反応(はんのう)したため、のび太たちは1階へ。 すると、バケツを持って歩いていたママが、足をすべらせひっくり返ってしまった…。スローモーションのようにゆっくりたおれこむママの写真を撮るのび太だったが…!?
「空ぶりは巻(ま)きもどして」 野球の試合で、満塁(まんるい)のチャンスにまさかのホームランを打つのび太。さらに、相手チームが打ったボールをみごとにキャッチし、みんなから絶賛(ぜっさん)され、得意(とくい)顔になるのび太だったが、実はドラえもんにたのみこんで、現実(げんじつ)に起こることをビデオのように操作(そうさ)することができる『現実ビデオ化機』を出してもらったのだった。 そのため、実際(じっさい)には何百回も空ぶりをくりかえしていたのだが、そのたびに現実ビデオ化機を巻きもどして、ようやくホームランを打てたというからくりだった…。 試合後、活やくしたことをしずかにほめられたのび太は、ふたたび現実ビデオ化機を使って、何度もしずかにほめてもらい、大満足で家へと帰る。そして、ドラえもんから現実ビデオ化機を返してほしいと言われたのび太は、あることを思いつき…!?
「広~い宇宙(うちゅう)で海水浴」 人気の尾(お)の島海水浴場に行こうとみんなをさそうスネ夫。また自分だけさそわれないと思ったのび太だったが、スネ夫は、「一人だけ泳げなくてさぞつまらないだろうけど、ぜひ砂(すな)遊びにいらっしゃい」と声をかけてくる。 バカにされてくやしいのび太は、しずかと泳ぎたい、でも泳げないからはずかしい、同じ海水浴場に行きたい…とドラえもんの前で声をあらげる。自分でもむちゃなことだとわかってると落ちこむのび太を見て、さすがにかわいそうになるドラえもん。 そして、考えた末に、『どこでもドア』で宇宙(うちゅう)に出ると、『静止衛星(えいせい)』と『電送ポンプ』を取り出す。まずは電送ポンプで尾の島の海水をすい上げ、静止衛星を芯(しん)にして、球体が移動(いどう)しないように固定し、水の星を作るドラえもん。さらに、砂(すな)もすい上げて砂浜(はま)を作り、空気で星をつつんで完成させると、のび太をこの星に連れて行く。 ちょうど尾の島海水浴場の上にうかぶこの星からは、海水浴場にいるしずかたちが見え、さらに重力の関係で海水にうかぶことができたのび太は、大よろこびで泳ぎ回るが…!?
「ネッシーがくる」 ネッシーは実在(じつざい)すると信じているのび太は、インチキだというスネ夫と討論(とうろん)会をやることに。そんな中、ドラえもんが定期検診(けんしん)で22世紀(き)に行くことになったため、代わりに未来からドラミがやってくる。 ドラミにも手伝ってもらい、たくさんの資料(しりょう)を集めたのび太は、ネス湖の地図を広げ、これまでネッシーが目撃(もくげき)された場所や、古い文献(ぶんけん)にあった目撃情報(じょうほう)などを発表する。ところがスネ夫は、それだけでは証拠(しょうこ)にはならないと反論(はんろん)。 のび太は負けじと、ネッシーらしきものが写った写真をみんなに見せ、水中音波探知(たんち)機がネス湖で明らかに動物と思われる大きな影(かげ)を探知したと言うが、次々とスネ夫に言い負かされてしまう。 その様子を見て、もっとしっかりした証拠が必要だと考えたドラミは、『地底探検(たんけん)車』を出すと、自動操縦(そうじゅう)に切りかえて、公園の池へと送り出す。そして、討論に負け、新しい決定的な証拠を見つけてくるとみんなと約束したというのび太に、ドラミはネッシーを連れてくるからだいじょうぶと自信満々で…!? 「お化けツヅラ」 みんなと行ったお化けやしきで一人だけ腰(こし)がぬけるほどこわがってしまい、ジャイアンたちにバカにされたのび太は、みんなをこわがらせてやりたいとドラえもんに泣きつく。話を聞いたドラえもんが取り出したのは、お化けやしきに使うお化けのつめ合わせセットの『お化けツヅラ』。 さっそくドラえもんがツヅラのフタを開けて、中に手をつっこんだところ、からかさお化けが飛び出してくる。それを見たのび太は、思わず「こんな子どもだましではダメだ」と言ってしまい、それを聞いたからかさお化けから攻撃(こうげき)されたから、ビックリ! ドラえもんによると、お化けはみんなロボットで、どんな方法を使ってでも、相手をこわがらせるようにできているのだという。 ちょうどママが出かけていたため、二人は『ホームメイロ』も使って、家全体をお化けやしきの迷路(めいろ)にすることに。期待をふくらませるしずかやスネ夫、ジャイアンに対し、こわくて進めないのび太。ドラえもんに『化けよけスプレー』をふきつけてもらうが…!?
「手作り工作をほんものに」 厚紙(あつがみ)で飛行機を完成させたのび太。自分ではかっこいい飛行機ができたと思っていたのに、ドラえもんにカラスだと思われてしまい、ガッカリ…。落ちこむのび太を見たドラえもんは、どんな工作でもふきかけると本物になるという『工作ほんものスプレー』を取り出す。 さっそくのび太が作った飛行機にスプレーをしたところ、そのまま外に飛び立っていった。それを見て満足(まんぞく)したのび太は、スプレーを手にドラえもんとスネ夫の家へ。集まったしずかやジャイアンもふくめ、みんなで工作を作ってみることに。 まずはジャイアンが作った剣(つるぎ)にスプレーするが、調子に乗ったジャイアンが剣をふりまわしたせいで、スネ夫の前髪(かみ)が切れたり、ソファーが真っ二つになったりと大変なことに。それに対し、スネ夫は盾(たて)を作り、ジャイアンとの戦いに挑(いど)む。 一方、しずかは毛糸でナポリタンを作るが…!? 「ゆうれい城へ引っこし」 パパががっかりした表情(ひょうじょう)で帰ってきた。一念発起し、マイホームの購入(こうにゅう)を考えていたのだが、予算に合う土地の条件(じょうけん)が悪かったのだ。のび太からその話を聞いたドラえもんは「ドイツへ行ってお城を買おう」と言い出す。ちょうど読んでいた雑誌(ざっし)に、売り出し中の城の特集がのっていたのだ。 さっそく、『どこでもドア』を使ってドイツのミュンヒハウゼン城の下見に出かけるドラえもんとのび太。城の持ち主であり、男爵(だんしゃく)家の子孫でもあるわかい女性(じょせい)、ロッテ・ミュンヒハウゼンによると、この城は500年の間、代々ミュンヒハウゼン家の人間が受け継(つ)いできたものの、古城を維持(いじ)する資金(しきん)にこまり、やむなく手放すことを決めたという。しかし、ロッテのおじ・ヨーゼフが「この城にはゆうれいが出る」と、気になることを口にする。 ロッテから、しばらく住んでみて気に入ったら決めればいいといわれたのび太たちはパパとママを呼びよせ、しばらくミュンヒハウゼン城でくらすことにするが…!? 「できたらいいな! 夢(ゆめ)の押(お)し入れ大改造(かいぞう)」 ドラえもんの誕生日(たんじょうび)の朝。バコン!と押し入れのふすまが外れて、ふすまといっしょに、収納(しゅうのう)してあったマンガ本やラジカセ、ガラクタなどがなだれのように、寝(ね)ているのび太の上に落ちてくる。ビックリして飛び起きたのび太が、押し入れの中をのぞくと、ドラえもんがひどい寝相で寝ていて…。 その出来事をしずかやジャイアン、スネ夫に話すのび太。もっと居心地(いごこち)よくしてあげたいというのび太の話を聞いたしずかは、「キレイにした押し入れを、ドラちゃんへの誕生日プレゼントしましょうよ!」と提案(ていあん)。みんなで協力して、押し入れの改造をすることに…。 まずは交替(こうたい)でドラえもんを外に連れ出し、その間に大改造を開始するが…!?
学校から帰ってきたのび太は、テーブルの上に置きっぱなしにしていた飲みかけのジュースを、見たこともないチョウが飲んでいるのを発見! その後、飛んでいくチョウを虫取りアミでつかまえようとするが、ドラえもんに「花をいじめちゃダメ!」と止められてしまう。 ドラえもんによると、新しい植物を作りだす機械『新種植物製造機(しんしゅしょくぶつせいぞうき)』を使って、スイトピーの花を改造したのだという。ドラえもんから“染色(せんしょく)体”や“遺伝情報(いでんじょうほう)”といった言葉を使って説明を受けたのび太だったが、むずかしすぎてまったくわからない…。 そこでドラえもんは、新種のチューリップを作りながら説明することに。完成した新種の球根に『タイムふろしき』をかけて成長させたところ、ジュースのようなあまいい蜜(みつ)が飲めるチューリップが完成する。 調子に乗ったのび太は、トランペットのユリや、足の生えただいこんなども作り出すが…!?
のび太がしずかに遊ぼうと声をかけたところ、これから出木杉と宿題をやるからとことわられてしまう。それなら自分もいっしょに宿題をやるというのび太に対し、いつも人の宿題を写すから勉強にならないと言うしずかと出木杉。 ふてくされたのび太が歩いていると、スネ夫のリモコンカーが足にぶつかってしまう。いたがるのび太に、こわれたらどうするんだ!とキレるスネ夫。さらに、そこにやってきたジャイアンに、「スネ夫の敵(てき)はオレの敵だ!」と言われ、なぐられてしまう。 のび太から話を聞いたドラえもんはおこり出し、空き地で遊んでいたジャイアンたちに、のび太にあやまるよう言い放つと、あやまるまで動かないとすわりこむ。感動したのび太もすわりこむが、その直後、ドラえもんがつけていたバッジが光り出したのと同時にドラえもんがどこかへ行ってしまった! そのせいでふたたびジャイアンにやられてしまうのび太。ドラえもんがつけていたのは、『なかまバッジ』というひみつ道具で、同じ種類のバッジをつけていると、相手がこまっているときに助けに行かなくてはならないと聞いたのび太は…!?
「答え一発!みこみ予ほう機」 おこづかいの値(ね)上げをママに交渉(こうしょう)するかなやむのび太の話を聞いたドラえもんは、人形のようなものを取り出す。これは『みこみ予ほう機』といって、何かをしようと思ったときに見込(こ)みがあるかどうかを教えてくれるのだという。 さっそくおこづかいを上げてもらえる見込みがあるかを聞いてみたところ、予ほう機が出した答えは、ノーだった…。それでも買いたいものがあるからと、ドラえもんが止めるのも聞かずに、交渉にいどむのび太。 その結果、むだづかいばかりしていることをせめられただけでなく、テストや宿題のことまで持ち出され、交渉決裂(けつれつ)してしまった…。 その後、みこみ予ほう機に、「むずかしい宿題を自分ができる見込みはあるか?」「プラモデルをうまく作れるか?」と聞き、ノーをつきつけられたのび太は、できないことはやらないと言い出し、、ママにたのまれたおつかいもできないとことわってしまう。 そして、みこみ予ほう機で世の中のまよっている人たちを助けようと思いつくが…!? 「自動買いとり機」 暑い日におつかいをたのまれたのび太は、おいしそうにジュースを飲んでいる少年を見て、思わず自分も近くの自動販売(はんばい)機にお金を入れ、カンジュースを買ってしまう。買ってから、ママからあずかったお金を使ってしまったことに気づき、あわてるのび太…。 ママに見つからないよう、こっそりと家に帰り、自分の部屋にもどると、ちょうどドラえもんが買いすぎたどら焼きを『自動買いとり機』に買い取らせているところだった! 自動販売機とは反対に、商品を入れるとお金がでてくる道具らしい。 それを聞いたのび太は、さきほど買ってしまったカンジュースを自動買いとり機に投入。すると、100円玉がもどってきた! 100円を受け取ったのび太はドラえもんから『タケコプター』を借りると、大急ぎでおつかいを終わらせ、ぶじ買い物した品をママにとどける。 その後、のび太は何度も読んであきたマンガ本を買い取ってもらうことにするが、出てきたのはたったの10円で…!?
「雨がふっても花火はできる」 楽しみにしていた花火大会が雨で中止になってしまったと落ちこむのび太。同じくミーちゃんとのデートが雨でなくなってしまったというドラえもんにその話をすると、花火なら部屋でやればいいと言われたからビックリ! ドラえもんが取り出したのは、さわっても熱くないニセモノの火でできている『安全ミニ打ち上げ花火』。ためしにドラえもんがスイッチをおしたところ、見た目は本物の花火と変わらず、のび太は大よろこび。せっかくなので、同じく花火大会を楽しみにしていたしずかたちもさそって、部屋で花火大会をやろうと考える。 まっ暗にした部屋の中で、いろいろな種類の花火を楽しむのび太たち。とちゅうからは、『スモールライト』で自分たちが小さくなり、大きな花火を堪能(たんのう)する。 ところが、ドラえもんの目の前にネズミがあらわれたから大変! あわてたドラえもんは、花火の筒(つつ)をネズミに向けて発しゃするなど大あばれで…!?
「未来世界の怪(かい)人」 またもやジャイアンにズタボロにされてしまったのび太は、ドラえもんから『空気ピストル』を出してもらい、ジャイアンに仕返しをしようと考える。ところが、なぜか『空気砲(ほう)』を持っていたジャイアンに、反対にやられてしまった…。 のび太からその話を聞いたドラえもんは、空気砲は未来にしかないため、何かのまちがいでは…と言いつつ、今度は『かくれマント』を出してくれる。さっそくかくれマントを身につけてジャイアンをさがしに行くのび太だったが、歩いているうちに霧(きり)の中へと入っていき、見えないかべのようなものにぶつかってしまう。 思わず転んでしまったことで、かくれマントが外れてしまうのび太。と同時に、のび太はいつの間にか小さくなり、金魚鉢(ばち)のようなものにとじこめられていた! しかも、それをジャイアンに持ち上げられたからビックリ…! ジャイアンはひみつ道具の『万能(ばんのう)わな』を使っていたのだ。 それだけでなく、ジャイアンはポケットからさらにひみつ道具を取り出して…!? 「おはなしバッジ」 のび太とドラえもんが部屋でくつろいでいると、とつぜんのび太のつくえがガタガタと動き出し、引き出しが開いて、中から小包が飛び出してきた! そして、のび太の子孫であるセワシの映像(えいぞう)がうかび上がり、おもしろいものが売り出されたので送るというメッセージが流れる。 中身は、おはなしの主人公と同じできごとが起こる『おはなしバッジ』というひみつ道具だった。セワシによると、未来のようちえんで流行っているらしく、おじいちゃんにピッタリと言われたのび太は腹(はら)を立てるが、とりあえず「桃太郎(ももたろう)」のバッジをつけてみる。 するとその直後、ママがきびだんごを持って部屋に入ってきたからビックリ! そこで二人は、きびだんごを持って出かけることに。すると、すれちがった犬にきびだんごをほしがられ、そのかい主であるサル顔のおばさんからも、きびだんごをちょうだいと言われて…。 はたしてこの後、のび太が行う鬼退治(おにたいじ)とは…!?
「あしたの新聞」 人気アイドルの婚約(こんやく)を新聞で知ったのび太は、大急ぎでみんなに知らせに行くが、すでにみんなも知っていたばかりでなく、発表は一昨日で、昨日の新聞にも出ていたと言われてしまう。のび太が読んだのは今日ではなく、昨日の新聞だったのだ。 家の新聞は、毎朝パパが会社に持って行ってしまうため、すぐに読めないとおこり出すのび太。配りたての新聞を読みたいというのび太のために、ドラえもんは『新聞日づけ変更(へんこう)ポスト』を取り出す。 まずはダイヤルを1メモリ進めた後、ポストに昨日の新聞を入れたところ、ポストが作動して出てきたのは、なんと今日の新聞だった! それを見たのび太は、メモリをさらに回せば、明日の新聞が読めることに気づいてしまう。 どら焼きの大安売りがあるとウソをつき、ドラえもんが出かけたすきに、今日の新聞を明日の新聞にしてしまうのび太。その中に人気グループが解散(かいさん)するという記事を発見したのび太は、あわててみんなに伝えに行くが…!? 「ねながらケース」 夜中に目を覚ましたのび太は、ひとねむりしてから宿題をやろうと思っていたことに気づき、大あわて! とりあえずはトイレに行くことにするが、用を足している間に、ろうかから何かの音が聞こえてくる。 おどろいたのび太がドアを開けると、だれかが玄関(げんかん)から外に出ていくのが見える。のび太が後を追って外に出ると、何者かが走り去って行った。まさかどろぼう…?とのび太がふるえていると、だれかにかたをさわられたからビックリ! おどろいて飛び上がるのび太に声をかけたのはドラえもんだった。 実は、走り去ったのはパパで、ジョギングに行ったのだという。おなかが出てきたことを気にしてシューズまで買ったものの、なかなか走れないというパパのために、ドラえもんが『ねながらケース』をかしてあげたのだ。やりたいことを紙に書いてケースに入れ、まくらの下に入れてねると、ねたまま実行できるひみつ道具だと聞いたのび太は、今夜だけと約束をして、ねながらケースを借りて、宿題をすませることにするが…!?
「箱庭で松たけがり」 スネ夫から松たけがりに行ったことをじまんされたのび太は、うらやましくてしかたがない。落ちこんだのび太が家に帰ると、同じように落ちこむパパのすがたが…。友だちから大きなイワナをつったことをじまんされ、くやしかったらつってみろと言われたのだという。だが、イワナは山おくのけい流にしかいないのだと聞いたドラえもんは、『箱庭シリーズ急流山』を取り出す。 さっそくスイッチを入れると、箱庭の中に谷川ができ、さらに『瞬間(しゅんかん)成長ミニチュアけい流魚のタマゴ』をまくと、魚がたくさんいる川ができあがったからビックリ! 『スモールライト』で小さくなったパパは、この箱庭でつりを楽しむことができ、大よろこび。 ドラえもんから、ほかにもいろいろな種類の山があると言われたのび太は、ダメもとで、“松たけ山”の箱庭はないかと聞いたところ、なんと松たけがり用の『赤松山』があるという。松たけができるまでの説明を聞いたのび太は、しずかもさそって、松たけがりを楽しむことにするが…!?
「酒の泳ぐ川」 最近のパパの楽しみは、社長からもらった高級なお酒をちびちびと飲むこと。それを聞いたのび太は、好きなお酒ぐらいたっぷり飲ませてあげたいと思い、ドラえもんに酒をふやしてほしいとたのむ。 ドラえもんにかんたんにできると言われたのび太は、大よろこびでパパに伝えるが、“酒”を魚の“鮭(さけ)”とカンちがいしていたドラえもんは、鮭にタマゴを生ませるための『サイラン液(えき)』を用意していた…。 夢(ゆめ)のようだとよろこんでいたパパをガッカリさせたくないというのび太。そこでドラえもんは、物事を強引にこじつけてくれる液体『コジツケール』も使ってみることに。すると、なんと酒ビンからタマゴらしきものが生まれたからビックリ! 二人は、タマゴから次々と出てきた小さな酒ビンたちを川に放流するが…!? 「かしきり電話」 恐怖(きょうふ)のジャイアンリサイタルが始まる…と思ったその時、雨がふってきた! これで中止になると、みんな大よろこびするが、ジャイアンは屋根のあるところでやると言い出し、のび太とドラえもんに会場をさがせと言い放つ。 新しい会場が見つかるまでは解散(かいさん)となったため、のび太とドラえもんが家に帰ったところ、パパが大あわてで出かける準備(じゅんび)をしていた。時計をこわれたままにしていたため、飛行機に乗りおくれてしまったのだという。 もう間に合わないとかたを落とすパパを見たドラえもんは、『かしきり電話』を取り出すと、10円を入れて、航空(こうくう)会社に電話し、飛行機を一台かしてほしいとたのみこむ。すると、電話の相手が「いつでもどうぞ!」と答えたからビックリ! 空港で飛行機が待っているというドラえもんに、そんなことは信じられないというパパ。そこでドラえもんは、今度はかしきり電話でパトカーをよび出す。すると、本当にパトカーがやってきて…!?
「どんぶらガス」 しずかやスネ夫と空き地で遊んでいたのび太は、ちょうど昼寝(ね)をしていたジャイアンから、オレが寝ている間に空き地に入ってきたらぶんなぐると言われてしまう。しかたなく、別の場所をさがすことにするが、どの公園も子どもたちでにぎわっており、遊ぶスペースが見つからない。 家に帰ってふて寝していたのび太から話を聞いたドラえもんは、広い遊び場に連れて行ってあげると言い、体にふきつけると地面の中を動き回ることができる『どんぶらガス』を取り出す。 さっそく自分とのび太にどんぶらガスをふきつけるドラえもん。すると、二人の体が地中にしずみ始めたからビックリ! おぼれそうになったのび太だったが、ドラえもんのまねをして手足を動かしたところ、水の中よりも上手に泳ぐことができた! しずかとスネ夫をさそいに行くため、地中を泳ぎながら移動(いどう)していくのび太たち。とちゅうで、木の根っこや、水道管やガス管などにぶつかりながらも進んでいくと、ネズミらしきものがあらわれて…!? 「のび太のヘリコプター」 ヘリコプターに乗ったスネ夫から、どれだけおもしろかったかをじまんされただけでなく、ヘリコプターから撮影(さつえい)したという町の写真を見せられたのび太は、ドラえもんにヘリコプターを出してほしいと言い出す。 『タケコプター』でいいじゃないかと言い返すドラえもんに、どうしてもヘリコプターに乗りたいというのび太。ドラえもんは仕方なく、小さなヘリコプターと、スクリーンとそうじゅう席がセットになった『そうじゅうくんれん機』を取り出す。 さっそく、そうじゅう席にすわり、そうじゅうを始めるドラえもん。すると、ヘリコプターのプロペラが回転し、上昇(じょうしょう)を始める。くんれん機のそうじゅう席でヘリコプターをそうじゅうすることができるのだ。それだけでなく、ヘリコプターについているカメラから見える景色が、スクリーンに映(うつ)し出された! ヘリコプターが外に出ていくタイミングで、そうじゅうを交代したのび太は、ドラえもんにそうじゅうを教えてもらいながら、ヘリコプターからの景色を楽しむが…!?
「宇宙探検(うちゅうたんけん)ごっこ」 スネ夫が新しく買ったという宇宙探検ゲームでまたもや仲間外れにされてしまうのび太。それを聞いたしずかが、のび太を仲間外れにするなら自分も帰ると言っていっしょに帰ってくれるが、それでもくやしい気持ちは消えず、ドラえもんに宇宙ゲームを出してほしいとたのみこむ。 それを聞いたドラえもんが取り出したのは、ゲームではなく『宇宙探検ごっこ』。中にはたくさんのゴム風船が入っており、それをふくらませると、星や惑星(わくせい)の形になるのだという。ドラえもんが少しふくらませた風船を次々とまどから空に飛ばすと、風船は上昇(じょうしょう)しながらどんどんふくらんでいき、それを見たのび太は大よろこび! その後、しずかもさそい、ふくらんだロケットの風船に乗りこんだのび太たちは、飛ばした風船の星に向かって出発。流れ星にぶつかったらやぶれてしまうため、必死で操作(そうさ)するのび太。空気がぬけて落ちてしまう前に、どうにか目当ての星に着陸。 そこは草や木もそこにいる生物もすべてゴムでできていて…!? 「正義(せいぎ)のみかたセルフ仮面(かめん)」 正義のヒーローがかつやくするテレビ番組を見たのび太は、自分を助けてくれる“正義の味方”がほしいとドラえもんにたのむが、相手にされない。しかたなく、自分で考えようとしたのび太だったが、そのまま眠(ねむ)り落ちてしまった…。 次の日の朝、目が覚めたのび太は、宿題をわすれていたことを思い出し、大あわて。ドラえもんにも手伝ってもらうが、間に合わない…と思ったその時、どこからか、“セルフ仮面(かめん)”と名乗る正義の味方があらわれる。のび太はドラえもんが自分のためにヒーローを出してくれたのかと感謝(かんしゃ)するが、ドラえもんは知らないという。 セルフ仮面にも手伝ってもらい、ぶじ宿題を終わらせたのび太は、ごきげんで登校。ところが、学校が終わり、帰ろうとしたところ、雨がふってきてしまう。朝は晴れていたため、カサがなくてこまっていると、ふたたびセルフ仮面があらわれ、カサをさし出してくれる。 ピンチのときにセルフ仮面がかけつけてくれることによろこんだのび太は、わざとママをおこらせてピンチの状況(じょうきょう)を作り、セルフ仮面をよぶが…!?
「シズメバチの巣」 ママにしかられたくないと言って、なかなか家の中に入ることができないのび太を見かねたドラえもんは、「ボクがあやまってあげるよ」と言って、のび太といっしょに家の中へ。ところが、ドラえもんがママに言いわけをすればするほど、ママが知らなかったのび太の失敗が明らかになってしまい、よけいにママをおこらせてしまった…。 のび太に申しわけなく思ったドラえもんは、おこっている人をさがして、レーザー光線で刺(さ)すという『シズメバチ』を取り出す。シズメバチに刺された人は、おこっている心が風船のようにはじけて、しぼむことで、いかりがしずまるのだという。 シズメバチに刺されたママは、すっかり落ち着き、のび太におやつを出してくれた。おこられずにすんだのび太は大よろこびで、シズメバチをもう少しかしてほしいと言い出す。そして、しずかや神成さんに、これまでやったいたずらを白状(はくじょう)した後、シズメバチを取り出すが…!?
「つばさちゃんがうちへきた」 テレビ局に遊びに行った時に芸能(げいのう)人といっしょに撮(と)ったという写真をじまんげに見せびらかすスネ夫。さらには、今日は人気アイドル・伊藤つばさの誕生(たんじょう)日パーティによばれているとじまんされたのび太は、うらやましくてしかたない。 そんなのび太に泣きつかれたドラえもんは、本物を立体コピーして取りよせることができる『コピーとりよせ機』を取り出すと、さっそくつばさの立体コピーを作り出す。コピーには話しかけても反応(はんのう)しないが、本物が話したり動いたりすると、まったく同じ動きをするらしい。すると、つばさのコピーが、今日は誕生日なのに仕事ばかりとなげき始める。スネ夫の話はウソだったのだ! その後、つばさのコピーといっしょに写真を撮ったり、本物のつばさが歌番組に出たため、歌うつばさを目の前で見たりと大よろこびののび太たち。調子に乗ったのび太は、つばさのコピーと撮った写真を、つばさがうちに遊びに来た時に撮ったと言って、しずかやジャイアンにじまんするが…!? 「無生物しきぼう」 寒い日にママから庭のおそうじをたのまれたのび太とドラえもんは、一度は外に出てみたものの、あまりの寒さに、すぐに部屋にもどってきてしまう。このままではママにしかられてしまうため、ドラえもんは、生きていないものを思い通りに動かすことのできる『無生物しきぼう』を取り出す。 さっそく、庭に向かって「落ち葉よ、立て!」としきぼうをふったところ、庭の落ち葉が動き出し、立ち上がったからビックリ! さらにドラえもんがしきぼうをふりながら「集まれ!」というと、落ち葉がまい上がり、一か所に集まった! ママにおそうじが終わったと報告(ほうこく)し、ひと安心する二人だったが、今度はおつかいをたのまれてしまう。そこで、ふたたび無生物しきぼうを使うことを思いついたのび太は、洋服やくつ、買い物バッグをならべて、ふくらませた風船に顔を描(か)く。そして、しきぼうをふりながら「ぼくになれ!」と言い放ったところ、のび太そっくりの人形が出来上がった! ところが、さっそくドアにぶつかり、くずれ落ちるのを見て心配になった二人は、無生物しきぼうを手に、のび太人形のあとをつけていくが…!?
「ふにゃふニャン」 スネ夫から、パパがフランスから取りよせたというウォーターベッドをじまんされた上、自分だけベッドをさわらせてもらえず、くやしい思いをしたのび太は、家にあった大きなポリぶくろに水を入れて、自分のふとんの上にならべてからカバーをかけ、自作のウォーターベッドを作ってみる。 その寝(ね)心地に満足したのび太だったが、調子に乗ってふとんに飛びこんだところ、その反動でふくろがやぶけてしまい、部屋中が水びたしになってしまった! ちょうどそこに帰ってきたドラえもんはのび太から話を聞くと、どんな物質(ぶっしつ)でもふにゃふにゃになるという『ふにゃふニャン』を取り出す。まずはざぶとんをふにゃふにゃにしてから、まくらのように頭を乗せてみたところ、最高の寝心地に…。だが、これくらいではスネ夫にはじまんできないと考えたのび太は、別のものでも試してみることに。 そんな中、タンスの角に足をぶつけたのび太は、思わずタンスもふにゃふにゃにしてしまい、ママにおこられてしまう。にげ出した二人は、のび太がよく昼寝するという神社に向かうが…!? 「ハンディキャップ」 パパからゴルフ大会で優勝(ゆうしょう)したと聞いたのび太はビックリ! 思わず「ヘタでも優勝できるの?」と声に出してしまう。それを聞いたパパは苦笑いしつつも、ゴルフには、試合後にそれぞれの腕(うで)前にあわせた数字を引く“ハンディキャップ”というものがあると教えてくれる。 それを聞き、何にでもハンディキャップをつけられるといいのに…と言い出すのび太。すると、ドラえもんが、その名も『ハンディキャップ』というひみつ道具を取り出した。これをかぶると、周りの人の体力や知力などが、自分のレベルと同じになり、ダイヤルでその効果(こうか)があらわれる範囲(はんい)を選ぶことができるのだという。 説明を終えたドラえもんは、やっぱりかすのはやめたとポケットにもどそうとするが、のび太はそれを無理やりうばうと頭にかぶり、ジャイアンのもとへ。のび太に挑発(ちょうはつ)されたジャイアンは、いつも通りのび太になぐりかかるが、のび太と同じようなへなちょこパンチしか出せない。さらには、のび太のパンチが見事に命中して…!?
「おこぼれワンワン」 新しいゲームを買ってもらいたいのび太は、家の前でおねだりの練習をしてからママに声をかけようとするが、運悪くテレビがうつらなくなってしまい、新しいテレビを買わないとダメかもしれないと言われてしまう。 これではゲームなんてとても買ってもらえないと落ちこみながら部屋に入ると、ドラえもんがどら焼きとカンちがいして、ざぶとんにかぶりつこうとしていたからビックリ! おこづかいがなくなってしまい、しばらくどら焼きを食べてないからというドラえもんにあきれたのび太は、どら焼きが出てくる道具はないのかと勝手にドラえもんのポケットに手を入れる。 のび太が次々と取り出していくひみつ道具の中に『おこぼれワンワン』を見つけたドラえもんは、自分がほしいものの、おこぼれにありつけそうな場所を見つけてくれる道具だと説明。これを使ってどら焼きのおこぼれにありつこうと考えた二人は、さっそくおこぼれワンワンに、「どら焼き」と言いつけてみる。 すると、おこぼれワンワンは鼻をクンクンさせてほえながら走り出し、そのまま外へと出て行ってしまう。二人が追いかけていくと、なぜか神成さんの家の前で立ち止まってしまい…!?
せっかくママの目をぬすんでしずかの家に遊びに行ったのび太だったが、しずかがるすだったため、裏(うら)山で昼寝(ね)をすることに。ところが、最近雨が続いていたせいで、地面がぬかるんでおり、とても寝られない。 そこでマンガを立ち読みしようと本屋に行くが、今日はお休み。しかたなく、ジャイアンたちと遊ぼうと空き地に向かったところ、きげんの悪いジャイアンにズタボロにされてしまう…。 きちょうな時間をむだにしてしまったと落ちこむのび太から、出かける前に目的地の様子を調べる道具がないかと聞かれたドラえもんは、『光ファイバーつた』を取り出す。12あるというチャンネルのうち、ためしに1チャンネルのシールを部屋のふすまにはったところ、1本のつたがどんどんのびて、天井をぬけてカベの中をつたい、シールの場所にレンズらしきものになってあらわれたからビックリ! そして、ドラえもんがスイッチをおしたところ、レンズの前にいる自分たちがモニターに映(うつ)し出される。ようするに、チャンネルシールで指定した場所までつたがのび、その場所の様子がモニターに映るのだ。 のび太はさっそくチャンネルシールを手に、よく行く場所へと向かうが…!?
「かみなりだいこ」 空き地でみんなとボール遊びをしていたのび太は、とつぜんのカミナリにおどろき、思わず土管の中へとにげこんでしまう。そのすがたを見て大笑いするジャイアンとスネ夫。さらには、にげるのび太を追いかけながら「ゴロゴロ」とさけび、のび太をおどろかせようとして…。 どうにか家に帰ったのび太から話を聞いたドラえもんは、カミナリなんてただの電気だと言って『かみなりだいこ』を取り出す。ドラえもんがバチでたいこをたたくたびに大きなカミナリが鳴り、稲妻(いなづま)が光ったため、のび太は飛び上がるほどおどろいてしまう。 それを見て、自分でやってみるよう、のび太にかみなりだいことバチをわすドラえもん。のび太がそーっとたいこをたたくと小さなカミナリが鳴り、少し強めにたたいたところ、さっきより少し大きなカミナリが鳴った。そうしてだんだん大きなカミナリにもなれたのび太は、かみなりだいこを手に、空き地へと向かうが…!? 「クリスマスツリーの種」 手に持っていた種のようなものを、大きなくしゃみでまどの外に飛ばしてしまったドラえもん。急いでひろいに行こうと、あわてて階だんをかけおりたところで、せんたくものを手にしていたママとぶつかってしまう。 ちらばったせんたくものをたたみ終わってようやく外に出たところ、道に落ちていた種のようなものはちょうどジャイアンがひろって投げすてたところだった! しかも、近くの家の庭に飛んでいき、たまたまそこで素振(すぶ)りをしていたバットにぶつかって、さらに遠くに飛んでいってしまう。 ドラえもんがあわてる中、飛んでいった種のようなものは、歩いていたスネ夫の頭にぶつかって…!?
「ゴロ合わせでおせちをつくろう」 お正月、パパの学生時代の先ぱいが野比家にやって来た。おせち料理の食材の意味や由来を教えてくれながら、ひとりでほとんど食べてしまった上、お年玉をくれる気配もなく、うんざりしてしまうのび太。 その話を聞いたドラえもんは、“ゴロ合わせ”で願いをこめながら入れたものを食べると、その願いがかなうという、『ごろあわせお重ばこ』を取り出す。試しに「“モチ”を食べると力“モチ”」ととなえながらおモチをお重ばこに入れたところ、そのおモチが光り出した! そして、光が消えたおモチをのび太が食べたところ、突然(とつぜん)筋肉(きんにく)モリモリのマッチョになったからビックリ! 他にも願いをかなえようと考えたのび太とドラえもんは、ごろあわせお重ばこを手に外へ。しずかやジャイアン、スネ夫と会い、みんなでゴロ合わせを考えながら、おかしだけのおせちを作ることにするが…!?