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Sweet Home -俺と世界の絶望-のTAMUのレビュー・感想・評価

Sweet Home -俺と世界の絶望-(2020年製作のドラマ)
4.1
正直前半は気味が悪くて途中で投げ出したかったくらいだが、徐々に引き込まれて戻れなくなり。最後は何というか残尿感がたまらない。早く次のエピソードプリーズ…

それにしてもスタジオドラゴンやべーな。
軸になるキャストが複数いて、常に複数のエピソードが並走していく感じ。

ホラーあり、アクションあり、脱出ゲー要素やら、恋愛要素やら、個人の成長、家族、組織論、リーダーシップ論、と辛口幕の内弁当大盛り。

そして本当は何に警笛を鳴らして、何を描いているのか分かるようで分からんのだが、とにかく人は見た目の印象で判断してはならないw

登場人物の生死は善悪を超越した展開を見せ、勝手なことする人は死ぬ古き良きホラー映画の伝統を覆えす。自身の予想はことごとく裏切られるため、見ているのが辛くなるほど後半は無慈悲。

キャスト陣は、『今際の国のアリス』のいわゆるビーチで大勢の気の抜けたエキストラが登場して、何となく冷めてしまったところがあるのに対し、演技力抜群なアパートの住人しか出てこないから全体が締まってる。

子供からおじさん、おばさん、障がい者まで揃っていて、それぞれが個性があって、クオリティーがめちゃ高い。

そして車に乗った状態での怪物との対決シーンなど、どう撮影してるのやら、と映画並みの迫力あるシーンも多々あり。

残念なところは4話で変貌の起因は欲望であるとおもむろに示される所。この点は終始飲み込みづらく、感染するものでは無さそうなのだが、当人たちはどう考えているのか。

あと世界はこれをどう把握しているのか。ここまで大きな話になると、韓国国内問題のように閉じていることに違和感を感じる。

いずれにせよ、キャスト陣にキュンキュンしたので記録したい。

個人的にはダークなイ・ジヌク(火傷のアジョシ)が新鮮、斬新で最後の展開は混乱w

あと、みんな大好き登場するだけで只者じゃない感漂うキム・サンホ(車イスアジョシ)最高♪ 本作でも急に出てこない時間があり、同時並行して撮影してて忙しいのかも、と見てるこちらが気をつかうw

更には、マートのアジュンマ。掘ったけど名前が分からんかったー。脅威の演技力と私は思う。役者感すら消し去って、市井な人の説得力ハンパない。

まだまだ。火力担当キム・ガプスアジョシも大好きになるわ、神の意思こと剣士のキム・ナムヒ、マッチョ消防士イ・シヨン、カラのベビーカーを操るイ・ボンリョンも良かったー。

そして、恋する反抗期ウニュ(コ・ミンシ)、失意のギター女子(パク・ギュヨン)は確実に見つかっちゃう💦

一番の驚きは、ウニョクとウニュ兄弟は兄イ・ドヒョンが95年4月生まれ、妹コ・ミンシは95年2月生まれで同じ年、学年は妹の方が1個上w
チャ・ヒョンス(ソン・ガン)なんて、93年生まれで、兄弟より年上だったりする💦

最後、ヒョンス変身時に妙な拍手をしてて本当に怖かった怪物くん、『82年生まれキムジヨン』のジヨンの弟役でもある、キム・ソンチョル。あんなに爽やかだったのに!
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