大豆田とわ子と三人の元夫たちとの関わりを軸に描く、愉快で時々切ない大人の日常ドラマ。
評価が高い作品というのは知っていたけれど、期待を裏切らない面白さ！
特にこれという筋立てがあるわけではないけれど、ちょっと変わった登場人物たちが織り成す日常のアレコレや軽快な会話の応酬が楽しく、毎回洗練された舞台を観ているような感覚だった。
別れても何だかんだ好かれてて、周囲に人が集まってくる大豆田とわ子。元夫たちとの関係性はさすがにファンタジーかな～と思いつつも、とわ子のちょっと駄目なところが人間らしく、欠点込みでとても魅力的で好かれるのは納得。
元夫たちの妙に仲良しなやり取りも微笑ましい。三者三様で良さがあるが、とりわけ三番目の夫・シンシンが面白かった。かつてこれほど面倒臭くて、かつ可愛げのあるキャラがいただろうか？直前まで「ゆとりですがなにか」を観ていたので、印象が全然違う岡田将生に驚いてちょっとファンになってしまった。
基本コメディ要員でありながら、終盤のとわ子とのやり取りにはグッとくるものがあった。
幸せの形なんて人それぞれ違う。時には過去の選択を思い出して違う未来を夢想したりもするけれど、どんな生き方を選んでも自分で選んだ道を歩いている人は素敵だし、周りからどう思われようがそれが最高の人生なんだ。そしてそういう自分を愛し、見守ってくれる人もいるはず------そんなことをとわ子の姿を通して教えてくれた気がする。
こだわり抜かれた音楽も素晴らしく、特に毎回メインの登場人物が豪華ラッパーとコラボする週替わりのアレンジEDはカッコよくて痺れた。
色んな人の人生を肯定してくれる温かい大人のための物語だった。
大好きなドラマがまたひとつ増えた！
