EDDIE

1899のEDDIEのレビュー・感想・評価

1899(2022年製作のドラマ)
3.8
実に面白い…が、難しすぎる。
多言語が織りなす物語という斬新性や第1話からの引き込み方は◎。
とはいえ話が進むにつれて表面に出てくる真実が奥深すぎて、その結果自体が難解なわけではないが、「じゃあ本当のところはこういうこと?」とか何重にも重なった物語としての謎がまだ解明できない。
3シーズン構想ということだが、私はついていけるだろうか…というのが一番の不安。

▼Twitterに投稿した各話短評

◆ 第1話
“船”
様々な国籍の人物たちが乗り込む蒸気船。ニューヨークを目指し後悔する中、行方不明となっていた船からの信号を受信。言葉も通じない多くの乗客たち。機会な状況にまともな精神状態ではいられない。全くもってこの先が読めない展開。いいね、これ。

◆ 第2話
“少年”
不気味なほどに静かに進行する物語。まるで客船がゆっくりと海を漂うかのごとく。そんな最中、船長は不思議な現象に遭遇。夢か幻か。現実では起こり得ない出来事に混乱。そしてあの少年の“秘密”を意味するジェスチャーは何なのか。まだ全容が掴めない。

◆ 第3話
“濃霧”
箱の中から見つかったリン・イー。着物を着て白塗りをしていることで周りには日本人だと思われている。彼女の背景がとても気になる。
そして前回奇妙な体験をした船長が航路を変えたことで反発する乗客たち。そりゃあ1400人も乗ってればそうなるよな。

◆ 第4話
“暴動”
航路をはずれ暴れ狂う乗客たち。言葉もわからない異国の旅人たちは混乱が解けない。1400人を超える乗客たちが乗る船…そりゃあ暴れたらド派手なパニックに。すると過去の乗客名簿にモーラの名が。なぜ?ちょっと『LOST』味が出てきたな。しかしムズイ。

◆ 第5,6話
“呼びかけ”
“ピラミッド形”
1890年代の豪華客船を舞台にしながら時たま時代に不釣り合いなものが出てくるなど伏線の貼り方が凄い。そして何が起きているのか目まぐるしいので理解が追いつかない。オンラインRPGの世界を実体で体験しているようなものか。

◆ 第7話
“嵐”
「愛や怒り、憎しみに選択を委ねるな」
それが選択に迷いを引き起こす。
「君は今日は死なない」
そんなセリフがフラグとなり大海に飲み込まれる人物。
彼らはこのループから抜け出せるのか。話が難解すぎるのに面白すぎるという不思議な構造をしている。

◆ 第8話
“鍵”
謎が謎のまま終わる!?
3シーズン構想の「ダーク」製作陣が送るドラマは不可解の連続。だけど面白いっちゃ面白い。
国籍違い、言葉の通じないたくさんの乗客という設定は斬新だったものの、やってることは「L●ST」みたいな…いやぁ難しすぎる。
EDDIE

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