EDDIE

インフォーマのEDDIEのレビュー・感想・評価

インフォーマ(2023年製作のドラマ)
3.6
桐谷健太の当たり役!
ポンコツくん演じた佐野玲於が初めて木原に会うシーンが最高に面白かった。あの焼肉シーンのお笑い要素があるからこそ、シリアスが活きてくる。

シリアス部分では森田剛が映画『ヒメアノ〜ル』を彷彿とさせる怪演。やっぱこの人の演技好きだわ。

同時期に『ガンニバル』にも出演していた北香那の演技の幅の広さに気付かされるきっかけにも。『拾われた男』といい、この人はもうどんな役でもできるんじゃないだろうか。

そして、いざと言うところで登場する横浜流星のカリスマ感がたまらない。最高の登場と感情の見せ場の作り方が抜群。
惜しむらくは最終話がイマイチ盛り上がらなかったところか。

▼Twitterに投稿した各話短評

◆ 第1話
裏社会を牛耳るインフォーマこと木原慶次郎。週刊誌記者が芸能人のスキャンダルばかりを追いかける日々に鬱屈としていたところ、編集長からの指示で情報屋に会いに行く。
木原初登場シーンが笑えて結構好き。桐谷健太は適役。森田剛にも期待大。

◆ 第2話
ポンコツくんと呼ばれ始めた週刊誌記者の三島。職場にも押しかけてきた木原だったが編集長とは旧知の仲の模様。
「チチ当っとんがな」
「当ててんのよ」
なんだ、このやり取りは。笑
ポンコツくんポンコツ脱却への道その一。行くとこどこでもヤクザ。可哀想。

◆ 第3話
次から次へとインフォーマに振り回されるポンコツ記者。
ヤクザにカチコミに行く2人の“カタギ”は奴らに付け狙われる。しかしそれが木原の狙い。
ヤクザだらけの銭湯ヤバすぎ。風呂やと嫌でも丸腰…まぁ確かにそうだけどさ。普通に怖いやん?飲み代も半端ない。

◆ 第4話
大乱闘開始やー!立て続けに壮絶なヤクザたちのやり取りに巻き込まれるポンコツ記者。彼の精神はズタボロに。
そして木原と犯罪グループの親玉が遂に対峙。元々知り合いだったのか。
やっぱり森田剛の悪役は雰囲気があっていいな。一ノ瀬ワタルも良い。

◆ 第5話
木原たちがキムを拷問にかける一方、冴木らは河村を拉致。
身柄の交換条件をもとにレストランに一堂が介する。互いに牽制し合いながら、一枚上手だったのは冴木たち…木原は最大のピンチ。
ナナは娘の誕生日に河村の帰りを待つが…って元夫役は横浜流星か!

◆ 第6話
インフォーマ稼業のはじまり。
木原はポンコツ1号愛之介と政治家の悪事を暴こうとしていた。
愛之介はナナと生まれてくる子供のため覚悟を持って仕事に臨む。
しかし現場に現れた強すぎる半グレたちに…木原らの過去エピソード。横浜流星がカッコ良すぎる。

◆ 第7,8話
河村の死…三島の代わりに取材に行った箱崎は意識不明の重症。連鎖的に不遇が重なり、木原たちは悲しみに暮れる間もないまま、奴らへの復讐を企てる。
本気の木原はやる!そう思わせてくれる。
警察内部にも怪しい奴が潜んでそうと思いきやからのラスト。

◆ 第9話
信じていた人に裏切られる哀しみ。
悪役側の正義…世の中をよくするため?そうじゃない。
血も涙もない冷徹さを備えた森田剛の瞳の奥に浮かぶ切なさ。この哀愁漂う彼の表情に心を持っていかれた。
一方、機密情報を握った三島は危険を顧みない取材を敢行する。

◆ 第10話
木原と冴木の対決。
同じ施設で育った過去、一歩も引けない木原。壮大な半グレと情報屋のぶつかり合いは悲しきかなミニマルな話で終わってしまった。
1話30分のドラマとして観やすさはあったが最終話が盛り上がりに欠ける。ラストの展開もさすがに無理ある。
EDDIE

EDDIE