GG賞リミテッド部門3冠はダテじゃない！序盤は個人間の小競り合いが馬鹿馬鹿しくて笑える…一方連鎖的に周りに伝播する模様と経済格差など、各々の痛みが想像できて笑えなくなる。我々はなぜ争うのか。
ある意味『イニシェリン島の精霊』のドラマ版とも言える。
面白すぎて一気見してしまった！
最初のきっかけは車のクラクション。
個人の恨みがどんどん募っていき、それぞれ同じアジア人種という共通点がありながらも小さなことで対立を深めていく。
そして、スティーブン・ユアン演じるダニーとアリ・ウォン演じるエイミーには大きな経済格差があり、それが物語を加速度的に面白くするスパイスになっているのがまた良い。
そして連鎖的に周りにも影響を及ぼして、個々人の問題ではなくなり、どんどん大きな事件へと発展していきます。
様々な悩みを抱える我々がなぜ怒り、他人と争うのか。そして、結果的にこのドラマは救済へと繋がっていく、その展開もこれまたパーフェクトな流れ！
ブラックユーモアなコメディからどんどん他人事に思えなくなって笑えなくなっていきます。
サブキャラも個性的で飽きがこない構成もお見事。
ちなみに僕はNBAのサクラメント・キングスファンなんですが、ドラマのセリフの中でクリス・ウェバーやペジャ・ストヤコビッチの名前が出たり、バスケシーンがあったりと、そう言う意味でも見応え十分でした。
