EDDIE

100万回言えばよかったのEDDIEのレビュー・感想・評価

100万回言えばよかった(2023年製作のドラマ)
3.7
映画『ゴースト』の日本版ドラマのようなもの。ファンタジーな展開に慣れれば世界観は十分に楽しめる。
コメディリリーフとしてもシリアスな部分でも松山ケンイチの演技が光る。間違いなく本ドラマのMVPは松山ケンイチ。

終盤に起こる超能力バトル的なシーンはやや興醒めしたが、トータルでは及第点以上に楽しめる恋愛サスペンスドラマだった。

真面目と笑いのバランスが絶妙で、子役の配役は完璧。井上真央の子供時代の子役は井上真央そのもの。

▼Twitterに投稿した各話短評

◆ 第1話
“出会いと別れのハンバーグ”
20年ぶりに再会し付き合う相思相愛の恋人。運命だと信じる一方で突然彼が行方不明に。
ゴースト的なファンタジードラマ。霊が見える不信な刑事が彼の存在を仄めかす。
同時進行の殺人事件と何か絡んでくるのか。面白い。

◆ 第2話
“ゆれる思い”
ミステリーサスペンスの様相がありながら程よくコメディ。この手の役をやらせたら絶妙に巧い松山ケンイチ。
恋人を失った彼女、生き霊となった彼氏、霊の見える刑事、彼らの会話もテンポが良く見やすい。直木の記憶の前後が気になる。

◆ 第3話
“家族という罠”
直木は事件に関わっているのか。尾崎莉桜と連絡を取り合っていた直木。
だが少なくとも…直木は殺人なんか犯さない!そう信じたい。
そして霊体の彼の声が届かないからこそ「好きだ」と伝えることが大事なのだ。佐藤健、いい顔する。

◆ 第4話
“カラダの痛み”
直木は本当に死んでしまったのか。
依然、見つからない遺体。しかし子供の家出をきっかけに急展開。あれは…直木。
声が聴こえないのに口笛は聴こえるという原理原則がよくわからないが、少しずつ事件の真相に近づいている気がする。

◆ 第5話
“バレンタインデートは幽霊と”
直木の遺体が見つかる…悠依は苦しい現実に直面しながら、霊となって現れた直木も火葬されればいなくなるのでは…と不安に苛まれる。
莉桜たちと一緒に行った遊園地。巻き起こるケンカ。悠依は重要なことを思い出す。

◆ 第6話
“恋わずらいの生存率”
直木は消えてしまうのか。
そんな悠依の直木に対する想いが募る一方で、悠依に対する想いが強くなる魚住。
直木は成仏することを覚悟しながら、事件と向き合う。
直木の優しさと魚住の優しさの向かう先が違うのでつらい。

◆ 第7話
“あなたとわたしの境界線”
霊と会話できる魚住は突然の体調不良がまさかの脳腫瘍の可能性…ただちに直木と離れろ!との姉の助言もありながら、使命感から悠依を手助け。そこに新たな幽霊の原田弥生が現れ…荒川良々はやはりそっち側だったかぁ。

◆ 第8話
“さようならの予感”
直木を殺害した真犯人…莉桜と田中が関与しているのか。真相は闇の中。
一方、魚住はある手がかりを発見する。悠依は直木の亡霊との別れを決意するが、彼女の身に危険が降りかかる…!
不気味な演技に定評ある荒川良々はさすが。

◆ 第9話
“キレイな魂”
真犯人の鬼気迫る演技…彼の犯した罪と罪を許さぬ直木の姿勢。お互いを信頼していても、ちょっとしたズレでとんでもない事態も起こりうる。
犯人との決着はいささか超能力バトル気味でやや興醒めだけど、悠依と直木の別れは切ない。

◆ 第10話
“今が奇跡のとき”
まさかの直木が現世に帰ってきた。
ただそれは時間限定的なもの。タイトル通り、言える時に自分の気持ちは言った方がいい。
最後の最後に機会が与えられた直木。恋愛ドラマとしてだけでなく、直木と魚住の友情の描き方も良かった。
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